お通じをよくしたいですか?座らず、昔の和式です!

しゃがむ

早分かり -

  • 人体はしゃがんで排泄するようにできています。現代のトイレに座ると肛門管が狭まり実際には出にくい格好であり、便秘や痔その他のリスクが増えます
  • しゃがむと膝は胸に近くなり、この姿勢が腸器官と筋肉構造の空間的関係を変え、直腸がリラックスし、真っすぐになります
  • 踏み台はトイレでより自然なしゃがむ姿勢が取りやすくなる簡素な器具です
文字サイズ:

Dr. Mercolaより

排泄の話題はおそらくたいていの人が嫌うものでしょうが、実際には意義あることです。大便の状態で健康状態がよくわかり、いかに出やすいかはとても大きく影響します。

姿勢が排泄し易さに影響し、悪い姿勢なら便秘やその他の問題が腸や骨盤に起きるリスクが増えます。西洋社会に生活する人は事実上全て間違ったやり方でしています...

この記事の読者のほとんどは、洋式トイレをご利用でしょうが、これでは無理が掛かり、一時的な心臓血行の阻害等、不利な生物学的影響があります。実際に人体はしゃがんで排泄するようにできていますが、これについてThe Guardianが特集記事の話題で取り上げました。

しゃがむとなぜよいか

現代のトイレに座ると膝が腹と直角をなし、これでは実際には肛門管が下図のように狭まるため排泄の邪魔になります。

しかし、しゃがむと膝は胸に近くなり、この姿勢で腸器官と筋肉構造の位置関係が変わり、直腸がリラックスし、真っすぐになりますこのため排泄効率が最大限によくなります。

重要な点は、この姿勢だと便の滞留が阻止され、腸の異常や様々な不快な状態が悪化したり、こうした状態を発生させうる腸内毒素の蓄積を阻止します。

実際に、欧米化していない座らずにしゃがんでする社会は、先進国のような高率の腸病が見られず、伝統的ライフスタイルを送っている一部の文化ではこうした病気は稀か、事実上知られていないことは、よい教訓です。

しゃがみやすくなる器具

しゃがむことのメリットが周知になりつつあるため、いくつもの器具が販売されるようになり、正しい姿勢でしやすくなっています。

一つの簡単な器具は踏み台で、これならトイレの改装や西洋以外の社会では一部にみられるような穴をフロアに掘る工事も不要だし、自然にしゃがめます。

支え無しでしゃがむのは毎日しゃがんで育ったことがないほとんどの人にとっては難しくなりうるため、踏み台なら排便姿勢をよくするために安価な方法で、トイレに従来通り座った状態でしゃがめるため、ほぼ誰でもそのメリットを享受できます。また、腿のよい運動にもなります!

排便が困難な方は、しゃがむ排便をお試しになるようお勧めします。

西洋式トレイは便秘や痔だけではなく、炎症性腸疾患(IBD)、盲腸炎、挙句の果ては血流の阻害と無理が掛かるための心臓発作等より重篤な健康の問題に少なくとも一部は原因となっていることを示す説得力のある根拠が存在します。

ビデを検討する

もう一つの役立つ器具はビデです。出して流すためのものではありませんが、トイレットペーパーに代わる実用的で手頃な値段で入手可能な手段です。ビデは多くの欧州諸国では標準的設備で、ほぼどのトイレにも見かけます。

ビデはトイレットペーパーでは得られないリフレッシュさせてくれるもので、紙を使うよりもジェントルで刺激が少なく、手が汚れにくいです。私が出張するときは常に、自宅にあるが出張先にはないため恋しくなるアイテムの一つがこれです。

ビデは設置費用が掛かっても、特に小型の再使用可能なハンドタオルで吹いている限り、トイレットペーパー分はすぐに元が取れます。さらに重要な点として、ビデは乾いたトイレットペーパーを単に使うよりはるかに効果的にきれいになります。配管工事が不要なため、設置が容易です。私お気に入りのビデは私のオンラインショップで販売しています。

規則性が重要

「お通じが規則的にあること」は体外へ老廃物を除去するほかにも、自分の気分に影響するため、最適な健康のために重要です。頻便になったり十分な頻度でないのいずれの場合でも、不快感につながり、鼓腸やさらには食事からの栄養分吸収力にさえ干渉してくるようになります。

では、一人にとって普通の頻度は他の人には普通ではないことはあります。規則性についていうと、自分にとって規則正しさとは何かに尽きます。一日のうちに三回からり一週間に三回なら正常な範囲にあると考えられ、多くの人は一日一回が最適であることで一致します。

頻度よりさらに重要なのは、排便し易さです。排便が排尿やガスを出すより力が要るものであってはなりません。押し出したり力まなければならない場合、何かが具合が悪い印です。排便習慣の突然の変化(悪化)は問題があることを示すと考えられます。

規則的排便に影響しうる要因には、数少ない例だけでも食事、旅行、薬、ホルモンの変動、睡眠パターン、運動、病気、手術、出産、ストレスが挙げられます。

大便を観察するのがよ理由

大便は75 %が水分です。残りは繊維質、生きている細菌と死んだ細菌、雑多な細胞、粘液からなる悪臭を放つ混合物です。大便の特徴を見ると消化管の状態についてとても多くのことがわかります。

