脳卒中リスクを減らすために以下でご紹介する簡素なライフスタイル戦略を行っていますか?

脳卒中 リスク を 下げる

早分かり -

  • 脳卒中は米国では長期的障害の最大原因であり、第四位の死因です。幸いにも脳卒中の80 %は予防できます
  • 食生活、運動、体格指数、血糖値、血圧、喫煙等のライフスタイル要因は個人別リスクに直接影響します
  • 収縮期血圧を20 mmHg下げる(現在の血圧レベルに関わらず)と脳卒中リスクが50 %下がります。喫煙しないあるいは止めると40 %このリスクが落ちます
文字サイズ:

Dr. Mercolaより

全米脳卒中学会によると、脳卒中は長期的障害の最大原因であり、死因では第四位です。最も多い脳卒中は、脳へ血を送る血管が詰まるため起きる脳梗塞(虚血性脳卒中)です。脳卒中が発生すると、生き残れても損傷は例外なく破滅的です。

ありがたいことに脳卒中の80 %は予防できます研究者らによると、食生活、運動、体格指数、血糖値、血圧、喫煙等のライフスタイル要因は個人別のリスクに直接影響します。

さらにビタミンDレベル、接地、ストレス、スタチン薬やホルモン補充療法、避妊薬の使用が寄与することを示す根拠があります。

習慣を少し変えるだけでも大きな差を生む

アメリカ心臓学会スポークスマンでもありサウスカロライナ医科大学神経学のダニエル・ラクランド教授は、脳卒中リスクに関与しているライフスタイル要因を測る尺度「Life's Simple Seven」(命の簡単な7つ)尺度として、以下で構成されるスケールを開発しました:

活発になる

コレステロール管理

よりよく食べる

血圧管理

減量

血糖削減

喫煙を止める

ここで実によいことは僅かな変更だけでも脳卒中リスクが下がることです。

いくつか変えると実にすばらしい成果を得られます。収縮期血圧を20 mmHg下げる(現在の血圧レベルに関わらず)と脳卒中リスクが50 %下がることがその研究で示されました。さらに20 mmHg下がるとさらにこのリスクが半減します。喫煙しないあるいは止めると40 %このリスクが落ちます。

間違いだらけのダイエットアドバイスに注意する

最初に、コレステロールと脳卒中リスクに関し、正しいバランスが重要です。これらの比率の適正なバランスは健康な食生活と運動によって最適に実現できます。コレステロール低下薬スタチンが脳卒中リスクを高めることによくご注意ください。

総コレステロールが異常に高い(330を超えるほど増え、遺伝性の高脂血症が疑われる場合や、私の見解ではコレステロール降下剤が唯一必要なときと考えられる)場合以外、総コレステロールからは事実上病気のリスクについては何もわかりません。むしろ次の二つの比が心臓病リスクのよりよい指標です:

1. HDL/総コレステロール比 — HDLの比率は心臓病リスクをよく表します。HDL濃度を総コレステロール濃度で割る。24%以上が最適。10より下がると心臓病リスクが高い

2. トリグリセリド/HDL比 — 2未満が最適

食生活に関して言うと、飽和脂肪や食事からのコレステロールを減らすことなど標準的アドバイスについて掘り下げる必要があります。

コレステロールは細胞膜内部で必須の機能を果たし正常な脳機能とステロイドホルモン生産のために欠かせないので、実際には健康を良好に維持するために必須なことを把握することは重要です。ビタミンDもコレステロールに近い親戚である7-デイドロコレステロールから合成されます。実際には、今やコレステロール欠乏が健康のあらゆる面に悪影響を及ぼすことを示す根拠が出そろっています。

例えば、低脂肪食やコレステロール降下剤が脳の科学的組成を変性してアルツハイマー病、暴力的行動を起こすあるいは起こしやすくすることはすでに根拠があります。

さらに食事で摂るコレステロールは血清コレステロールの増加と関係しないことも研究から判明しています。例えば、玉子の黄身には比較的コレステロールが多いですが、いくつもの研究は玉子はコレステロール値増加に関与しないことをすでに確認しました。

