Dr. Mercolaより
泳いでいるとき(あるいはお風呂の中でさえ)頭の傾け方を誤って水が耳道に侵入し不快な感覚がしたことがありますか?
しばしば水は自然に出ていきますが、出ていかない場合、中に留まり、外耳炎(otitis externa)につながります。最初はその感覚は不快です — 若干ごそごそとくすぐられる感じのうずきが耳からあごさらに喉へ走り、音がこもって聞こえるようになります。
しかしこの問題を悪化させることがあるのは水に限られません。耳の入口を広げておそらく耳垢を除去しようとしてあらゆる種類の器具を使い、誤った方法でこの問題を直そうとすると問題が悪化したり、感染症を引き起こす細菌さえ侵入します。
綿棒やペン、ヘアピン、かぎ針あるいは指も使うべきではありません。
問題はこうした物を使うと耳道のデリケートな内壁に傷を付けることがあります。行わないでください! 少なくとも耳の感染を起こしやすく、問題を悪化させることなく、耳から水を除去するいくつか安全な効果的方法を利用できます。
誰も耳の中に水が溜まるるのはいやです。率直に言って、みじめな感覚になりますが、ダメージを与えず安全に除去するには水の動態を把握しておく必要があります。
忘れてならないのは、重力は水に対して常に水が最も低い所に留まるように作用します。蒸発や吸引、吸い取りはその他の試せる措置です。
重力 — 重力のなすがままにするのが耳から水を除去するための最も便利な方法です。耳道につながる管の構成を変えるために耳たぶを引っ張ったり揺すぶりながら、頭を肩に向けて傾けるだけで水は抜けます。
吸引 — 頭を肩側に傾けて交互に耳を手の平でぴたりと覆っては離すことを数回繰り返して真空を作り出します。これで水が動き、少なくとも緩んで流れ出るようにすることができます。
蒸発 — 専門家はドライヤーで吹き付けることを勧めます。風力も熱も最弱で耳から約30cm離し、ゆっくりと前後に動かして耳に当たる空気の力を配分します。こうすると中に閉じ込められた水が蒸発しやすくなります。
同時に耳たぶを引っ張ります。しかし両手が疲れてしまう場合もあるので、誰かにこの方法を手伝ってもらうこともできると思います。
吸い取る — 携帯電話がうっかり水中に落ちたとき生の米を入れたバッグに入れることで奇跡的に(条件が揃えば)助かることがあるのと同様、吸い取りは耳から水を除去するのに有用な場合があります。
乾いたタオルか手ぬぐいでお風呂の後直ぐに耳をきれいに拭きとります。耳に温かめから熱めの手ぬぐいを当て、水を抜き、落ち着けたり、前記の方法をいくつか組み合わせるのも有用な場合があります。
蒸発と感染予防 — アルコールとお酢を無菌のスポイトに1対1で混ぜると細菌の増殖を阻止すると同時に水を蒸発させるのに効果があります。
頭を片側に傾けながら耳に3、4滴落とし、溶液を数分そのまま入れておき、排水します。
ゆすぎと排水 — 水と過酸化水素をスポイトに1対1で混ぜ、同じ方法で使うと耳垢が解れ、中に閉じ込められた水が出ていきやすくなります。
「シュワー」というノイズが聞こえたり、耳の奥がかゆくなることもあるかと思います。頭を肩側に傾け、この溶液を3、4滴落とし、数分「にじみ出させ」ます。
耳の感染や鼓膜の孔、自分の(または子供の)耳の中に管がすでにある場合、滴下方法はお勧めしません。
犬が水から上がると、頭を激しく横に振り、全身から余計な水を全方位にまき散らしますが、予防措置としてもこうすると耳から水を振るい出す効果もあります。
変わった行為のように見えますが、この犬方法も風変わりな行為に見られてもする価値があるようです。特に耳の中の水が問題につながりやすい場合、シャワーを浴びたり水泳のときに水泳キャップや耳栓を使用すると不便さがあってもその価値があるでしょう。
実際に医者はウォータースポーツ(またはその他の理由で頻繁に水に入る)をする人が耳栓を使用するようにアドバイスします。
感染は予防するため最も注意を要することです。水が湖や河川のものであれば汚染されている可能性があるので、このことは最も重要になります。水中の有害な細菌は外耳炎を起こすことがあります。