ブリストル便形状スケール

トイレで見れば胃腸の機能性について知る手がかりになるほか、感染症や消化の問題、さらにがんまで、発生している可能性がある重病の兆候さえ見て取れます。

色、臭い、形、大きさ、さらに水に入るときの音や、「沈む」か「浮く」かはすべて関連する情報です。1997年にScandinavian Journal of Gastroenterology に最初に掲載されたThe Bristol Stool Chart(ブリストル便形状スケール)にはトイレで観察しうる大便の種類が載っています。

最適なのは、このチャートの3、4、5タイプの便です。タイプ4は概して「聖杯」といわれ普通便です。最適なのは、トイレですぐに済ませられることが必要あり、座ったら、すぐに無理なく出ることが必要です。

大便が固く、嵩が増すほど、大腸に大便が長時間留まっていた印で、最適より排泄に時間がかかっていることを示します。GutSense.orgに異なる便タイプについてさらに詳しく説明されています。大便を見れば食事についてのことがわかるほか、食品への感度も示す場合があります。

繊維質は例えば、大便の嵩を増し、最適な排便機能のために欠かせないものであり、便がばらばらにならないように保持する粘結材のような機能をします。軟便で嵩がなければ、もっと繊維質を食べるべきです。しかし、乳糖不耐性、人工甘味料(ソルビトールやスプレンダ)あるいは果糖、グルテンへの反応に関連している可能性もあります。

何が健康的で何が不健康かに関して、下表から状態別の項目と診察を要するタイミングについてよくわかります。腹痛を伴う便の変化があれば、医者に相談すべきです。

健康な大便 不健康な大便
中から淡い褐色 なかなか通りが悪い、痛い、力まないと出ない大便
なめらかに出て柔らかい、一つの長い形にまとまっており、小粒が集結してない 硬いころころした大便あるいは柔らかいから水のような大便またはペースト状でなかなかきれいに拭き取れない便
直径約2.5cmから5cm、最大長さ約40cm 細く鉛筆状あるいはリボン状の大便は大腸の狭窄あるいは腫瘍 - あるいは最悪の場合、大腸がん - の兆候です。稀に出る細い大便は心配いりませんが、日常化したら、医者の診察を受けたほうがよいです
大腸下部の形をなぞったS状の大便 黒いタール状、あるいは明るい赤系の大便は胃腸出血の場合があり、黒い大便は薬やサプリメント、黒いリコリスを食べたためでもあります。黒いタール状ならご自分のかかりつけのヘルスケアプロバイダーの評価を得るのが最善です
静かにそっと水の中に落ち、少しぽしゃっと音がする程度なのが正常で、大きくぴしゃりと撥ね水が立ち臀部をシャワーモードで洗う必要がない状態が正常です 白または、暗いうす白い、灰色の大便は胆汁不足の兆候かもしれず、重大な問題(肝炎、肝硬変、膵臓障害あるいは胆管)のおそれはあるので、医者に診てもらうほうがよいです。制酸剤でも便が白くなります
自然な臭い(いい香りとは申していません)、ひどい悪臭ではない 黄色の大便は原虫感染あるいは胆嚢障害、ギルバート症候群の可能性を示します。この便色を見たら医師の診察を受けてください
均質性 未消化食物が見える(下痢や体重減少、その他の排便習慣の大きな変化が伴う場合は懸念あり)
ゆっくりと沈む 便内の粘液増加 — これはクローン病や潰瘍性大腸炎あるいは大腸がん等大腸炎の病気に関連する場合があり、特に血便や腹痛が伴う場合

排泄習慣の改善方法

大部分の胃腸の異常は食生活やライフスタイルを以下のようにして単に変えるだけで予防したり解消できます:

便秘や下痢を軽減するには、あらゆるグルテン源を食生活から無くす(最も一般的なのは麦、大麦、ライ麦、スペルト小麦、その他の穀物です)。

新鮮な有機野菜や果物が豊富な自然食品を含めるとよい栄養素と繊維質が摂れます。

人工甘味料を避け、砂糖を摂りすぎない(特に果糖)、化学物質の添加物、MSG、過剰なカフェイン、加工食品はすべて胃腸(さらに免疫系)の機能に有害です。

伝統的発酵食品を食べるようにして腸内フローラを強くする.食生活からだけでは十分に善玉菌が取れていないと疑われる場合、高品質の多菌種プロバイオティクスサプリメントをお試しになるとよいでしょう。

繊維質をもっと多く食べるようにする、ほとんどは野菜から摂れます。穀類ではなくよい候補には発芽ひまわり、オオバコ、磨り潰したての新鮮な有機麻の実が挙げられます。一日に繊維質は30~35 gを目標にしましょう。

新鮮な清水をたくさん飲んで保湿を心がけてください。

毎日よく運動しましょう。

鎮痛剤(特にコデイン)、抗うつ剤、抗生物質等の薬を避けましょう。これらは全ていくつもの胃腸障害につながる場合があります。抗生物質を処方されてやむを得ない場合、プロバイオティクスで腸内フローラの種を植えなおすことをお忘れなく。

排便のときは座らずしゃがむことを考えましょう。しゃがむと直腸が真っすぐになり、恥骨直腸筋が弛緩し、無理なく腸を空にしやすくなり、科学研究によって便秘や痔を軽減することは証明されました。