Dr. Mercolaより
Mark Sisson氏は、1980年のオリンピックマラソンのトライアルで米国から出場した元エリートマラソンアスリートです。 人気の高いウェブサイトMark's Daily Appleの創設者であり、かつある運動で長い間活動したリーダーでもあります。この方を知ることは、脂肪燃焼の重要性を理解する一助になります。
ここでは - 前回の「基本フィットネスのヒント」で見たように、強度の高いインターバルトレーニングと筋力トレーニングの基本的な利点について説明しました。軟部組織の損傷を修復するのにコラーゲンを使用することや、その他いくつかの便利なフィットネスのヒントなどのトピックがあります。
「私がどのようにして『コラーゲンについて学ぶ』ようになったのか、それは突然のことでした- そのときは、人生の危機に直面していました。私はこの15年間、週に1回を毎週、アルティメイトフリスビーをしています。しかし、約5〜6年前、私は重度のアキレス腱の炎症を患いました。
アルティメイトフリスビーは非常にテンポが速いゲームです。敏捷性、端から端まで走る持久力、スピードが必要です。
この50歳後半の数年で、アキレス腱が非常に痛みました。スプリントができなくなります。アキレス腱が柔らかくなります。アキレス腱が腫れてきます。病院に行くと、整形外科医にこう言われました。「深刻なアキレス腱炎です」「どういうことですか?」「はい、ねじれてしまっているのですもうスポーツはできません」
その医者が言うには、「できることは、かかとの後ろを切り開いて、アキレス腱を削ります。それをキャストに詰め込みます。リハビリには9ヶ月かかるでしょう。退院できるかどうかは85%ほどです」。「そんな、そんなことは、先生・・・」
家に帰って思いました。「自分は何か間違ったことをしたのだと」私は考えました、ふくらはぎに付いている「アキレス腱に負荷がかかっていると。ふくらはぎ、足底筋膜、その周りのすべてに負荷を与えているのです。その負荷から回復するのに必要な成分を摂取していないのです。簡単なことでした。
コラーゲンベースの組織には、基本的には結合組織である、腱、靭帯、軟骨、筋膜があります。これらはすべて、年齢とともに弱くなり弾力性がなくなることが多いです。結合組織への血液供給が非常に少なくなり、回復が遅くなることで怪我は悪化していきます。
筋肉が損傷した場合は、修復や回復はすぐですが、結合組織には非常に特殊な成分、すなわちゼラチンやボーンブロスなどの動物由来のコラーゲンが必要です。このコラーゲンの成分は、結合組織のマトリックスになるために取り込まれるアミノ酸です。Sisson氏はこのように述べます。
「たとえ普段から食べている肉やプロテインにあるアミノ酸から、成分を摂取していると思っていても、それだけでは必要な分量に達していないのです。老化とともに腱、靭帯、軟骨、筋膜や他の結合組織に負荷をかける場合は特にそうです。
私は1日に40グラムのコラーゲンを摂取を習慣にしました。4ヶ月しない内に、アキレスがよりよくなりました。一方で、望んだ形ではない手術で、足の裏側に2つ傷跡を作ってもなお不満を持ち続けた未来があったかもしれません。
しかし、65歳になっても200メートルを32秒で走れるようになったのです。運動場に来たのは6ヶ月ぶりです。
ゼラチン、コラーゲンペプチド、コラーゲンボーンブロスについて考えているのなら、私たちは同じペプチドについて話しています。グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、本当に特殊なアミノ酸であるジペプチド、トリペプチドは実際に血流の中に入り込み、体内に取り込まれるのです。」
アキレス腱は、液体でいっぱいになっているコイル状の海綿状として想像することができます。負荷を受けるたびに、腱がきつく締まり、流体を押し出します。腱が弛緩すると、体液が逆流します。Sisson氏の研究によると、縄跳びの運動を行う15分前に被験者にコラーゲン飲料を飲ませると、組織周囲の血流中のコラーゲンペプチドは通常の2倍以上の速度で取り込まれます。
Sisson氏によれば、「予想通りです。特に、他の成分がない場合は、身体が、食事で摂取されたこれらのコラーゲンペプチドを選択的に負荷がかかる領域に取り込むということです」。
「石器時代でさえ、人類は肉を食べていました。しかし動物の骨や皮膚、腱などは食べていないのです。私たちのほとんどの人体はボーンブロスを作りだせません。もう何十年も、コラーゲンを自力で作る術を持たないのです。
プロのアスリートが前十字靭帯(ACL)、内側側副靭帯(MCL)、腱などを引き裂いているスポーツもあります。まず、大きな理由として食事の中身がよくないということ、さらに、必要なサプリメントを摂取しないのでコラーゲンが取れてないということを指摘いたします。
前述のように、Sisson氏がすすめる軟部組織修復コラーゲンは、グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリンを多く含み、分岐鎖アミノ酸は比較的少ないです。これらは哺乳動物のラパマイシン標的(mTOR)、筋肉同化作用および筋肉形成を刺激する主要物です。
そのため、40グラムは多いかと思われますが、それは毎日のタンパク質摂取量に数えられません。除脂肪体重1ポンドあたり約0.5グラムを保つことをいつもお勧めしています。それよりも、mTORを過剰に刺激する危険があります。それは老化をスピードアップさせ、そして癌を含む慢性疾患の危険を上昇させます。
