ビタミンD濃度はCOVID-19による帰結と直接相関性がある

ビタミンDで下がるコロナウィルスリスク

早分かり -

  • 肌の色が濃い人ほどビタミンD濃度が通常低いです。COVID-19の発症と致死率が高いことからこの事実にうなづけます
  • ビタミンDの必要量は人により大きく異なるので、ビタミンD3サプリメントの必要量を知る前に、濃度検査する必要があります
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Dr. Mercolaより

SARS-CoV-2が日常生活の一部になるよりはるか以前に、国立アレルギー伝染病研究所(NIAID)所長だったアンソニー・ファウツィは、ビタミンCとDが免疫力を高めるために必須であると言っていました。数年前、Washingtonianのレポーターに、病気予防方法に関して問われたときこれらのサプリメントを自分で飲んでいることを同氏は話していました。

手洗い励行、爪を切ること、よく寝ることの意義を説明していました。同氏がとりあげた4つ目の方策がビタミンCとDのサプリメント利用でした:

「これで微生物に対する身体の防御力が高まります。私は1日に1,000ミリグラム飲んでいます。多くの人はビタミンDをじゅうぶん取れていないので、多くの身体機能に悪影響があり、サプリメントも有用でしょう。」

現在の流行病において米国は高価なうえ悪い副作用を伴う薬やワクチンを優先し、安価で特許権の無い栄養サプリメントを二義的にしか見ていません。

Real Clear Politicsとの最近のインタビューで、ファウツィは自分の言い抜けの余地を残しているように聞こえました。抗酸化物質としてビタミンCの有用性を強調し、「常識外れの量を取らない限り全く無害である」と言っていました。しかし、ビタミンDが呼吸器感染病を軽くできるかについて問われたとき、「決定的な根拠はない」と言っていました。しかし、それが有害になることはないと言っていました。

しかしファウツィはビタミンDが伝染病予防のために実証された重要な機能をすることを認めません。おそらくファウツィはビタミンCとDについて以前とは矛盾する立場を取っているファウツィが世界的ワクチン行動計画のためのビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団の幹部委員だからでしょうか? ファウツィは安全性と効果のためのリトマス試験を無作為化比較対照試験と結び付けて説明しています:

「このため最適な方法は、無作為化比較対照試験によりある物質が機能するかをできる限り判断することであり、機能するなら使用すればよいと繰り返し言っているわけです。機能しないならば、使わないことです。」

この発言に矛盾して、ファウツィは今後12か月から18か月後にワクチンが販売されるようになると言いました。しかし、比較的「安全な」ワクチンの標準的開発手順には平均して五年かかります。最初に2年から4年間の実験室における研究で始まり、次に1年から2年間の前臨床試験、次にフェーズI、II、III試験へと進みます。

ビタミンD濃度がCOVID-19の帰結予測に有用

2017年にビタミンD2またはD3を使った、無作為二重盲検プラセボ対照試験のレビューがBMJに掲載されました。そのデータからビタミンDサプリメントは「安全で、全体的に急性呼吸器感染から守る」ことが判明しました。この栄養素が最も欠乏していた人は、最大の効果を得られたことが特定されました。

COVID-19に対するビタミンDの効能を調べる臨床検査が2020年4月3日に発表されました。その数日後、自分の研究のために他者から資金提供を受けていないマーク・アリピオ氏は発行前のレターを公表し、その中で、同氏は検査からCOVID-19と確認され、血清25(OH)D濃度が判明した患者212人の分析データを公開しました。

以前の研究に基づく症状の分類法を用い、同氏は統計解析してビタミンD濃度に対する臨床的帰結の相違を比較しました。212人のうち49人は軽症、59人が標準的、56人が重症、48人が危機的症状がありました。

Covid-19 ビタミンDレベル別の重症度

このグループのうち55人はビタミンD濃度が正常(アリピオの定義により30 ng/ml以上)で、80人が21~29 ng/mlと不足範囲にあり、77人が20 ng/ml未満の欠乏状態にありました。ビタミンD濃度は病気の重度と強い相関性がありました。

