Dr. Mercolaより
一般によく知られていない物質でありながら、健康の専門家はルンブロキナーゼを卓越した健康にメリットがある酵素として認めています。この酵素はフィブリノーゲンを分解して健全な循環を盛んにし、ある研究によると血液の粘度を下げ、「血栓形成における決定的な因子」になっていると見られています。
こちらもあまり馴染みが無い用語かもしれませんがフィブリノーゲンは止血(出血を止めること)のために欠かせない繊維質のタンパク質です。「機械的に安定した」血栓は血液損失の防止や傷口が治るために必要で、線維素溶解性系統が正常に機能する限りフィブリンや繊維質血栓を解消することができますが、ルンブロキナーゼは線維素溶解性酵素に分類されています。
ルンブロキナーゼの抽出源がこれまた面白いものです:この複雑な線維素溶解性酵素の抽出源はインドネシアに生息するLumbricus rubellus等のミミズで、ある研究の科学者らによるとDLBS 1033という生体活性タンパク質の断片を含んでいます。科学者らは安定狭心症患者10人にルンブロキナーゼを投与した結果を説明してこう結論づけています:
「抗血栓症及び線維素溶解性活性に基づくと、ルンブロキナーゼは心筋梗塞[心臓発作]や脳卒中等の急性血栓症の後の二次予防用に使用しうる。
本研究はルンブロキナーゼを投与された検体全員の70%において灌流(器官や組織を通る液体のポンピング)画像では合計ストレススコアが大幅に減り、ルンブロキナーゼで処置して30日後の存立可能な真菌における灌流の改善が見られた。」
もう一件の研究はルンブロキナーゼの命名由来について説明しています。美原恒という日本の医師とそのチームは線維素溶解性酵素群をLumbricus rubellusミミズ種から1991年に抽出することに成功し、これらの酵素をLumbricusにちなんでルンブロキナーゼと名付けました。
サプリとしてのルンブロキナーゼはおそらくミミズ線維素溶解性酵素(e-PPA)とかミミズ粉末酵素(EPE)として特定されると考えられます。ルンブロキナーゼの入手可能性や実行可能性の両方の点で西洋の患者がよくわからないことがありますが、2018年2月に行われたPubMed検索では結果が65件出て、最古の情報は1991年でしたが、同じような先端の中国のデジタル専門誌を検索すると、特にCNKIからは結果が650件返りました。
ルンブロキナーゼのジャーニールートも回り道続きで長いものでした。伝統的なアジアでの用法はフライミミズとハーブに始まり、次に乾燥ミミズの粉、そして未精製のミミズ抽出液へと進みました。今日のルンブロキナーゼはオキアミ油から取るオメガ3や緑茶から取れるポリフェノール、ウコンの根から取れるクルクミン等その他の治療法成分と比肩されます。進歩的医療研究所がこう説明しています:
「概して言うなら簡単に固まらない血液のほうがよいので、心房細動が起きる人等血栓形成のリスクが高い人はしばしばアスピリンやこれより強いクマジン等の血液希釈薬で処置されます。しかしこれらの薬剤は全てが出血リスクを大きく高め、薬による脳内出血、尿道出血、胃腸出血につながります。
ルンブロキナーゼは血液の粘度を下げ、フィブリノーゲン等の血栓要素の活性を下げ、フィブリンという血栓形成に必須の要因を分解することで凝結を減らします。この物質には他の酵素調製薬より強い血液粘度低下作用があります。」
ルンブロキナーゼがミミズから発見されたのはアジア諸国で伝統的医療の背景にある合理性にターゲットを絞った分析が元でした。ミミズは日本、韓国、中国では何世紀も医療用に応用されてきたものですが、今日でも安全で効果的であるとして治療に応用されています。
古代中国の医療出版物本草綱目(「中国植物動物製品大要」と訳せる)は著名な本草学書に含まれ(1573年頃から1593年に編纂)、ミミズを「地中の龍」と呼んで、「血液を元気にし、体液流の澱みを解消し、身体のツボや経路を解放する可能性があるメリットがある」と説明していました。
ミミズから取れた多くの治癒化合物を支持するこのような古代の主張がもとでこのぬるぬるした無脊椎動物が破れて緩み必須の器官に脅威となる虚血性異常や血栓の治療のための伝統的アジアの薬草調合剤に含まれるようになりました。
ルンブロキナーゼが西洋の健康関連実践家や消費者の間で比較的知られていないのは主に3つの理由によります:
足首の打撲や腫れ、狭心症、慢性副鼻腔炎または気管支炎、前立腺肥大症、軽度脳卒中、感染症などの機能障害や異常が極めて多種多様な患者は皆に共通項があります:こうした症例にルンブロキナーゼなどの線維素溶解性酵素が有用であることが特定されたのです。
実際に既知の線維素溶解性またはタンパク分解効果がある他の二つの物質すなわち、発酵大豆製品由来のナットウキナーゼや蚕の幼虫が作り抗炎症性活性があるセラペプチダーゼ(イブプロフェンやインドメタシンなどの非ステロイド系抗炎症剤(NSAID)にさえ取って代わるほど)の間で、ルンブロキナーゼが最も効能が強い線維素溶解性酵素なのです。
健康面でルンブロキナーゼを高く評価する人がそう考える理由は脳卒中、狭心症、糖尿病、心臓病その他を含む血液関連や心臓関連の異常を治しおそらく予防する機能があるからです。以下に、VeryWell Healthがルンブロキナーゼの応用とその潜在的なメリットに関連しているものとして挙げている複数の研究例を挙げます:
