Dr. Mercolaより
基本的な健康原則の一つは加工食品ではなく栄養価の高い自然食品を食べる食生活です。穀類と糖分(特に果糖)を削減する - 加工食品を止めれば自然に可能になり - ことで体重を正常にでき、健康がよくなります。
本来食べるべきではない食品の代わりに食べるとよい最適な食品には何があるでしょうか?
Self Magazineの編集長ルーシー・ダンジガーさんの新著「The Drop 10 Diet」には、いわゆる「スーパーフード」をよく食べると減量しやすくなるとあります。確かにその通りだと思います。
「内容がない」カロリーではなく正しく栄養価の高い物を食べると、不要な体脂肪を削りやすくなるだけではなく、長生きして健康でいられるために主な成分でもあります。想像できない人もいるかもしれませんが、肥満の人の多くは実際にはとても栄養失調なのです。
「とどのつまりは、衣類やヘアケア、車にばかり投資しているわけです。それより身体に投資しましょう。身体は100年生き続けると考えられるからです」とダンジガーさんが最近CNN Healthで語っていました。
その特集記事によると、「スーパーフード」という言葉は2004年に作られた、「Superfoods Rx: Fourteen Foods That Will Change Your Life」(スーパーフードRx:人生が変わる14の食品)の著者スティーブン・プラットさんによる造語です。プラットさんはダンジガーさんと同じく、スーパーフードを食べるとダイエット以上の効果があると言います。これは実際の生き方そのものです。「ダイエットではなく食生活なのです。一生食べることができる食品です」と同氏はCNNで語っています。
プラットさんによると、スーパーフードとは3つの条件を満たします:
プラットさんのウェブサイト、SuperFoodsRx.comには以下のものを含め20例が挙がっています:
プラットさんの選択したもの特に上の5つはほとんどだいじょうぶそうですが、以下の4つは百害あって一利なしのことがほとんどだと思われるので賛成できません:
1. 豆 — 豆の主な問題点は比較的炭水化物が多く、ほぼどの人にも合わないレクチンも多いからです。フィチン酸も多く、これはミネラルをキレート化しやすいので吸収を妨げるからです。
豆を食べるならまず24時間かそれ以上水に漬け、頻繁に水を替えます。死ぬほど悪い食品なわけではありませんが、スーパーフードなどでは全くありません。
2. 低脂肪ヨーグルト — 低脂肪という観念論自体過ちであるだけではなく、低脂肪ヨーグルトは滅菌処理されており、通常は精製果糖が添加されています。ひっくるめてとらえると市販の低脂肪ヨーグルトは絶対避けるべき食品アイテムのひとつです。
本物のヨーグルトのメリットを得るには、生の、理想的には放牧牛の有機生乳、脂肪そのままの有機ミルク(低脂肪乳やスキムミルクではなく)を使って、自分で発酵させたヨーグルトを作ることです。
3. 大豆 — 大豆について公表されてきた数千本の研究をよく注意して見直せば、私と全く同じ結論に至るでしょう — すなわち、未発酵大豆製品を食べるリスクは考えうるメリットをはるかにうわまわります。さらに、遺伝子組み換え大豆は未発酵大豆による害をはるかに超える健康への危害があります。私がお勧めする唯一の大豆は伝統的に発酵させた有機大豆製品のみです。
4. ドライフルーツ — 自然なままのフルーツは適度にしておく限りすばらしい栄養素と抗酸化物質がとれますが、果糖が多く、ドライフルーツにするとさらにこの濃度が高くなっています。インスリン抵抗性がない少数派なら少しくらいドライフルーツを食べてもだいじょうぶでしょうが、2型糖尿病や前期糖尿病、肥満、高血圧、心臓病の症状があれば、体重とインスリン濃度が正常になるまでドライフルーツは避けたほうがよいです。
アボカドはプラットさんのリストに含まれていますが、そのスーパーフードとしての地位は強調しすぎることがないほどです。カリウムが豊富(バナナの二倍)なほか、アボカドはすぐエネルギーになる健康的な単価不飽和脂肪が豊富です。
穀類の炭水化物やその他の糖分に代わる卓越した食材です。炭水化物を削減する際、カロリーを健康な脂肪から得るようにご注意ください。これなら炭水化物よりはるかに優れる身体と脳のためのよいエネルギー源です。
ほとんどの人に有益なのでお勧めできる、プラットさんが含めていないスーパーフードを以下に挙げます:
1. ココナッツオイル — ココナッツオイルの脂肪の50 %はは抗ウィルス、抗菌、抗原虫作用があるモノラウリンに体内で変換される自然界には稀にしかないラウリン酸です。
ココナッツオイルの2/3は中鎖脂肪酸(MCFA)で、これが代謝をよくするなどいくつもの健康的メリットがあります。MCFAは直ちにエネルギーに変換されるので — 単なる炭水化物が通常はこの機能をしている — アボカドのようにココナッツオイルは不健康な穀物の炭水化物の代わりになり最適です。
2. 骨の煮汁(だし) — 弱火で食べ残しの骨を終日ぐつぐつ煮ると最も栄養価が高い癒しの食物になります。この出汁をスープやシチューに使ったり、そのまま飲むことができます。表面にできる「膜」こそ最も栄養価が高いです。ここには硫黄等の貴重な栄養素、健康な脂肪が含まれるので、かき回して汁に溶かして結構です。
3. 発酵野菜 — 今日では厳密に有機の自然食品しか食べず、抗生物質を一切受け入れないことがない限り、ほぼ誰でも腸内フローラに異常があります。
発酵野菜は、最適な肉体的、精神的健康のために必須のプロバイオティクスと呼ばれる有益な細菌がしっかり含まれている最も食べやすい発酵食品の一つです。発酵食品は一部の農薬を含むさまざまな毒素や重金属を除去するとても効能にすぐれる解毒剤でもあります。
4. 生のマカダミアナッツはナッツの中でも栄養価が高く、いくつか例を挙げるだけでもビタミンB1、マグネシウム、マンガン、健康的な単価飽和脂肪酸を豊富に含みます。
関連する点としては、緑茶にはスーパーフードに含める価値がある作用があります。American Journal of Clinical Nutritionに掲載されたある研究によると、日常の緑茶消費、すなわち少なくとも週三回6カ月以上の頻度で緑茶を飲むと、あらゆる消化系のがんを合わせて発生率が17 %削減されました。
その研究は上海女性健康研究に参加した約75,000人の中年と老齢の女性を含めました。平均して11年間追跡調査しました。緑茶の日常消費で最もよく削減された消化管のがんは胃がん、食道がん、結腸直腸がんでした。(喫煙や飲酒習慣のある人は研究から除外しました。)
頻繁に(一日に2、3杯)緑茶を飲む女性は21 %とさらに消化系がんのリスクが削減され、緑茶を少なくとも20年飲んでいた女性は合計で27 %がんリスクが削減されました。
「以上の結果から長期的、累積的に飲むのが特に重要である」と、主任研究者で公衆衛生学修士サラ・ネチュタ博士がMedical News Todayで語っています。
これは緑茶でがんリスクが削減されることを示した初の研究ではありません。緑茶の有効成分の一つ、3没食子酸エピガロカテキン(EGCG)は人とマウスの皮膚、リンパ系、前立腺の組織試料からがん細胞を殺し、健康な細胞に影響しないことが以前の検査から判明しました。それより前の研究でも、EGCGが以下の予防になることがわかっています:
Molecular Nutrition & Food Research,に掲載されたさらに別の研究は、緑茶のEGCGはでんぷんの多い食品といっしょに食べたラットの血糖値をとてもよく下げることを特定しました。
人が飲むのと同量の緑茶を湯呑一杯半与えたラットの血糖値はEGCGはやらずに同じ餌を与えた対照群の半分に下がりました。興味深いことに、この化合物をコーンスターチといっしょに与えたとき最も効果がありました。ブドウ糖や発芽糖といっしょに投与しても効果がありませんでした。
緑茶はでんぷんの多い食品といっしょに食べると血糖値の急増を制御しうると研究者らは考えました。お茶に砂糖を入れるとこの有益な効果がなくなるのでご注意ください。しかも、世界で消費されている緑茶の量ではドーナツやベーグルの健康によくない影響を打ち消すことはできません...
しかし、緑茶はこれまで何度も脂肪代謝を促すことで減量に有用なことが実証されてきました。その効果として考えられている機序には肝臓での脂質の異化作用による複雑な物質の分解を促すエネルギー放出、脂肪の酸化と発熱反応レベル増大による身体が脂肪を燃料にして熱を生み出すようになることが挙げられます。
私は抹茶が好きで、これには加工段階で破壊されていないすばらしい風味と優れる栄養価があるからです。日本の抹茶が卓越しており、これは炒ったり揚げたりせず、蒸して製造されています。このため抹茶は茶の葉にある全ての栄養素を保持しています。
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