乳がんだと診断されたらどうするか

療法

早分かり -

  • がんだと診断されたら選択肢について案内してくれる有資格のホーリスティックがん治療の専門家を見つけることを検討しましょう。情報源はこの記事に掲載されています
  • ホーリスティックがん治療が機能するためにはこの療法を最初に行う必要があります。化学療法や長期間の放射線治療を受けてしまうとダメージがひどすぎるので代替方法での緩解確率はほぼありません
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Dr. Mercolaより

米国では今日にも約1,663人ががんで死亡します。がんは比較的新たな疾患であり健康でいる限りめったに発生しないので、この事実は痛々しいものです。理想的に言えば、自然療法を利用するタイミングは診断される前ですが、当然のことながら診断された時点で始まることです。

恐れるがために従来の医者に頼らざるをえない限り、がんの制御のために基幹的な免疫系を結局は弱くする化学療法や放射線治療などの療法が通例です。たとえこうした療法がうまくいっても、数年もすると別の病気になって死にます。

2019年中にがんと診断されたアメリカ人は推定1,762,450人です。「あなたはがんです」だけの言葉ですが、最も強靭な心の人でさえ無力にするほどの外傷的な一撃です。容易にパニックに陥り、これだけで健康や快適な体調にさまざまな影響を及ぼします。

興味深いことに、がんであるという診断を受ける瞬間まで健康だと思っていたと、ほとんどの人は言います。しかし、常識的にいってこういうことはありえません。がんはその他の病気と同じく、80%死に近づいた時点まで発症しません。

ほとんどのがんは診断で検出可能になるまで長年かけて、あるいは症例によっては数十年かけて進行します。がん治療の専門家である自然療法医師ナシャ・ウィンターズ氏が、がんはラテン語にいうres ipsa loquitur factor(事実推定則)「事実がその本質を物語る」ものであると説明しています。

言い換えると、何らかの原因で健康的なライフスタイルを送っていなかった - あるいは、今日の世界で私たち皆が晒されている不可避の毒素への暴露に対抗できなかったのです。

先取的処置で助かる場合もある

残念ながら、従来式の医療ではがん予防にはほとんど目が向いておらず、問題がじわじわと発生しつつあることの早期兆候がわかるような検査の評価法がすでに確立しているのに、このために適切に訓練されている医者がほとんどいいません。

The Metabolic Approach to Cancer Treatment」(がん治療への代謝アプローチ)の中でウィンターズ氏は免疫系の現状について、がんやその他の慢性病リスクが今あるかについてわかりやすい情報を提供してくれる数種類の見過ごされがちな検査について考察しています。

Dr.レイ・エリン・コニーリー氏もこの重要なトピックをその著書の表題でもある記事「The Cancer Revolution: A Groundbreaking Program to Reverse and Prevent Cancer」(がん革命:がんを逆転し予防する画期的プログラム)の中で取り上げています。

自分は順調に健康であると思っていても、リスクを評価して健康の最適化に関してアドバイスしてくれる医師を見つけるのが最適な道です。しかし、がんだとすでに診断された場合はどうしましょう? ほとんどの推奨事項は等しく予防と処置に当てはまるけれども、これが今回の焦点です。

自分の感情に対処する

がん診断を下されれば誰でも腰が抜けるほど仰天するものです。こうした感情的外傷の効果的対策ツールを手にするのが重要な第一歩です。このために私が気に入っているツールは感情解放テクニック (EFT)です。

これなら非侵撃的かつ学習が容易で、いつでもどこでもできます。上のビデオでジュリー・シフマンさんが乳がん診断に関連する感情的(と肉体的)ストレスに対処するためのタップ方法を実演しています。

がん診断を受けると、パニックに陥り、マクロ的視点がなくなりやすいです。ほとんどの人は従来式処置を始め、典型的に化学療法や放射線治療、さらに手術を受けます。

EFTや瞑想その他の自分に効果があるストレス解消手段に集中すると自分にできる選択肢に関して検討しうるだけ沈着できます。今や多くの代替手段が存在するのにほとんどの人は化学療法や放射線治療、手術が「所与」のものであると教え込まれています。

重要なのは、化学療法や長期間の放射線治療を受けてしまうとダメージがひどすぎるので代替方法での緩解確率がほぼないことです。この文言に反対する代替がん療法専門家がいれば話し合う必要があります。

ホーリスティック治療が機能するためには最初に行う必要があります。このことはすなわち自分が勇敢になることが必要であり、パニックに縛られすぎないようにして、「切除、毒素、焼く」というパラダイムに飛びつく前に、自分できる方法を探り、その方法が機能するまで気長に取り組む必要があることを意味します。

