Dr. Mercolaより
歯の衛生は肉体の健康の重要な要素です。歯の衛生は全身に大きく影響する見過ごされがちな点です。実際に、数千本もの研究が口内疾患と全身疾患の関連性を明らかにしてきました。
口腔は健康への窓口ともいえ、口腔の軟組織と歯は全身で生じていることを反映します。炎症は「損害を与え」、発病の要因として働き、歯茎の病気やその他の口内疾患は体内に慢性的な低レベルの炎症を発生させます。
虫歯や歯茎の病気を起こす病原菌が循環系に侵入すると、肝臓からC反応性タンパク質(CRP)が放出され、これが循環系全体を炎症させます。
一日二回歯を磨かなないでいると心臓病リスクが高くなり、進行期の歯ぐきの病気が致死性の心臓発作リスクを10倍まで高くします。
歯茎に病気があると700 %も2型糖尿病になりやすくなり、これは口内フローラ(細菌叢)のバランスが崩れたことによる炎症の影響によります。口内が不潔なために起きるその他の健康への悪影響には以下のリスク増大があります:
全体的に見ると、食生活は口腔と歯の健康の最も重要な決定因子ですが、歯をきれいにする方法も大きな違いにつながります。例えば、デンタルフロスによるケアは欠かしてはならないのに、アメリカでは成人の1/3がしません。これをしたことがない人は思い直すなら今です。
長さ約40cm弱から45cm弱のフロスを使い、両端をそれぞれ人差し指に巻く。歯の隙間に滑らせ、歯の側面をC字型に包む。
フロスを上下前後に動かしてこする。隣接する歯の両面をよくこすってから次の隙間に移る。
歯間が広い人は太めのフロスを使う。指先が不器用なら、柔らかい歯垢除去製品を使用する。爪楊枝と同じで、これなら片手で歯の間をきれいにできます。U字の間にフロスを取り付けた歯間ブラシも使えます。
デンタルフロスによるケアをしているうちに、健康上の問題があればその兆候がわかります。例えば、歯ぐきの出血は口内を損傷しているばい菌がいる証拠で、これが血流により全身に拡散しやすく、体内のどこかで慢性炎症を起こします。
歯磨きやデンタルフロスで歯ぐきが出血しなくなるまで、フロスやブラッシングを頻繁にそっと行うのがよいです。一週間以上出血が治らなければ、診察を受けましょう。
オイルプルは古代からあるアユルベーダの手法です。オイルプルをココナッツオイルですればその抗菌力と合わせ、口腔の健康がとてもよくなると私は思います。ココナッツオイルにはラウリン酸が豊富なのでウィルスや細菌、原虫まで様々な病原体を阻害します。
しかし、全ての微生物を殺さないほうがよいので、実に重要な口腔の微生物ホメオスタシスも促進されます。
オイルプルは毒物の負荷を減らすことで口腔の健康にも全身の健康にもよいと考えられています。オイルでぶくぶくして歯の間に通すと、体内に広がるおそれがある病原体を追い出します。オイルプルは正しいやり方で行う限り、とてもきれいになり、解毒効果や癒しの効果があります。
伝統的にごま油が進められてきましたが、オメガ6オイルが比較的多く、多量の不飽和脂肪酸もあるので、酸化や腐敗しやすい不利があります。
ココナッツオイルのほうがはるかによいと私は思います。また、ココナッツオイルのほうが味もよいです。ココナッツオイルには歯から不健康なバイオフィルムを除去する脂溶性の効果があります。Authority Nutritionによると、虫歯の大半の原因であるストレプトコッカス・ムタンスがオイルプルでよく死にます。
ココナッツオイルにはさらに、口腔の健康がよくなるような貴重な栄養分がいくつも含まれます。それでも、機械的観点および生体物理的に言えば、どちらのオイルでも効果は出ます。
やり方は?実際とても簡単にできます。マウスウォッシュと同じように、ココナッツオイルをテーブルスプーン1杯口に入れてぶくぶくするだけです。15分程、口の中全体に押し引き、歯間を引き抜くようにぶくぶくしてください。これでオイルが病原体その他の残骸を除去して無害にします。
済んだら(飲み込まずに)吐き出し、水で口をゆすぎます。私は通常、植物を避けて家の外の地面に吐き出しています。できれば、水にヒマラヤ塩を一つまみ溶かしてゆすぎます。ヒマラヤ塩には85種類以上の微量ミネラルが含まれるので、強く健康な歯と歯ぐきにするためによいもう一つの自然な方法です。
