春に探す価値がある7つの想像を絶するほどいいスーパーフード

春の食品

早分かり -

  • 編笠茸は免疫力を高め、病気を予防するビタミンDが豊富です。薇(こごみの若芽)は未熟な解け始めたこごみから摘み取り、アスパラガスを彷彿させるような風味があります
  • チェリモヤにはビタミンC推奨日量の60%、ビタミンB6の必須日量の1/3を含み、イラクサは健康にいい量のビタミンKとカルシウムを含みます
  • スイバ(ギシギシ)1カップでビタミンAとCの一日必要量以上のほかにも豊富なカリウムと鉄が得られ、スベリヒユは植物界でオメガ3が最も多いものの一つです
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Dr. Mercolaより

地元産の食品を食べると多くのメリットがあり、鮮度が高いことがよいほかにも、金銭節約及び環境の保全にもよいです。

2007年にアルバータ大学で行われたのある研究は、有機産品の輸送だけでも有機品のメリットを相殺してしまうほどの環境影響を実際には伴うことを実証しました。

見てみると、地元の食料品店にある有機フルーツや野菜がいつもの商品よりはるかかなたから来ていることがわかるでしょう。地元産の食品を食べれば食品輸送による炭素排出量を大きく削減するのに役立ちます。

また地元産なら旬のものを食べれます。例えば春の旬なら以下のスーパーフードの多くを聞いたことがないかもしれませんが、お試しください。そのほとんどが旬の時期しか得られない物で、タイミングを失わないようにしましょう。

No. 1: 編笠茸

編笠茸

先端が小型のシャワー用スポンジに似た編笠茸は免疫力を高め、病気を予防するビタミンDが実に豊富です。その味は旨味があると言われてきました。めったに栽培されていない編笠茸は通常野生を刈り取り、このキノコは多くの人にとって人気がある伝統の一つです。

そうは言っても、自分が手にするものが何かを確信している場合以外野生のキノコを摘まないほうがよいです。編笠茸もどきを含むいくつもの毒キノコがあり、経験豊富で何を見つければいいかがわかっていない限り混合しやすいです。

編笠茸はどんなおかずにも合う最適な添え物になり、あらゆる肉や魚に合います。このキノコをバターひとかけらを加えて5~10分軽くソテーにしてこのキノコだけをおかずにする人も多くいます。編笠茸には人が中毒を起こす微量の毒素が含まれているので生では食べないでください。

No. 2: 薇(ぜんまい)

薇(ぜんまい)

生産者直売市場や健康食品専門店によく行かれない方はぜんまいを知らないかもしれません。

このシダの名前の通り、小さい丸まった円板状を未熟な解け始めたこごみから摘み取ります。味はアスパラガスに似ていると言われますが、もっと歯当たりがあり、苦みがあります。アスパラガスとブロッコリを合わせたような味という人もいます。

抗酸化物質(ブルーベリーの二倍含む)及び植物系オメガ3が豊富な薇は強力な抗炎症性食品です。健康な視力や免疫機能のために必須のビタミンA及びCも含まれます。

鉄とリンは赤血球の生産を助け、細胞膜及び骨の健康的な形成のために欠かせない一方、カリウムは心臓の健康及び電解質、筋肉機能を支持します。

薇は米国の場合はメイン州が主産地で、あとはカナダでも多く取れますが、健康食品店ならよくあります。旬は短くせいぜい2~3週間です。品質の良いものを得るには、茎が5cmちょっと伸びた頭がまだ固く渦巻いたものを探しましょう。

自分で摘むなら、動物実験では発がん性ワラビとよく混同されやすいので、編笠茸の見分け方をよく知っていることが必要です。

また、薇を生で食べると胃腸障害につながることがあり、アスパラガスと同様に軽く調理するほうがよいです。ピクルスにすると長期間もちます。

No. 3: チェリモヤ

チェリモヤ

このハート形の「龍のうろこのような」熱帯の果物には甘く、バターのような果肉があります。硬めで緑の物を選びましょう。アボカドと同じくチェリモヤも陳列中に速く熟れます。

皮が真鍮色になり、触ってみて柔らかければ、食べごろです。皮を剥いてスライスしていただきます。その風味はバナナとパパイヤ、パインアップルを混ぜたようなものにたとえられます。ピュレーにすると、スムージーに加えてもいただけます。

一個でビタミンCの推奨日量の約60% 、ビタミンB6の1/3を得られます。この果物には軽い抗うつ効果があるGABA (γ-アミノ酪酸)が含まれるので、不安を軽くするために伝統的に利用されてきました。

繊維質や鉄、ナイアシンも豊富にあり、がん、マラリア、ヒト寄生虫に対抗する強力な化合物を含みます。チェリモヤは心拍や血圧の制御を助けるカリウム が豊富です。さらに、リンゴなどよくある多くの果物より重量当たりミネラル量も豊富です。

No. 4: スイバ(ギシギシ)

スイバ(ギシギシ)

スイバ(ギシギシ)は世界中で栽培されている多年生の葉が茂るハーブです。英語ではスピナッチドックとかナローリーブドックとも言います。健康への効能と鼻につんと来るレモン風の風味があり、クリームスープを含め、どんなサラダや料理にも一味引き締まります。

