痔を和らげるための最適なヒント

痔がある男性

早分かり -

  • 痔に伴う直接的不快感を軽くするのに最も効果がある方法には腰湯、冷たいウィッチヘーゼルの塗布、エプソンとグリセリンの化合物を塗る、アイスパックや冷湿布の利用、あるいは自然のアロエベラかココナッツオイルを塗る方法があります
  • 痔は直腸や肛門の静脈が腫れて飛び出る症状でしばしば妊娠、重量物を持ち上げる、慢性便秘、肥満、トイレに長時間座り過ぎなどの腹部に加圧が増えると生じます
  • 痛みと不快感を減らすには、ひりひりしたり乾燥させる石鹸あるいは香料入りペーパーまたはワイプを避けましょう。りんご酢やティーツリーオイルは症状を悪化させ、排便したいのに我慢すると便がますます通りにくくなります
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Dr. Mercolaより

声明に危険はありませんが、痔は痛く、日常活動に支障が生じます。 痔は45歳から65歳によく起きますが、若年の成人や子供にも生じます。男女とも共通して起きますが、妊娠中や胎児を保持する圧力や分娩中の無理が原因で女性のほうが痔になり易いです。

台湾において33,034人の患者から集めた保険料払戻請求データを使ったある遡及的研究では痔とその後の冠動脈疾患の発症の間の相関性を評価しました。12年間追跡した結果わかったことは、痔がある人は冠動脈疾患のリスクが痔の無い人より127%高いことでした。

痔とは何でしょうか?

痔の予防法を把握し、以下のヒントが痔による痛みや不快感を和らげるのに役立つ理由を把握するには、痔とは正確に何なのか、また発生経路を把握しておくと役立ちます。

肛門の内側と直腸下部は静脈の集まりです。直腸や肛門の内側が腫れたり炎症を起こすと内痔核と言います。この種の痔は通常見えず実感もないものですが、無理して炎症がひどくなると出血することがあります。

痔は肛門周囲の皮膚の下にできることがあり、これを外痔核と言います。この種の痔は炎症がひどくなると痒みや出血が発生します。症例によっては痔の症状も痛みもないことがあり、医師が内部検診しないと痔があることさえわからないものです。症状が起きるとすれば、以下のようなことがあります:

  • トイレで排便後やトイレットペーパーに鮮明な赤い血
  • 肛門の痒み
  • 肛門の外に塊がはみ出て、排便後に押し込む必要がある
  • 肛門周囲の赤み、ひりひり、腫れ
  • 座っている間に肛門周囲の痛みや疼痛

痔は脚にできる静脈瘤と同じです。すなわち静脈が膨れて腫れあがり、時には腹圧に応答してそうなります。

痔痛を自分で和らげるための最適なヒント

痔の痛みや不快感があればできるだけ速く軽くしたいはずです。場合によってはキッチンの戸棚の中に解決策があります。

ビデ — 痔は静脈が炎症を起こした状態なので、ビデを使うと排便後に肛門をきれいにするための刺激の少ない安価な方法です。ビデが自宅になければ今お使いのトイレに安全かつ簡素に取り付けられるDIYのビデキットが何種類が市販されています。

便を柔らかくする — 痔は排便でふんばると悪化するので、便を柔らかくすることが大切です。重要な戦略は十分な食物繊維を食べることです。繊維質は2種類あります:水に溶けやすい溶解性、溶解せず大腸を原型のまま通過する不溶解性。

保湿 — 便秘は直腸を通りにくく炎症させる硬く乾いた便につながります。そのよくある原因は脱水状態です。保湿は最適な健康の主要な構成要素であり、ハーバード大学のある研究によると、子供や思春期の54.5%が慢性的に脱水状態にあります。脱水状態は健康や学業に悪影響を与えます。

おまるを試す — トイレに座る姿勢は排便のための最適な姿勢ではなく、むしろ排便しにくくなり、痔その他泌尿器の異常や直腸逸脱、肛門亀裂などのその他の問題につながります。

しゃがむと消化系が排便をよくし便秘を減らす正しい解剖学的位置になります。便座に乗ってしゃがむには筋力、柔軟性、平衡感覚が必要です。もう一つの方法は簡素な足のせ台を使ってしゃがむ姿勢になりやすくすることです。

トイレにいる時間を限る — トイレに長時間いると痔に加圧が続き、静脈をさらに炎症させ、従って症状が重くなります。排便を済ませるのに必要以上にトイレに入っていないように制限しましょう。

冷やしたウィッチヘーゼルを塗る — 科学的根拠はありませんがウィッチヘーゼルは数十年以来自宅での処置ならまず行うとよい方法です。Cleveland Clinicはこれにはタンニンとオイル類が含まれると伝えており、一部の人は自然な抗炎症剤として皮膚を引き締めると言います。

天然のウィッチヘーゼルはある研究によると、組織が引き締まるのを助け、抗酸化性があ収斂剤です。痔が治るまで痛みや痒み、出血を減らしますが、症状を軽くするだけで、速く治すわけではありません。

アロエベラ — アロエベラには抗炎症性があり、市販の痔クリームやパッドにはアロエベラが含侵され、腫れあがった静脈の炎症を和らげます。

Cleveland Clinicは今のところ痔については応用研究がないが、アロエベラには他の炎症性皮膚の異常に効き、純水なアロエでありその他の成分があるクリームやパッドとして利用しない限り、試すように研究者らは勧めます。

エプソムとグリセリン —自宅でできるこの処置は痛い痔を軽減し、自分で化合物を簡単に作れます。 大さじ2のエプソム塩、大さじ2のグリセリンを混ぜます。痛む個所にガーゼのパッドを当て、20分までそのまま置きます。痛みが和らぐまで4時間から6時間おきに繰り返します。