口内の衛生状態がよくないと頭や首のがんになるリスクも高くなります。国際頭部頚部がん疫学(INHANCE)コンソーシアムの一環で行われたある最近の13本の研究に関する分析によると、歯磨き不足や検診不足が頭部や頚部のがんリスクを高めることがわかっています。
口内の健康不良だけでも口内のヒトパピロマウィルス(HPV)感染リスクが高まり、これを長期放っておくと首や扁桃腺、舌下等のがんにつながります。
2013年のある研究では、口腔の健康状態がよくない被験者は健康な口内の被験者よりHPV感染率が56 %高いことが判明しました。疾病管理予防センター(CDC)の推計によると、中咽頭がんの60 %はHPVに関連しますが、この研究では80 %にも及ぶと推定されます。
研究者らは口内の衛生が良好ならHPV感染を予防でき、中咽頭がん、HPV感染によるその他のがんのリスクが下がります。
口腔衛生の一環として口内フローラに注意すること、これは口内に常駐する善玉菌のコロニーです。口腔の健康をよくすれば口内の善玉菌や病原菌のバランスをよく保てます。
一般通念とは逆に、「悪玉菌を殺す」ように作られた抗菌剤やアルコール性マウスウォッシュは無差別に全滅するので、実際には百害あって一利なしです。重要なのは善玉菌に栄養を与え、悪玉菌を自然に抑制できる状態にすることです。
口内フローラは腸内フローラと連動していると同時に、とてもユニークです。口内フローラのホメオスタシスを促進すると、消化系や唾液免疫系がよくなり、後者はよくある風邪やインフルエンザ等の病気を予防しやすくします。口内フローラはビタミン生産にも機能します。
興味深いことに、プロバイオティクスは口内では作用せず、口腔に善玉菌を追加するだけの単純なことではありません。むしろ、最初の手段として口内の細菌を殺しすぎるのを止める必要があります。今や科学者らは有益な機能をしている同じ細菌でも、阻害されると病原体として発現しうることを把握しています。口内フローラを阻害しないことが全滅させるよりはるかに重要です。
天然の抗菌性ハーブでさえ口内フローラを阻害することはあります。これにはティーツリーオイルトゥルシオイルとオレガノオイルが挙げられます。その問題の原因は、善玉菌は阻害されると健康でバランスのよいフローラを作れなくなるからです。
では、代替手段には何があるでしょうか? プロバイオティクスは口内フローラに直接はよい効果を与えませんが、腸内フローラによい効果があるので大きな違いを生みます。発酵野菜、その他の伝統的発酵食品は最適な食物ですが、発酵食品は嫌いな人は、高品質のプロバイオティクスをお勧めします。
私は以前歯垢がひどかったのですが、発酵野菜を毎日食べるようになり、オイルプルをココナッツオイルでするようになってから、歯垢がたいへん減りました。食生活も炎症に影響することで歯を維持も損傷もしうる要因です。以下のような悪い要素を避ければ、口内と体内の炎症軽減や防止のために有用です:
口内の健康を最適にするには特定の栄養素は欠かせません。ビタミン C はその一つです。補酵素 Q10 (CoQ10)もその一つです。CoQ10は細胞内でのエネルギー生産を担うクレプス回路に必須の共通因子です。例えば歯ぐきの出血はCoQ10不足の兆候である場合があります。以下のような口内の健康のためになるいくつものホメオパシー組織塩も存在します:
口内フローラとがん(その他の病気)の相関性を発見した研究によると、口内の衛生は健康のための基本です。中咽頭がん等の大きな問題が日和見性口内病原体の異常増殖によって発生するおそれがあります。フッ素酸や水銀系の歯の詰め物を避けるだけではなく、以下の4つの主な口腔の健康を最適に維持する項目をお勧めします:
口内の衛生と虫歯の予防に関して、忘れてならないこと:フッ化物で処理した水を飲んだり歯磨きを使って歯を磨いてもフッ化物は鉛より有毒なので問題は解決しないそうではなく、食生活、歯磨きとデンタルフロスによる正しい歯のケアにかかっています。
砂糖や加工食品を食べないことで虫歯の原因になる細菌の拡散を予防できます。正しい歯磨きとデンタルフロスによるケアを欠かさず、日常きれいに維持することで歯と歯ぐきは自然に健康に保たれます。
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