スイバ(ギシギシ)一カップでビタミンAとCの一日必要量以上のほかにも豊富なカリウムと鉄が得られます。スイバ(ギシギシ)にはシュウ酸塩腎結石で悩むまたはできやすい人には禁忌であるシュウ酸を含むのでご銘記ください。たいていの人にとって少量ならまったく安全で、価値ある健康メリットがあります。

No. 5: イラクサ

イラクサ

厄介で痛い雑草と通常思われているイラクサにも固有の健康メリットがあります。(ついでに言うと、お庭でこの草が育っていれば土壌が肥えており健康な証拠です。)痛みを伴う発赤を予防するため、調理するまでは取扱い中手袋をはめるようにしましょう。

湯通ししたり炒めれば食べるのに安全になり、健康な量のビタミンK及びカルシウムが得られます。伝統的に、イラクサは血液を浄化する特性があるので価値を認められてきたので、ティーに入れてもよく、これで便秘やアレルギー、喘息を軽減できると言われてきました。

イラクサティーは授乳中の場合、母乳生産も刺激するようであり、小腸、肝臓、膵臓、脾臓等の消化腺を活性化します。

No. 6: スベリヒユ

スベリヒユ

スベリヒユ(滑莧、英語ではダックウィードとかファットウィード、ピッグウィード、パスリー、ヴァードラガ、中国ではマチxハンとかマンヤルー即ち野生マツバボタンとも)はオメガ3植物界でオメガ3が最も多いものの一つで、どこの庭にも生えているほどよく分布しています。Mother Earth Newsによると世界で最も伝えられる雑草の種類です。

スベリヒユは縁紅弁慶を小さくしたように見え、肉厚のジューシーな葉と赤味がかった茎が特徴です。茎は地面を這って伸び、主根一本から外へ放射状に育ち、時には直径40cm弱にも及ぶ大型の平らな円形マットを形成することがあります。7月中旬頃、直径約7mmの小さい黄色の花を咲かせます。

スベリヒユの種はとても堅固で、中には40年も土中で生き続けるものがあり、肥沃な庭のローム層から最も不毛な砂漠の土壌や岩の路面までほぼどこでも育ちます。よく似ているスベリヒユとトウダイグサを混同しないように注意しましょう。トウダイグサは食べると病気になります。次のビデオでは区別方法をご説明しています。

(ビデオは英語版のみ)

スベリヒユには他の野菜と比べ素晴らしくオメガ3脂肪酸が豊富で、1カップにオメガ3が300~400 mg含まれます。

また、ホウレンソウの6倍多いビタミンE、にんじんの7倍のベータカロテン、100 g当たりビタミンAの必須日量の約44%、1カップにビタミンC25 mg、さらにマグネシウム、カルシウム、鉄、リボフラビン、カリウム、リン、マンガンも含みます。

スベリヒユは生でも調理してもいただけます。生のスベリヒユを食べようとするなら、近辺で農薬や除草剤が使用されていないことを確認してください。庭に除草剤Roundup(ラウンダップ)を撒いてしまったのなら、その領域から集めた草を決して食してはなりません。また、隣人がランダップを庭で使用していた場合でも、この化学物質は境界を超えて浸透するので自分の庭から取った草でも食べないでください。

用心のため食べるまでに葉と茎をよく洗いましょう。通常、硬い部分を避けるため、スベリヒユの若い葉と茎を食べます。煮たスベリヒユを煮るなら、多くの方法で好きな料理にこのハーブを加えることができます。10分茹でて排水し、単に他のレシピに加えて料理にもう一つ歯当たりを加味できます。

No. 7: ラムソン

ラムソン

ラムソンは毛がたくさんある根が特徴の小型で白い球根を持つ野生のねじの一種です。見た目は緑の玉ねぎといった感じですが、風味はニンニクに近いです。幸運にもこの植物が見つかったら、きっと持ち帰りましょう。ラムソンは成長が遅いので稀にしか見つからず、春の旬に二三週間しか見られません。

しっかりとした明るい緑の葉を選びましょう。茶色の斑点やねばねばした部分があれば買わないまたは使わないほうがよいです。洗わずにプラバッグに包み、ラムソンを一週間までなら冷蔵保存できます。ラムソンはビタミンAやC、セレニウム、クロムが豊富で、クロムは血糖安定化に有用です。

高品質食品が持つ8つの特徴

最後になってしまいましたが、大切な点として、どこで買うにしても、可能な限り最も健康的な食品を見分けようとするとき、何に注意すればよいかをご説明します。次の特徴がある食品を選びましょう:

  1. 農薬や化学肥料無しで育った物(有機食品はこの基準を満たしますが、非有機食品の中にも該当するものはあります)。 庭から食用雑草や植物を収穫するなら、その領域や近辺で農薬や除草剤が使用されたことがないことを確認する
  2. 遺伝子操作されていない
  3. 成長ホルモンや抗生物質、その他の薬品を添加したものでない
  4. 人工添加物や保存料を含まない
  5. 新鮮であること(萎れた有機産品か新鮮な従来品か選ぶなら、後者のほうがよい)
  6. 工場農場産品でないこと
  7. 自然法則を念頭に置いて育てたものであること(家畜なら自然食を食べ、穀物や動物性副産物の混合飼料で育っていないこと、屋外で自由に動ける環境で育ったもの)
  8. 持続可能な方法で成長したもの(最小限の水を消費し、土壌を過労から保護し、動物の老廃物を自然な肥料に変え、環境を汚染していないこと)