ココナッツオイル — この自然な保湿液にも抗炎症作用があります。ココナッツオイルを塗ると炎症や腫れを抑え、かきたい衝動を抑えるのに助かります。

アイスパック — アイスパックや冷湿布は痛み、炎症、腫れと闘うのを助けます。氷を皮膚に直接当てず、小さいタオルに包み、皮膚の損傷を予防してください。そのまま15分ほどそのままにし、傷みが収まるまで1時間か2時間毎に当てます。

ゆったりした衣服 — 局部に擦れないゆったりした衣服を着ると治癒の助けになりますこれなら余計に汗が出ず痔を刺激しなくなり、症状を減らすのに助かります。

座り方にカギ

ジッツ(sitz)という言葉はドイツ語で「座る」という意味ですが、ジッツバス(腰湯)はここから来ています。腰湯は尻湯とも言われたことがあり、お尻と臀部のみを浸けるようにお湯に佇むことを意味します。その目的は直腸手術や痔、子宮の痙攣、前立腺の炎症がある患者の治癒を速めることでした。

暖かい腰湯は痔の痛みを抑えるために最も簡単で効果的な方法でした。骨盤と腹部のみ水に浸る欧州の伝統です。冷たい腰湯で便秘を減らしたり膀胱や腸の筋肉に張りを付ける人もいたものです。

場合によっては、熱い腰湯から出るとき目まいがすることがあるかもしれませんが、痔には熱くなく暖かいお湯を使います。腰湯は痔による痒み、炎症、括約筋の痙攣を抑えます。

弁座の上に取り付けられる小型の携帯プラスチックタブを使うこともできますが、普通のお風呂に10cmくらいお湯を張って浸かることもできます。多くの専門家は排便後に20分の風呂を、痔を和らげるためにその日のうちにさらに2~3回の入浴も勧めます。

その後、部位をそっと叩いて乾かします。痔を刺激するので擦って拭かないでください。または、ヘアドライヤーの低温ブローで患部を乾かすこともできるでしょう。ぬるま湯に浸かると血行がよくなり早く治りやすくなります。

痔の痛みに使ってはならないもの

これまでご説明してきた痛み対策に加え、症状や不快感を悪化させる禁止事項があります。すでにご説明しましたが、患部の皮膚が乾き、出血リスクが増えるので石鹸製品で部位を洗わないでください。

さらに、市販のベビーワイプや香料入りトイレットペーパーは刺激性があり、痒みや痛みが増えます。りんご酢を使うことを検討した人がいる一方、Cleveland Clinicは刺激をすでに受けた皮膚が火傷し、経時的には問題が悪化するので使わないように勧めます。

症状を抑えるその他の自然な戦略がいくつかあるので、リンゴ酢を使わないのが賢明です。ティーツリーオイルは症状を抑えるために勧める人もいるもう一つの消毒及び抗炎症性エッセンシャルオイルです。しかしこの戦略はよく研究されてきたのではないので、専門家は使わないように勧めます。

排便をがまんしない。排便をがまんすると便が硬くなり、ますます通りにくくなる傾向があります。これで圧力が増え、無理がかかり、痔の症状が悪化します。そうせずに規則的に排便する習慣を作るように予定表を作ることを検討してください。痔が炎症を起こし、刺激されているときはアスピリンなどの血液希釈薬剤は出血リスクを増やすのでできればすべて避けるのが賢明です。

痔の手術をしない治癒法

医師が手術以外の処置で痔を直す方法がいくつかあります。そのいずれを受けるにせよ医師とそれぞれの方法について賛成論と反対論をよく検討し、自分の決定に確信を持つことが重要です。

私が気に入っている予防物質の一つはケルセチンの効能がもっと強い派生物質であるポリフェノール系のバイオフラボノイドであるルチンの使用です。これは血管壁を安定化して硬くすることで痔を治すことがえきます。

輪ゴム結紮術 — この処置は診療室で逸脱したり出血した内痔核を治療するために利用します。この手順では専用の輪ゴムで痔の根元を結紮して血流を止めます。一週間以内に結紮した部分は壊死して脱落し、創傷した組織が残ります。

この処置は再発リスクが最も低いですが、抗凝血剤を使用したり出血異常がある人には適しません。さらに出血や痛み、血栓、感染の増大にもつながることがあります。痔が数個ある場合、この手順を繰り返す必要があります。専用器具を使用し、医師が経過観察するので、自分でしようとしないでください。

赤外線凝血 — この手順は小型の痔に対処するために使用する場合があります。医者が赤外線を当てるツールを使用します。その熱で創傷した組織が形成され、このため血液が供給されなくなり、通常は痔が縮小します。不快感を減らすため局部麻酔を使用します。痔が複数あれば何回も処置が必要です。回復は数日かかり、便秘や無理を減らすための看護が必要であり、これで傷口が開くのを防止します。

硬化療法 — この処置は医者が溶液を痔に直接注入し、局部反応を起こし、結局は痔を縮小させます。この処置は出血性痔核のある肝硬変患者のために効果的で安全であり、この症例では輪ゴムを使うより優先されます。

処置にも拘らず、数年後に痔が再発することはあり、専門家の中にはこの処置は輪ゴム結紮術より効果が薄いという人もいます。

医師の診察を受けるタイミング

ほとんどの症例では自宅療法で痔の症状に対処できます。但し、腹痛や下痢、発熱と関連性があるかないかに関わらず肛門の痛みがひどかったり出血が多ければ直ちに医者の治療を受けるべきです。

痔も静脈瘤になるほど進行する場合があります。この場合痔が肛門から飛び出て血栓で詰まっています。このため毎日の活動が極めて不快になります。