これについての詳細は、「タンパク質を過剰に消費することの非常に危険なリスク」を参照してください。しかし、mTORはコラーゲンペプチドによって刺激されないので、コラーゲンサプリメントを摂取する際にタンパク質摂取量を超えることはありません。
「1日20グラムは、コラーゲンを維持するのに適したレベルです。」とSisson氏は言います。「正直なところを言えば、コラーゲンというのはアミノ酸が混ざったユニークなタンパク質であり、人体を維持しないというところがコラーゲン状の物質として特異です。
コラーゲン製品を買うと、1食当たり10か20グラムのタンパク質と書いてあることがあります。それはタンパク質であり、その製品にタンパク質が入っているのです。後ろの表示を見れば、デイリーバリューは0と書かれているはずです。それで生命を維持することはできません」
80年代には、1日500カロリーの液体タンパク質の食品が大流行していました。MedifastとOPTIFASTが当時大きなブランドでした。この液体タンパク質は、実際にはコラーゲンだったのです。タンパク質を500カロリー、日常的に摂取できていると考えられていましたが、それはコラーゲンであったので、十分ではなかったのです。実際に、食事が原因で死ぬ人もいました。
私が栄養を理解する前の80年代半ばにこのプログラムを受けた患者が何人かいました。500カロリーだけ部分的に断食することは確かに非常に健康にはいいですが、週に2、3回で抑えなければならず、高タンパク質、高炭水化物の食事を特定の順序で繰り返す必要があります。また、部分断食には、コラーゲンよりも優れたタンパク質があります。来年春に発表される私の新しい本「Keto Fast」で、これについて詳しく説明します。
「筋肉を構成するのに適したタンパク質ではなかったため、患者はうっ血性心不全、不整脈などを患っていました」とSisson氏は言います。その一方で、あまりに長く、徹底的にやりすぎなければ、オートファジーが最適化し、健康をかなり改善できます。
「それは良い知らせであり、悪い知らせでもあります。多くの人が素晴らしい肌、髪、爪を持てるようになり、体重を減らせていました。それが流行の結果でした。ともかく、世界保健機関、米国農務省、さらには食品医薬品局さえも「あなたはコラーゲンタンパク質で生きることはできない」と発言するのは非常に興味深いことでした。
彼らも、基本的にコラーゲンタンパク質を食べれば、肌、髪、爪、腱、靭帯、結合組織、骨や筋膜になることは認めています。私たちの体の中には、ある種のコラーゲンを毎日摂取することで、うまく機能する構造成分が多くあります。
それは、ボーンブロスが過去5年間で健康食品業界で大流行した理由でもあります。それは、私の恥知らずなプロモーションでした。私はコラーゲンの補給についてよく知っていました。コラーゲンを定期的に補給する必要があることがよくわかっているので、Primal Kitchenの食品ラインにコラーゲン製品のラインを作りました。」
28種類のコラーゲンが科学的に同定されていますが、ほとんどのサプリメントには、単にと知られているこの3つから、1つ以上だけが含まれています。
タイプ1、2、3はあなたの体のコラーゲンの90%を占めています。コラーゲンサプリメントについては、未加水分解(未変性)と、加水分解(変性)コラーゲンの違いを知る必要があります。天然の加水分解状態では、コラーゲン分子はサイズが大きいため吸収が不十分です。
加水分解は、分子をより小さな断片に分解し、それによって腸管吸収を増強する加工技術を指します。このため、ほとんどのコラーゲン製品は加水分解されています。コラーゲンとゼラチンの違いコラーゲンは原料であり、ゼラチンはコラーゲンを調理するときに出てくるものです。
「牛由来のコラーゲンは基本的なものであり、おそらく80%の塩基をカバーしています」とSisson氏は述べます。「コラーゲンペプチドの混合物には様々な原料が使われます。プロリンを多く含むものやグリシンが多いもの、ヒドロキシプロリンを多く含むものもあります。
しかし、それらはすべて同じ種類の食餌性ペプチドを含んでいます。レベルと量が比較的異なるだけです。そして、製品に入っているものに、他にはヒアルロン酸があります。
必要な分の80%を、100%牧草で育てられた天然のウシから取れる1型と、少しの2型コラーゲンでカバーすることができます。残りの部分に関しては、髪の毛になるだけです。1型と2型についてはこう感じています。」
多くのコラーゲンサプリメントは、集中動物飼料操作(CAFO)で飼育された動物から作られていることに留意してください。重金属などの望まれない汚染物質、ブチルパラベンなどの種類の化学物質、および抗生物質を含む種類の薬剤が含まれている可能性があります。
もし工場製・CAFOの肉を食べていないなら、恐らくCAFOコラーゲン・骨スープ製品を消費していないことになります。CAFO由来のコラーゲン、骨粉、骨スープは急性の毒性を含んでいないかもしれませんが、工場式農場の食品を購入することは問題があります。
有機食品や牧草を餌にした動物の食品を食べることをお勧めします。それは原料からのコラーゲンを含みます。全ての原料が、人体の毒性に対する耐久性を高めます。CAFOの汚染物質を摂取しないために、製品に「100%USDA Organic」があること、もしくはAGAから認定された牧草がで使用されたことを確認してください。
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