Dr. Mercolaより
イチジクが大好きな人なら、次の事実は飲み込みにくいことかもしれません。食べているイチジクの実には中に閉じ込められたイチジクコバチの屍骸があるかもしれません。これではきっと身もだえするほど気持ち悪いでしょうが、実際よりもひどく聞こえるだけです。イチジクの中にイチジクコバチがいるという考えはひどいと思うでしょうが、自然が必要なことを正しく実現していることで植物と昆虫が生存し続けられる様子を知ると実際にはとてもああそうなのかという思いがするものです。
イチジクとイチジクコバチは何百万年もの進化の過程でできた正式には相利共生という相互にメリットを与え合う関係にあります。生き残るためにお互いが必要とし合っています。イチジクコバチはイチジクを受粉させ、イチジクはイチジクコバチが産卵する安全な場所になっています。この関係は均衡の取れた生態系のために必須のことで、新鮮なイチジクや大好きなイチジクジャムを楽しむためにもなくてはならないことです。
そこで、この豆情報がためにイチジクを食べなくならないようにしてください。この実、技術的には花ですが、消化抵抗性でんぷんやカリウム、その他マグネシウム、コリン等の栄養素が豊富で、健康の維持を助けるものばかりです。さらに、おそらく気が付かないうちに多くの虫も食べているはずです。これが何を意味するかは以下を読み進んでください。
イチジクは通常実を食べるものですが、実際には感心するような生物学的背景がある内向した花なのです。外へ向かって開花し拡張するその他の花とは異なり、イチジクの花はイチジクのさやの内部で開花します。花が内部にあるので、受粉のために特殊なシステムが必要で、ここにメスのイチジクコバチが入ります。
花一つ一つに単一の殻と硬い種でできたそう果という単一の実ができます。イチジクのさやの内部に複数の花が育つので、これらの硬い殻をした実が何個もできます。このためイチジクの中に種が多くでき、特徴的なぶつぶつ感が生まれます。
メスのイチジクコバチは孔口という小さい経路を通ってイチジクに入ります。孔口はイチジクコバチが通る間に羽が取れてしまうほど狭いです。こうしてイチジクコバチはイチジクの中に入りますが、出ていくことはできません。しかしイチジクコバチの唯一の目的は生殖なのでハチ自体にはこれで問題はないのです。
イチジクにはメスとオスがあります。メスのイチジクが食用で、オスのイチジクはイチジクコバチの生殖する場としのみ機能します。オスのイチジクの中に入ったメスのイチジクコバチは産卵します。結局孵化して、赤ちゃんオスバチがイチジクを通るトンネルを掘り、花粉で覆われた赤ちゃんメスバチが逃れることができ、別のイチジクで同じサイクルを反復します。
しかし、イチジクコバチがメスのイチジクに入ると、産卵できません。その代わり、イチジクの内部で花を受粉させますが、そのまま閉じ込められたままになり、最長48時間のライフサイクルの余命を生き抜いてイチジクの中で死にます。
イチジクの中にはハチの屍骸があるかどうかについて端的な答えは「おそらくそうである」です。米国で育つ大部分のイチジクは自家受粉しており、育つためにハチは要りません。カリフォルニア州イチジク顧問委員会のカーラ・ストックリCEOによると、カリフォルニア州で生産されているイチジクの95 %以上が自家受粉式で、米国で買えるイチジクのほとんど(乾燥イチジクの100 %、生イチジクの98 %)はカリフォルニア州産であり、世界で最も品質が高いです。
これはよい知らせです。もう一点安心させてくれる事実は、イチジクにはハチの外骨格を分解してタンパク質に変換するフィシンという酵素が含まれます。技術的には、イチジクを食べるとき、ハチ由来のタンパク質を食べている可能性がありますが、イチジクの実の中にハチの形の残骸はおそらく見つかりません。
