Dr. Mercolaより
マットレスを買うときは体で感じる心地よさ以外にいくつもの要因を考慮する必要があります。New York Timesに自分にとって最適なマットレスを選ぶのに役立つヒントがいくつか載っていました。その主な項目:
1. 品質と耐久性を評価する — 寝具の専門家や医療専門家は形状記憶フォーム密度約0.048 g/cm3以上でコイルゲージ13-15のものを勧めます。
2. 通常は値段と品質は比例する — 最近New York Timesが行った20種類のフォームマットレスについてのテストから$1,000以上のモデルはこれより安価なものより高品質であることがわかりました。高品質マットレスは約10年はもつので、ご予算に合う限り最高級品質に投資する価値があります。
3. 心地よさは主観次第 — 硬すぎるとか柔らかすぎるというのは人によって異なり、これは背中の痛みを持つ人にも当てはまります。2003年にLancetに掲載されたある研究は中程度の硬さのマットレスが非特異的慢性背中下部の痛みを持つ患者には最適に痛みや障害を改善し、様々な硬さの違うものを試すのがよいという結論に至りました。
New York Timesはマットレスを買いに行くときは自分が普段使う枕を持っていき、検討しているマットレスに約15分普段寝ている姿勢で横たわるとよいと勧めています。
心地よいマットレスであることは確かに重要ですが、背中に痛みがあれば寝る姿勢も検討する必要があると思われます。整体術師のDr.ピーター・マートーンが「寝る際の最適な姿勢は何?」で説明しているように、脊柱が中立的位置で寝ることが重要であり、つまり、仰向けに寝て頭全体ではなく枕を首の下に入れて寝る姿勢です。
4. 試用期間を活用する — The Saatva Companyのロン・ラジンCEOが説明するように。マットレスは就寝時に心地よいことだけではなく、起床時にも気持ちよく目が覚めるものであることが重要です。
マットレスは通常30日間のお試し期間付きなので、性能に完璧に満足できない限り、返品して別の商品を試すべきです。結局は、その上で今後十年は寝るのですから、自分によく合う物を見つけるために努力する価値はあります。
New York Timesのヒントから欠如していた一つの要因は、マットレスに有毒化学物質が含まれていないことを確認することでした。健康の観点から見ると、この点は最も重要な検討課題であると言えます。
メーカーは難燃処置を自然な方法あるいは化学物質を使う方法で行えますが、多くの企業は難燃剤の使用に頼ります。「ハイエンド」ブランド商品も含むマットレスに含まれている可能性がある有害な難燃剤には次のようなものがあります:
ポリ臭化ジフェニルエステル類(PBDE) — PBDEは数少ない例を挙げるだけでも内分泌機能障害や発生神経毒性、生殖障害、甲状腺機能障害、一部のがんの原因であることがわかっています。
PBDEは米国の場合健康への懸念があるとして2004年から禁止されましたが、今お使いのマットレスにポリウレタンフォームが使われており、この年以前に製造されたものなら、この危険なクラスの難燃剤をまだ含んでいる可能性があります。
デカブロモジフェニルオキシド — これも禁止されているPBDEと同類の難燃剤であり、脱毛や記憶障害、またがんのおそれもあります。グループとしてまとめてみると、難燃剤の化学物質は乳がんリスク削減のためには避けなければならない17種類の「最優先」化学物質グループの1つに分類されています。
ホウ酸 — ごきぶり殺しに用いられる呼吸系炎症剤であり、生殖障害、発生障害、神経障害を起こします。
アンチモニー — 水銀やフォルムアルデヒドより毒性が強い金属で、がんや心臓病を起こします。ポリ塩化ビニル(PVC)小児用ベッドのマットレスのカバーからにじみ出るアンチモニーは幼児突然死症候群も起こします。高温や尿、唾液、このカバーの洗浄に使う洗濯石鹸は全てアンチモニー放出を促すことがわかっており、マットレスに含まれていれば同様のことが起きます。
メラミン — 細胞の損傷、腎臓機能障害、生殖障害、がんを起こします。
塩化ビニリデン — 他の難燃剤ほどあまりよく知られていないとはいえ、この化学物質は発がん物質である可能性が高いのに、いまだに使われています。健康への害にはひきつけや鎮静作用、けいれん等中枢神経系への害が含まれます。
臭素 — 腐食性の化学物質であり、この化学物質に慢性的に暴露されると肺浮腫等の害が発生します。
フォルムアルデヒド — この物質は極めて毒性が強い毒であり、発がん物質です。