軽症だった49人のうち47人のビタミンD濃度は正常でした。重症と危機的を合わせた104人のうち、ビタミンD濃度が正常だったのは4人のみでした。同氏の結論:

「本研究は臨床医や厚生政策立案者にとって意義ある情報を示している。ビタミンDサプリメントにより血清(OH)D濃度が高くなると、軽症になる確率が高まることに基づき、Covid-2019患者の治療効果が上がると思われる。この推奨を評価するためさらに無作為化比較対照試験や大規模人口調査により研究すればよいであろう。」

感染率が高いアフリカ系アメリカ人

アリピオ氏を含む世界の科学者30人が署名した編集長への手紙がBMJに掲載されました。その手紙はCOVID-19で死亡した人のうちかなりの部分が、黒人・アジア系・少数民族(BAME)あるいはイギリスの介護施設住人であることを指摘しています。

糖尿病や心臓病などの併存疾患と合わせ肥満がもう一つのリスク要因であることも彼らは特定しています。これらのグループ — 介護施設住人、BAME、肥満 — のいずれもビタミンD濃度が低い傾向がありました。

そのレターにはアリピオ氏の発行前レターに含んだ、30人がデータ収集法と解析法、結果について意見が一致していることを示す研究結果も含まれていました。その研究者らはワクチンに長期間を要すること、ビタミンD研究は100年の実績があることに注意を促しました。

ビタミンDはCOVID-19と臨床的関連性があり、これで死亡する患者数を下げうるという仮説を彼らは立てました。研究により明白な臨床的根拠を示す必要があるとはいっても、上記のリスクグループを含む、ビタミンD欠乏の蔓延に注目することは重要です。そのレターはビタミンがしばしば見過ごされている理由を示しています。

「人間の性というのは、壊血病にはビタミンC、出産前には手を洗うといったような、複雑な課題のための簡単なソリューションがしばしば行われていないことに表れており、COVID-19流行病の規模とインパクトに対して確かにあらゆる手を尽くす必要があり、他の効果的処置戦略がないときには特にこのことが言えます。

安全で簡単な手順、ビタミンD欠乏の補充によりCOVID-19を抑える潜在的で有意な実現可能な方策になることを確信しています。」

その他の研究者らはCOVID-19の重度が高まるリスク要因である肥満や糖尿病、高血圧がますます蔓延しているアフリカ系アメリカ人コミュニティーで死者が多いことを指摘しています。

しかし、アフリカ系アメリカ人の人口で病気の重度が高いことと健康の異常の間の相関性が高い一方では、生産減少が原因によるビタミンD不足がさらに広まっています。日光に当たっても皮膚色素が濃いとビタミンD生産量が減ります。

COVID-19の治療におけるビタミンD

アイルランド長期老化研究(TILDA)とNutrientsの2020年4月2日号に掲載されたビタミンDに関する考察論文によると、ビタミンD欠乏でCOVID-19が重症化する可能性があることも示しています。2020年4月6日、Medical Xpressが次のように報じています:

「レポート『Vitamin D deficiency in Ireland — Implications for COVID-19. Results from the Irish Longitudinal Study on Ageing (TILDA)』(アイルランドにおけるビタミンD欠乏:COVID-19における意味。アイルランド長期老化研究(TILDA)の結果)が、ビタミンDは呼吸器感染症の予防に決定的な機能をし、抗生物質の使用を減らせ、感染に対する免疫系の応答性が強まることを示している。

50歳未満のアイルランド成人8人に1人でビタミンDが欠乏していることから、摂取量を増やすことの意義をレポートは強調している。… TILDAの研究者らは50歳以上の人は十分に日光に当たっていない限り、冬だけではなく通年でサプリメントを飲む必要があると勧めている…

TILDAの主任研究者ローズ・アンヌ・ケニー教授がこう述べている:『不足している高齢者を中心に、胸部感染症予防のためにビタミンDの機能を裏付ける根拠があります。ある研究では、ビタミンDサプリメントを飲んだ人の胸部感染症リスクが半減しました。

COVID感染においてビタミンDの機能について詳しく把握されていないけれども、免疫応答の改善より広範な効果があることをふまえ、リスクの高いコーホートはビタミンDを適量取り込むようにすべきです。』」