ケイト・ボウラーのポッドキャスト「Everything Happens」からいくつか新たに気が付くことを得られると思います。ボウラーさんはがんを克服した人で、様々な人とインタビューし、「つらい時期に何を学んだか」に関して話し合っています。会見のなかには損失や悲壮感がテーマのものがあったり、慢性病をかかえて生きる取り組みについて話し合ったりしています。

方向性を見つけること

ではあなたならどんな選択肢がありますか? この特別な問題に関して多くの記事を書いたり、がんオルタナティブ療法スペシャリストと会見してきました。まず開始する方法は、選択肢について案内のできる有資格の専門家を見つけることです。

例えば、ウィンターズ氏は自然療法内科医であり、専門はがん患者の処置をする様々な臨床医にアドバイスすることです。このサービスを利用するには、主治医がウィンターズ氏のウェブサイトdrnasha.comからコンサルティング申し込みをする必要があります。そこには、がんだと診断されたときにウィンターズ氏が勧める5段階の手順を説明した無償の案内書もあります。

メキシコやコロンビア、タイに統合がん治療センターを持つHope4Cancerという団体はコンサルティングも行っており、要望すればがん主治医に治療選択肢に関して相談できます。

こうしたサービスなどについて詳しくは私の記事「interview with Hope4Cancer’s founder, Dr. Antonio Jimenez」(Hope4Cancerの創設者Dr.アントニオ・ヒメネスとのインタビュー)をご参照ください。Hope4Cancerの運営基盤をなす7つのがん療法主要原理をまとめた印刷用PDFなどの情報が得られる資料はHope4Cancer.comをご覧ください。

ホーリスティック、統合的がん治療を承認しているがん科医が見つかる第三の有用な情報源はBest Answer for Cancer Foundationです。この基金はがんやその他の慢性病患者と統合的医療の内科医を対象にサービスを提供する非営利団体です。

栄養の基本

おそらく気が付かれていると思いますが、食生活はがんの発生を最初から予防できるだけではなく、難解な治療の一部でもあります。圧倒的に、最も説得力のある科学的裏付けがある栄養面のアプローチは時間制限型の食生活であり、これは日常の食事時間を最初のうちは6~8時間の間にし、結局は4時間の間で一日分を食べてしまう方法です。

こうすると代謝的自食作用(オートファジー)が活発になり、インスリン抵抗が下がり、睡眠が改善し、代謝面の柔軟性が劇的に増大し、ケトンが増大し、- 特に空腹期間に運動をすると - ミトコンドリア機能が改善されます。

私の経験では大多数の人は脂肪ではなく、炭水化物を主な燃料として燃やしています。効果的に脂肪を代謝させる最もよい戦略は毎日16時間から18時間食べないでいることです。

がんはミトコンドリア機能障害が根本原因の代謝異常であることを忘れないでください。端的に言うとがんの細胞はグルコースを燃料にしており、これが脂肪やケトンよりはるかに大量の反応性酸素種を生成します。脂肪を代謝するために細胞は健康かつ正常でなければなりません。がん細胞は脂肪を代謝できないので、高脂肪低砂糖食生活は本質的にがんを飢えさせ健康な細胞に栄養を与えます。

わかりやすく言うと、時間制限型の食生活でしかもケトン食は従来型がん治療を受けている場合でも安全かつ容易に実行可能です。実際に化学療法の効果が上がりやすくなります。

例えばトルコのChemoThermia Oncology Center(化学療法がんセンター)は進行期がんに低用量の化学療法を専門としており、そのほとんどはケトン食生活によって可能にしています。

私の記事「Metabolically Supported Therapies for the Improvement of Cancer Treatment」(がん治療改善のための代謝支援療法)にこのセンターの一般的な治療計画に関して説明しています。ここのがんセンターが利用しているその他の戦略には絶食、高温療法、高圧酸素療法が挙げられます。

ケトン食生活が非常に意義ある理由

この分野の先端研究者の一人がトーマス・シーフルードPh.D.です。私が2019年5月にDr.シーフルードと行ったインタビューの中で同氏はがんの根本原因がミトコンドリアの呼吸機能障害であり、これが発がん物質により促進される補償的発酵を発生させるという仕組みについて説明しています。

がん細胞は生き残るには発酵を利用せざるを得ず、がんのマイクロ環境の中で最も可用性が高い2種類の燃料はグルコースとグルタミン(タンパク質に含まれる一般的なアミノ酸の一つ)です。

