Dr. Mercolaより
俗にマリファナで知られているカンナビスは数千年以来医療的効果があるので利用されてきました。カンナビスは60種類以上カンナビノイドを含みます。これらの化合物は人体が固有に応答してメリットを受けられるようにできています。
二つの主なカンナビノイドカンナビジオール(CBD)とテトラヒドロカンナビノール(THC)です。THCは楽しみでマリファナを使用すると感じる「ハイ」な気分を起こす向精神化合物です。カンナビノイドは全身の細胞膜に埋め込まれており自然に存在するカンナビノイド受容体を経由して身体つまりエンドカンナビノイド系(ECS)と相互作用します。
脳や肺、肝臓、腎臓、免疫系さらにその他諸々の部位にカンナビノイド受容体があり、マリファナの治療的(および向精神薬的)特性はカンナビノイドがカンナビノイド受容体を活性化すると生じます。
体内では自然に産生する内生カンナビノイドを生産しており、これがカンナビノイド受容体を刺激し、いくつもの必須の生理的プロセスを生み出します。端的に言えば、身体はこのユニークなカンナビノイド受容体システムを通してカンナビノイドに応答するようにできています。
この物質が健康にどこまでインパクトがあるかはまだ正確に把握されていませんが、カンナビノイド受容体は代謝の調節や痛み、不安、骨の成長、免疫機能など多くの生体プロセスで重要な機能をしていることはすでにわかっています。
興味深いことにカンナビスは良い健康のためにも有益な効果があるかもしれません。マリファナの利用を取り巻くしつこい謎は、嗜眠的な状態になり、怠け者になり。4やる気を失うという誤解ですが、最近のある研究から運動のやる気に結局それほど悪影響がなさそうなことが判明しました。.実は、その逆が正しいのです。
Frontiers in Public Healthに掲載されたある研究によると、カンナビスの利用は実際には運動の喜びと運動後の回復をよくすることが判明しています。「本研究はカンナビスが合法の市場である州の成人ユーザーにおいて運動に伴うカンナビスを利用を説明しうる重要な第一歩となった」と研究者らが説明してます。
実際に、多くのアメリカ人は週5日の軽度集中強度運動を推奨時間30分/日もせず、あるいは週3日のきつい集中強度運動を20分もしていないのでこのテーマは重要な公衆衛生の課題です。カンナビスを医療用やリクレーション用利用に合法化するとさらに着座ライフスタイルが進行して公衆衛生を悪化させるかもしれないという恐れがあるのです。
Frontiers in Public Healthの研究で研究者らは、オンラインアンケートを実施し、まったく合法的な州でカンナビスを利用する成人の態度と行動を調査しました。その結果明らかになったことは、回答が得られた494人のうち81.7%は「カンナビスを運動といっしょに利用するとよいので勧める」と回答しており、カンナビスを運動の前後に利用した人は利用しなかった人より実際に長時間運動しました。
ではカンナビスを利用した人たちは運動した日にどれほど余計に運動できたのでしょうか? 平均して一週間で159.7分の有酸素運動をしたと答えており、これは平均週に103.5分と答えた利用しない人とは対照的でした。
線形回帰分析を使って人口学的要素や年齢、性別などの交絡要因に関して制御したら運動にともないカンナビスを利用すると有酸素運動を毎週平均43.4分さらに多くするようになることと関連することが判明しました。
すでに述べた通り、カンナビノイドはECSに作用することで身体に影響を及ぼします。ECS受容体には2つの主要なものがあります: カンナビノイド受容体1型 (CB1)とカンナビノイド受容体2型 (CB2)です。CB1は通常は主に脳内にあると考えられ、CB2は主に免疫系に存在すると考えられますが、両タイプの受容体が実際には体に存在します。
身体が自然に生産している二種類のカンナビノイドのうち1つはアナンダミドと呼ばれます — THCが着くのと同じCB1受容体に結合するので、「アーナンダ」という言葉に頷かれるはずですが、これはサンスクリット語で「至福」を意味します。
興味深いことにランナーズハイは通常エンドルフィンの分泌によるものであるとされていますが、ランニングも体内のアナンダミドを急増させ、2015年のある研究が説明しているように、「カンナビノイド受容体はランナーズハイの主な特徴を生む主な機能をする」そうです。
以前の研究からも体内のECSは運動による痛み軽減の背後にあるメカニズムの一環をなしており、「おそらく運動へのその他の生理学的、心理的適合」にも関連しています。
偶然ですが、アナンダミドはCB1受容体を標的にしているほか、オピオイドやエンドルフィンの受容体にも影響します。このため、アナンダミド濃度が高いほど気分がよくなり、不安が減ることは想像がつきます。
フィトカンナビノイドの専門家で臨床栄養委員会の免許を持つ栄養士カール・ジェルマーノ氏が「これはアナンダミドが報酬と気分の中枢である脳の受容体に作用するのでよくうなづけます」と言っています。
カンナビスの利用に対するよくある誤解は、利用者がよく言う悪名高き「無性に腹が減る」おかげで肥ることです。しかしここでも研究が一般通年とは逆の根拠を特定しました。
マリファナの利用が高カロリーの食生活につながることは確かに研究から実証されていますが、他の研究ではマリファナ利用者は体重が増える一方、利用しない人より肥り方が遅いことがわかっています。この2019年3月に公表された研究の執筆者がこう説明しています:
「カンナビノイドの効果として、前臨床研究から食事摂取と体重が増えることが示されている。しかし、部門横断的疫学的研究ではカンナビス利用者に肥満はあまりいないことを示している…
この新たな予測研究はカンナビスの利用と肥満は逆比例すること、カンナビスとBMI増大の反比例に関する逸話や前臨床研究、部門横断的証拠を基に行った。」
2017年に掲載された 別の研究でも、カンナビスの大量ユーザーは利用しない人や少量の利用者より体格指数(BMI)が低い傾向にあり、2018年に掲載されたある三番目の論文は「Theoretical Explanation for Reduced Body Mass Index and Obesity Rates in Cannabis Users」(カンナビスユーザーのBMIと肥満率低下の理論的説明)といううまい表題で、「多くの患者にとって、カンナビスは手術や薬より減量のために効果的な手段であるようである」と説明しています。
この場合、研究者らの結論は、カンナビス利用者はカロリー摂取が多いが、BMIが「大幅に低く」、肥満度が低いということでした。こうした逆説的な効果の背後にあるメカニズムは、その研究者らの説明によると、カンナビスによって急速かつ長期効果があるCB1受容体,の活性低下し、これが「貯蔵エネルギーを削減し、代謝率が増加する」ことによります。
特に非合法地区ではカンナビスを運動の動機付けのためにはお勧めできません。すでにご説明しましたが、運動だけでも体内の自然なカンナビノイド(アナンダミドを含む)が増えるので、運動するととても気分が爽快になります。しかも運動だけでも継続する動機を維持するのに通常はじゅうぶんです。
全米心理学会(APA)による2013年米国ストレス調査では、回答者の17%しか毎日運動していると回答していませんでした。しかし運動した後53%は自分自身が好調であると感じたと回答しており、30%はストレスが減った、35%は運動後の気分がよかったと回答しました。
それでも効果を上げるまで新たな運動プログラムを継続するのは難しいかもしれないので、どう継続する動機付けをしますか? 一般通年とは逆に、動こうと思う動機付けは運動しないとどういうことになりうるかということについての知識ではありません。
引き締まった調子のよい身体や気分がよくなる、創造力向上、生産性アップ、老化遅延など運動のメリットに関する知識も運動する動機づけを強くするようではなさそうです。この理由は以上の要因は外的要因であり、すなわち、自分以外の要因であって、直接感覚に訴えないからです。
運動しない言い訳の多くは動くことにともない予感する直接的不快感を巡ることを心理学者が発見しました。行動理論は直接的実感はしばしば将来的に予測できる報酬より強いことを実証済みです。
言い換えると、受けれるメリットが後からでないと体験できない限り、何らかの不快なことを行いにくいのです。運動用具を準備したりジムやランニングに出ないよくある言い訳には次のようなことがあります:
発汗
暑すぎる、寒すぎる
息切れする
筋肉痛
雨に濡れる
暗くなってからベッドから出るのは面倒
汚れる
他人の前で運動する
運動しているとスタイルが悪いと感じる
運動の仕方を知らず、聞きたくなかった
運動中につらい思いをしたくない
日中運動する時間がない
運動できないほど疲れ切っている
運動は退屈
以前試したが自分には合わない
運動する体力がない
運動は高価
ケガするのが怖い
運動をいっしょにする人がいない
現在の肉体状態では運動が困難
運動プログラムを始めることを思うと圧倒される
動機付けの問題は、ほとんどの外生要因は毎日運動する動機付けにはじゅうぶん強くないので、別の戦略を利用する必要があります。2016年のBusiness Insiderに掲載されたある記事では 、デューク大学心理学、行動経済学教授ダン・アリーリーPh.D.(「Payoff」という著作もある)がこの問題について考察を加えています。
職場における動機付けと業績の効果に関するアリーリー氏の研究は、余暇でも仕事の状況でも、後から体験しうる外的メリットより(健康や体重、寿命など)、自分が生み出している物の内的価値(この場合運動がどれほどきついか)によって動機付けされることを実証しました。同教授はBusiness Insiderでこう説明しています:
「ランニングについて思うとき、哀れでつらく、気持ちよくないなどなどに実際になるような気がするのです。そこで始めようとしません。しかし、実際には始めれば人生が変わります。突然、みじめさのことなど考えず、物事を楽しむことを習得します。」
2015年のある研究も このコンセプトを実証しました。 運動中後で得られるメリットよりむしろ内的なフィーリングにより多くの価値があると人は考えます。これらの研究者らは、ある行為のさなかと後に価値が同じ外生的インセンティブとは異なり、内生的インセンティブがある行為の間体験をよくするという仮説を立てました。
要するに、始めることに尽きるということです。行うことを思わず、単にするのです。アリーリー氏はほとんどの人のミスは運動中に楽しめるという直接的体験にではなく健康や体力目標など外生的インセンティブに焦点を当てていることです。
従って、運動する動機付けが自分には足りないと思ったら、運動を日課リストに書き加え、単に行うことです。考えず、その瞬間に身を置くことです。おそらく気分がよくなり、予想していたより楽しめ、次は「ただ行くだけ」なのが容易になり、カンナビスは要りません。
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