最適な表面消毒剤は何でしょうか?

表面消毒の最善な方法

早分かり -

  • エンベロープウィルス(単鎖RNAが資質や脂肪分子の泡に包まれている)であるCOVID-19(その他の全菌種のコロナウィルスと同様)は石鹸と消毒液にとても弱いです
  • 加速化過酸化水素(AHP)は3%過酸化水素水より効果が強く、特に最も効果的な殺ウィルス剤です。これなら30秒だけでウィルスが死にます。その他の効果的で容易な家庭用消毒液になるのが10%もろみ酢、蒸留白酢と3%過酸化水素水を併用することです(安全注意を参照)
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Dr. Mercolaより

2019年12月に中国・武漢市で識別された新型コロナウィルスCOVID-19は冠型または日環型(ハロータイプ)の形状をしたウィルスの一種です。バージニア州衛生部のウェブサイトで説明されているように、これまで7種類のヒトコロナウィルスが識別されました:

  • 229E、NL63、OC43、KHU1の各タイプはよくあり、普通の風邪の軽度な呼吸器感染の原因です。
  • SARS-CoV(重症急性呼吸器症候群コロナウィルス)。2002年に中国で発見され、26各国に蔓延して、2003年に消滅しました。2004年以来SARS症例は世界中どこでも発生しませんでした。その名が示す通りSARS-CoVは重症急性呼吸器症を引き起こし、約10%の死亡率がありました。
  • MERS-CoV(中東呼吸器症候群コロナウィルス)。2012年にサウジアラビアで初めて発見され、27か国に蔓延した後、伝染が抑制されました。SARS同様、MERSは以上4種類のコロナウィルスより重篤な呼吸器感染症を引き起こし、死亡率は約35%です。
  • COVID-19(初めは2019-nCoVと呼ばれていた)は2019年12月以来127か国に蔓延しています。。SARSより症状は軽く、SARSやMERSより死亡率もはるかに低いものの、感染率は急速に増大しています。

これにはいくつかの原因があります。当初判明した限りでは、COVID-19は空気中に3時間漂う能力があり、プラスチックやステンレススチールの表面では3日まで生存でき、蔓延しやすい仕様となっています。

生物兵器専門家フランシス・ボイル博士もCOVID-19も武器開発により作られたものでいわゆる「機能強化」武器であり、空気中に最大約210cm飛散でき、これは普通より長い距離です。

COVID-19は高齢者に偏って発生しているようで、高齢なほど罹患しやすいです。現状ではCOVID-19の死亡率は3%から6%と推定されます。

エンベロープウィルス(単鎖RNAが資質や脂肪分子の泡に包まれている)であるCOVID-19(その他の全菌種のコロナウィルスと同様)は石鹸と消毒液にとても弱いということは、扱いやすいことを意味します。この記事では消毒液によって効果が異なる点についてご説明します。

消毒液は多くあるので、ここでは自宅ですぐ使えるものに限ってご説明します。医療で使用されているその他の消毒液や滅菌剤についてはCDCのウェブページChemical Disinfectants for Infection Controlをご参照ください。

アルコール系消毒液

アルコール系消毒はエタノールかイソプロパノール(50%以上)を異なる濃度で含みます。アルコールは主に滅菌しますが、濃度60%以上では強力な真菌、ウィルス活性もあります。

米国疾病管理予防センターによるとアルコールの滅菌力はタンパク質変性力にあるものと考えられます。エタノールだけではエタノール水溶液より滅菌効果がありません。これはタンパク質を変性させるには水が必要だからです。

ウィルスについていえば、ウィルスの種類とアルコールの種類によって効能は異なります。

  • エタノール—濃度60%以上である限り、エタノールはインフルエンザウィルスやコロナウィルスなどの脂溶性ウィルス、その他多くの(すべてではない)水溶性ウィルスを効果的に不活性化します。
  • イソプロパノール—コロナウィルスなどの脂質ウィルスを殺す一方、イソプロパノールは非脂質系の腸内ウィルスには効きません。

自宅回りの表面からコロナウィルスを不活性化して保護するためアルコール系消毒液を使う場合、アルコール濃度60%から80%のものを使いましょう。世界保健機関によると:

「濃度60~80%のアルコール溶液は最も効果がある。これより高濃度では効果が薄い。この逆説はタンパク質は水が僅かだと容易に変成しないことによる…」

さらに、アルコール系消毒液はグラム陽性菌にも陰性菌にもとても効果がある一方、ウィルスについては種類によって効果が高かったり低かったりします。

非エンベロープ(非脂溶性)ウィルスにはあまり効きませんが、COVID-19などのエンベロープウィルスにはよく効く傾向があります。ただし忘れてならないのは手の衛生には普通の石鹸と温水が最適なことです。石鹸と水が使えない状況であればアルコール系の手消毒液のみ使いましょう。

塩素系漂白剤

家庭用漂白剤などの塩素系消毒液は通常次亜塩素酸ナトリウムが5.25%から6.15%含まれ、様々な抗菌活性があり、細菌やカビ、インフルエンザウィルスなどのウィルスを効果的に殺します。ただし、いくつか大きな生物学的欠点があります。例えば漂白剤は:

粘膜炎症を起こす

熱や光に暴露されると分解し、致死性のガスを発生する

世帯にある表面材質によっては損傷を受ける

他の薬剤と混ざると反応性が高い。致死性のガスが発生するので、漂白剤を他の製品と決して混ぜないでください。使うときは周囲をよく通気してください。重傷や死亡事故を防止するため、以下の普通にある家庭用掃除用品を漂白剤とは決して混ぜないでください:

漂白剤とお酢 — 極めて炎症性の高い塩素ガスを発生する

漂白剤とアンモニア — クロラミンという有毒ガスが発生する

漂白剤と研磨アルコール — 猛毒のクロロフォルムガスが発生する

時間が経つうちに分解するので、製造から間もない製品を買い、余分をストックしないようにしましょう。

漂白剤は冷水で希釈すること。熱いお湯だと不活性化して、滅菌効果がなくなります最適なのは漂白剤を使うときマスクとグローブを使うことです使用前に希釈しましょう。「Infection Prevention and Control of Epidemic- and Pandemic-Prone Acute Respiratory Infections in Health Care」(医療における感染予防と流行病および広域伝染病罹患性が高い急性呼吸器系感染症の管理)は次亜塩素酸ナトリウム5%含有の漂白剤を0.05%に希釈してから使用するように勧めています。

過酸化水素と加速化過酸化水素

過酸化水素には細菌やウィルス、胞子、酵母、カビを殺すあるいは不活性化する効果があります。1%から7.5%の過酸化水素を含み、FDA(食品医薬品局)の認可を受けた滅菌液や消毒液のブランド一覧はFDAのウェブサイトをご参照ください。CDCは次のように説明しています:

「過酸化水素は細胞膜の脂質やDNA、その他主要な細胞構成要素を攻撃する破壊力がある水酸基フリーラジカルを発生させることにより作用する。

チトクローム系を有する好気性菌と通性嫌気性菌が生産するカタラーゼは細胞を代謝により生成される過酸化水素を水と酸素に分解することによって過酸化水素から保護する。この防衛力は消毒用濃度では圧倒される。」

市販の3%過酸化水素水は安定的でさまざまな表面の消毒に効果があります。漂白剤とは異なり、過酸化水酸素は原子が一個余分にあるだけの分子で水に似ており、分解しても危険な化合物を発生しません。(飲まない限り)本質的に安全なので家庭の衛生用に最適な製品です。

Rescueやその他の商品名で売られている加速化過酸化水素水(AHP)ならさらによいです。薬用3%過酸化水素水よりAHPのほうが効き目が速く、表面を長い間濡らしておく必要がありません。AHPはウィルスをたった30秒で殺せます。Solutions Designed for Health Careのサイトによると:

「AHP®は過酸化水素、界面活性剤(サーファクタント)、湿潤剤(液体の表面張力を低下させ、液体が固体表面全体に拡散しやすくなるあるいは浸透しやすくなる)、キレート化剤(金属製品や水の硬度を減らす)が成分です。

これらの成分はすべてEPAおよびHealth Canada Inertsに収蔵されており、FDA Generally Regarded as Safe List (GRAS、FDAの安全と見なされる物質リスト)に掲載されています。AHP®調製剤に使用されているすべての化学物質は普通の市販や産業用クリーナーおよび消毒液に含まれています。」