このためグルコースとグルタミンを標的にするのががん治療で行うべき構成要素です。そのために最も簡素なアプローチが療養的ケトーシス(脂肪代謝が主な)状態に患者の身体を変えることで、次に戦略的にグルコースとグルタミンの可用性を標的にする(がんが利用できなくする)ことです。

シーフルード氏の研究はおおいに望まれるがん転移の仕組みとその対策に焦点を当てています。シーフルード氏によると転移がん細胞は本質的にはマクロファージ(免疫系細胞)と調節異常の起きた幹細胞からなる複合体です。

マクロファージは細菌感染と対抗するための主要な防御システムの一部をなします。マクロファージは血流にも組織にも存在し、体内どこへも移動できます。負傷や感染すると部位の組織を保護するために直ちに移動します。

転移がん細胞の場合、調節異常の起きたエネルギーや機能がこれらの細胞の制御が効かくなった拡散を促し、予測のつかないしかたで全身に広まります。正常なマクロファージと同様、転移がん細胞は低酸素環境の中でも生存でき、転移したがんにほとんどの血管新生性治療が無効なのはこのためです。戦略的にグルタミンを標的にすることで転移がん細胞を効果的に殺せることをシーフルード氏の研究が示しています。

高圧酸素療法と低温療法

ホーリスティックがん治療プログラムでますます増え始めているもう一つの構成要素は高圧酸素療法です。上記の通り、これはトルコのChemoThermia Oncology Center で利用されている賦活療法の一つです。

2015年にシーフルード氏ともう一人の代謝疾患としてのがんの研究者ドミニック・ダゴスティーノPh.D.が転移がんに対するケトン食と高圧酸素療法の利用に注目すべき相乗効果があることを実証した論文を公表しました。

コニーリー氏の著作The Cancer Revolution: A Groundbreaking Program to Reverse and Prevent Cancerで取り上げられている一般には見過ごされてきたオルタナティブは、がん細胞を凍結させる低温療法です。低温療法は典型的に乳がんによく効きます。

上記のハイパーリンク先にある私のインタビューでコニーリー氏は9 cmの乳房腫瘍に低温療法に低用量化学療法剤と皮下ヤドリギエキスからなる混合液を組み合わせて処置したら、たった一か月で腫瘍を無くせたことを説明しています。

ビタミンDの最適化は必須

体内のビタミンD量を最適にすることは選択するがん治療の種別に関わらず、検討すべきもう一つの基本的方策です。がんは血中ビタミンDレベルが10~40 ng/mLの範囲の人で発生していることを研究が実証しており、がん予防のための最適なレベルは60~80 ng/mLの間であることがすでにわかっています。

概して言うと、以前の研究によるとビタミンDの最低血清濃度が40 ng/mLになると、20 ng/ml以下のときよりがんリスクが67%下がることが明らかです。ビタミンDレベルが高いほど特に乳がんを予防しやすくなることが数本の研究で判明しています。

2005年のある研究で、ビタミンDレベルが60 ng/mLを超えている女性は20 ng/mLに満たない人より乳がんリスクが83%低いことが実証されました。これほどリスク低下が可能なその他の戦略を私は思いつけません。

2018年6月に公表された二件の無作為臨床検査と前向きコホート研究の統合解析でもほぼ同じ結論に至っています。2005年に発見されたことと整合的であって、ビタミンDレベル60 ng/mL以上の場合は20 ng/mL以下より乳がん発生率が82%低かったのです。

ビタミンDでがん生存率が増えることもわかっており、ビタミンDを従来式のがん治療に付加すると治療効果が上がることもすでにわかっています。

GrassrootsHealthはあまり高価ではないビタミンDテストキットをこの団体の消費者出資型研究の一環として提供して検査しやすくなっています。ここではビタミンDとオメガ3指数検査を両方セットで注文できるオプションサービスもあります。

これに申し込むことで今後数年間に数百万人を助けられる生命に関わる医学研究の促進に寄与することができます。(このキットの売上高は全額がGrassrootsHealthに払い込まれます。私の所ではこの製品で利益は無く、読者のための利便性のためにご提供しています。)

また、乳がん予防プロジェクト(Breast Cancer Prevention project)にすべての女性が申し込み、ビタミンD体内濃度を追跡してがんを発生させないようにし、すでにがんになったことがある人の場合再発予防のために有用です。

前記のリンク先にある私の記事Metabolically Supported Therapies for the Improvement of Cancer Treatmentで説明しているように、トルコのChemoThermia Oncology Centerで得られたエビデンスがケトン食生活と絶食で治療効果が劇的によくなり、たとえ後期がん段階や処置しにくいがん症例であっても、化学療法の必要性が最小限になります。