Dr. Mercolaより
いくつもの病気は目に症状が出ることが知られているので、眼科医や検眼医はよく特定の異常を認識させてくれる初期の診察者に含まれます。保険会社 VSP Vision Care が行った 120,000 人の患者に関する社内研究で視力のケアの重要性が強調されています。その研究データは、検眼は次のような問題の初期指標であることがわかりました:
目の健康や視力の変化により身体がどんな信号を送ろうとしているかがよくわからなければ、今回の記事をさらに読み進めてください。目は心の窓であるだけではなく、体内のどこかで起きている異常を明かに示すこともあります。
医学専門誌l Neurology に掲載されたある新研究が、目の健康と将来的な記憶力損失リスクの関連性を再確認しました。CNN Health によると、その研究は、60 歳における目の中の血管の僅かな変化を基に、その後数十年間の認知力低下の可能性を予測できることを示しています。
脳内の非常に細い血管は核磁気共鳴画像処理法(MRI)等の標準的脳の画像処理技術を使ってもわからないので、研究者らは、目の中の血管状態を分析すると脳内で起きていることについてわかるかもしれないという仮説を立てました。
以前の研究はすでに、血管系統の病気があると老化にともない認知障害になるリスクが高まることをすでに確証しました。今回取り上げた研究では、50 歳から 73 歳の男女 12,317 人を 20 年以上追跡し、網膜血管の兆候が認知低下と強く相関するという仮説を検証しました。
最初に被験者の記憶力と思考能力について評価しました。その後 20 年間、二つのテストサイクルを追加的に実施しました。研究が始まって三年後から、研究者らは特殊カメラを用いて、各自の網膜を撮影し、目の中の微小な血管構造に生じていることをスナップショットに記録しました。
その測定に基づいて、科学者らが網膜血管の損傷である網膜症を示す網膜の兆候を特定することができます。テスト結果から判明したこと:
データ解析後、研究者らは、中度から重症の網膜症の被験者は目が健康な被験者より、記憶と思考力テストのスコアが大きく低いことに着目しました。(糖尿病患者の場合結果はさらに顕著でしたが、この関連性は糖尿病でない人でも有意でした。)
これらの被験者は実際にテストの平均スコアが 20 年間の追跡調査中に標準偏差 1.22 で減少しました。対照的に、目が健康な被験者の場合、標準偏差 0.91 の劣化でした。
結果に関して、研究の執筆者らは、「網膜症が 20 年間の認知力低下率加速と相関する。これらの事実は、目についてさらに高感度の測定を模索する必要があることを裏付ける。こうして高齢者の認知力低下に関連する微小血管の病変に関する代用指標を得られるであろう。」
将来的な記憶力減退リスクの可能性についてわかる以上に、目の健康は健康について多くを物語る増加し続ける異常や病気と関連しています。
非営利活動法人 The Vision Council の検眼医・医療顧問ジュスティン・ベイザン医師は、目の中の血管を分析する重要性を強調しています。「目の中の血管は全身の病気と直結しており、相関している」と言います。ベイザン氏によると、病気に伴う目の変化を追跡することにより、脳卒中等の心臓血管系の事象やアルツハイマー病等の異常に関連する精神的変化についても予測することが可能です。
このため、ベイザン氏は、新しい眼鏡を買ったり、コンタクトレンズの処方を単に改定する以上に、定期的な検眼を受けるべきであると言います。
同氏の考えでは、検眼のアポイントメントを取れば目の健康についてや目の健康がいかに全身の健康や正常な状態に影響するかについてさらに把握する機会でもあります。以下は、目に影響することがすでにわかっている病気の例です:
糖尿病 — かすれ目等の視力変動は糖尿病の兆候です。「糖尿病は目を見るとわかります」と、ベイザン氏。「[人々は]血糖管理されない期間を体験する場合があり、このため目の中のレンズを変化させ、レンズが変化すると、結局視力が落ちます。」老化による同様の視力減退もありますが、潜在的原因としての糖尿病がないことを確認するのが最適です。
高血圧 — 高血圧も目を見ると容易に判別できると、ベイザン氏。損傷した血管が出血につながり、漏れ始め、これらが検眼中に見えるそうです。
コレステロールのアンバランス — 「高コレステロールは目の前面からわかるので検眼でまず容易にわかる異常の一つです」と、ベイザン氏。検眼中にプラーク堆積により生じた心臓の異常が懸念を呼び起こすことはよくあるそうです。
ループス — ぶどう膜炎すなわち赤目や腫れ目はループスその他の自己免疫疾患により生じます。ループスが目に及ぼすその他の影響には、網膜血管の変性、瞼周辺の皮膚の変化、目の運動を司る筋肉内の神経損傷、ドライアイがあります。「全身炎症が起きているような異常があれば、目にはぶどう膜炎としてほぼ例外なく現れます」と、ベイザン氏。