• 脳卒中 — 2013年のある研究で研究者らは脳内動脈が詰まると起きる脳卒中特に虚血性脳卒中のリスクが下がることを発見。研究の被験者に標準的脳卒中治療またはルンブロキナーゼカプセルを一年施し比較したところ、ルンブロキナーゼ グループでは脳卒中の発生率が低かったのです。
2008年のある欧州の研究は、ルンブロキナーゼは脳への血流不足によって起き、脳卒中を起こす脳虚血として知られる別のタイプの脳卒中に対抗しうることを特定しました。それより以前の別の研究はルンブロキナーゼが大脳梗塞によって起きる脳卒中の処置や部分的にフィブリノーゲン濃度を減らすことで脳内の血栓にも有用であることを証明しました。
• 糖尿病 — Diabetes Research and Clinical Practiceは、ルンブロキナーゼが糖尿病及び高血圧の状態に対して制御が効きにくくなることで悪化する糖尿病性腎症に対抗するのを助ける、と考えられることを示した2013年のある動物実験を掲載しています。このメカニズムは、報告によると、特定の酵素が腎臓障害を起こすある種の機能を持つというものでした。
• 心臓の健康 — Chinese journal Acta Pharmaceutica Sinicaに掲載されたある動物実験がルンブロキナーゼは心筋虚血に対して心臓の健康を守ると考えられることを説明しています。
狭心症についてはある臨床研究が冠動脈疾患と「安定冠動脈疾患」のある患者10人について行われました。各自に標準薬治療に加えルンブロキナーゼを一か月投与しました。心筋血流像(MPI)をこの処置期間の前後に実行し、虚血のある患者の平均38%でもよくなっていたのと同様その後狭心症患者10人のうち6人はよくなり、両方の症例とも妥当性が検証されている指標を用いました。
すでに述べましたが、ルンブロキナーゼの可能性は広範囲に及び、直接的と間接的線維素溶解性効果がある酵素として、また血小板機能の阻害因子としては抗凝結剤として利用価値があります。さらに、この酵素は「狭心症の発作頻度とニトログリセリンの必要性を最小限にする」そうです。
潜在的応用例としては循環器系の異常、深部静脈血栓症、本態性高血圧、血管性認知症、さらにがん関連の血栓塞栓症予防または治療が含まれます。動物モデルや試験管研究がこの化合物は胃がん増殖と肝がん転移を阻害すること、同様のルンブロキナーゼ成功例を人対象の研究でも発見しうることを示すエビデンスはあります。
ルンブロキナーゼ研究のその他の注目に値する領域が 糖尿病性腎症 及び糖尿病性神経障害 を改善し、二次喫煙 による心臓細胞への損傷防止うること、骨修復や再生の促進のためにある種の役割を担っていることを示しています。
ライム病(ダニが媒介するコルクスクリュー型の細菌であるスピロヘータが起こす細菌感染)に関連するしばしば悪化する問題をかわす最適な方法として予防が今では認識されていますが、この病気がある人々はその症状が慢性疲労症候群や多発性硬化症、鬱病、線維筋痛症等の病気と似ていることを特定しています。
しかし、ルンブロキナーゼは価値ある処置手段として認識されました。この酵素はバイオフィルムという腸内細菌の分厚い塊を貫通でき、これはライム病の場合細菌が潜伏する場合が多く、抗菌薬では抑止できずに増殖することができることからいくつかある課題の多い要因の一つであると専門家らは考えています。
ルンブロキナーゼがフィブリノーゲンを分解するために有用であることは、病原菌がフィブリノーゲンを利用してこれをフィブリンに変換し、菌のネットワークを強化するので、ライム病の処置では重要な側面です。自然療法医のニコラ・デュチャルム氏がこう主張しています:
「バイオフィルムはライム病治療における重要な考察要因です。どの患者も特に期待しているように回復していない場合にバイオフィルムを対象入力するべきであると私は考えます。これらの細菌が抗菌薬や免疫細胞が付着できない高粘度の物質に隠れていると治療の進捗が阻害される主な要因になると考えられます。」
この処置に本質的なことはルンブロキナーゼがフィブリノーゲンを分解するということです。経口サプリとして摂る乾燥ミミズ粉が臨床検査され、健康な血液循環を支持することが証明されたことに注目することは興味深いものがあります。主にアジア諸国で販売されているこの物質を含むいくつもの製品は栄養補助食品、医薬品、一部は漢方薬として飲まれています。
ルンブロキナーゼを心臓のためやライム病の治療のために検討している方は高品質で定評ある販売者のブランドであることを確認しましょう。ルンブロキナーゼサプリメントは高価で、酵素の強度が異なり、このため医師に相談するほうがよいことを念頭に置いてください。
ルンブロキナーゼを血液希釈剤と併用すると正常な凝固作用を阻害するのでリスクがあり、出血につながるおそれがあります。妊婦、授乳中や子供もこの酵素を摂らないほうがよいです。
ルンブロキナーゼを服用すると吐気、鼓腸、下痢、皮疹、アレルギー反応等の副作用を起こすおそれがあるという懸念はありますが、中国の複数の研究がこうした症状は服用者の0.07%~3%にしか発生しないことに注目しています。さらに:
「今日に至るまで、ルンブロキナーゼについて研究したり出版したほぼ全研究者がこれがよく受容され、極めて安全な線維素溶解性酵素調製剤であるという結論に至っています。」
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