米国の消費財安全性管理委員会は以上のような難燃剤が有毒であり、身体に吸収されやすいことを認めています。しかし、マットレスから放出される量は重篤な健康への害を生じるほどではないと見なしています。
しかし、これは大部分の毒素暴露源に対して行われてきた主張そのもので、食品や空気、水、清掃用品、家具、電子製品、パーソナルケア製品など、何でも挙げられます。しかも、これらの暴露量を合算すれば、もはや微量であるとは言えなくなります。
人生の1/3はベッドの上で過ごすことを考えると、マットレスがかなりの有毒化学物質との接触源になるものと考えられ、マットレスが原因の毒素により病気になった日との逸話的な報告が見つかります。
残念ながら、メーカーはマットレスに含まれる化学物質をラベルに表示したり開示する義務がないので、毎日使うマットレスに本当は何が含まれているかはほぼわかりません。そこで、最も無難な方法はマットレスが化学物質無しのものであると保証しているメーカーを見出すことです。
ただし、一社が認証済み化学品無しのフォームをマットレスに使用しているからといって、必ずしもマットレス全体が難燃剤無しであるとは限りません。
難燃剤の化学物質はよく、フォームの上に別のメッシュ布地の層として表面の布地の下に組み込まれているので、フォームは化学物質非含有であるということは意味を成しません。こういう製品ではなく、ケブラーやウールあるいは有機綿等の天然難燃素材のみで製造されたマットレスをお探しください。
有毒化学物質だけがマットレスにより病気になる原因とは限りません。CNN Healthがかつて以下のようないくつもの要因を挙げていました:
• チリダニの糞や抜け殻 — ある研究によると、米国の世帯の5件に4件は少なくとも一つのベッドにチリダニがいて、ダニ自体には健康への危害が及ばない一方、糞が極めてアレルギー性であることがわかっています。
チリダニを管理するため、全米肺学会は寝室の湿度を下げ、ダニが繁殖しそうな場所を減らし、カーペットを交換し、フロアを日常的にウェットダスターやモップで拭くように推奨しています。
• カビや真菌 — ある研究では、10個の枕を試験したら47種類の真菌が検出されました。カビや真菌の増殖を抑えるにはベッドわきにHEPAフィルター搭載空気清浄機を設置しましょう。
• 汗 — 数件の研究によると私たちは毎年平均して最大98 ℓもの汗をかき、ベッドに浸み込んでいるそうで、ブドウ球菌あるいは連鎖球菌の感染確率を高くしています。リスクを最小限にするには、シーツ類を少なくとも週一回は熱いお湯で洗濯してください。
• ペットのふけや唾液、尿 — ペットがいる方はベッドでペットを一緒に寝かさないようにすることを検討してください。ペットをベッドで寝かせるなら、シーツ類を頻繁に洗濯し、マットレス及び枕を少なくとも週一回は掃除機で吸い取るようにしましょう。
安全なマットレスをお探しなら、ラベル表記の何に注目すべきかを把握しておきましょう。「自然」といったような用語はほぼ何も意味しておらず、「有機」といったような別のラベリングでは誤解につながるだけです(マットレス材料の一部のみ有機であることもありえるから)。Consumer Reportsはこうしたラベルが本来意味することについてガイドをかつて発行したことがあります。以下に検討すべきいくつか要点を挙げます:
最適なマットレスラベル
優良マットレスラベル
ある程度価値があるラベル
マットレスには上記の認証のうち一つだけがあれば済むというものではありません。市販のマットレスの中で最高級品質であり純粋な商品はいくつもの安全規格に準拠しており、安全や心地よさの点では究極の製品となっています。
これこそ我がNaturepedic製のヘルシーホーム認証マットレス及び寝具に該当します。これらのマットレスは難燃剤化学物質が無い可燃性基準に合格していえるだけではなく、サードパーティーによっても認証されています:
私のマットレスなら卓越した製品デザインと他より優れる素材を使って防火効果があります。その固有かつ革新的手法によりシンプルでエレガントなソリューションが提供され、このマットレス製品や寝具は全ての連邦・州の可燃性基準にパスしています — しかも危険な化学物質を使用していません。
特に、マットレスを子供のために選ぶときは注意を要し、これは子供や乳児向け製品こそ最も難燃剤に浸りきっている可能性が高いからです。毎晩私たちは6~9時間マットレスの直近に顔を当ててこれらの化学物質を吸入して過ごします。子供たちはさらに長時間睡眠を取るのでさらにマットレスの表面に顔が近く、このため子供のためには化学物質が無いマットレスを求めましょう。
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