究極の抗酸化物質ガイド

新鮮な野菜

早分かり -

  • 抗酸化物質は反応性酸素種(ROS)による攻撃から適切に細胞を防御する自然の賜物です。こうした重要な微量栄養素を摂り続ければ、汚染物質への日常の暴露が原因の老化を防止することができるようになります
  • 抗酸化物質はフリーラジカルを解消して老化を遅くするので、健康のために必須の機能をします
文字サイズ:

Dr. Mercolaより

抗酸化物質は疑いもなく最適な健康のために必須の要素です。従来の西洋医学の医者でさえ今や食事からじゅうぶん抗酸化物質を摂るあるいは高品質の抗酸化物質サプリメントを飲むことの意義を認めています。

抗酸化物質が体内でいかに機能し、どのタイプのものを摂り込めばよいのかをご存知でしょうか?

抗酸化物質についての基本情報をまとめましたのでこれらの栄養素について知識を深め、若く健康でい続けるため抗酸化物質の重要性を把握してください。

抗酸化物質とは何か?

抗酸化物質は他の分子の酸化を阻止する分子です。体内では抗酸化特性のため、さまざまな栄養素が自然に循環しています。さらに、フリーラジカルの連鎖反応を抑制するため抗酸化酵素も生産します。

抗酸化物質には体内で生産されるものと、体内では生産できないものがあります。体内の自然な抗酸化物質生産は老化にともない減少します。

抗酸化物質はフリーラジカルを解消して老化の速度を遅くするので、健康のために必須の機能をします。

抗酸化物質の健康的効能:いかにフリーラジカルによる損傷を防止するのでしょうか?

抗酸化物質がいかに真に健康のためになるかをよく把握するには、まずフリーラジカルの発生についてよく知ることが必要です。

基礎老化研究者デンハム・ハーマンが1954年になぜ老化するかを研究中にフリーラジカルの概念を発見したのが始まります。フリーラジカルは体内で正常な代謝やエネルギー生産の結果として普通に発生する、とても反応しやすい代謝産物の一種です。フリーラジカルは煙草の煙や日光、化学物質、宇宙線、人工放射線など環境毒素への自然な生物学的反応であり、医薬品の主な特長でさえあります。

フリーラジカルは運動しても発生するし、体内のどこかに炎症があってもできます。

フリーラジカルの分子には電子が一つまたは複数欠落しており、この電子欠落が生体の酸化を起こします。不備のある分子なので欠落電子を補うため他の分子を攻撃します。こうした反応を「酸化」反応といいます。酸化は組織内に酸素が過剰に存在するために起きる影響である「生体の錆び」と呼ばれます。

フリーラジカルは体内のタンパク質から電子を奪い、このためDNAその他の細胞組織をひどく痛めます。「雪だるま式」に反応が連鎖します – 分子が電子を奪い合うので、新たなフリーラジカルが発生し、生物学的大虐殺の跡が残ります。

フリーラジカルは細胞膜に集積する傾向(脂質の過酸化)があるので、細胞の脂質は酸化による損傷を受けやすいです。これが起きると細胞膜は脆く漏れるようになり、細胞が結局破壊されて死にます。

フリーラジカルは以下を含む60以上の病気を起こすことがわかっています:

がん

パーキンソン病

アルツハイマー病

白内障

アテローム硬化

身体を適切に保護しないとフリーラジカルが猛威を振るい、体細胞は機能しにくくなります。これが組織を劣化させ、病気のリスクが生じます。

抗酸化物質がここで登場です。

抗酸化物質とは電子のドナーです。自身の電子をフリーラジカルに与えてその連鎖反応を食い止めつつも、自身はフリーラジカルにならない物質です。

抗酸化物質は反応性酸素種(ROS)による攻撃から適切に細胞を防御する自然の賜物です。こうした重要な微量栄養素を摂り続ければ、汚染物質への日常の暴露が原因の老化を防止することができるようになります。フリーラジカルを抑圧するのに十分な抗酸化物質を摂れないでいると、酸化ストレスリスクが高まり、このため組織や器官の損傷が加速します。

抗酸化物質には次のようなメリットもあります:

