オクラで空腹と糖尿病を抑えられるか?

オクラ

早分かり -

  • 英語では「レディーフィンガー」とも呼ばれているオクラは綿とハイビスカスの近い親戚で、健康への貴重な効能を得るために豊富な調理法があり、南米、アフリカの一部、地中海地方で人気がある野菜です
  • オクラで血糖が減り、ストレスを軽くでき、疲れが減るので糖尿病の症状対策の助けとなり、健康が回復します
  • オクラを食べると、繊維質、抗酸化物質、葉酸塩、カリウム、カルシウム、ビタミンKなど数種類の栄養素のおかげで糖尿病患者にメリットがあります
  • オクラで摂れる嵩の多い繊維質は空腹による食事の渇望を抑え、満腹感がもつといったことで、糖尿病症状の制御のために重要な要因により消化を助けることが研究により示されました
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Dr. Mercolaより

健康に想像を超える効能が本当にあることが最近わかった、南国では長く食事に使われてきた伝統がある、ハラペーニョとミニきゅうり、スターフルーツの交配のように見える野菜は何でしょうか? それはオクラです。空腹感がひどく食べるにいられず血糖値が上がりっぱなしの人はいうまでもなく、血糖に苦労している人なら、以下の内容は参考になります。

最初はオクラの歴史をまとめておきましょう:アメリカネリとか、ほかに陸蓮根(おかれんこん) とも呼ばれるオクラは綿とハイビスカスの近い親戚で、数品種があり、赤みがかったものや、表面がすべすべしたものやざらざらしたもの、とげとげした質感のものもあります。

南米、アフリカの一部、地中海地方で人気がある野菜で、これらの地方では通常は粘液性の質感を利用する調理のされ方をしますが、(幸いにも)Smithsonian Magazineにはいくつか工夫した5つのいただきかたが紹介されていました:

  • オクラ揚げはコーンミールを使い、オクラを食べる伝統的な南国風の調理法ですが、いわゆる「サラダオイル」を使うため、健康にはあまりよくありません。オクラ揚げを食べるなら、少なくとも健康な調理油(下記に挙げました)を使うことが大切で、これに、パルメザンチーズを少々かけて低めの温度で揚げましょう。
  • 味を出し、粘性を出すためにオクラを使ったガンボースープにピーマンと玉ねぎ、セロリーの「三位一体」は南国風の定番には欠かせない具です。実際に「ガンボー」というアフリカ名はそのレシピが出来たこの大陸由来です。肉やトマト、ベイリーフとミックスした料理がよくあります。
  • オクラのピクルス、特に甘味と辛味のものはこの小さい鞘をしばしば乾燥チリ、干した黒胡椒穂、からしの種、唐辛子、酢、生のイノンド、塩、米酢でよくいっしょに調理します。
  • オクラ焼きまたはオーブンで焼くのは、きれいな四つ切したオクラの鞘をオリーブオイルで炒め、ベーキングペーパーに載せて塩コショウして、15分焼くだけです。うまい出来上がり:ねばねばがなくなり、むしろ一部がキャラメル状になればよい頃です。
  • オクラシチューは、ビーフの肉煮汁、ラム、バルサミコ酢、クローブ、トマトペースト、にんにく、ハッカの葉といったエジプトの肉とオクラシチュー「バニャ」に見られるような風味の強めのものと一緒に調理すると栄養分を加えるのにとてもよいです。

普通のオイルより健康によいオイルにはココナッツオイル、アボカドオイル、有機の草で育った生のバター、ギーごま油があり、これらを揚げ物にお勧めします。オリーブオイルはよいオイルですが、80℃より上げることなくご使用ください。油煙が立ち始めると発がん物質が発生することがあり、このオイルは高温で損傷しやすいです。

研究が証明:オクラは糖尿病対策に有用

2014年のある動物実験では、オクラエキスで酸化ストレスとインスリン抵抗性が減り、その結果、血糖値が下がることが明らかになりました。ある別の臨床検査では、糖尿病の症状対策のためにトルコ人が食べてきた伝統があり、焼いたオクラの種にその効能があることがわかりました。

