タマリンドの14つの健康的効能

タマリンドとタマリンドジュース

早分かり -

  • アフリカからインドへ数千年前に輸送され、紀元前4年までには中東へ電波した、タマリンドは建材の他食品及び薬に使われてきた「最も重要な多目的の熱帯フルーツの木の種の一つ」と呼ばれてきました
  • このエキゾチックなフルーツは生でも、粥やソース、スープ、保存料、ジャム等の甘い料理や酸っぱい料理、風味豊かな料理に添加したり、ワインを作ったり、冷水に浸してリフレッシュできる飲料を作ることができます
  • 伝統的医療では風邪や発熱、黄疸、胃障害、下痢の治療用に何世代にも渡ってタマリンドを利用してきました。タマリンドの強いフリーラジカル解消特性は現代の科学によって実証されました
  • タマリンドに含まれる必須アミノ酸、抗酸化物質、いくつもの植物栄養素で痛風、結膜炎、発熱、感染、炎症、寄生虫を含む多くの病気や障害に対処できます
  • タマリンドで治る、軽減するあるいは予防可能な多くの効能をいくつもの研究や臨床検査が実証してきました
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Dr. Mercolaより

タマリンドは西洋ではあまり普及していない熱帯フルーツですが、滑らかで艶のない茶色の豆にもいく分似ている鞘に入っており、内部の実は熟すと酸性の風味がある、粘り気があるペースト状の質感になります。タマリンドゥス・インディカLともいうタマリンドが「インドのデート」として知られることに関連します。

タマリンドの原産地はアフリカですが、数千年前にインドへ輸送され、紀元前400年には、すでにエジプトにも運ばれたようで、2011年にインドにおけるある研究が「最も重要な多目的熱帯フルーツの木の種の一つ」と称したほどです。アメリカ大陸には16世紀に伝わり、メキシコでこの木が普及しています。

その利用法に応じて、ウガンダの人々は熟した実をスナックとして昔から利用してきました。未熟な緑の鞘は生で食べたり煮て御粥やご飯、魚や肉と一緒に食べ、酸味を味わいます。シダ状の葉は煮て野菜のように食べ、果肉はワインにすることもあったり、グアバやパパイヤ、バナナ等他のトロピカルフルーツと混ぜて食べます。

タマリンドはよく、ソースやスープ、保存料、ジャム、ゼリーに風味をつけ味を濃くするのに利用されます。中の実が熟したら、鞘あるいは殻を取り除き、フルーツを冷水に浸してリフレッシュドリンクを作ります。バハマ諸島ではタマリンドを炭火焼にして、木の灰といっしょに食べます。さらにウスターソースやバーベキューソースの格別な成分です。

東部ウガンダの原住民風習の中でタマリンドは何世代にもわたり食用と医用に栽培されてきました。タマリンドは文化的伝統や社会的伝統、所得を生み出す、さらに環境改善までいくつもの機能の基礎をなしてきました。その他ほとんどの植物系食品と同じで、タマリンドにも健康に効能がある複雑で固有な化合物が含まれています。

このフルーツは生でも食べれるし、乾燥して粉にしてスパイスとして利用したり、乾燥してキャンディーにする、また、完熟したらデザートや風味の濃い料理に添加する等、食用と医用に利用されます。さらに以下のような全身の至るところで健康状態を改善する機能もあります:

呼吸器の健康補助

血圧を下げて健康な心臓にする

血中グルコース濃度を調節して当女房の管理に役立つ

脂肪貯蔵酵素を阻害して減量が可能

頭痛等の鎮痛効果

免疫系を強化して感染と闘う

解熱

腸内寄生虫からの保護

痔の痛みや炎症の軽減

タマリンドの繊維質により胃液分泌を刺激し、消化調節を助ける

豊富な鉄分により血液循環の改善

皮膚を早期老化から保護する

チアミンが豊富なので神経機能を強化

皮膚の異常の軽減

タマリンドに含まれるポリフェノール類の効能

「強く効率的筋肉を作り易くする多くの必須アミノ酸を含む豊富なタンパク質」、豊富なカルシウムやリン、カリウムさらに鉄、ナトリウム、銅、亜鉛、ニッケル等タマリンドには多くのビタミンやミネラルが含まれることをいくつもの研究が特定しています。このうち極微量のニッケルは身体が鉄を吸収い、貧血を予防し、骨を強くして骨粗鬆症を予防するのに必要です。

チアミンはビタミンB群の一つで、神経機能や筋肉の発達を改善するのに有用であり、ヒドロキシクエン酸(HCA)という独特の化合物を抽出し、食欲抑制及び減量促進用香辛料として利用できます。

タマリンドの葉にはビタミンCとβカロテン、ミネラル特に輪、カリウム、カルシウム、マグネシウムが豊富に含まれています。しかし、果肉と種には豊富な抗酸化物質やその他の植物栄養素が含まれていることが明らかにされてきたのに、タマリンドの種は単に捨てられて「無駄な使われ方」をされてきました。2017年にケニアのある大学による広範囲の研究がよく使われる医用の効能を解明しました:

「伝統的に、タマリンド飲料は病後の回復や妊婦のために勧められてきた。トロロでの情報通による主なインタビューからは、タマリンドの果肉をジョパドラ族とバニョレ族の部族間戦争の際に戦士が食べたキビパンの保存料として利用した。タマリンドの実の飲料は戦争から帰還した兵士を若返らせるためにもよく利用された。」

この植物の「探求された潜在力」の程度に関するある批評的検討レポートもタマリンドエキスの伝統医療における治癒効果を一覧しており、さらに、寄生蠕虫感染(寄生虫)、腹痛、下痢、赤痢、怪我の治癒、目の病気、マラリア、発熱, 便秘、細胞毒性、淋病にも効くとしています。さらに:

「この植物には抗糖尿活性、抗菌活性、抗毒活性、抗酸化活性、抗マラリア活性、肝臓保護活性、抗喘息活性、通じを良くする活性、抗脂質異常活性があると伝えられている。この植物は根から葉先まであらゆる部分を人間のニーズのために利用可能である。」

いくつもの強力なポリフェノール類物質があるので、タマリンドはこれ程の劇的な抗疾患効果が数千年来あり続いている理由にうなづけます。Research Journal of Microbiologyは、タマリンドに含まれるごく一部の活性成分を挙げても酒石酸、酢酸、コハク酸、アルカロイド、フラボノイド、セスキテルペン、グリコシドが挙がります。

さらに、プロアントシアニジンにはアピゲニンやプロシアニジン、エピカテキン、プロシアニジン二量体、プロシアニジン三量体、またこれらより少ないが効能を発揮できるだけ十分なタキシフォリンやエリオジクチオール、ナリンゲニンがこおの順で多く含まれています。

タマリンドの利用法と歴史的意義

種まきから収穫(できれば)まではゆっくりとした気長な家庭であり、木は索漠とした気候で約24mに伸びますがカリフォルニア州では約5.4~6mにしか伸びず、4~5年は実ができません。一度成熟すると、タマリンドの木は年間約165kgもの実が成ります。普通は木を揺すり落ちた実をかき集めて収穫します。

この研究によると、原住民の「このフルーツに関する土着の知識」(この研究ではこの知識を「IK」(indigenous knowledge)と称している)によって用途が広がり、学名タマリンドゥス・インディカLの保全や保存が行われてきました。実際に、タマリンドの18種類の使い方は、なぜその研究を支援した地元の人たちの少なくとも半数がこの木を自分の家の庭で育て要るのかを説明しています。しかし、タマリンドの木の52%は自然に広まったことが科学者によって特定されました。

タマリンドの木の報告にある食用以外の用途には、原住民の家のための防風や保護用、建材、口腔衛生(歯ブラシとして)、繊維品、染め物用、弾薬材料、家畜の飼料、食品保存用が実際的な機能として挙げられました。

タマリンドがいくつもの病気や障害に効くその他の研究

近年いくつもの研究がタマリンドには糖尿病を含む病気の治療に有用な化合物が含まれることを特定してきました。2004年にインドで行われたある研究はその一つです:

「植物は様々な病理生理学的異常で効果を示した。タマリンドゥス・インディカ・リンはその一つである。本研究においては、タマリンドゥス・インディカ・リン種の水性エキスに強力な抗糖尿病発生活性があり、スツレプトゾトシン(STZ)により糖尿病を誘発したオスのラットの血糖量を削減した。」

オーストラリアのアデレード大学における2011年のある研究は風や発熱、黄疸、胃腸障害、下痢の治療用や皮膚洗浄剤としてのタマリンドの伝統的医療用途を挙げています。

ここで有意義な発見は、この研究がタマリンドの「タンニン、サポニン、セスキテルペン、アルカロイド、プロバタミン、エキス」がグラム陽性菌と陰性菌ともに活性があるとして挙げていることです。この研究の結論には、この植物の「広範囲な抗菌活性及び感染症化学療法及び管理のために有用でありうる新たな種類の抗生物質の潜在的取得源」であると説明しています。

タマリンドの種は有意なフリーラジカル解消機能があることはわかっており、1930年初版、1961年改訂の「Woody Plants of Ghana」(ガーナの木性植物)という本には、この実がリンゴ酸や酒石酸、カリウム酸のおかげで下剤効果を持つとあります。

タマリンドによる怪我の治癒に関するマラリアや赤痢の治療のために潜在的効果があるとした以前の参照が別の研究に再掲されていました。タマリンドの豊富な繊維質は、 胆汁活性と消化も促すと同時に便嵩が増すようになるので、自然な下剤効果があります。

さらに、Food and Chemical Toxicology誌には、タマリンドはおそらくカリウム成分による降圧効果があると記載されており、また、ウィスコンシン大学でのある研究はタマリンドに含まれるルペオールという化合物に抗炎症及び抗がん特性があると同時に、赤目ともいう結膜炎等の目の炎症を軽減し、痛風やリューマチ、関節炎の痛みを和らげることを特定しました。

タマリンドに関して注意すべき1つの点として、血液を希釈する効果があるので、血液希釈剤と同じ作用をするアスピリンを服用している方は同じ効果が重なります。しかし、このエキゾチックなフルーツの免疫系強化、抗菌作用、カビ感染防止機能、強力な抗酸化物質としての機能によりタマリンドはとても栄養価の高い植物系食品です。