Dr. Mercolaより
ほぼ誰でも人生のある時にインフルエンザに罹ったことはあるはずで、食品が役立つこと、そしてどんな食品が実際に支障をきたすかを把握しておくのが賢いです。
何を食べたらいいか把握するには、方策を見つけるために自分の病気の症状と原因の両方について考えましょう。身体の自然な免疫系はインフルエンザによる不快で時には痛みを伴う症状を治そうとしている間にサポートが必要です。
軽症を治そうとしているか、解熱やひどい咳を治そうとしているのか、あるいは筋肉痛やけいれん、下痢を解決しようとしているかを問わず、食べたほうがよい食品と、必ず避けるべき食品が存在します。
インフルエンザに罹っているとき食べたくなったり食べる気力を見つけるのは難しくなることがありますが、ほかの方法より簡単な方法がいくつかあります。
オハイオ州立大学ウェクスナー(Wexner)医療センターのキャシー・ヴァヴレック(Kacie Vavrek)認定栄養士によると、検討すべき主な点の一つは胃の状態です:胃によく合わないもので悪化させないこと。同氏は次のように説明しています:
「インフルエンザの症状は吐き気や胃の症状を起こすのでインフルエンザで食べるのが困難になりやすいです。吐き気は食欲を失くし、嘔吐や下痢などの胃腸症状は速く食べ過ぎると起きやすくなります。
どんな病気かを問わず栄養価の高い食品を食べるとよいです。実際に、発熱のときこの点は特に重要です。しかしすべての食品が同じにできているわけではありません。慰めになる食品は自分が最適な状態でないと感じているとき欲しくなるかもしれませんが、これで気持ちがよくなるとは限りません。
実際に、吐き気があるとき食べるとかえって悪化することになるので、すぐ手が出そうな慰めになる食品を食べないほうがよいのです。」
骨だしなどの煮汁は病気のとき不可欠な液体とナトリウムの両方とも取り込めるのでよいです。十年以上前に公表されたある研究はチキンスープに実際に医療効果があり、風邪やインフルエンザウィルスで起きる感染を大幅に削減することを特定しました。
ネブラスカ医療センターの科学者らはチキンスープの癒し効果を生むいくつもの物質に注目しました。そのグループは伝統的チキンスープを試験した結果、「好中球の移行を大きく阻止し、この効果が濃度により異なる」ことを特定しました。
彼らの考えではこの違いはこれを飲むと実感できる炎症の軽減によるものですが、市販品ではこうした効果がある場合もない場合もあることを指摘しています。
2019年2月、テネシー州のフランクリンウェルネス研究所(フランクリン)の科学者らの記事は学術専門誌Complementary Therapies in Medicineに掲載されました。その科学者らはニワトコ(紫色から黒いベリーを産出する北アメリカ中央および東部の一般的なニワトコ)の実で上部呼吸器の症状を処置することに関連するランダム化対照臨床検査に関するメタ分析を実施しました。
その科学者チームは全体的健康状態などの要因を考慮に入れながら、ニワトコの実(Sambucus nigra)を治療中にサプリメントとして投与されていた被験者180人を対象にした研究を検討しました。
その自然物質を飲んだ人は上部呼吸器の症状がとてもよくなり、これを一般的に使用して処方薬に代わる安全な対策になることを同チームは特定しました。
喉が痛むときナッツ類やレモン、オレンジジュースなど酸性の食品など、喉を刺激したり引っかく食品を食べないようにしましょう。生の草で育てたヨーグルトやケフィール、マッシュポテト、マッシュカリフラワーなどのソフトで栄養価が高い食品は飲み込み易いです。温かい骨汁や緑茶を啜りのみするのもよいです。
落ち着けるにはペパーミントティーは鎮痛効果も麻酔効果もあるのでよいです。抗菌作用があり、必要なら傷が早く治ることも知られてい生のマヌカハニーを少々加えます。
蜂蜜は喉の痛みに効く自然療法として昔から利用されてきました。先端研究は蜂蜜が抗生物質と同じほど効く強力な抗感染特性や抗炎症性があることを確認しました。喉の痛みに効く一般的な方法には蜂蜜とレモンを入れた紅茶があります。蜂蜜について考える上で、すべての蜂蜜が同じものではないことを忘れないでください。