全米耳鼻咽喉頭部頸部外科アカデミーによると、湿疹や乾癬または同様の慢性的皮膚の異常があると、外耳炎になるリスクが増えます。Medical News Todayによると、その他の異常でも外耳炎は蔓延します:
新しいピアスで感染することを含む感染は拡大する場合があり、耳の感染を悪化させることがあります。pHを定期的に検査し塩素処理するとプールから感染を起こす細菌を除去できると思っている人がいますが、これは必ずしも正しくありません。
疾病管理予防センター(CDC)によると、ばい菌はプールや風呂桶、水上公園、水遊びスペース、インタラクティブファウンテン、湖、河川、膿の汚染水が僅かに噴霧されても拡散することができます。具体的には:
「耳の感染は水泳後に汚染水が耳の中に留まると起きやすいです。この感染は外耳炎(otitis externa)として知られており、子供によくある中耳炎とは異なります。
外耳道が感染し、年齢を問わず泳ぐ人に痛みや不快感が生じます。米国では外耳炎は毎年推定240万回の診療行為に帰結しており、約5億ドル相当の国民医療費に匹敵します。」
Medical News Todayが痛みや赤み、内部や外部の腫れ以外にも以下の項目を挙げています:
腫れによる部分的(または一時的)聴力損失
耳道内や周囲にできるかさぶた状の剥がれやすい皮膚
臭いこともある水性の排液や膿
耳道の中や周囲の痒みと炎症
話したり食べるとき口を動かすと耳がふにゃっとする
喉のリンパ腺が腫れる
全米家庭主治医アカデミー(AAFP)によると外耳炎は耳外部の炎症であり鼓膜にまで達する場合があります:
「急性の異常が年間約1%発生し、生涯発生率は10%ある。ごく稀に感染が周囲の軟組織や骨に達し、悪性(壊死性)外耳炎として知られており、糖尿病の高齢者に主に発生する救急医療が必要な病気である。」
Medical News Todayは重篤な感染は発熱や顔面、首、側頭部の痛みにつながる場合があることを強調します。さらに:「外耳炎の合併症は一時的難聴や痛みも起こす場合がある。稀にある合併症には長期的感染、深組織感染、骨、軟骨の損傷、脳や神経に拡大する感染が挙げられる。」
外耳炎は水泳選手に最もよく起きる感染症であり、治るまで3週間かかることがあります。それより長期にわたる場合や痛みと炎症が数日継続する場合、医者の診療を受ける時期です。
中耳炎(otitis media、OM)として前半で言及した中耳の感染は子供に最もよくありますが、子供に限られるわけではなさそうです。全米耳鼻咽喉頭部頸部外科アカデミーが次のように説明しています:
「先進国の子供の約62%は一歳までにOMが初めて発症し、80%は三歳までに、またほぼ全員が五歳までに少なくとも一回は発症する。
米国のみをとると、この病気は年間延べ診察回数2500万回で医療費支出30億ドルに相当している。健康経済学者は両親の逸失した賃金の機会費用を含めると、推定処置総費用は60億ドルに相当する。」
さらに、こうした感染症がある子供の通常の処置は典型的に抗生物質の投与であったり圧力平衡管の外科的挿入です。しかしこれでは細菌の耐性ができ、感染がますます治りにくくなっていきます。さらに悪いことには、管は必ずしも正常に効果を発揮するとは限らず、挿入をやり直す必要がある場合があります。
ワクチンの考え方は人間の免疫系を病気を起こさずとも刺激するということですが、これが意図したとおりに必ずしも効果を生みません。そのウェブサイトには肺炎球菌は耳の感染を起こす最も蔓延しており、潜在的に重篤になりうる細菌の一種(鼻腔感染や肺炎、髄膜炎)であることを追記しています。
子供のために肺炎球菌のワクチンが勧められる場合、潜在的効能に対してワクチンのリスクをよく検討する必要があります。耳の感染の場合(処置せずに自然に治る場合が多い)、ワクチンを受けた子供は実際には耳の感染がワクチンを受けなかった子供より多く発生することをある研究が特定しました。
さらに、多くの子供は薬や処置よりワクチンによる副作用の反応を被る傾向があります。
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