スピルリナパウダーの14のメリット

スピルリナ

早分かり -

  • スピルリナは強力な健康メリットがある淡水と塩水に生息する藍藻です。クロレラと混同されがちですが、その根本的な相違は、スピルリナのほうが数千年古く、クロレラの藻より植物に近い特徴である固い細胞壁がスピルリナにはありません
  • 推奨日量は通常3 gから5 gを一日に二三回に分けて飲みます。最初は少量にしておき、スピルリナに身体がいかに反応するかを見ながら、だんだん増やしていきましょう
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ジョセフメルコラ博士による分析–ジェームズディニコラントニオ博士による医学的レビュー済み

健康のために必要なタンパク質をほぼ全て得られ、アレルギーによる鼻のぐずぐずやくしゃみを予防し、免疫系を強くし、炎症を減らし、高血圧の制御がしやすくなり、脳卒中やがんの予防になるような植物は何か思い起こしてみてください。そんな「スーパーフード」があるのでしょうか?

あります。スピルリナがそれです。庭で栽培する植物とは異なり、この「奇跡の」植物は温かい淡水と塩水で育つ一種の藍藻です。これはばねに似た形態からラテン語でらせんを意味するヘリックスが語源で名づけられた単細胞組織です。学名はアルスロスピラ プラテンシスといい、藍色細菌門の仲間です。

スピルリナの健康的効能は何でしょうか?

スピルリナの潜在的健康のメリットについてはあらゆる研究が長年行われてきました。スピルリナには以下のような効能があることが研究からわかっています:

  1. ヘルパーT細胞をHIV感染から保護する(そのアミノ酸成分が原因)
  2. 炎症緩和
  3. アレルギー軽減
  4. 心臓血管の健康維持、高血圧の制御
  5. 脳の健康増進、脳卒中リスクの削減
  6. カンジダの異常増殖を阻止、健康的腸内フローラの促進、免疫系の健康増進
  7. がんリスク削減、がん治療による腎毒性からの保護
  8. 慢性ヒ素中毒の処置
  9. 身体を放射線から保護する
  10. ウィルス増殖の阻止
  11. 筋肉を強くし、持久力がつく
  12. 血液と骨髄の健康をよくする
  13. 目の健康増進
  14. 肝臓の健康増進

スピルリナの栄養成分

スピルリナは藍藻と呼ばれますが、学問的には藍色細菌門の一種です。藍色細菌門として細菌に分類されているのは、遺伝子材料が被膜で覆われた核内に組織されていないからです。他の細菌とは異なり、クロロフィルがあり、植物や藻と同様に太陽光をエネルギー源とします。

スピルリナの特徴の一つはタンパク質が豊富なことです。タンパク質の重量比が50~70%あります(タンパク質が平均27%の赤肉より多い)。一食分のタンパク質の代替としてスピルリナ大さじ2だけで済みます。スピルリナの炭水化物重量比は15~20 %です。

さらに、必須アミノ酸を全て含む18種類のアミノ酸、12種類の非必須アミノ酸のうち10種類のほかにも、硫脂質を含んでおり、これはヘルパーT細胞をHIV感染から保護すると考えられています。スピルリナのその他の成分:

ビタミンB群とビタミンK、カルシウム、鉄、マグネシウム、セレン、マンガン、カリウム、亜鉛等のビタミンやミネラル

ヨウ素

γ-リノレン酸(GLA):心臓や関節のために必須の脂肪酸

抗酸化物質クロロフィルとカロテノイド

メタロチオネイン化合物(放射性アイソトープ重金属と結合する金属結合タンパク質)と植物色素フィコシアニン — これは吸光性フィコビリタンパク質の一種による色素タンパク質の錯体で、クロロフィルのために必須の色素で、ビリルビンに似た化学物質です(次の項目を参照)。

スピルリナは鮮やかな藍色をしているほか、フィコシアニンも窒素を備蓄する分子です。窒素原子は放射性セシウム137、ストロンチウム90等の重金属やカリウム40と結合するので、体外にこうした放射性金属を排出するのを助けます