さらに、ある大規模な植物化学物質に関する分析研究では、オクラの種エキスにはストレス予防(アダプトゲン)、 向知性(認知力改善)の効果が被験者にあることがわかりましたまた、高血糖値になりやすい人には、ストレス管理能力をつけることで糖尿病が管理しやすくなる点を挙げておきたいと思います。長期的にストレスが高いと血糖値急増を予防できなくなるからです。

Diabetes.orgには、闘争逃避応答が発生するもととなることならなんでも、血中にインスリンが「溜り」始めると説明されています。同様に、この記事でオクラの健康的メリットを挙げるのによいタイミングである理由は、疾病管理予防センター(CDC)によると糖尿病の人が増え続けているからです。

例えば、2014年の報告によると、2009年には20歳以下の167,000人が1型糖尿病だったのが、その後この年齢層で毎年、新奨励が18,000件ずつ増加していったと推計されています。ここで把握すべきことは、糖尿病 (1型、2型、妊娠性糖尿病)の三種類の相違とこれらによって起きる問題が異なることです。

Medical News Todayによると、糖尿病の初期参照基準は、人体が燃料としてのグルコースすなわち血糖を正常に貯蔵、消費できなくなる代謝障害を指していました。その原因は、インスリン生産の不足により、 体細胞はインスリンに対してあるいは両者に対して正常に応答しなくなるという説明でした。

しかし、1型糖尿病(インスリンの生産障害)だけではなく、2型(インスリンの生産不足)、妊娠性糖尿病 (妊婦に起きる)はともに、オクラを食べると回復しうる種類の糖尿病に含まれます。その研究はまだ初期段階であると言われていますが、オクラには以下のメリットがあることはすでに証明されました。

オクラの有益な栄養素とその効能

見過ごされがちな庭の野菜オクラ(トロロアオイ属、学名Abelmoschus esculentus)は、繊維質を含むいくつもの貴重な栄養素があります。これらの栄養素のうち数種類は食品から摂る必要があり、これらが不足すると、健康を害します。以下はそのうち最もメリットがある5つです:

カリウム — ミネラルであり電解質である、つまり、体内に電気パルスを導通する物資カリウムは筋肉収縮、心拍リズム、血圧、消化、pHバランスその他諸々のことを正常にします。体内で作られないので、ナトリウムとバランスをとりながら、カリウムが豊富な食品から摂り込む必要があります。

葉酸塩 — ビタミンB群の一つ、この栄養素は赤血球の生産、DNAの生成と修復のために必須であり、これが不足すると貧血につながり、細胞に酸素が行かなくなります。妊婦にとっては奇形児防止に関与するので極めて重要です。

注記:食品に自然に含まれている葉酸塩と、サプリメントに使われ、加工食品に添加される合成ビタミンB9である葉酸を混同している人が多いので、よく区別しましょう。

カルシウム — 骨に貯蔵され、ビタミンDとともに作用し、身体がカルシウムを正常に吸収できるようにい、脆い、骨折しやすい骨にならないようにします。このビタミンはビタミンK2ともともに作用し、カルシウムが動脈や軟組織等のカルシムが溜まってはならない場所に蓄積しないようにし、骨や歯などカルシウムが必要な場所に運ぶ機能をします。

ビタミンK — 脂溶性ビタミンであり、心臓の保護、骨形成、インスリン濃度の最適化、正常な血液凝固のために必須のビタミンKは、心臓病、骨粗鬆法、糖尿病、何種類ものがん、さらにアルツハイマー病さえ予防するために必要です。

ビタミンC — この強力な抗酸化物質は風邪の期間と重度を減らし、ほ乳類に最も豊富なたんぱく質で皮膚や組織を堅く維持しつつ柔軟性も維持するコラーゲンの生産に欠かせません。ビタミンCの欠乏により免疫系が弱くなり、船員の恐れた病気:壊血病の原因になることは周知です。