たとえ形を留めたハチが見つかっても、想像するようなハチではありません。イチジクコバチは体長1.5 mmととても小さく、いても気が付かないでしょう。参照までに挙げると、典型的なスズメバチの働きバチで体長12 mm、女王バチが約19 mmまで育ちます。
もう一つ安心させてくれる事実(または見方次第で安心できない)は、生の果実や野菜を食べるとき、何千もの虫をすでに食べている可能性は高いです。
ペンシルベニア州の害虫駆除会社Terroによると、平均的な人で毎年140,000個の昆虫の部分を食べている計算です。これは、食品供給に特定量の昆虫混入をFDAが認めているからです。例えば、凍結したベリー半カップは二匹まで完全な形の昆虫が入っていてもよいと法律で定められています。
ビールの醸造に使うホップではどうでしょうか?ホップは半カップに25,000匹の全形を留める昆虫がいてもよいことになっています。これでは身もだえするような気持ち悪いように見えますが、昆虫は多くの地方で日常的食事の一部です。世界人口の約80 %は1,700種類の食用昆虫をタンパク質源として食べます。熱帯地方を中心に世界の中にはこうした虫をデリカシーとして見なします。
西洋社会では慣れておらず、食品ではなく害虫として分類しているので、ひどい話になるだけのことです。家畜農産により代わりのタンパク質源の必要性が実際に無く、食用昆虫を避けたがっているだけです。
食べるイチジクの中にはハチがいるかもしれないという考えを飲み込める限り、食生活にイチジクを含めるいくつものよい理由があります。中くらいのイチジク一個で約40カロリーあり、1.5 gの繊維質が得られるほかにも、豊富なマグネシウムとコリン、さらにビタミンB6、銅、パントテン酸、葉酸塩も得られます。また、ベータカロテンも豊富です。
イチジクはカリウムも豊富で、身体はこれを使って血圧を制御し、ナトリウム:カリウム比、さらにカルシウムのバランスを維持します。ご想像つくと思いますが、イチジクを乾燥すると栄養価が高まります。例えば、生イチジク100 gにカルシウムが35 mgありますが、乾燥させるとカルシウムが162 mgに増えます。
イチジクは繊維質が豊富なので、自然な下剤として機能します。繊維質が多い食品は満腹感を感じやすく、消化抵抗性でんぷん等他の繊維質は腸内に常在する善玉菌の餌になる自然なプレバイオティクスとして機能します。消化抵抗性でんぷんは血糖制御を助け、腎臓を保護し、ビタミンD等の特定のビタミンを身体が利用しやすくし、これらの効果は糖尿病の管理を助け、糖尿病性の併発症を削減します。
消化抵抗性でんぷんはさらに、満腹感を増すので、体重管理に役立ち、肥満リスクが減ります。ある動物実験で、肥満にしたラットの餌に消化抵抗性でんぷんを加えると体重が40 %も減りました。
別の動物実験では、イチジクと夏目の実、ザクロの神経炎症への効果を評価しました。これら三つのフルーツを含むサプリメントを毎日投与すると、炎症性サイトカインが減り、老人性プラークの形成が遅延されることがわかりました。イチジクはサイトカインの削減を仲介し、神経変性疾患から保護しやすくできる一つのメカニズムと考えられると、いう結論に至っています。
イチジクの葉には血糖制御能力を含む固有の健康的メリットがあるので、実と同じく意義のある栄養素を提供してくれます。ある研究で患者にイチジクの葉の煎じ汁を一か月投与したら、平均インスリン投与量が12 %減りました。
ラットの高中性脂肪血症を評価したある動物実験ではイチジクの葉の煎じ汁を投与しました。総コレステロール濃度は影響を受けなかったものの、イチジクの煎じ汁で脂質分子の分解が促進されました。
イチジクは実と皮、葉、果肉を含め、抗酸化物質とフェノール化合物が豊富です。これらの化合物は酸化ストレスと闘いやすくしてくれ、心臓病、がん、メタボリックシンドローム、肥満等の老化による異常や慢性病から保護しやすくします。
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