研究から判明したスピルリナのその他の健康メリット

スピルリナの健康メリットは真に豊富にあり、研究がよく継続されています。つまりあまりに効能が多く、潜在的なメリットに関して全ての文献を本当に挙げきれません。これをお断りしたうえで、いくつものよくある健康の異常の予防や治療のためのスピルリナの潜在的な有用性を証明した科学研究例を以下に挙げます:

目の健康 — 人口の老齢化にともない、加齢黄斑変性(ARMD)が増加しています。ARMDは網膜黄斑(鮮明な視力を制御する目の中の領域)の劣化であり、視力喪失の最も多い原因です。

網膜黄斑の被膜にはキサントフィル類(ルテイン、ゼアキサンチン、おそらくアスタキサンチンも含む)という数種類のカロテノイド色素が含まれており、食事から摂り込む必要があります。これらの色素は紫外線による脂質被膜の酸化を遅くすることで目を損傷から保護し、網膜黄斑の変性を予防します。キサントフィルは白内障も予防します。

スピルリナ3 gでゼアキサンチン3,750~6,000 μgが得られます。玉子はルテインとゼアキサンチンのもう一つの卓越した摂取源です(黄身一つにゼアキサンチン200 μg)。アスタキサンチンはカロテノイドの一種であり、もう一つの海洋産栄養素で、ARMDのよい防止物質でもあります。

血圧も含む心臓血管の健康 — 糖尿病と心臓血管の健康は緊密に関連しているので、スピルリナはよりよい脂質特性を提供し、高血圧症を制御し、血管の弾力を増すので心臓血管病患者に有望な効果があります。

2001年のある研究によると、スピルリナを一日に2 g投与した糖尿病患者の糖化ヘモグロビンと脂質プロファイルともに改善しました。別の研究で、一日4.5 gのスピルリナを6週間投与したら、HDLが増えたと同時に、血清トリグリセリド濃度と総コレステロールが大幅に減りました。さらに、18歳から65歳の男女とも食生活の変更をせずに血圧が正常になりました。

60歳から87歳の男女患者に対して実施されたもう一件の無作為化プラセボ対照二重盲検では、スピルリナを一日に8 g、16週間投与した人は、プラセボを投与された対照群より総コレステロールが大幅に減りました。

スピルリナの脂質活性は膵臓のリパーゼ活性を阻害し、このため糞便によるトリグリセリド排出が増加する成分であるフィコシアニンが原因であると考えられます。

脳の健康と脳卒中の予防 — あるインドの研究は、用量180 mgのスピルリナは大量のフリーラジカルに暴露したラットの脳と神経系を、実験前にスピルリナを投与しなかったラットと比較したら、保護することを特定しましtあ。この実験の結果はスピルリナで脳卒中を予防できることを示しています。

Journal of Agricultural and Food ChemistryとBritish Journal of Nutritionにそれぞれ掲載された二件の研究は、スピルリナが血小板の凝集を削減し、このため血栓塞栓症のリスクが低下することで血管病の予防のために重要な機能をすることを示しました。

その他の研究は、スピルリナとブルーベリー、ほうれん草の組み合わせにより、マウスにおいて「大脳皮質の梗塞量が大きく削減され、卒中後の自発運動活性が増大する」ことを示しました。

酸化ストレスは炎症の一つの大きな原因であり、脳内において、ドーパミンニューロンを欠損させ、パーキンソン病やアルツハイマー病等の神経変性疾患につながります。上に説明されているように、NADPHオキシダーゼはこれらの病気に関わっていることが判明しており、NADPHオキシダーゼを阻害することで、スピルリナのフィコシアニンがこれらの老化に関連する脳病リスクを低下させることがわかっています。

動物実験でもスピルリナ強化食餌が、脳変性病のもう一つの要因であるニューロン生成の逓減(すなわち、新しいニューロンの生成阻害)に関連する炎症から回復させることがわかっています。

肝臓の健康 — 肝臓の脂肪蓄積はメタボリックシンドロームによることが多く、心臓血管病死のリスクが高くなります。非アルコール性脂肪肝は北米において慢性肝臓病の最も多い原因であり、従来の治療法では処置が困難な悪名高いものです。