  • 損傷した分子の修復 — 抗酸化物質のなかには水素原子を与えて損傷した分子を修復する独特の機能をするものが存在します。このことは分子がDNAなど生体の重要な分子であれば極めて重要です。
  • 金属基形成の阻害 — 抗酸化物質のなかにはキレート化物質があります – すなわちフリーラジカルの生成を促す水銀やヒ素などの有毒金属を把捉し、とても強く結合するので化学反応が起きなくなります。水溶性のキレート剤は体内で有毒金属と錯体を形成して尿といっしょに排出されます。
  • 遺伝子の発現や内生的抗酸化物質の生成促進 — 抗酸化物質のなかには体内の遺伝子を刺激し自然な防衛力を強くしてくれるものがあります。
  • 「盾の効果」を発揮する — フラボノイドなどの抗酸化物質はDNAに結合してフリーラジカルの攻撃から守る仮想の盾機能をします。
  • がん細胞の細胞死促進 — 抗酸化物質のなかにはがん細胞の増殖を阻止し、一部のがん細胞に対しては自己破壊(細胞死)させる抗がん物質を出すものがあります。

異なるタイプの抗酸化物質

溶解性によって分類するなら抗酸化物質は脂質/脂肪に溶ける(疎水性)か水溶性(親水性)かに分かれます。細胞内部と細胞間の液体は水ですが、細胞膜自体はほとんど脂肪なので、両方のタイプとも細胞を保護するために必須のものです。

酵素系および非酵素系抗酸化物質が存在します。

酵素系抗酸化物質フリーラジカルを分解して除去してくれます。.危険な酸化生成物を過酸化水素、次に水に分解することで浄化してくれます。このためには亜鉛、銅、マンガン、鉄など何種類もの微量金属補助因子が必要な何段階もの反応を経ます。酵素系抗酸化物質はサプリメントには無く、体内で生産されます。

体内の主な抗酸化物質:

スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)はスーパーオキシドを過酸化水素と酸素に銅や亜鉛、マンガン、鉄が触媒となって分解します。この物質はほぼすべての好気性細胞や細胞外液に含まれます。

カタラーゼ (CAT)は鉄とマンガンを補助因子として過酸化水素を水と酸素に分解します。これがSODで始まったデトックス反応を終了します。

グルタチオンペロキシダーゼ(GSHpx)、グルタチオン還元酵素は過酸化水素と有機過酸化物をアルコールに分解するのを補助するセレニウムを含む酵素です。これらは肝臓の中に最も豊富に存在します。

非酵素系抗酸化物質のメリットはフリーラジカルの連鎖反応阻止です。.数例を挙げると、カロテノイド、ビタミンC、ビタミンE、植物ポリフェノール、グルタチオン(GSH)があります。サプリメントや食品に含まれる抗酸化物質はほとんど非酵素系で、「下掃き」してフリーラジカルを無害にすることで酵素系抗酸化物質を助けています。このため酵素系抗酸化物質の枯渇を阻止しています。

抗酸化物質は分子量基準でも分類できます。

低分子抗酸化物質は反応性酸素種を掃除する、すなわち「退治」して化学的中和反応により運び去る機能をします。この種類の主な要素はビタミンCとE、グルタチオン、リポ酸、カロテノイド、CoQ10です。

高分子タンパク質抗酸化物質は上記の酵素系や「自己犠牲型タンパク質」である場合が多く、反応性酸素を吸収し、重要なタンパク質への攻撃を阻止します。このような自己犠牲型タンパク質にはアルブミンが挙げられ、必須酵素やDNAの身代わりになって「弾丸を受ける」作用をします。

自然がいかにほぼあらゆる生物学的偶発事象に対処できる異なる防衛機能を最適に組み合わせたことはすばらしくありませんか?

見逃せない抗酸化物質

すでにご説明したように一種類や二種類の抗酸化物質だけ摂っていてはなりません。最適なメリットを得るには何種類もの抗酸化物質を摂り込む必要があります。

抗酸化物質のなかには体内で生産されるものがあります。その例:

グルタチオン — 体内の最強抗酸化物質であるグルタチオンはほぼすべての細胞にあるトリペプチドです。

グルタチオンの主な機能は細胞やミトコンドリアを酸化的損傷や過酸化損傷から保護することです。さらにデトックスやエネルギーの利用、老化に関連する病気の予防のためにも不可欠です。グルタチオンは細胞から毒素を解消することもでき、放射線や化学物質、環境汚染物質からも保護してくれます。

CoQ10 (ユビキノン) — どの体細胞も使用するCoQ10は体内で還元されてユビキノールになることで効果を最大限に発揮します。CoQ10はこれまで何千本もの研究の主題でした。