Virox Technologies Inc. (AHPのメーカー)によると、Health CanadaはAHPが医療用に最適な表面消毒液であると、2003年のSARS流行期に指定しました。一般的に、AHPが利用可能な最適かつ最高品質の殺ウィルス剤の一つです。

もろみ酢(と普通の石鹸)ともによい

ウィルス消毒に使える一般的な家庭用品には10%もろみ酢があります(原料はオオムギ。ビールの原料でもある。二回目の発酵でエールがお酢に変換される)。

2010年、PLOS ONEに掲載された記事「Effectiveness of Common Household Cleaning Agents in Reducing the Viability of Human Influenza A/H1N1」(ヒトインフルエンザA/H1N1の生存能力を衰えさせる一般的世帯清掃剤の効果)で次のように説明されています:

「以上からわかったことは、一般的なローテク製品、例えば1%漂白剤、10%もろみ酢、0.01%皿洗い液でインフルエンザウィルスを迅速かつ完全に不活性化させられる。

従って、世界的流行が止まない中で、特にリソースが少ない条件下において、一般公衆は特別なクリーニング製品を調達する必要がなく、ほとんの家庭ですぐ利用可能な薬剤を使えば汚染した表面をすぐに消毒可能である…

1%漂白剤や50%および10%もろみ酢に1%、0.1%さらに0.01% 皿洗い液のいずれでも加えると、生存していたウィルスが検出限界値未満まで急激に削減されたが、低濃度の酢(1%)では熱湯による効果を超えるものではなかった…

漂白剤などの強力な酸化剤はゲノム検出とウィルス感染性ともに削減する効果があるが、低pH(酸性の)洗剤も効果的にウィルスを殺す。

以上の結果から、酢や洗剤はウィルスエンベロープタンパク質を阻害して感染力を弱めるが、漂白剤はウィルスのゲノムを阻害するのみであることが示された。」

白酢は消毒液として適さない

10%もろみ酢はウィルス消毒剤としてじゅうぶん効果がある反面、酢酸濃度4%から8%の蒸留白酢は適さない、と感染症予防のための薬剤消毒専門家が書いているブロブスポットTalk CLEAN to Meに説明されていました:

「さまざまな有機酸系の消毒液は通常、漂白剤や過酸化水素など効き目がある消毒液より殺せる範囲が狭く…『それなら別の方法がありそうだ!お酢や酢酸は何百年以来消毒や衛生用に利用されてきた』と思うかもしれません。

しかしこれらは緑膿菌などの比較的殺し易い微生物に対してしか効能がないことに注意しましょう。有機酸に幅広い殺菌効果があると言えるようなデータは今のところありません。」

お酢と過酸化水素の安全な使用法

白酢は消毒スピードが遅く(表面に少なくとも10分着けて置く必要がある)、最も破壊し易い微生物しか殺しません。しかし、過酸化水素と組み合わて使うと白酢の効果を強くすることはできるかもしれません。

ただし、重要な点としてお断りしておきますが、これらは別々に使用する必要があり、混ぜると非常に腐食性があり不安定な過酢酸を発生します。バージニア州工科大学の農業生命科学部のスーザン・サマー副部長によるレシピがCleaning Business Todayに掲載されています:

  1. 3%過酸化水素水を一本のスプレーボトルに、別のボトルには蒸留白酢(5%酢酸)を入れます。不安定で腐食性が強い過酢酸が発生するので一本のボトルに混合しないでください
  2. 表面を石鹸水できれいにします乾いた布かペーパータオルで乾かします
  3. 過酸化水素またはお酢を表面に噴霧します。その順序は特に構いません:同時に噴霧しないことです。混ざり合うと不安定な形態の過酢酸が発生するからです
  4. 少なくとも5分おいてから清潔な布やペーパータオルで拭き取ります
  5. 二番目のボトルで同じことを行います

まずきれいにしてから消毒する

目的は消毒と滅菌なので、表面をまずきれいにするのが必要です。この場合、石鹸は効果的にウィルスを不活性化するので普通の石鹸と水が最適です。

表面から汚れその他の垢が取れたら、表面に選んだ消毒液を噴霧し、数分置いてから拭き取ります。この時間は使用する消毒液によって異なります。