動物実験から、スピルリナがいくつもの経路で肝臓を保護することがわかっており — トリグリセリドの堆積を防止し、脂質過酸化を阻止し、肝臓の炎症を削減し、肝臓を重金属から保護します — これはおそらく、高抗酸化作用と一酸化窒素の合成あるいは放出機能によるものです。

痛感の軽減 — 痛感と炎症を起こすプロスタグランジンを阻害することで、スピルリナのフィコシアニンは慢性痛の異常に対しても効果があります。

抗ウィルスと抗レトロウィルス活性 — 1998年に掲載されたある研究によると、スピルリナの水性エキスは、HIV-1ウィルスの複製を効果的に阻害します。1mm当た濃度0.3~1.2 μgのエキスでウィルス増殖が半減しました。

筋肉を強くし、持久力がつく — さらに研究によると、筋肉が成長するために必要な、スピルリナの高タンパク質とアミノ酸濃度により筋肉の等尺性収縮力と持久力が強くなります。運動の実績もスピルリナによる一酸化窒素の増加により改善されます。スピルリナはさらに、酸素輸送と筋肉内のエネルギー生産に必須な鉄の優れる摂取源でもあります。

しかし、鉄過剰は深刻な健康リスクであり、貧血(鉄欠乏)より頻繁に発生していることにご注意ください。自分のレベルが健康的な範囲にあることを確認するため年一回は鉄検査を受けましょう。

最適なスピルリナ — 種類と用量

スピルリナには何種類もあるので、買う前によく調べてください。管理されずに育ったスピルリナは重金属やその他の毒素で汚染されている可能性が高いので、必ず定評のあるメーカーの有機スピルリナを選びましょう。

スピルリナはカプセル入りや錠剤、パウダー、フレークで売られています。スピルリナの使用目的と使用者により用量は左右されます。以下はごく平均的な推奨用量です。スピルリナを飲むときは全身に吸収されやすいように泉水やろ過水をもっと多く飲むようにしましょう。

子供が初めて飲む用量 — 100~1,500 mg (0.5~1.5 g)

子供の維持量 — 5 g/日

病気中の子供の用量 — 10 g/日

大人が初めて飲む用量 — 3 g

子供の維持量 — 10 g/日

病気中の子供の用量 — 20 g/日

運動選手の用量 — 60 g/日

必須ビタミンやミネラルが豊富なだけではなく、スピルリナはデトックス効果が高く、自分の毒素負荷に応じて、デトックス反応が出たり出なかったりします。このため少量で始め、だんだん増やしていくのがよいです。

例えば、大人が平均維持量10 g/日を希望する場合、最初はこの1/4か半分にしておきます(上の一般的推奨量を参照)。身体の反応のしかたがわかったら、用量をだんだん増やして推奨用量にします。

スピルリナの潜在的副作用

スピルリナはタンパク質、栄養素、ビタミンやミネラルの安全な摂取源として伝統的に利用されてきました。スピルリナによる副作用は知られていませんが、身体は現在の健康状態によっては反応することもありえます。以下は起きる可能性がある典型的な反応です:

微熱 —スピルリナの高タンパク質成分が代謝を盛んにするので、体温が上がる

濃緑便 —スピルリナは大腸に付着してきた宿便を除去するので、大便の色が濃くなる場合があります。さらに、スピルリナはクロロフィルが豊富なので、便が緑になります

ガス —ガスが溜まるなら消化系が正常に機能いていないことを示します

興奮しやすさ —身体はタンパク質を熱エネルギーに変換するので、一時的に落ち着きがない感覚が起きることもありえます

吹き出物やかゆみ —これは大腸のクレンジングにより起き、一時的な反応にすぎません

眠気 —これはデトックス反応により起きるもので、身体が疲れており、休息が必要なことを意味する場合があります

スピルリナは全天然で一般的には健康的な食品であると考えられていますが、注意すべき重要な禁忌がいくつかあります。スピルリナを避けるべき場合:

  • 重症海産物アレルギー
  • ヨウ素アレルギー
  • 妊娠中
  • 授乳中

甲状腺機能亢進症(甲状腺の過剰な活性)の方はスピルリナを飲む前に医療従事者に相談しましょう。今発熱していればさらに高熱になるといけないので、スピルリナは避けましょう。

+ 出典および参考資料