EMF公害対策 — 21世紀の健康保護に対策は必須

emf 公害

早分かり -

  • 電磁場(EMF)の主な危険性 — および慢性病発病を促すもの — は過酸化亜硝酸によるミトコンドリアの損傷です
  • 過酸化亜硝酸は強力な反応性窒素種で、全身の炎症やミトコンドリア機能障害を引き起こし、今日の慢性病の多くの根本原因であると考えられています
  • EMFは見えず、聞こえず、臭わず、ほとんどの人は感じません。それでも実感できるかできないかに関わらず、生物学的な変化は体内に起きています
  • EMFへの病理学的過敏症をうったえる人は増え続けています。オーストリアでは1994年から2008年までに電磁波過敏症症候群の蔓延率は2%から3.5%に増加していました。2011年に台湾では発生率が13.3%と報告されています
  • EMFへの絶え間ない高レベルの暴露が原因で自由人として仕事や生活をすることができない人が増えていることは、今や周知の通り社会に対して非常に現実的な脅威です。地球上にEMFが皆無の区域はほとんどなくなり、あっても5Gの世界的配備に伴いさらに縮減していきます
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Dr. Mercolaより

これまでほぼ十年間、私は非電離電磁場(EMF)照射による生体への危害に関する証拠を採り上げた多くの記事を出してきました。

無線業界はX線などイオン化放射線のみ危害を及ぼす、という前提のもとに成立していますけれども、研究者らはずいぶん前から、たとえ非イオン化非加熱照射であっても健康に危害を加えると、警告してきました。危害は人間の健康だけではなく、動植物にも及びます。

EMFの人間の健康への影響機序を科学が解明した

何年も前から私はEMFの危害の背景にあるほとんど理解されていない仕組みに関する詳しい知識を共有していただいた数人の専門家にインタビューしてきました。例:

ワシントン州立大学生化学・基礎医学名誉教授マーティン・ポールPh.D.は、EMFの基本的危険性 — および慢性病発症を促進する要因 — が過酸化亜硝酸によるミトコンドリアの損傷であることを示す研究を公表しました。

低周波マイクロ波照射は細胞外膜にある電位開口型カルシウムチャネル(VGCC)を活性化して開かせることで、カルシウムイオンが異常に流入するようになります。このため過酸化亜硝酸の前駆物質である一酸化窒素を活性化します。

これらの強力な反応性窒素種は全身の炎症やミトコンドリア機能障害を悪化させ、今日の慢性病の多くの根本原因であると考えられています。

過酸化亜硝酸の最も重大な悪影響の一つはDNAの損傷です。人体にはポリADPリボース・ポリメラーゼ(PARP)と一括して呼ばれる一群の酵素により、こうした損傷を修復する能力がありますが、燃料としてPARPはNAD+が必要であり、NAD+が枯渇すると、DNAを修復できなくなり、このため細胞が早死にします。

医師であり疫病学者のDr.サム・ミルハムは「Dirty Electricity: Electrification and the Diseases of Civilization」(汚れた電力:電化と文明病)という本を著しました。同氏とのインタビューのなかで、高周波による電気的過渡現象(電磁干渉パターン)の生物学的機序を説明しており、この「汚れた電力」のあまり知られていない世帯に至る発生源の一部について詳しく説明しています。

カナダのトレント大学マグダ・ハバス准教授は汚れた電力が子供の行動に及ぼす影響や、有用な回復手法を含む研究を公表しました。

EMF公害は健康に対して隠された負荷を掛けている

EMF照射の問題点は見えず、聞こえず、臭わず、ほとんどの人は感じないものであることです。それでも実感できるかできないかに関わらず、生物学的な影響は起きていることは研究者らが確実であることをすでに証明しました。ほとんどの人にとってこれは単に時間と全体的暴露負荷の問題です。

ここでは携帯電話からの電磁照射についてだけ取り上げているわけではないことが重要です。WiFiルーターやコンピュータ、家庭電気機器、あらゆる種類の「スマート」なテクノロジーさらに壁の中の配線からも出ている電磁周波数はすべて、身体と精神に重大な生物学的危害を与えます。しかも5Gによりさらに悪化していきます。

増大し続けている電磁波過敏症症候群

一部の人にとって、EMFは間違いなく否定しようもなく実感されており、EMFへの病理学的過敏症をうったえる人は増え続けています。2008年、あるオーストリアの研究は、オーストリアにおける電磁波過敏症症候群の蔓延率が1994年以来2%から3.5%へ1.5%増加したと、説明しています。

2006年にドイツでは電磁過敏症発症率は9%だったのに対し、2011年には台湾での発症率が13.3%と報告されています。RTのドキュメンタリー番組「Documentary Explore Electromagnetic Hypersensitivity Syndrome(電磁波過敏症症候群を探るドキュメンタリー番組)」で取り上げられた「Wi-Fi Refugees」(WiFi難民)はこうした「炭鉱の中のカナリア」たちの話しに基づく苦しみを調査しました。

症状は人によりまちまちですが、電磁波過敏症症候群の一般に共通する症状には次のものが挙げられます:

  1. 皮膚の痒み/発赤/紅潮/焼け付き感やむずむず感 — 多くの人は特に頭や胸に「焼け付くような、ピンや針の」ような痛みであると表現します
  2. 混同/集中力悪化/記憶障害
  3. 倦怠、筋力低下
  4. 頭痛
  5. 胸の痛み、心臓の問題

その他報告された症状には以下のものがあります:

耳の痛み

パニック発作

不眠症

発作

耳鳴り(耳の中でベルが鳴るような感じ)

