Dr. Mercolaより
現代生活は自然界とのつながりを絶つ傾向があり、大地との接触が健康や幸せのためにいかに重要かについて多くの人が気づき始めています。
ガーデニングに関連する健康的効能にはストレス解消から精神衛生や栄養状態の改善さらに当然のことながら、エクササイズの効果があります。実際に、自宅でのガーデニングリバイバルが全国民の健康や健全なあり方を改善しうると言う人も中にはいます。最近のBBCの記事に次の内容のことが書かれていました:
「一般医(GP)にガーデニング を処方させることは現在パイロット計画として実施中である一方、子供たちがリラックスできる平穏な空間を提供するために学校のガーデニングプロジェクトが立ち上がりました。
また、コミュニティーのガーデン計画ではGP医院に通う患者が協力して食糧を栽培することも行われているなか、庭と接触することで認知症を和らげる効果があることを研究が実証しました。」
学者、公共健康部門、園芸のプロも近年イギリスでは健康と園芸カンファレンスで会合を開き、慢性病治療におけるガーデニングの機能について議論が集中しました。
新鮮な空気は決して誰をも傷つけないことは言わずもがなの事実であり、自然の中で過ごすと大きく精神的、感情的健康に効能を得られるかを研究が確認済みです。うつはときとしては切断されているといった気持ちに根差していることがあり、自然と再びつながることで本来の自分や「生きること」全般に再び立ち返るのを助けるようです。
2013年にGardeners' World誌が実施したアンケートで、ガードナーのうち80%は「幸せ」であり自分の生活に「満足」していると報告しており、 ガーデニングしない人の67%とは対照的な結果となっています。
あるオランダの研究もガーデニングが最も効果的なストレス解消活動の1つであることを実証しました。テストによるとガーデナーは静かに読書してリラックスしようとする人に比べストレスホルモンのコルチゾール濃度が低いことが明らかになりました。
土壌を掘り下げると土中の善玉菌と接触するので精神衛生によいことも研究者らが発見しました。
ガーデニングが健康と全体的に健全な状態の改善を促すという考え方は、身体が多かれ少なかれ常時動くようにできていることを考えれば、とても意味があることです。
常時エクササイズ以外の動きをしていることは最適な生物学的機能のために欠かせず、ガーデニングはじっと座っていたい誘惑に負けるかもしれないようなときに活発でい続ける一つの方法です。
2012年に公表されたある研究は、地域社会のガーデニングプロジェクトに取り組む人はガーデニングしない人よりはるかに体格指数(BMI)が低いことを発見しました。このことは、活発なライフスタイルが実際に体重管理の改善につながることを示しています。
コミュニティーガーデナーの男性と女性はガーデニングしない近隣の人に比べるとそれぞれ62%と46%体重オーバーや肥満になる確率が低いことがわかっています。
興味深いことに、インドアエクササイズより簡単な活動であると思っても屋外でエクササイズするとより一生懸命エクササイズしようとすることをフィットネス研究者らが発見しました。この事実はガーデニングではジムよりおそらく一生懸命体を動かすように励まされるので、この方程式の一部ではないかと考えられます。
私の場合、自分で気に入っているウッドチップ・ワークアウトと呼ぶことをして、とにかく取り組みを要求されることを確信しています。私は自宅の景観を作るための地表部分を作り上げるためにこの記事を書いている頃までの二年間で五十万ポンドのウッドチップを持ち運びました。
韓国からのある研究によると、以下のガーデニング作業は子供におけるエネルギー支出を基準にした場合中強度エクササイズを構成するそうです:
草むしり
根覆い
種播き
収穫
植え付け
成長用媒体の攪拌
鍬で掘る
水やり
掘り起こし — 耕うん機を使うのを真似した動作 — や穴掘りはかなり活発なエクササイズに当たり、このうち穴掘りはガーデニング作業のなかで最も強度集中的な動きです。動作の強度を上げうるもうひとつの作業はウッドチップなどの土壌更生用材料を添加する作業です。
この作業は年に2~4回行う必要があり、庭の大きさにもよりますが完了するまで数日はかかります。
他のエクササイズ同様、負傷を防止するためには形が重要なので、ガーデニングするときは正しい身体の動き方を念頭に置いてください。次にその主な注意点を挙げます:
「The Bulb-o-licious Garden(球根お~いしいガーデン)」の著者ニッキー・フィップスさんによると自動芝刈り機に乗るより手押し芝刈り機を使うとおよそ300 kcalが燃えます。土の掘り返し、切り落とし、穴掘り、植え付け、雑草取りなどその他の活動は1時間に200 kcalを燃やします。
「ガーデニングでのエクササイズは両脚、両腕、臀部、腹、首、背中を含み全ての主要な筋肉群をうまく動かすことができます。土に穴を掘ったり商物を植え付けたり、水を運ぶといういずれの形にしろ、エクササイズしています」とニッキさんは書いています。
マザー・ジョーンズさんもガーデニング活動により燃やせるカロリーの概算を一覧したリストを公表しました。The Telegraph紙に掲載されたあるレポートでは、ガーデニングを効果的ワークアウトにするには一日に30分以上行う必要があります。
パワーツールより手動の工具を使用したほうが最大限にエネルギー支出が確実にできます。その以前のDaily Mailに掲載されたあるレポートには、ガーデニング3時間が1時間のジムでの運動に匹敵することを示した研究から引用していました。一週間にガーデニング5時間なら722 kcalを燃やせる計算になります。
Livestrong.comにも、ガーデニングの作業と現在体重によりけりだが、一時間に240~448 kcalの間の熱量を燃やせる計算になると説明されています。体重が重く作業を活発にする程、多くのカロリーを燃やせます。
「体重が125ポンド程の人が芝掘り起こしや葉・草の袋詰め、種播きや株植え付けなどの作業を一時間行うと約240 kcal燃やせます ...一時間に約300 kcal燃やせる作業には穴掘りや泥の掬いだし、施肥や粉砕石の投入等があり、さらに木材の切り刻み作業ならは360 kcalが燃える計算です。」
最後に重要なことは、自分でフルーツ、野菜、ベリー類、ハーブ類を育てるのが栄養を改善するために優れる方法であり、健康的効能は明白にあります。合成肥料と殺虫剤を避けて、以下の有機的ガイドラインに沿うほうがよいと思います。
有機ガーデナーのために役立つヒントやガイドラインを掲載しているウェブサイトを挙げます:BeyondPesticides.org、Rodale's Organic Life、Pan North America Pesticide Action Network、Panna.org。キッチンの生ごみを捨てずに庭の肥やしにするのが優れる方法です。
自分で高品質な殺虫剤を使わない食糧を育てられることはまず何よりガーデニングの明らかな利点の一つであり、毒素との接触を最小限にできるので健康のために欠かせないことです。都市に庭があると省エネにつながり、水質や地表の保護、生物多様性の促進を助け、密集地域社会の美化にもなります。
都市部ガーデニングは誰でももっと持続可能な食糧システムを構築するために重要な一歩です。最初は小さく始め、気づいた頃には自分の食材のかなりの部分が自製の可食庭づくりから得たものにないます。
ガーデニングはまだ初めての人や尻込みを感じる場合は、まず手始めにもやしの栽培から試しましょう。新芽は最も簡単に育てられる食糧であるとともに、最も栄養価が高いです。種から発芽したときの栄養価はとても高いです。その栄養素はさらに生体利用能も高いです。一部の発芽した種には単位重量当たり有機野菜の最大30倍の栄養素が含まれます。
新芽はサラダやサンドイッチ、野菜ジュース、スムージーに加えるのに最適です。ボールジャーを使うより地面で育てるほうがよいでしょう。新芽は約一週間後には収穫でき、10 x 10 インチのトレイからひまわりの新芽なら1~2ポンド収穫でき、冷蔵庫には一週間ほど保冷しておけます。ひまわりの新芽は作業当たり収量が最も多く、私の考えでは最も味わいがよいです。
自分で食糧を育てれば生鮮食料品の家計も楽になります全米ガーデン協会(NGA)の推計では、米国の世帯平均で年間に$70を菜園に費やす一方、生産した産品の価値は$600に相当するのでROIは$530と算定できます。
多くのガーデナーがガーデニングを始める動機は自製の食糧を試したいためなのですが、結局は心や魂の肥やしになるのでガーデニングにはまってしまうのです。お試しになられたい方は以下のアプリでお庭の計画を手早く簡単に立てることができます。
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