免疫力強化に最適なヒント

免疫系

早分かり -

  • 健康的な免疫系は病気につながる病原菌など体内のストレス源と闘うことができるので、ビタミンD濃度も最適にするのと同時に、ビタミンA、B、Cなど特定のビタミンやミネラルを含む食品を食べることで病気予防能力を最適に高めることができます
  • 免疫系が絶好調に機能し続けるため、最も効果的戦略のなかには砂糖を避ける、よく寝る、ストレスを最小限にする、食生活管理に繊維質やプロバイオティクスを含めることが挙げられます
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Dr. Mercolaより

病気を避けることに関して言うなら、周囲の人が誰でも咳やくしゃみし鼻をかいでいるほどの中にいても、インフルエンザシーズンの攻撃をうまく切り抜けることは、二三の主要な健康戦略を行うことで免疫系を強く維持するだけでできることなのです。

免疫系を強くする食品(および含まれる栄養素)

ビタミンとミネラルだけではなく、コラーゲンなどのタンパク質やフリーラジカルと闘う抗酸化物質は食品から摂り込むことができ、身体が絶好調に機能し続けるために必須の機能を果たしています。Chicago Tribuneにこんな説明が載っていました:

「コラーゲンとそのアミノ酸は皮膚や筋肉、腱、靭帯、軟骨、血管、骨その他諸々の組織を作るので、癒すために必須です。抗酸化物質は免疫系に障害を与える有害なフリーラジカルを血管から除去し、ビタミンとミネラルは治るために特定の機能を果たしています。」

脂身のない肉や、骨スープ、魚、玉子、ナッツ、種子に含まれるタンパク質は身体の組織修復を助け、感染と闘うのを助けます。タンパク質に含まれるアルギニンやグルタミンなどのアミノ酸は身体が治る能力を高め、炎症軽減効果があります。

さらに、チャガティーの豊富な抗酸化物質も免疫機能の強化を助けます。チャガマッシュルームには抗酸化物質とベータ-d-グルカンというマクロファージとキラー細胞の効率をよくする化合物が非常に豊富です。

ビタミンとミネラルで免疫系を救う

ビタミンが非常に豊富な食品を食べると免疫系を強くし、オールシーズン健康でいるためにとてもよい方法です:

  • ビタミンAは免疫力を強くし、感染リスクを下げ、コラーゲンのパワーで傷の治りを速くします。にんじんやかぼちゃ、さつまいも、濃緑葉野菜、マスクメロン、野生捕獲したアラスカ鮭、有機の放し飼い鶏卵、草で育ったビーフをスナックとして食べましょう。
  • ビタミンDは免疫系の健康のために重要な機能をしており、生の草で育った牛乳や天然捕獲アラスカサーモン、放し飼いの有機玉子には僅かに含まれますが、最適な方法は日光浴です。
  • ビタミンCが最も豊富な食品には温州ミカンやライムなどの柑橘類や緑葉野菜、ピーマン、ブロッコリが挙げられます。ベリー類はもう一つの素晴らしい摂取源であり、すべてのベリーからその他の協力な抗酸化物質が得られるので、免疫応答が支持され、コラーゲン回復のための助けになります。

正常な凝血のために必須のビタミンK1は濃緑葉野菜に豊富に含まれます。ビタミンK2とは動物性食品や発酵食品等いろいろな食品に含まれる細菌系メナキノン(MK)の集合体をまとめて言い表したものです。MK-4は動物性食品に豊富で、MK-7、MK-8、MK-9は発酵食品に豊富です。

コラーゲンの生産に必須な亜鉛はもう一つの保護機能をする抗酸化物質であり、 免疫系の白血球生成と活性化を助け、傷が治るために必須の酵素反応のために欠かせません。亜鉛を含む食品には草で育った赤肉(一日の最適量は約140~200 g)、放し飼いの有機鶏、ほうれん草、ナッツ、かぼちゃの種が挙げられます。

セレンは免疫系保護のためにもう一つの強力な抗酸化物質であり、ブラジルナッツ、草で育った有機の牛肉、七面鳥、鶏の肉に含まれます。

食品と同じように必須のものとして適量の水を飲むことであり、消化系を食品がよく通るために必須であるほか、毒素を洗い出し、身体の保湿に欠かせません。

免疫を強化するビタミン:「B」はブーストのBです

ビタミンB群は種類が多いですが、どれも異なる理由により必須のものです:免疫力のブースターであるその他の「B」ビタミンも特にそれらを含む食品を食べ合わせることで効果が上がり、相乗的に最大限の効能が出ます。この群にはビタミンB1 (チアミン)、B2 (リボフラビン)、B3 (ナイアシン)、B5 (パントテン酸)、B7 (ビオチン)が含まれます。

