コロナウィルスの過酸化水素療法

過酸-化水素(オキシドール)-療法

早分かり -

  • 必要なものは噴霧器に口と鼻を覆うマスク、食品用過酸化水素1%水溶液だけです
  • 過酸化水素(H2O2)は水分子(H2O)に酸素原子が1つ余分に結合した化合物です。酸素はウィルスの構造を分解してウィルス病原体を不活性化します
  • すっかり感染してしまう前に初期症状と同時に治療を始める前に医師の診察を受けましょう
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Dr. Mercolaより

安価で使いやすい自宅療法で新型コロナウィルスSARS-CoV-2の治療ができるでしょうか? トーマス・レヴィ医師によると、できます。対症療法は標準的な噴霧器でエアロゾル化した過酸化水素水の応用です。

90年代初頭に初めてチャールズ・ファール医師が考案した過酸化水素療法でコロナウィルスを含むほとんどのウィルス性呼吸器疾患を治せます。レヴィによると:

「人によって効能の現れ方は異なるが、この方法でほとんどの進行期症例の場合によっては致死にもつながるようなケースも治せることが期待できる。」

高齢者や基礎疾患がある人は重篤な合併症や致死リスクが高いとはいえ、COVID-19はインフルエンザと同じで致死率は極めて低いです。

世界の致死率統計は2020年3月30日に公表された、「Likelihood of Survival of Coronavirus Disease 2019」(2019年コロナウィルス病生存確率)にまとめられています。最新のCOVID-19関連統計は「Coronavirus COVID-19 Global Cases by the Center for Systems Science and Engineering」(システム科学エンジニアリングセンターによるコロナウィルスCOVID-19世界症例)のページをご参照ください。

COVID-19患者が生涯このウィルスに対する免疫を得られるか、または、季節ごとに新たな感染リスクが発生するような風邪やインフルエンザウィルスのように作用するかが、科学的にまだ判明していないので、初期症状と同時に安価で簡単な療法は多くの人にとって最優先すべきことでしょう。

過酸化水素の機序

この療法は二つの物だけあればできます: 食品用過酸化水素の微小な霧を放つ口と鼻を覆うマスク付き噴霧器一つ。

通常食品用過酸化水素水は濃度が12%なので、ビデオで私が説明するのとと下のチャートに示すように使うには1%に薄めてください。

過酸化水素の機序

ウィルスはそれ自体では「生きてい」ません。ウィルスは生きた宿主の細胞に感染して初めてウィルス性DNAやRNAを複製できます。細胞に感染すると、新たに複製されるウィルスが細胞から出て、このプロセスを反復していきます。

ウィルスを不活性化するというとき、その構造を分解することにより「殺す」、無効化することを意味します。このため石鹸がとてもよく効きます。コロナウィルスは脂質(脂肪の)のコーティングにより保持されています。石鹸は両親媒性(ほとんどの分子と混ざり合う特性がある)なのでこの脂質被膜を解かし、ウィルスが分解して無害になります。

詳しく言うと、脂肪に似た石鹸の成分はウィルスの被膜に含まれる脂質と構造が似ており、石鹸分子がこの被膜の脂肪と競合して置き換わります。このためウィルスを保持している「脂肪性の糊」が解けます。

過酸化水素も同じように機能します。レヴィが説明するように、「どんなウィルス性感染でも管理するにはウィルスを殺すのではなく、ウィルス増産工場に変質した感染細胞を殺すのです。」

免疫細胞は実際に過酸化水素を生産します。これは免疫系がウィルスに感染した細胞を殺す機序の一部です。感染した細胞を殺すのでウィルスが複製されなくなります。過酸化水素セラピーとは本質的には、免疫細胞が自然な機能をさらに効果的にできるようにする補助剤なのです。

また、過酸化水素は主なレドックスシグナリング物質でもあります。私の絶対お気に入りの専門誌Nature Reviews Molecular Biologyの2020年3月30日に掲載されていたレビュー記事「Reactive Oxygen Species (ROS) as Pleiotropic Physical Signaling Agents」(多面発現性物理的シグナリング物質としての反応性酸素)に次のような説明がありました:

「ナノモルレベルの生理的低濃度のH2O2は特定の標的タンパク質にシグナルを通す主な物質であり、代謝調節やストレス応答に作用し、環境の変化やストレスに細胞が適合しやすくなる…

最近手法が進歩したため、特定のROS[反応性酸素]分子によりレドックスシグナリング経路における特定の標的との相互作用を評価することが可能になった。

これにともない、神経系、心臓血管系、免疫系、骨格筋、代謝調節、老化、がんも含む生理機能や病気におけるこれらの酸化剤の機能がかなり把握されてきている。

かつては臨床検査において低分子抗酸化物質を使ったROSの不特定解消では、発病と進行を阻止できなかった。しかし、標的を選択することにより、特定のROSが仲介するシグナリング経路を制御するとレドックス療法を今後さらに精密化しうる。」

端的に言うと、過酸化水素は主なROSだが、ROSは概して「悪者」とみなされているけれども、これはおおげさな単純化であるということです。この論文には以下のように説明されているように、ROSは実際には必須のシグナリング機能を果たしているので、全て解消するのは勧められません。

酸化ストレスや酸化性危険状態とは反対に、酸化快ストレスとはプラスのまたは有利な効果がある酸化性負荷であり、レドックスシグナリングには必須の要素です。

長い歴史がある過酸化水素の医療への応用

2012年、British Journal of Pharmacologyに掲載された過酸化水素を虚血性脳卒中の治療に応用する可能性を探ったある論文はこう述べています:

「最近の発見に基づくと、[過酸化水素]の生物学的機能がさらに把握されたのに伴いこの物質は偏在的な内生的生命分子として認識されている。まさに、H2O2はいくつかの生理的プロセスで生存を促す機能をする第二のメッセンジャーとして機能する根拠が増え続けている…

1856年に生命系でH2O2が存在していることは特定されていた。しかし1894年になって初めて100%純H2O2が抽出された… 1888年、H2O2の初の医療用途がラヴ氏により、猩紅熱やジフテリア、鼻炎、急性感冒、百日ぜき、喘息、枯草熱、扁桃腺炎など多くの病気に効能があると、説明された。

同様に、オリバーと共同研究者らは、H2O2点滴が第一次世界大戦後の地域的流行病で起きたインフルエンザ肺炎の治療に効能があった。こうした効能があるにも関わらず、1940年代には新興処方薬開発のためにH2Oの継続研究に対する興味が薄れた…

注目すべきは、ファールは多くの病気の治療にH2O2の点滴を提案した「酸化療法」のパイオニアと一般にみられている。その後、ウィルヘルムはがんや皮膚病、小児まひ、細菌性精神病の治療にH2O2の応用を推進した。

同氏はH2O2を「神から授かった免疫系」と呼んだ。H2O2応用のもう一人の推進者は自分の関節痛の治療にH2O2を試して鎮痛効果を確認したグロッツであった。」

おわかりのようにファール氏は一部の批判的な者に単なる口やかましいやつというレッテルを貼られましたが、その他の科学者や研究者らは同氏の医学的貢献をそう容易くしりぞけていません。

研究はどう見ているか?

過酸化水素のさまざまな病原体への応用を分析したいくつかの研究も存在しており、なかでも1994年Poultry Scienceに掲載されたある研究が、5%過酸化水素水の噴霧により「感染性喉頭気管炎ウィルスを全滅させた」ことが特定しました。

この噴霧に暴露するとニューキャッスル病ウィルスや伝染性気管支炎ウィルス、鳥インフルエンザウィルスが感染しなくなりましたが、完全には不活性化しませんでした。嚢状疾患ウィルスの感染力をなくすには10%過酸化水素の噴霧が必要でした。

2009年American Journal of Infection Controlに掲載された表面に付着しているウィルスに対する過酸化水素蒸気の効果を評価した別の研究では、濃度10 ppmの過酸化水素蒸気で2分半後に99%が不活性化しました。

