Dr. Mercolaより
COVID-19とインフルエンザの感染防止のため多くの人が自宅の消毒方法を求めている昨今、中には清掃薬剤を混合したくなる人もいるかもしれません。ウィルスに感染したり死亡した人数を毎日見出しが伝える中で、商店の棚から消毒液がますます売り切れになってきました。
一人でも死ねば一つの死亡件数として多すぎるので、自分が感染する危険を減らすために何ができるかについて常に注目することも重要です。自宅の表面をきれいにし、手洗い励行は、感染予防のために免疫力をつける努力をしつつ、すぐ行える二つの方策になりえます。
COVID-19ウィルス(SARS-CoV-2とも呼ぶ)は脂質の被膜に包まれており、つまり、一本のRNAが脂肪分子の泡に包まれているわけです。このため他のウィルスは親和性がある一方、このウィルスは石鹸と消毒液にとても弱いです。当面自宅で石鹸とこすることしかない場合が多いので、このことはよい知らせです。Good Housekeepingの警告によると。
「流しの下の清掃用品を手に取る前に、化学知識を身に着け、よく注意しましょう。『ある製品の効果があると、別の製品と混ぜてもっと効果が上がると思う人がよくいます』と、Good Housekeeping Institute Cleaning Lab代表のカロリン・フォルテ氏が言います。」
ほとんどの市販清掃用品は一つの成分では済まず、単品のみで使用するようにできているというのが真実です。混ぜ合わせると健康によくない化学反応を起こしたり、危険なときには致死性の発煙が起きます。いかに決して混ぜ合わせてはいけない薬品6種類を取り上げます。
漂白剤と酢という一般名ならこれらの化学物質をご存じです。酢と漂白剤による酸の混合から塩素ガスが発生し、時には死ぬこともあります。
環境作業グループ(EWG)は酸と漂白剤を含む二製品を混ぜて出た発煙を吸い込んだレストランの従業員の悲劇的死について伝えています。その結果レストランの他の十人も病気になりました。EWGのサマラ・ジェラー氏:
「私たちの思いは亡くなった男性のご家族、お友達、同僚の方々に馳せます。出勤し、仕事をしただけで有毒な清掃用品のために重傷を負ったり、果ては死んでしまうことになるような状況が発生してはなりません。残念ながら、これはアメリカでは毎年何万人の病気や中毒事故を起こすしつこい課題です。」
酢は一般的な世帯のクリーナーで、漂白剤は流しの下や洗濯室に置いてあるかもしれませんが、混ぜれば危険です。塩素ガスは有毒で、かつて第一次世界大戦のとき化学兵器として使用されました。塩素ガスに暴露されると肺組織が慢性的に変質します。
この化学反応の主な点は酸どうしの混合液です。漂白剤を水抜き剤やトイレクリーナー、オーブンクリーナー等の酸性薬剤と混ぜると、塩素ガスが放出されます。
このガスは呼吸管を刺激し、肺の上部と下部を大きく損傷します。毒性は暴露されるガスの濃度と時間に比例します。塩素ガスは強く臭うのですぐわかり、目や喉、上部呼吸管に焼け付く痛みがすぐ起きます。
この組み合わせを混ぜ合わせるとクロラミンガスが発生します。アンモニアはたいていのガラスクリーナーや窓クリーナー、尿に含まれます。すなわち、漂白剤でゴミ箱やおむつを入れたバケツ、あるいはトイレを洗ってはなりません。クロラミンガスに接触すると息切れ、胸の痛み、くしゃみ、薬剤誘発性の肺炎などの症状につながります。
症状は二三回呼吸しただけで出始め、24時間続くか、基礎呼吸疾患があれば長期化します。あるケーススタディで兵舎の清掃に漂白剤とアンモニアの混合液を使って暴露した兵士二つのグループを別々に救急室で処置しました。