体内に振動を実感する

麻痺

しつこい目まい

2015年のある研究は電磁波過敏症がその療法は当然のことながら影響拡大に関して完全に把握できていない医療従事者にとってますます難題になってきていることを指摘しています。

それでも現代の過敏症症例は1970年代や80年代に無線や無線設備、CRT(陰極線管)モニターで作業していた人々がうったえていたのと同じで、この問題が全く新たに出現した現象ではないことを物語っています。その執筆者らによると:

「人口対象の調査で電磁波過敏症の蔓延率はスウェーデンにおける1.5% から台湾の13.3%までに及ぶ。EMFを使った挑発実験からは電磁波過敏症の人が実際のRF(無線周波数)信号とプラセボを区別できないのをはじめ、暴露後の瞳孔反応、心拍数変化、赤血球の損傷、脳内グルコース代謝阻害に及ぶまでさまざまな結果が出た。」

2005年すでに世界保健機関(WHO)が「ある時期」EMF暴露にともなう健康の異常をうったえたこと、および一部の人は「仕事を止めライフスタイルを全く変えるほど重篤な影響を受けた」という警告を発していました。

EMFへの絶え間ない高レベルの暴露が原因で自由人として仕事したり生活することができない人が増えていることは、今や周知の通り社会に対して非常に現実的な脅威です。地球上にEMFが皆無の区域はほとんどなくなり、あっても5Gの世界的配備に伴いさらに縮減していくのは現実です。

脳がんだけが懸念事項とは限らずこれだけが主要なわけではない

携帯電話からの電磁照射が脳がんを起こしうることをいくつもの研究が実証してきましたが、最大の懸念を抱く原因はこれに限られません。脳は他の器官よりはるかにVGCC密度が高いですが、神経系や心臓、睾丸も同様です。

これらの部位においてはVGCCが高密度なので、EMFが神経系の異常や神経精神的異常のほかにも心臓の問題、生殖機能の異常にもつながりやすく、限定することなく、不整脈や不安、うつ病、自閉症、アルツハイマー病、不妊症、流産 — もこうした異常に含まれ、これらの異常は脳がんよりはるかに蔓延しています。

そうはいっても、2G、3G携帯電話から出ているのと同レベルの電磁照射でも心臓の腫瘍を含む他の形態のがんにつながります。これには2018年に公表され、同年継続研究でラマッツィーニ研究所が参画した、米国政府出資の動物実験を含みます。

すでに2011年当時、WHOのがん研究付属機関である国際がん研究機関(IARC)が携帯電話をグループ2B 「ヒトに対しておそらく発がん性がある」に分類したほど強い根拠がありました。

EMFによる生体機能への危害 — すなわち強力な酸化ストレス要因である過酸化亜硝酸 — を発生させる、基本的機序の一つについてはすでにご説明しましたが、EMFは別の経路でも健康を損傷します。

例えば、ATP酵素酵素 — 陽子の流れを電線を通る電流と同様に、ミトコンドリアの膜間に流す — は、この陽子の流れを利用してADPからATPを生成するためのエネルギー生産の触媒です。

磁場があるとミトコンドリアの膜間に流れる陽子の流れの透過性が変化し、流量が減ります。その結果、生成されるATPは減り、慢性病や不妊症から知力低下までいくつもの帰結を全身に及ぼします。

EMFは細菌叢も変化させ、普通なら善玉菌のはずが病原性や毒性を帯びることもありえます。細菌叢が健康のために重要な機能をするので、この点も非常に深く健康に影響します。

5G配備で大きく健康リスクが増大する

全世代の無線技術によるあらゆる健康への影響は既存の無線基盤の上に、単に積み上げただけの5G配備によって指数的に増大していくでしょう。この第5世代技術は追加的な健康リスクを及ぼします。

5Gの主な懸念は、ミリメートル波(MMW) - 人間の皮膚組織に1~2 ミリメートル侵入する - の帯域を主に使用することです。人間の汗腺にMMWが当たると汗腺がアンテナとして機能することを示した研究結果も存在します。

MMWによる影響は多くの人が焼けるような感じあるいは痛みとして実感でき、このため致死効果はない群衆制御武器に利用されているのは正しくこのためです。MMWは目の異常、免疫機能抑制、心拍数の変動(ストレスの指標)、不整脈にもつながります。

2015年に、41か国における非イオン化EMFの生体への影響や健康への影響に関する研究に参加した230以上の科学者が、低レベルでも健康に影響する根拠があるので、非イオン化EMF暴露から保護することを求めた国際請願書を国際連合に提出しました。

2017年には、35か国から医師180人が野生動物や人間の健康リスクになるので、5G配備を見合わせるように要求した請願書を提出しました。

過剰なEMFから身を守る

自分が健康でいたいと思う人なら、EMF暴露は方策を要する重要なライフスタイルの構成要素であると私は確信しています。

不可避の暴露を軽減させ始めるために、私の以前の記事「Top 19 Tips to Reduce Your EMF Exposure」(EMF暴露を減らすための19のヒント)にあるアドバイス一覧をご参照ください。

EMFに対する過敏症がすでに自分には発症したのではないかと思う人は(完全にこの過敏症になるとしばしば一晩で発生します)、暴露を軽減することは必ず行うべきことです。多くの被害者は、その影響が重度に身体を弱くするので解決策を執拗に見つけようとします。

自宅から電磁波を少なくする必要があれば、正しく行うためには研修を受けたビルの生物系専門家に頼むことを検討しましょう。その一覧はInternational Institute for Building-Biology & Ecologyのウェブサイトをご覧ください。

+ 出典および参考資料