Nutrientsに掲載された2本目のペーパーは「Evidence That Vitamin D Supplementation Could Reduce Risk of Influenza and COVID-19 Infections and Death」(ビタミンDサプリメントでインフルエンザやCOVID-19感染および死亡リスクが減少しうる根拠)という注目すべき表題となっています。その要約では次のようにまとめられています:

「この記事はビタミンDが呼吸管感染リスクを低める機能、インフルエンザおよびCOVID-19の疫学に関する知識、ビタミンDサプリメントがリスク軽減の有用な尺度になりうるかについて考察する。いくつかのメカニズムによりビタミンDは感染リスクを低くする。

これらのメカニズムにはウィルスの複製速度を遅くしたり、肺内壁細胞を損傷し、肺炎につながる炎症促進性サイトカインの濃度を低くするほか、抗炎症性サイトカインの濃度も増やすカテリシジンとディフェンシンを誘発することを含む…

COVID-19リスクを下げるビタミンDの機能を裏付ける根拠には、 25-ヒドロキシビタミンD (25(OH)D) 濃度が最低レベルになる冬に勃発していること、夏の終わりに近い南半球での発症数は低いことを含む…

ビタミンD欠乏は急性呼吸器機能低下症候群に寄与することがわかっており、… 25(OH)D濃度が低いことと相関する高齢と併存慢性病により致死率が高くなる。

感染リスクを削減するには、インフルエンザやCOVID-19の感染リスクが高い人は、一日に10,000 IUのビタミンD3サプリメントを数週間のみ、急激に25(OH)D濃度を高めたら、一日5000 IUに減らすとよい。その目的は25(OH)D濃度を40~60 ng/mL (100~150 nmol/L)以上に高めることである。COVID-19患者の治療ではビタミンD3用量を高めると有用である。」

イギリスはサプリメントを推奨

英国公衆衛生庁は屋内で過ごすことが多い場合ビタミンDサプリメントを勧めています。NHS(国民保健サービス)は秋や冬にはサプリメントを飲むよう常々推奨しています。さらに、介護施設住人や皮膚を全面的に覆っている人や肌の色が濃い人は通年でビタミンDのサプリメントを取るように勧めています。

英国公衆衛生庁の主任栄養士はイギリス人が屋内で過ごすことが多くなるにつれ、日光からじゅうぶんにビタミンDを得れなくなると懸念しています。適量のビタミンDで感染を止めることはできなくても、欠乏している人が回復しやすくなることを含め、メリットがあるとして市民の相談に応じています。

しかし、この流行病においては、人々の生活形態が急変したにも拘わらず、米国のガイドラインは変わりません。国立衛生研究所(NIH)は、ほぼ誰でも栄養を強化食品を含む飲食から得るように勧めています。しかし、食品からでは健康なビタミンD濃度を維持できません。

米国の公共衛生機関は適正な栄養により免疫系を支持できるように公衆を支援することにほとんど目を向けず、薬やワクチンに頼ればよいと考えているようです。CDCは予防に焦点を当てず、疾患の進行を重視しているかのように見えます。

用量は人により大きく異なる — 検査して確実にすること

研究者らは特定の数量を推奨していますが、血中濃度を検査しない限りあなたがどれだけビタミンDサプリメントを必要としているかはわかりません。自宅で検査することで、呼吸困難などの呼吸器感染悪化の症状がある人でない限り、病院を避けられます。ビタミンDの血中濃度を60~80 ng/mLにするのが最適です。

Grassroots Healthはあまり高くないビタミンDテストキットをこの団体の消費者出資型研究の一環として提供しており、容易に検査できます。このキットの売上高は全額がGrassroots Healthに払い込まれます。私のサイトではこの製品で利益なく奉仕させていただき、読者の利便性のためにご提供しています。

免疫系を支持し、SARS-CoV-2ウィルスと闘い、免疫系を強めてウィルス性感染と闘うために効果的なことが実証された補完的な栄養剤について詳しい情報は、「ケルセチンとビタミン D — コロナウィルスに対する連合か?」をご参照ください。

(英語でのみ利用可能)