例えば、International Journal of Cardiologyに掲載されたある研究は、健常な成人が毎日玉子を複数食べても内皮細胞の機能障害(心臓病リスクの総和的尺度)につながらないこと、コレステロール濃度も増えないことを示ししました。

大部分の飽和脂肪は実際には健康によい

細胞膜の構成要素であって体内のいくつものホルモンやホルモン様物質を組成する飽和脂肪についても同じことがわかっています。これらの脂肪は必須の脂溶性ビタミンA、D、E、Kの担体としても機能します。食事で摂れる脂肪はさらにカロテンのビタミンAへの変換、ミネラルの吸収、その他いくつもの生体プロセスのために必須でもあります。食事で飽和脂肪を摂り込むと、吸収が遅くなるので満腹感が継続します。

ただし全ての飽和脂肪が同じとは限らないことを把握しておきましょう。微妙な違いが健康には深く影響してきますので、全ての飽和脂肪を避けると、健康に良くありません。実際に十数種類の飽和脂肪がありますが、主に食べるのはステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸の三つのみです。

ステアリン酸(ココアや獣脂に含まれる)はコレステロールレベルに悪い影響がないこと、むしろ肝臓で単価不飽和脂肪のオレイン酸に変換されることは周知の事実です。その他の二種類、パルミチン酸とラウリン酸は総コレステロールを増やします。しかしこれらは「悪玉」コレステロールより「善玉」コレステロールをより多く増やすので、実際には心臓病リスクが下がります。健康な脂肪がよく取れる食品:

アボカド

生の草で育った有機のミルクから作るバター

生の乳製品

有機的放牧で育った鶏の卵黄

ココナッツとココナッツオイル

非加熱有機ナッツオイル

アーモンドやピーカンのような生のナッツ、種子類

牧草で育てた畜肉

繊維質も脳卒中の予防に重要なことは研究からすでに判明

関連情報としては、毎日繊維質を7 g余計に摂るごとに脳卒中のリスクが7 %ずつ下がることを研究者らが発見しました。この結論は8件の観察研究から得たデータに基づいています。繊維質は植物の消化されない部分であり、溶解性と非溶解性とがあります。水溶性繊維質が脳卒中リスクを最も下げることがわかっています。

溶解性繊維質は消化管を食品、糖分、コレステロール、脂肪がきれいに通りやすくし、腸内に有益な細菌が増えやすくなり、この点が最適な健康のために必須の側面です。溶解性繊維質の摂りやすいヘルシーな食品:

  • チアシード
  • ベリー類
  • 野菜のなかでもブロッコリーや花キャベツ類
  • たまねぎやサツマイモ等の根菜や塊茎
  • アーモンド

従来の推奨日量は25 gの繊維質を取るようになっていますが、私の考えではほとんどの人は一日に32 g以上摂るべきです。

以下のような溶解性と不溶性の繊維質ともに食べるのが最適です:

  • オオバコの種皮、亜麻、チアシード
  • グリーンビーンズ(サヤエンドウ)
  • カリフラワー
  • 乾燥豆
  • エンドウ豆

その他の脳卒中予防ガイドライン

全米脳卒中学会によると80 %の大多数の脳卒中は予防できるため、ライフスタイルはあなたもこの統計に含まれるかどうかの大きなカギを握ります。運動は明らかに最も勧められるものです。定期的なフィットネスプログラムを継続すると、インスリンとレプチン受容体のシグナリングがとてもよくなります。

私のお勧めは、ピークフィットネス運動に超低速筋力トレーニング、アクティブ孤立型ストレッチ、さらに体幹運動を組み合わせることです。脳卒中がすでに起きた人も研究によると運動が精神的、肉体的回復に大きく有用なので、非常に重要です。運動や上記のような食事面の要因以外にも、脳卒中リスクに直接効果があるその他のライフスタイル要因:

加工肉 — 燻製肉や加工食品の肉に含まれる硝酸ナトリウムや硝酸塩等一部の保存料が血管を損傷することはすでに判明しており、このため、脳卒中リスクが高くなると考えられます。あらゆる形態の加工肉を避け、有機の草で育ったか放牧した肉を選ぶようにお勧めします。

ダイエットソーダ — アメリカ脳卒中学会主催の2011年国際脳卒中会議で発表されたある研究は、一日でも一杯のダイエットソーダを飲むだけで脳卒中リスクが48 %増えることを示しています。ソーダ1缶には果糖が一日推奨許容限界値のほぼ二倍含まれるので、健康を維持し、病気を予防するために最適なのはソーダ類を一切飲まなくすることです。

ビタミンD欠乏アメリカ心臓学会(AHA)主催の2010年年次科学会議で発表されたある研究によると、日光に当たってできる必須栄養素ビタミンDの欠乏により白人の場合は脳卒中リスクが二倍増えることが示されました。ご自分の濃度を健康的な範囲50~70 ng/mlに増やすには、適量の日光浴が最適な方法です。日光曝露できない場合、安全な日焼け用ベッド(磁気バラストではなく電子安定器で、EMFへの不必要な接触を回避してください)を使用することができます。

それもできない場合の最後の頼みとして、ビタミンD3サプリメントを飲むことができます。研究から、40 ng/ml(疾患予防の最低レベル)以上まで上げるために平均的な成人は1日当たりビタミンDを8,000 IU摂る必要があることがわかっていします。サプリメントを利用することにしたらビタミンDと相乗効果があり動脈石灰化を阻止するGLAタンパク質(MGP)酵素マトリクスを活性化するので、充分にビタミンK2も摂りましょう。

ストレス2008年のある研究によると、ストレスが大きいほど、脳卒中リスクが高くなります。全体的健康状態を示す尺度でスコアが1点下がるごとに脳卒中リスクが11 %ずつ高くなることが研究から判明しました。想像がつくように、心理的ストレスと脳卒中の相関性は致死的脳卒中症例において最も顕著でした。

ホルモン補充慮法(HRT)と避妊薬 — ホルモン系避妊法のいずれであっても(錠剤、パッチ、膣リング、インプラント等の形態を問わない)使用している方は、合成プロゲステロンや合成エストロゲンを摂取していることを認識することが重要です — こうした物は明らかに最適な健康の害になります。これらの避妊薬にはホルモン補充療法(HRT)で使用しているのと同じ,合成ホルモンが使用されており、これが文献が豊富にある血栓、卒中、心臓発作、乳がんのリスクを高くします。

スタチン — スタチン薬は心臓や脳卒中のリスクを下げるために頻繁に処方されます。実際には、研究によりこうしたコレステロール降下剤が脳卒中既往症がある場合、二回目の発生リスクを高くすることがわかっています。これが起きるには二つの原因が考えられます: これらの薬はコレステロールを減らしすぎ、脳出血リスクを高くするほど減るか、血液中の血栓因子に影響が及び、出血リスクが高くなるかのいずれかです。

接地 — 裸足で歩くと、- 接地ともいいますが -、強力な抗酸化効果があり、全身の炎症を抑えます。人体と地球との間で一定のエネルギーの流れがあるという意味で、人体は地球と一体となって「機能」するように微調整されるようでます。足を地面に着けると、足裏を通して負の電子を大量に吸収します。

接地で身体のゼータ電位が改善されて血液を薄めます。このため血液細胞の一つ一つがマイナスに帯電し、相互に反発し合うようになり、血液がさらさらで血栓が発生しにくくなります。こうして脳卒中リスクが下がります。地上の自由電子が地表から血流に届き、血液を転換するまで約80分を要するので、草地や濡れた砂地を時間がある限り約1.5時間から2時間裸足で歩くようにするとよいです。