抗酸化物質のなかには体内では作れないので、抗酸化物質が豊富な食品や強力な抗酸化物質サプリメントから摂らざるを得ないものがあります。その例:

レスベラトロール — ぶどうや野菜、ココア、赤ワインなど一部の果物に含まれるこの抗酸化物質は血液脳関門を通過でき、脳や神経系を保護します。

レスベラトロール

カロテノイドは強力な抗酸化性がある天然色素です。食物の生き生きした色を与える化合物です。天然カロテノイドには700種類以上存在し、体内では常時少なくとも10種類が血流に含まれ循環しています。カロテノイドには二種類あります:

カロテノイド

酸素原子を含まないカロテン — 数例を挙げるとリコペン (赤いトマトに含まれる)、ベータカロテン(オレンジ色のニンジンに含まれる)。後者が体内でビタミンAに変換されます。

酸素原子を含むキサントフィル — ルテインやカンタキサンチン(杏茸の金色)、ゼアキサンチン、アスタキサンチンはその例です。ゼアキサンチンは天然に存在する最も豊富なカロテノイドであり、胡椒、キィウイ、トウモロコシ、ぶどう、かぼちゃ、オレンジに豊富です。

アスタキサンチン — 技術的にはカロテノイドの一つですが、この卓越した栄養価がある抗酸化物質については専用のテーマに採り上げる価値があると思います。アスタキサンチンは微細藻類ヘマトコッカス(Haematococcus pluvialis)が水が干しあがったときに紫外線から保護します。

アスタキサンチン

ビタミンC — 伝統的抗酸化物質の「祖父」的地位があるビタミンCには想像していなかったほど多くの健康的メリットがあります。抗酸化物質としてビタミンCは以下のことを助けます:

主な電子ドナーとして機能し、酸化を防止する

細胞内で最適な電子の流れを維持する

体内のタンパク質や脂質、その他生命活動に必須の分子要素を保護する

ビタミンE — 天然のビタミンEは4種類のトコフェロールと4種類のトコトリエノールから成る8種類の化合物で構成される物質です。これらすべてのビタミンE化合物は自然食品で作るバランスのよい食事から得られます。しかし、人工ビタミンEサプリメントには8種類のうち1種類の化合物しかありません。

抗酸化食品

抗酸化食品

栄養素を得るためにはサプリメントではなく食生活から主に摂るべきであると私は思います。果物や野菜を中心に高品質で生の有機食品のみで作るバランスのよい、加工食品抜きの食事なら、身体は必須栄養素や抗酸化物質を得ることができるので最適な健康の維持につながります。

最適な抗酸化物質が豊富な食品には何があるでしょうか? 私が最も勧めるもの:

新鮮な有機野菜 — 緑葉野菜を中心に野菜の大部分は抗酸化物質として機能する植物化合物である強力な植物化学物質が豊富です。植物化学物質は炎症を軽減し、発がん物質を除去します。

芽野菜も最適な健康によい抗酸化物質やミネラル、ビタミン、酵素の豊富です。

フルーツ — ブルーベリーやクランベリー、ラズベリーなどの新鮮なベリー類特定発がん物質のDNAへの結合を直接阻害するは強力な植物化学物質を含むので、消費しうる中で最もよい抗酸化物質です。

ナッツ類 — ピーカン、胡桃、ヘーゼルナッツは心臓の健康や全体的健康を増進する、卓越した抗酸化性食品です。照射処理も滅菌処理もしていない、生の有機ナッツをお探しください。ピーナッツはよく農薬が多く、アフラトキシンという発がん性のかびが多いのでお勧めしていません。

ハーブ、香辛料 — 抗酸化物質が豊富なほか、強力な抗がん効果もあります。ハーブと香辛料は、ハーブが通常は植物の葉であり、香辛料は樹皮や茎、種から取る点で異なります。食品の風味や病気の治療のために数千年来利用されてきました。

有機緑茶 — この抗酸化物質が豊富な飲料には3没食子酸エピガロカテキン(EGCG)というカテキンポリフェノールが豊富で、最も強力な抗酸化物質の一つです。EGCGは心臓発作や脳卒中、緑内障、高脂血症その他のリスクを下げます。さらに運動の成果も上がるほか、脂肪の酸化を促し、脂肪代謝を調節する効果があるので肥満防止にさえ有用なことが研究からわかっています。

+ 出典および参考資料