Dr. Beckerより
多くのペットは植物をくしゃくしゃ噛むのが好きですもしあなたのペットもそうなら、有毒な植物が自宅や周囲の地面にないか必ず確認してください。多くの普及している装飾用の家庭で楽しめる植物や裏庭によく生えている植物には、軽度の吐き気から死に至るまでペットの具合を悪くするものがあります。
動物虐待予防全米協会(ASPCA)の毒物管理ホットラインに寄せられた約150,000件の電話のなかで、薬物以外に関連する中毒のうち約1/4は植物に原因があります。
実際にペットを24/7で監視することはできないので、植物をくちゃくちゃ噛んでいないだろうと思っていても、目を離しているときそうしていることはありえます。しかもユリと猫等、場合によっては、鼻に花粉が着いたり、花瓶の水を飲んだだけでも死ぬことがあります。
ペットの死についてはよほど注意するほうがよく、事故が起きる前に有毒かもしれない植物を取り除きましょう。
以下の例は、網羅したリストではありませんが、ペットにとって有毒なリスクとなる普及している植物の一部です。写真やさらに詳しいことは下のインフォグラフィックをご覧ください。
有毒植物を摂取したときの症状はさまざまありますが、嘔吐、よだれ、下痢、食欲不振、口から泡、器官不全、さらに他の症状が考えられます。
1. トウゴマの種子 — ヒマとか英語ではモールビーンやアフリカ・ワンダー・ツリーとも呼ばれるこの植物は、犬、猫、馬に対して毒性が非常に強いです。豆はタンパク質合成を阻害する有毒化合物リシンを含むので特に危険です。しかし、植物全体が有毒です。
たった約28gの種を食べただけで死ぬ場合があります。食べてから12~48時間で症状が出始め、食欲不振、異常な喉の渇き、衰弱、平衡感覚欠如、呼吸困難、中枢神経系の抑圧が挙げられます。
症状が進行するにつれ、血便下痢、ひきつけ、昏睡、死にも至る場合があります。
2. ニシキイモ — マランガとか英語では像の耳、ストップライト、義母植物、テキサス・ワンダー、エンジェル・ウィング、ピンク・クラウドとも呼ばれるこの植物には犬猫に有毒な不溶性シュウ酸カルシウムが含まれます。
摂取した場合の症状には、口の重度の焼け付きや炎症、異常なよだれ、嘔吐、飲み込みできなくなる等があります。
3. ユリ科 — ユリ科は猫に非常に有毒です。これにはオオバギボウシやテッポウユリ、オニユリ、英語ではアジアティック・リリーやその他のユリが挙げられます。
この植物のどの部分でも少量食べただけで、猫は腎不全を起こして死ぬ場合があります。症状には嘔吐、食欲不振、虚脱状態、下痢、抑うつ状態、腎不全、死が挙げられます。
4. ダムケイン — チャーミング・ディーフェンバヒアとかトロピック・スノー、エグゾティカとも呼ばれ、この群葉は犬猫に有毒な不溶性シュウ酸カルシウムを含みす。
この植物を食べると口や舌、唇の重度の炎症が起き、嘔吐、飲み込み困難を伴います。この植物の樹液と接触すると目の炎症や損傷につながります。
5. 唐小豆 — この植物は、トウアズキとか、英語ではブディスト・ロザリー・ビード、ラブビーン、ラッキー・ビーン、インディアン・リコリス、プレヤー・ビーン、ウェザー・プラント等多くの名前で呼ばれます。この豆に含まれるアブリンおよびアブリン酸という有毒化合物は犬、猫、馬に対して危険です。
たった一つ部でも唐小豆を食べると死ぬ場合がありますが、幸いにも、この種は固い殻で覆われており、害悪が出るにはこの殻を噛み砕く必要があります(潰すか切り開く)。このためたいていの場合この種を食べても少々具合が悪くなる程度の場合があります。
しかし、砕けた豆を食べると、重症の嘔吐や下痢(血便もありうる)、震撼、心拍数増加、ショック、発熱、死にも至る場合があります。
6. ヒエンソウ — ヒエンソウは犬、猫、馬に有毒なジテルペンアルカロイドという化合物を含みます。育つ環境に応じて毒性が異なり、成熟するにつれて毒性が弱まると考えられています。
ヒエンソウは神経筋肉の麻痺や筋肉の震撼、硬直、衰弱、ひきつけ、心不全等の症状、呼吸麻痺による死亡にも及ぶことがあります。
7. キツネノテブクロ — キツネノテブクロは犬、猫、馬に有毒な強心配糖体を含みます。この植物を食べると不整脈、嘔吐、下痢、衰弱、心不全、死につながります。
8. イヌサフラン — 英語ではメドウ・サフランとも呼ばれ、イヌサフランは犬、猫、馬に有毒なコルヒチンやその他のアルカロイドを含みます。ペットがこれを食べてしまうと、口内炎症、吐血、下痢、ショック、器官損傷、骨髄抑制につながります。
9. サゴヤシ — 英語ではクーンタイ・パームとかカードボード・パーム、シカッズ、ザミアスとも呼ばれ、有毒なサイカシンを含みます。犬、猫、馬に有毒であり、嘔吐、黄疸、出血性直腸結腸炎、紫斑、肝臓損傷、肝不全、死亡につながります。
10. 黒ニセアカシア — 黒ニセアカシアの木全体、特に樹皮と新芽は犬猫に有毒です。食べてしまうと、腎不全、衰弱、吐き気、抑うつ状態、死亡に至る場合があります。
11. イチイ — イチイは別名アララギとかジャパニーズ・イチイ、イングリッシュ・イチイ、ヨーロピアン・イチイとも呼ばれ、タキシンという毒素が犬、猫、馬に有毒です。食べてしまうと、この観葉植物(樹皮、葉、種を含む)は心不全による突然死につながります。
犬が食べた場合、最初は筋肉の震撼、呼吸困難やひきつけが起きます。イチイの枝や棒で戯れるだけでも犬が死ぬことさえあります。
12. セイヨウキョウチクトウ — セイヨウキョウチクトウ、別名ローズ・ベイは犬、猫、馬に有毒な強心配糖体を含みます。この植物のどの部分でも食べてしまうと、疝痛、下痢(血便もありうる)、発汗、平衡感覚欠如、呼吸困難、筋肉の震撼、心不全死にさえ至る場合があります。
ペットは実のなった枝や落ちた枝をくわえると中毒を起こす場合があり、馬はこの観葉植物ニューホースショー・アリーナスを食べると中毒を起こす場合があります。
ペットの犬や猫が有毒と思われる植物を食べてしまったら、救急獣医クリニックに直ちに持ち込みましょう。速やかに処置できるかが生死を分けます。植物が有毒かがわからない場合でも、診療を受けるのが最適です。
犬が一番ですが、他のペットも不安をとても緩和してくれます。
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