コバラミンともいうB12は体内で風邪やインフルエンザと闘う強力な栄養素で、もう一つの重要な、ばい菌と闘い、自然に免疫系に対して効能を発揮し、免疫系を強くし、さらに大気汚染による損傷からも保護するビタミンB6と並んで重要です。

ビタミンB9と葉酸は組織の修復を助け、細胞の代謝を補助し、免疫系を支持します。これらのビタミンは濃緑葉野菜、野生捕獲したニシンやサバ、イワシ、アンチョビ、野生捕獲したアラスカ鮭などの冷水魚、放し飼いで育てた有機鶏肉に含まれます。

栄養素としての酵母やその他のB12強化食品は菜食主義者(または、その他メリットからして誰にもよい)が食事からB12を摂ることができる手段です。草で育てた生の、有機牛乳やヨーグルト、チーズはB12が自然に豊富なその他の食品です。

プロバイオティクスで腸の健康を最適化

プロバイオティクスから得られる健康的効能は腸内細菌のバランスを取ることに根拠があります。そのための最も容易で迅速な方法は、発酵野菜を食べることで、発酵野菜は多くの古代文化において長い間定番として食されていました。しかし、腸内細菌の健康最適化のためのこうした方法が再興してきたのは最近数十年のことです。

発酵野菜を作る伝統的方法は数千年前とほぼ変わりません。発酵すると善玉菌を体内によく摂り込めるようになり、免疫系を最適化するための最適な方法の一つです。善玉菌の約80 %が胃腸管に常駐しています。発酵野菜は病原菌からの主な防衛線であるといっても過言ではなく、抗体の生産も補助します。

発酵野菜以外に、最も健康的な発酵食品はケフィールです。これは体内の細菌叢のバランスを取るのを助けるほかにも、免疫防衛線を強化する善玉菌が豊富な酵素のたくさん入っている食品です。効能が得られる発酵食品には納豆、キムチ、ピクルス、ザウアークラウト、味噌、テンペー、草で育てた生のヨーグルトが挙げられますが、市販品の大半には砂糖が添加されているのでよく注意しましょう。

プロバイオティクスを食事に含めることで乾癬や大腸炎、アレルギーその他多くの病気や異常の発生率が下がることがわかっているという事実は、プロバイオティクスが免疫系の保護に効果があることの証左です。さらに、プロバイオティクスを妊娠中に食べると生まれる子供のアレルギー発症リスクが下がります。

繊維質で消化を最適にし免疫力が「上がる」

繊維質は腸内フローラのバランスを取るのを助けるだけではなく、耐性でんぷんがプレバイオティクスとして作用し腸内の健康的な細菌の餌になることから免疫系の改善にも有用です。その結果、繊維質は排便を促し、大腸内を老廃物がスムーズに移動できるようになると同時に、心臓の健康に有益であり、血糖値も管理しやすくなります。

繊維質には二種類あります:溶解性。これは水に容易に溶け、ゲル状になります。不溶性。これは溶けませんが大腸の中を移動するにつれ基本的に元の状態を維持します。両方とも消化のために重要です。

繊維質が豊富な食事をすると腸内細菌の種類が豊富になり、がん免疫療法を受けている間に応答性が改善されるようです。

実際に腸内細菌は以前考えられていなかったほど健康と病気に直接影響します。食事で善玉菌が常駐する生態系を生み出すあるいは破壊してしまうことになり、精神的健康にも同様の影響が及びます。

しかも食物だけではなく、接触する化学物質や公害を含む、その他の全要因が腸内細菌の組成を変え、このため免疫系の健康に影響します。

よく寝る:最適な免疫力のために必須

大部分の人にとって、絶好調で機能するには少なくとも8時間と言われる、必要な睡眠を取らないと、想像していなかったような過程を経て健康をだめにすることを複数の研究が示していします。

実際に、数日間続けてよく休める適切な睡眠を取れないでいると身体は病気になりやすくなります。睡眠不足が病気に現れる一部の例を挙げると:

  • アルツハイマー病を含む認知症
  • 子供にも該当する糖尿病
  • アフリカ系アメリカ人を中心に心臓血管病の発症率増大
  • うつ病と不安の発症率増大
  • 肥満リスクの増加

