Dr. Mercolaより
省エネLED光にはいくつかの生物学的に破壊的影響があります。例えば、光生物学者Dr.アレグザンダー・ヴンシュが2016年に当方との会見(上記参照)の中で次のように説明していました:LED光は
ANSESの報告書によると、強いブルーライトに暴露されると — 新品のフラッシュや車のヘッドライトから出るものなど — 光毒性があり、網膜細胞が不可逆的に損失することにより視覚の鮮明さが衰えます。しかし「暖かい白い」LED光の光毒性は低く、このことはブルーライトがはるかに減っていることから容易に想像がつきます。
ANSESによる2010年の英語版意見要約にこう説明されていました:
「LEDが発する光のスペクトルのうち青の部分に含まれる強力な要素及びこれにともなう照射強度がこうした光源に関連する新たな健康リスクの問題を高めている。数件の科学研究[Dawsonその他、2001年Uedaその他2009年]は青LEDを使った猿に対する実験に基づき、発光ダイオードへの暴露に関連する網膜に対する危険を疑う根拠を挙げている。
これまでの科学的文献及び追加的聴取から集めた情報の解析結果、LEDの使用にともなう健康への害が特定された。
LEDの普及の結果として生じる危険及びその実現確率からして最大の懸念事項は、ブルーライトによる目への光化学的影響及びグレア現象に関連する。これらは次のことに起因する:
LEDにおけるスペクトルの不均衡(白LEDの高いブルーライト比率) LEDの非常に高い輝度(これらの非常に小型の光源から発せられる表面単位当たりの高い輝度密度)。
ANSESはLED暴露により特に高いリスクに晒されているとして以下のグループを特定しました。これらのグループはLEDから出る光に特に敏感であるからかこれらのグループが特に暴露レベルが高いことによる:
ANSESは、波長範囲200 nm~3,000 nmの「ランプ及びこれらのランプを使用する装置の光生物学的安全性」を規格化した2009制定のEU規格、NF EN 62471はLEDに対しては三つの理由により不適切であると結論づけました:
公衆及び労働者の保護のためANSESは多くの勧告の中でも以下のことを特に提案しています:
ブルーライト阻止眼鏡を使用することがブルーライト暴露を一切解決できるかについて、研究の結果はまちまちです。
しかしいくつもの研究が睡眠の質に関してはブルーライト阻止眼鏡が有用な効能をもたらすことを特定しました。以下に数例を挙げます:
2017年に公表されたある研究は、ブルーライト阻止眼鏡が目への無理を軽くしうることを示す質の高いエビデンスは存在しないというコチレーングループの評価も覆しました。この研究の場合、短波長光を阻止する眼鏡をコンピュータ作業中2時間使用した参加者は透明眼鏡をかけていた人より目の疲れが軽く、視覚の不快さの症状が少なかった。
私の見方からすると、冷たい白のLED光は健康の見地からはよくないことを示す、豊富なエビデンス及び確固とした科学的研究が存在します。電気代が僅か数百円節約されるのかもしれませんが、長い目で見ると、生活の質は当然のことながら、医療費に多大な影響が及ぶ可能性があります。
しかし、頻繁に使用しない領域ではこれらの電球は弱めであるべきです。私の家にある電球の大半はLEDですが、常に自分が使う領域にある電球 — 寝室やキッチン、風呂・トイレ — はすべて白熱電球です。他の部屋にあるLEDはお客様や掃除の人が忘れて点けっぱなしになっていることが多いですが点けっぱなしになっていても多くの電力損失につながるわけではありません。
幸いにもこの領域は少なくとも、白熱電球を買えなくなるまではほとんの人がまだ自分で大半管理できる部分であることです 。毎日の光暴露を最適化するには、以下の四点を念頭に置いてください:
1. 夜間照明を使用する主な領域ではLEDではなく、白熱電球を使用する — 日中も夜間も自分がよく過ごす領域、例えばキッチンやトイレ、寝室にはLEDではなく、普通の白熱電球に置き換え、LEDは玄関から家の中へ渡る廊下部分や押入れ、ガレージ、 ベランダといった暴露が最小限の場所に限ることです。
2. 日中は明るい自然光に当たる — よく寝るには概日周期が適正であることが必要であり、そのためにまず行うことは日中に明るい光に十分当たることです。松果体はメラトニンを生成するのですが、それは、日中の明るい日光を浴びた時間と夜間の完全な暗闇との対比に基づいています。
3. 夜は青い光が多い灯りを避ける — メラトニンは概日フェーズや生物クロックのマーカーとして機能します。正常なら脳は夜9時から10時頃にホルモンのメラトニンをますます多く分泌し始め、このため眠気を感じます。50~1,000 luxの間の光はメラトニン分泌を抑止し始める活性化範囲です。
ライフスタイルや個人的好みに応じてブルーライトが多い光を避ける方法はいくつもあり、次のヒントをご参考にしてください。
4. 真っ暗闇の中で寝ること — 寝る時間になったら、寝室をできる限り真っ暗にしてください。睡眠中に室内光に当たっているとメラトニンが50%以上抑制されることはすでに実証されており、たとえ僅かな光でもメラトニンを減らします。光はまぶたを通るので単に目を閉じても不十分です。
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