水銀を使わない歯医者を利用する

異なる種類の歯の充填物

早分かり -

  • 水銀は重金属の中で最も揮発性が強く、有毒であり、噛んだり歯を磨くときに放出される蒸気は健康特に脳と腎臓にとって明白かつ直接的な危険です
  • EUは妊婦、授乳中の女性、15歳未満の児童にアマルガムの詰め物を禁止しています。この規則は2018年7月1日から施行されています
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Dr. Mercolaより

多くの歯医者はいまだにアマルガムの詰め物を使用していますが、この材料は銀や錫、銅その他の微量ミネラルと合わせて水銀を50 %含みます水銀は重金属の中で最も揮発性が強く、有毒であり、水銀は神経毒素でありかつ腎臓毒素なので、噛んだり歯を磨くときに放出される蒸気は健康特に脳と腎臓にとって明白かつ直接的な危険です。このほか生殖器官にも有毒です。

EUは妊婦、授乳中の女性、15歳未満の児童にアマルガムの詰め物を禁止したので、他の世界のための見本となっています。この規則は2018年7月1日から施行され、合計28カ国からなる欧州連合(EU)全域に適用されているので、対象人口は5億人を超えます。

この禁止規則が制定されるまで長年を要しましたが、それだけ時間をかけた甲斐がありました。この制定にともない欧州では何百万もの子供たちが歯の治療のために水銀に暴露されなくなります。

水銀を使わないことを強制要件にすること

アマルガムを使う愚かな歯医者はどこにもいますが、これは金銭的理由によります。これなら容易な利益が得られ、長期的なアマルガムによる歯へのダメージにより患者の再来が確実になるからです。

これまで二十年を費やし歯科治療から水銀を全廃させる取り組みを行ってきたConsumers for Dental Choiceという団体は、水銀を使わない歯科診療を望む消費者に有利な場を根本的に生み出すために貢献してきました。

この切り替えをまだしていない人は今すぐ行うことを検討すべきです。水銀を使わない有資格歯科医を見つけずに、さらにこの一年をやり過ごすことのないようにしましょう。そうすれば自分の健康を保護できるだけではなく、歯科診療業界全体が有毒な水銀を歯にまったく詰めないという目標に一歩近づくよう促すことができます。

政府の制度がアマルガムを低所得層に強制している

州や連邦政府の多くの制度もアマルガム使用を極めて促進しています。

水銀の詰め物を保護する保険業界と政府が諸悪の根源

アマルガムの使用を促し、水銀を使わない詰め物は付保対象から外すことでこうした第三者保険者こそ:

水銀暴露を増大させる — アマルガムの詰め物は体内に有毒神経毒性がある水銀の蒸気を放出しています。その有毒な影響を特に被るのは子供、胎児、過敏な人々です。アマルガムの詰め物を促進することでこれら制度側の主体は最も弱い者を水銀暴露の増大リスクに晒しています。

歯のアマルガム詰め物は歯科診療所も水銀で汚染しており、個々の患者を水銀に暴露しているだけではなく、歯医者や歯科衛生士、助手、受付スタッフまで被害を被っています。こうした定常的な暴露により歯科業従事者 - その大多数は出産年齢の女性 - は一般人より体内水銀の濃度が高いことは判明しています。

デンタルケアの品質を悪くする — 水銀の暴露だけでは足りないかのように、南北戦争より前に使われ始めたアマルガムは健康な歯の組織を除去する必要があり、このため歯の構造を弱くし、歯を損傷し、これがのちにさらに高額な診療費につながる仕組みができました。サードパーティーの保険者がアマルガムの使用を促すので、口内ヘルスケアの品質が下がります。

水銀汚染を悪化させる — 歯のアマルガム詰め物は米国では水銀の最大の体内吸収源です。その大部分に当たる約28.5トンが年間大気や土壌、水質を汚染しています。アマルガムを成す水銀が環境に暴露されるとメチル水銀に変わり、これが魚を汚染します。