性病 (STD) — ピンクアイともいう)結膜炎等の治りにくい目の病気は、さらに深刻な問題の現れかもしれません。「検眼学校で私が診た最初の患者は結膜炎でした。通常使う目薬に反応しませんでした」と、ベイザン氏。さらに検査した結果、その患者は性病クラミジアと診断されました。
甲状腺の病気 — 甲状腺の病気は目に様々な形で現れます。ドライアイは、甲状腺が涙の生産に部分的に関わるホルモンを制御するので、甲状腺の病気に関連している場合があると、ベイザン氏。
いかに視力をよくし守るかについての戦略を数例取り上げます。以下の手順は大部分、視力関連の食生活改善に関しています。
トランス脂肪を避ける — トランス脂肪の多い食事はオメガ3脂肪酸を妨害することによって黄斑変性症に寄与してしまうようです。トランス脂肪は多くの加工食品や焼き物に含まれます。避けるべきトランス脂肪が多い食品の例としては、クッキー、クラッカー、ドーナッツ、フライドポテト、フライドチキン、マーガリン、ペストリー、菓子パン、ショートニングが挙げられます。
心臓血管系に注意 — すでにご説明したように、高血圧は網膜上の微小血管に損傷を与え、自由な血流を妨げる可能性があります。最適な血圧を維持するための主な方法の一つはフルクトース(果糖)摂取量を大きく減らすことです。医師は塩を避けるように言うのかもしれませんが、砂糖のほうが血圧にははるかに悪いです。
濃緑葉物野菜を食べる — 濃緑葉物野菜(できれば新鮮な有機)が豊富な食生活は目の健康を促すことを研究が証明してきました。特にルテインやゼアキサンチン等のカロテノイドが豊富な野菜を多く食べるのも視力をよくします。
健康な動物性オメガ3脂肪を豊富に摂り込む — オメガ3脂肪を食べると健康な視力を保護することがわかっています。残念ながら、汚染の蔓延と養殖魚のため、魚といえばアンチョビやイワシ、ニシン、野生アラスカ鮭に限るほうがよいでしょう。サプリメントを利用する必要があれば、オキアミ油をお勧めします。これにはアスタキサンチンも含まれ、これは以下にご説明するような強力な抗酸化物質です。
血糖の正常化 — 血中に過剰の糖分があると目のレンズから液体が抜かれ、焦点が合いにくくなります。さらに網膜の血管も傷つけるので、血流が閉塞されます。
絶煙 — 喫煙は体内にフリーラジカルを増加させ、多くの面で健康を損ない、これには視力減退も含まれます。喫煙を止めやすくしてくれる刺激が必要なら、止め方のヒントとともに喫煙の副作用をよく見直してください。
抗酸化物質は目を含む危険な全身のフリーラジカルを中和します。目の健康によい四つの抗酸化物質は、アスタキサンチン、ブラックカラント(クロスグリのアンソシアニン、ルテイン、ゼアキサンチンです。
黄斑に高濃度に含まれるルテインとゼアキサンチンは、過剰な光子エネルギーの吸収と脂質被膜が損傷されないようにフリーラジカルの中和という二つの主な機能をすると考えられます。
目の中で最もルテイン濃度が高いのは、黄斑です。これは、直視や詳細な部分を見分ける視力を司る網膜の微小な中心点です。具体的には、ルテインは黄斑の色素に含まれ、中心視力の保護に役立っています。ルテインは、緑葉野菜や黄色、オレンジ色のフルーツや野菜に含まれる自然のカロテノイドです。
(ルテイン濃度に関して)ルテインを最も豊富な野菜の例は、ケール(生でも煮ても)、煮たホウレンソウ、コラード、カブの葉、グリーンピースです。放し飼いの有機玉子の黄身もルテインとゼアキサンチンとも豊富です。
ルテインとゼアキサンチンは目の健康によい一方では、アスタキサンチンが目の健康と視力喪失防止のための最適なカロテノイドとして注目されてきました。アスタキサンチンはいくつもの目に関連する異常を防止する効果があります:
加齢性黄斑変性症
緑内障
白内障
炎症性眼疾患(網膜炎、虹彩炎、角膜炎、強膜炎等)
嚢胞性黄斑浮腫
網膜動脈閉塞
糖尿病性網膜症
静脈閉塞
アスタキサンチンはさらに、適切な眼圧、エネルギーレベル、鋭い視力の維持にも有用です。上の項目は米国での視力喪失の主な原因のうち数項目を含むので、この強力な抗酸化物質がますます重要になりました。
すでに取り上げたように、オキアミ油は健康的なオメガ3脂肪とアスタキサンチンが両方とも摂れる最適なソースです。アスタキサンチンを試してみようと思うなら、1 日 2 mg から 4 mg 程度で始めることをお勧めします。オキアミ油サプリメントを飲んでいる場合、オキアミからすでに取れているアスタキサンチンの量を考慮し、推奨用量を適切に調節してください。
目は生涯必要で、保護する価値が最も明確にあるものです。心の窓であることを超え、目は健康の重要な指標でもあることがおわかりいただけたでしょう。視力保護のための手順を今すぐ実行しましょう。
最初のよい一歩は、引き伸ばしがちだった検眼をまず予約することです!専門医の検眼を受けることできっと後悔はなく、健康を先取的に守ることに伴う安心が伴います。
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