一つのグループが36人の男性兵士、別のグループは一週間後にやはり兵舎の清掃後36人の女性兵士でした。炭酸水素ナトリウム溶液を噴霧しつつ塩素ガスを処理したのですが、患者22人にクロラミン暴露後試したとき、治療効果は変わりありませんでした。
両グループとも一人の兵士が入院しました。男性兵士は翌日退院しましたが、女性兵士はICUで経過観察のため数日入院が必要でした。
健康や自宅に損害が及ぶおそれがある次の薬品混合について触れる前に、要点をまとめます。漂白剤を使うなら、他の薬剤や家庭用品、食品と決して混ぜてはなりません。ほぼ例外なく、化学反応が起きます。漂白剤に何かを混ぜて唯一安全なのは水で薄めるだけです。
自宅で排水管が詰まったことは一度や二度はあるはずです。ときどき流れが悪くなったり、全く詰まってしまったことがあるでしょう。市販の排水管クリーナーですぐに解決したくなるかもしれませんが、有毒成分を含みます。有毒薬剤を使用しなくても自宅にある物で排水管の詰まりを簡単に解決できます。
しかし、排水管クリーナーを買うことに決め、1本目でだめなら同じ商品を買うことを忘れないでください。さもないと火傷や有毒ガスを吸入したり、爆発することさえあります。
排水管クリーナーの全商品が同じ苛性ソーダ系成分で排水管をきれいにするとは限りません。水酸化ナトリウムや漂白剤、硫酸、塩酸系のものもあり、これらを混ぜれば危険です。
例えば、水酸化ナトリウム系のクリーナーと硫酸系を混ぜると酸塩基の発熱反応が起きます。蒸気を発する高温水が排水管から吹き出し、過剰な酸または塩基による火傷を負うことがあります。
漂白剤系の排水管クリーナーを塩酸系のものと混ぜれば塩素ガスを発生します。これなら排水管の清掃に簡単な方法でよいと思うかもしれませんが、他の方法を利用したほうがよい理由があります。
自宅の排水管が詰まってしまったとき、おそらく詰まりを解決するのに必要な物が自宅にすでにあるはずです。危険でない化学品なのでいっしょに使うことができる数種類の用品について以下に取り上げます。
過酸化水素水と酢は別に使用する限り効果がありますが、決して混ぜ合わせないでください。混ぜると有毒苛性ソーダである過酢酸を発生します。目や皮膚、呼吸器に接触すると炎症が起きます。
バージニア工科大学のスーザン・サマーさんによると、これらの成分を混ぜると大腸菌やサルモネラ菌等100,000種類以上のばい菌を滅菌できます。しかし薬品を混ぜても有毒な反応を避けられる方法があります。Cleaning Business Todayでそのレシピをサマーさんが紹介しています:
発砲し、とても効果が上がっているように見えますが、実際にはクリーニング効果はありません。別々に使うとよく作用しますが、混ぜると反応力も効果も無くなります。ただし、発砲効果を利用して前半にある説明のように排水管を流すのには使えます。
別々に使用します。重曹は表面を傷つけず、ふき掃除にこする力が加わります。鍋やフライパンにこびりついた食材を取り除くほかにも、バスタブや流しの固着した汚れを除くのに利用できます。粒を除去するために手間と水が必要なので、床等の面積がある領域には使わないでください。
白酢は簡素なフロアやカウンターのクリーナーです。フロアに白酢を使う前に、フロアが酸性pHに耐えることを確認してください。1カップを洗濯物に加えると洗濯機から水垢がきれいに取れます。酢と食器洗いの潜在を混ぜて掛けると最悪のこびりつきや汚れでも取れる場合があります。
これは優れるクリーナーですが、表面仕上げを台無しにするので、一体物の木製品やグラナイト、大理石、石鹸石に使用しないでください。壊れるのでアイロンに入れないでください。興味深いことに、質が変わり、取れにくくなるので、こぼした玉子の掃除に使わないでください。
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