特定の蜂蜜の抗菌活性は他の種類より100倍強いです。加工された精製蜂蜜では生の蜂蜜と同じ効果がないので食べても無駄です。
喉の痛みを治すには生蜂蜜やマヌカハニーのみ利用しましょう。そして、もう一つ注意すべき点は、一歳未満の赤ちゃんに蜂蜜を与えないことです。蜂蜜が汚染されていれば未熟な免疫系のためボツリヌス中毒症が起きるおそれがあるからです。
インフルエンザに罹っているとき赤ちゃんに人工乳を飲ませるべきかどうか授乳中のお母さま方はよくわからないかもしれません。米国連邦厚生省(疾病管理予防センター(CDC))によると、インフルエンザは母乳から移らない上、母乳が赤ちゃんをインフルエンザから守るので、母乳を続けるほうがよいです:
「母乳はインフルエンザを含む多くの呼吸器疾患から防護する。インフルエンザが疑わしいまたは罹った母親は母乳を与え続けながらウィルスが乳児に伝染しないようにできるあらゆる注意を払うべき。」
お母さんではなく赤ちゃんがインフルエンザに罹っていても、いずれの場合でも、赤ちゃんに向かってくしゃみや咳しないように注意したり、病原体が移らないように手をよく洗うなどの常識的な注意をしつつ、母乳を継続したほうがよいです。
あらゆるウィルスや細菌の感染から守るための自然な戦略は多くあり、免疫力が強くなる食品を食生活に取り込むのはその一つです。インフルエンザ季節によい7種類に健康的な食品:
1. ビタミンCが豊富な食品 — ビタミンCは感染症に効く効能があることで知られる強力な癒しの抗酸化物質です。ビタミンCのサプリメントを日常飲めばよくある風邪の症状が軽くなり早く治ることは研究から証明済みです。ビタミンCが豊富な食品:
キウィ
赤ピーマン
ブロッコリ
芽キャベツ
バターナッツかぼちゃ
パパイヤ
さつまいも
トマト
柑橘類
2. チキンスープ — 子供の頃風邪をひいたときお母さんやおばあさんがチキンスープを作ってくれたなら正しいことです。骨だしで作ったチキンスープはミネラルやアミノ酸が豊富なので早く治ります。
3. 発酵食品 — 発酵食品例えば、ケフィールやキムチ、味噌、ピクルズ、ザウアークラウトは腸に善玉菌を復活させ、免疫応答を強くします。
4. リンゴ酢 — 抗菌力、抗真菌性、抗ウィルス性、抗炎症性で知られるリンゴ酢は免疫機能を高め、有害な炎症と闘いやすくなります。
5. ニンニク — ニンニクは強力な抗菌、抗ウィルス、抗真菌剤です。 最適なのは生で、食べる前に潰して効能をすべて吸収できます。
6. 有機野菜 — ケールやホウレン草、コラードグリーン、スイスチャードなどの濃緑葉野菜には強力な抗酸化物質やフラボノイド、カロテノイド、ビタミンCが含まれ — これらはすべて感染症から防護します。最適なのは有機の、旬の地元産野菜を選ぶことで、しかもなるべく生で食べるようにするとよいです。ジュースにすると食事にもっと緑の物を取り込むのに最適な方法です。
7. 生の草で育った有機ミルク —この種のミルクなら免疫系を強化する善玉菌や脂肪が含まれます。また、ビタミンAや亜鉛のよい摂取源でもあります。滅菌した乳製品は避けるのが最もよく、それは風邪の再発や鼻詰まり、気管支炎等の呼吸器系の異常を促すからです。
新鮮な清水をたくさん飲んでください。水は体内のどの系統にも最適な機能のために欠かせないもので、鼻詰まりや分泌物を緩める効果があります。尿の色が明るい黄色になるよう十分な水を飲みましょう。
病気のときは糖分、アルコール、脂っこい食品を避けるのが重要です。一つには身体が病気から快復するために必要なエネルギーをまんべんなく必要とします。もう一つには、不健康な食品を食べ過ぎたり、食べないことが重要です。
風邪やインフルエンザに罹ったと感じたら、糖分、人工甘味料、加工食品を食べる時ではありません。砂糖が特に風邪のひき際に強くする必要がある免疫系にダメージを与えます。
インフルエンザと闘っているときは、砂糖を一切摂らないことで、これにはフルーツジュースや穀類(これは体内で分解されて糖になる)の形態での糖分を含みます。
発酵食品はサプリメントより100倍多いプロバイオティクスを含んでいます。
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