一晩でさえ一時間睡眠が足りないだけで、炎症や免疫過敏性,糖尿病、がんリスク、ストレスに関連する遺伝子発現が増大することを別の研究が示しています。

通常一晩に6時間も寝ないと、いくつもの心理的および肉体的影響のリスクが増大します。その結末は、睡眠遮断はあっという間に免疫機能を減退させ、風邪やインフルエンザのウィルスも含め全身が環境からの影響をもろに受けやすくなり、自分で避けていたなら、はるかに調子がよく感じたはずなのです。

砂糖: 従来通り、今後とも悪い

いくつもの経路で健康をだめにし、健康を完全に崩し去るための食品をお探しなら、多くの形態の砂糖に勝るものはありません。単に砂糖は発がん物質であることがわかっているだけではなく、世界中で慢性病の増大し続ける発生リスクにも寄与しています。

前世紀中に、砂糖は肥満や2型糖尿病、心臓病、がん、その他の慢性病の増大し続ける発症率と相関している日常習慣になりました。体内で砂糖が影響を及ぼす最も油断のならない経路の一つはミトコンドリア機能障害とエネルギー生産の損害を与えることで、これが継続的砂糖消費により促される細胞の突然変異を引き起こします。

免疫系が絶好調で機能し続けるため最も効果のある戦略の一つは砂糖を取らないことで、これだけで簡単なことなのです。行うのは難しいですが、行いうることは確かであり、救いようのないほど甘口なことを自覚している人にもできます。砂糖が脳内のドーパミンの機能にインパクトを及ぼすことは研究からわかっています。ドーパミンは褒賞系統を作動させる神経伝達物質であり、この系統の仕組みは麻薬が脳に影響するのと同じであり、強い依存症応答を起こします。

免疫系を最適な状態に維持するためのその他のヒント

身体が回復モードになるのか、仕事中や学校でつきまとっているかもしれない何か食べたい衝動をくい止めたいかに関わらず、全身が回復できるように準備するための方法がいくつかあります。

ビタミンやミネラル、その他の強力な栄養素を毎日豊富に摂り込む一つの方法は、ミキサーやフッドプロセッサに超強力スムージーを作れる具を満たすことで、これはほうれん草その他の濃緑葉野菜、人参、ラズベリーやイチゴなどのベリー類、さらにかぼちゃの種やブラジルナッツもっと混ぜることです。

風味に変化をつける(さらにより贅を凝らしたもの)にはスムージーにチョコレートを混ぜてみるとよいですが、エピカテキンやレスベラトロールなどの有益な化学物質のおかげで得られる抗酸化、抗炎症効果を得るために、調整可能な砂糖を最小限に抑えたダークチョコレートに徹してください。

カカオも脳や神経系、心臓、血管にメリットがあると同時に、糖尿病やその他の炎症関連の異常と闘うのを助けます。

地元産の旬の食物を食べると、最も熟れた状態で商品として陳列されるように選ばれた食品なので長距離輸送されてくる食品よりも最適量の栄養素をすぐに摂れるので、より優れて栄養が摂り易いです。これらの食品は速く熟させたりあるいは熟すのを遅らせ、新鮮に見せかけるために化学物質を注入あるいは噴霧した商品であることも時にはあります。

冬が旬の果物にはオレンジ、キィウィ、カクタスペア、ナツメヤシの実(デーツ)、チェリモヤ、温州ミカン、アカフサスグリ、パッションフルーツが挙げられます。

野菜は最もよく育ち最も栄養素が豊富な旬があり、冬が旬なのは、さつまいもや長ねぎ、かぶ、花キャベツ、ケール、ベルギーアンジーブ、冬かぼちゃの品種が挙げられます。

最後になりましたが以上の物と同じく重要なもので、生活からトレスを防止する、少なくとも可能な限り最もよく防止すれば、病気せず風邪さえ一切ひかない生活ができるようになります。Rediff.comに説明されているように、免疫力を守るにはいくつかの方法があります:

  • 慢性病につながるほど身体を脆弱にするので、加工食品を避ける
  • 免疫細胞の機能を障害するので飲酒を避ける
  • 白血球の分裂、抗体生産を促し、炎症を防止する能力を阻害するので、肥満にならないようにする
  • じゅうぶんに活動していない場合、特に、もっと活発に動くこと。特に週に5日、1日に20分でさえ歩いていれば免疫機能が強くなります
  • 非処方薬、抗生物質、風邪薬、解熱剤などは免疫系を弱めるので、不要な薬を飲まない

さらに:

「慢性的ストレスで風邪やインフルエンザに罹り易くなるほかにも、心臓病や糖尿病、その他の病気など深刻な健康の問題につながります。ヨガや瞑想、笑いなどストレス解消活動を練習することで身体は慢性ストレス状態にならずに済みます。」