オクラには繊維質、抗酸化物質、疲労回復の化合物が豊富

繊維質は、オクラを食べると得られるいくつもの効能の一つとしてすでに挙げましたが健康でいるために必須のもので、この点は誇張にならないほど重要なのです。オクラ等のは他の食品の胃腸管での通りをよくし、便の嵩を作るのに必須です。長さ約7.5cmのオ繊維質が豊富な食品クラ8本を食べると繊維質を3 g摂れます。

ある研究では末生りのオクラの皮と種を分離して多糖類、ポリフェノール、フラボノイド、ケルセチン、同類の稼働物や抗酸化活性、疲労回復力を比較しました。その研究でマウスに与えた微量ならオクラを食べるだけで簡単に摂れる、とその科学者らが説明している点は興味深いことです。

種のほうが豊富なことがわかりました。血中乳酸と尿素窒素の減少のおかげで、肝臓にグリコーゲンが貯蔵されやすくなり、マロンジアルデヒド(酸化ストレスのマーカー)濃度を下げることで抗酸化力が増進する一方、スーパーオキシド・ディスムターゼとグルタチオン・ペルオキシダーゼ濃度を増やすことが発見されました。

その研究によると、以上の結果から、「オクラの種はオクラの鞘の疲労回復成分であり、ポリフェノールとフラボノイドが活性成分であることがわかりました。」オクラで摂れる嵩の多い繊維質は空腹による食事の渇望を抑え、満腹感がもつといったことで、糖尿病症状を抑えるために重要な要因による消化を助けることが研究により示されました。

さらに、臨床検査では、繊維質を食べる量を増やすと血統制御とインスリン感度が良好になり、患者の心臓血管リスク要因を削減します。 The Global Journal of Medical Researchはこのほかにも健康によい効能があると説明しています:

  • オクラの抗炎症効果と抗菌力が消化の問題や過敏性腸症候群(IBS)の症状を軽くすると考えられる
  • その種は高品質なタンパク質が豊富で、すり潰してコーヒーに代わるカフェインフリーの食材として利用できる
  • オクラの粘液はコレステロール胆汁酸と結合し、肝臓による毒素の対外排出を促し、さらに、血漿代替剤や血液体積増進剤としても利用可能
  • 成分の多糖類が血中コレステロールを減らす
  • 喘息症状を和らげる

その専門誌はまとめとして以下のような結論を述べています:

「オクラによる健康へのメリットの一つとしては、体内の高コレステロール濃度を下げるのに有用である。この健康的な野菜は減量にもコレステロール削減にも有用である…さらに虚弱感や疲労困憊感、抑うつ感を軽くする ...[さらに]潰瘍や肺炎、のどあれにも効く。」

オクラの商品形態:水、皮、種の粉

これほどの「効きすぎほど」の効能についていらなくても、オクラ水はよく認められています。実際にビンディジュース(オクラ水の別名)を飲むと上記のほかにも健康的メリットがあると言われています。そのポイントは調製方法です。Diabetes Self-Management からオクラ水の作り方レシピを引用させていただきます:

「オクラを2つから4つ、先を切り取り、胴体を刺すか薄切りにし、約250ccの水に一晩浸しておきます。翌日オクラを取り出し、水を含んだ鞘を別のグラスに絞り出し、浸けておいた水を加えます。」

みじん切りにしたオクラの外皮は伝統医療でよく利用されてきました。チーズおろしでおろすと小さじ半分だけでも栄養面の効能が得られます。オクラを選ぶには、いくつか新たな料理面のお試しをしてみるとよく、新鮮なものは緑が明るく、傷がなく、小さ目のでこしのしっかりしたものを選ぶと味がよく、口当たりが柔らかいです。

オクラは洗わずに保管します。ペーパーバッグでじゅうぶんですが、冷蔵庫のなかで温度の高い上段に入れるのがよく、冷えすぎると速く痛みます。凍結するにはさっと茹で、切り落とし、ペーパータオルでよく乾かしてから、フリーザー容器か再使用パウチに入れて冷凍します。