水銀汚染は特に子供や脳や神経系が発生段階にある胎児に、重大かつ持続的神経異常を引き起こします。サードパーティーの保険者がアマルガムの使用を促すので、水銀汚染を後押しし、悪化させるわけです。

歯科診療の利用を制限する — いまだにアマルガムを使用する医者の数は減り続けていることは調査により判明しています。しかし、歯医者に保険業界がキャッチアップしていません。水銀を使わない充填物の一部しか付保対象にしないので、サードパーティー保険者は被保険者が利用できる歯医者の数を制限し、保険契約の給付をフル活用できなくしています。

患者の自律性を損なう — 自分の身体について患者が自分で決める権利 - 歯の充填物も含む - は世界各国の法律や政策、決定によって保護されています。サードパーティー保険者がアマルガムの使用を促すので、患者の選択権を犯しています。

実行に移すべき — 水銀を使わない歯医者を見つけ、保険対象から外す保険を拒否する

合理的な世界なら保険が水銀を使わない詰め物を付保するはずで、歯や健康全体への悪影響があることを考えるとアマルガムには一銭たりとも支払うはずがないのです。実際に世界中の専門家は、歯科診療保険は時代の趨勢にキャッチアップして、アマルガムを止め水銀を使わない詰め物を促すべきであることに一致しています。

これには以下の宣言を行った国連環境計画を含みます:「多くの保険会社は従来少額の価格的理由のためにアマルガム充填物の費用しかてん補してこなかった。しかし、長期的環境への費用負担全体はこの価格差に反映されていない。」

世界保健機関も「既存あるいは計画中のサードパーティー給付制度は歯のアマルガムに代わる材料を利用する歯科診療を対象とする払い戻し制度を検討すべきである」としています。

今やアメリカの歯医者のおよそ半数が水銀を使わないので、Consumers for Dental Choiceは重点対象を供給側から需要側に移していますが、水銀を使わない歯科診療への消費者需要は主として、アマルガム使用の継続しかてん補しない保険会社やその他のサードパーティー支払者によって足を引っ張られています。消費者は水銀アマルガムの使用を許さず、アマルガムを使用せざるを得なくしている保険商品や制度を利用しないというメッセージを送りつける時機になっています。これに参加するには:

1. ご利用中の保険証券のなかで歯科診療の約款条項をよくお読みください。水銀を使わない詰め物は拒絶し、アマルガムのみ全額支払う条項であれば、利用中の保険会社の水銀促進方針に異議を申し立てるべきです。

2. 次は例外条項なくすべての歯について水銀を使わない詰め物を付保する保険会社あるいは商品を見つけてください。

3. 今ご利用中の歯医者がいまだに水銀を使用する場合— 水銀を使わない詰め物も行っている場合であっても —、水銀を使わない詰め物をすべての患者に適用している歯医者を見つけましょう。歯医者には他へ切り替える理由を必ず伝えてください。

そうするべき理由は、いまだアマルガムを使用する歯医者は、差額を支払う能力ないからか、居住州あるいは連邦の制度が水銀利用しか付保しないため、他の選択肢がほぼない人にしか使用せざるを得なくなるからです。

こうした不公正な歯科診療の在り方は終わるべきであり、速くすべての歯医者が100パーセント水銀のない診療を行うようになればなるほど、こうした制度や商品はより早く改正されざるを得なくなるからです。つまり100パーセント水銀を使わない歯医者を選ぶことはあまりにも発言が無視されている人々を助けることになり、自発的な利他的行為につながります。

4. すでに水銀の詰め物があれば、安全なアマルガム除去を熟知している生物学的歯医者に相談してください。

5. 最後になりましたが以上と同様に重要なことは、この方針を広め、家族や友人に保険会社の有毒診療を促進する保険証券に関して異議を申し立て、水銀を使わない歯医者に切り替えるよう促すことです。

+ 出典および参考資料