2014年、Journal of Hospital Infectionに掲載されたある研究も、過酸化水素蒸気はヒトアデノウィルス1や豚伝染性胃腸炎コロナウィルス(一種のSARS-CoV代用TGEV、)、鳥インフルエンザウィルス、豚インフルエンザウィルスなどステンレス表面上の各種のウィルスを滅菌することを確認しました。

この研究の筆者らによると、「過酸化水素蒸気は最小蒸気量(25 mL)でテストしたらネコカリシウイルス、アデノウィルス、TGEV、鳥インフルエンザ ウィルスを殺し」ました。1997年のある研究でも過酸化水素の蒸気で様々な異種動物性ウィルスが不活性化しました。

過酸化水素で危険な感染性ウィルスを不活性化できることはワクチン分野でも注目されてきました。2016年、Vaccine誌に掲載されたある研究でも、3%過酸化水素で2時間以内に狂犬病ウィルスが完全かつ復活できないほど不活性化したことがわかっており、狂犬病ワクチンの製造(不活性化した狂犬病ウィルスを含む)に必要な不活性化工程を短縮し費用も削減されました。

噴霧器をなぜ使用するのでしょうか?

ファールの提唱する療法は過酸化水素水の点滴です。しかしこれは迅速で簡単な自宅療法が必要な人にはできません。これに代わるはるかに安価で便利な方法は液体を微細な噴霧に変える小型のハンドヘルド噴霧器を使った過酸化水素の噴霧吸入です。

煙や水蒸気と同じく粒子の噴霧は鼻孔から副鼻腔、肺へ楽に吸入できます。噴霧器はぜんそく患者が薬を肺に吸入するため普段使いますが、この投与法は肺だけではなく全身に作用します。

2002年のあるレビュー「Pulmonary Drug Delivery Systems: Recent Developments and Prospects」(肺薬剤投与システム:開発動向と今後の見通し)に「肺への薬投与を標的にすることが全身への薬剤投与システムの最も意義ある要素になった」とあります。

呼吸器感染の場合、噴霧器で過酸化水素を呼吸器ウィルスにより最も影響を受け副鼻腔や喉、気管支、肺の領域に直接投与できる点もあって有利です。

「過酸化水素の効果的噴霧により文字通り『蛇をギロチンにする』ようなもので、新たなウィルスが侵入しなくなると、体内のウィルスを容易に始末できる」とレヴィ氏は説明し、さらにこう言っています:

「過酸化水素は傷口が開いているとき病原菌と接触するとすぐ殺すことを覚えておいてください。したがって過酸化水素をウィルスが最も増殖しやすい全ての領域に噴霧するとすぐに身体が回復し始める理由を納得できます。」

レヴィの過酸化水素法

すっかり感染してしまう前に初期症状と同時に治療を始めましょう。食品用過酸化水素(12%)を1%に水で薄めてください。治療を始める前に医師の診察を受けましょう。

希釈しなかった水溶液で鼻につんと来たり炎症が起きれば、純水で50%まで希釈します。濃度が減れば抗ウィルス効果は減りますが、これより低濃度でも使えます。

すでに鼻水や喉の痛みがあれば、症状が和らぐまで噴霧器を一日に10~15分使用するようレヴィは勧めます。過酸化水素の噴霧はインフルエンザの季節中やCOVID-19の流行最盛期には予防と維持のために利用することができます。レヴィは次のように説明しています:

「噴霧法は全く無毒な療法なので頻繁に投与してもかまいません。毎日少なくとも一回使用すれば、鼻や喉に終日存在する慢性的な病原体のコロニーと関連する毒素が無くなるので腸にとてもよい効果があります。

毎日予防できない場合でも、他人が自分の顔に向かってくしゃみをしたり、大西洋横断飛行から降りった後にこの処置の効果は最適です。l初期症状が出る前に行いましょう。最初に機会があるとき噴霧するだけです。」