ファウンデーショントレーニングでいかに体力と自由な動きを最大限にできるか

背中下部

早分かり -

  • 座ってばかりいることは最悪の敵の一つであり、背中の痛みにつながるだけではなく、早死にするリスクが高くなります
  • ファウンデーション トレーニングは体幹と、上部にも下部にも骨盤と接続する全ての筋肉を含む背筋に焦点を当てるもので、バランスのとれた一連の動作、すなわち身体が構造的に本来動くべき動作のしかたをしてこれらの筋肉が協調して機能するようにトレーニングします
  • ファウンデーション トレーニングで行うどのエクササイズも多くの筋肉にできる限り本来あるべき動作をさせ、全身への力の分散を促し、摩擦から関節を解放し、摩擦の緊張を筋肉へ逃がします
  • 構造的呼吸法で姿勢、特に座っているときの姿勢がよくなります。実演もご説明します
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Dr. Mercolaより

最近Dr. エリック・グッドマンの業績についてTEDトークで知った私はエクササイズに対する同氏のアプローチの簡素さと優雅さに感銘を受けました — これはファウンデーション トレーニングと言っている革新的方法であり、整体師になるため通学中に同氏が自分の慢性の背中下部の痛みを治すために開発しました。

同氏は現在教室やセミナーでこの方法を伝えています — これには世界クラスのプロ選手トレーナーのピーター・パーク氏が共同参画しています。ファウンデーショントレーニング エクササイズは身体を可能な限り最強にし、自然の本来の意図の通りに動かすために設計されたものです。同氏の業績は多くのプロ選手やオリンピック選手が支持しています。

エクササイズは45年以来私の情熱の対象であり続けてきました。エクササイズを人の健康をよくするための治療法として活用したいと思っていた私が医科学校に通うことを決心した理由の一つがエクササイズでした。栄養が本当は核心にあることに気づいた私は後に栄養面に注力することになりました。そうは言ってもエクササイズせずに最適な健康は得られません。

ファウンデーション トレーニングとは何か?

ファウンデーショントレーニングはDr.グッドマンが20代中ごろに背中の異常が再発し始めたのをきっかけに、必要性から開発しました。

「私の背骨のL4-L5部位とL5-S1部位がずれ、25歳にして『エリック、手術が必要です』と宣告されました。そんなことを私は望んでいませんでした。」と同氏は語ります。「私は整体師養成学校に通っていました。身体についてよく把握していました。私はこれが自分の拘りになると決意しました。

自分で解き明かして見せよう。自分自身が持ち治せない怪我について自分の忠告を求めに来る患者を受けるような医者にはなれない。これでは不正です。

そこで、約4年間追究し続けました。私はそれに拘り追究し続けました。自分の解剖学の知識を利用しました。エクササイズについての自分の知識を応用しました。私は整体師になるよりずっと以前からパーソナルトレーナーでした。そこでファウンデーション・トレーニングに思い当たったのです。これは毎日自分のために行っており、現在では何千もの人に教えるという格別な幸運に恵まれています。」

ファウンデーショントレーニングとは体幹に関わっています。Dr.Goodmanは骨盤に上部か下部を問わず繋がる全てのものが体幹をなし、これには膝腱、臀筋そして内転筋を含みます。

ファウンデーショントレーニングはこれらの筋肉が整合性のある一連の動きにより調和して動き、これこそ体の構造が本来動くべき姿であること、クランチ等の区画化した動きとは異なるものです。

主なファウンデーションエクササイズ: 「ファウンダー」

「私の主要なエクササイズ – ファウンダー– とは誰でも習得する価値があるもので、整合性のある動作です。背面の筋肉全体を対象にし、これを全て引き締めます」とDr. グッドマンが説明します。

「ファウンデーショントレーニングで行うどのエクササイズも多くの筋肉にできる限り所与の動作をさせ、全身にさらに力を分散し、摩擦から関節を解放し、摩擦の緊張を筋肉へ逃がします。このトレーニングは人々のために極めて身に辛い疑問に対する基本的な解決策なのです。すなわち、「私は一日中座っている。私は終日車を運転している。一日中電話機を見てばかりいる。テレビをよく視ている。」

肩が常時前傾しています。頭はさらにこれより前屈します。股関節屈筋と腹部が短くなります。

私が教えるエクササイズは身体の前面すなわち過度に締め付けられ、過度に収縮された筋肉を長くし、背中を長くし、効果のある長さにし、真っすぐな直立姿勢にし、人間という動物が本来動くように設計されたし方で動くようにします ― しかもこれを極めてパワフルに、とても優雅でかつ多くの柔軟性を利用して行います。」

「ファウンダー」エクササイズは体重を背面全体に分散することにより、背中全体を強化すると同時に、適正な動作を強化します。その結果、体重は踵の方へ移り、骨盤を弛緩させます。こうすると股関節屈筋が強化され、身体前面を長くします。

同氏によると、「そうすることで、お尻が強くすんなりした長い前面に正しくぶら下がるようになり、胸骨さらに、胸が高い位置を維持でき」ます。「最初は効果的にお尻が前面にぶら下がる方法を習得することです。お尻の筋肉、膝腱、腰の下部がいかに協調して伸びるように設計されているかについて知ること。

その部位が所定位置に収まったら、次にこの基礎の上に行う全てのエクササイズへ進みますが、この段階は初回のエクササイズの基礎の上に組み立てます。

ファウンダー・エクササイズは座るライフスタイルの悪影響を逆転させるために素晴らしいエクササイズです。着座姿勢だけが問題につながるわけではありませんが(特定の姿勢で長時間じっとしていることで循環系が鈍くなる)、着座は現代文明における最も普及した姿勢の一つです。

適正な姿勢を学び直すことはほぼ誰にも必須

Dr. グッドマンによると、ファウンダー エクササイズを行う頻度が高いほど、運動後に促進される姿勢に変わりやすくなります。

Dr. グッドマンが「背中側にこれほど私が注力してきた唯一の理由が現代のライフスタイルです。」と言っています。「背面の筋肉のほうが重要だからではありません。現代のライフスタイルが私たちを適正な身体の調和や動作から外れさせたからです。お尻の筋肉、膝腱、腰の下部が本来設計されているように動いていません。

これらの筋肉は一つのチームです...しかし現代のライフスタイルがこれらを分離し、再度つなぎ合わせない限り正しく機能しなくなっています。そこで私の所では基礎力、姿勢の強さ、支持的強度を教えています。これらは全て、背面全体すなわち統合させる筋肉から始まります。」

次のエクササイズ: 「内転筋支持型背筋ストレッチ」は脊柱をいかに正しく伸ばすかを教えるもう一つのエクササイズです。

呼吸法も姿勢に影響する

呼吸は残念ながら多くの人が見ていないもう1つの重要なツールです。インタビューの中で、Dr.グッドマンは構造的呼吸法を実演しており、これで姿勢、特に着座姿勢がよくなります。TEDトーク(下記)でもそのし方について実演しています。以下その要約です:

  • 着座して親指を肋骨のいちばん下に当て、小指はウェストで骨盤の出た部分に当てる。ものさしとして親指と小指の距離に意識を向ける
  • 顎を引き、3回深呼吸
  • 息を吸うときは、親指と小指の間が広がるはずです
  • 息を吐く時は腹筋を引き締め、体幹が後ろへ下がらないようにする

この呼吸は正しく行うと、呼吸で股関節屈筋を強化し、体の前面と背面に渡る腹筋を使うので体の芯を支持するのを助けます。これで背中を強化し、胸を高く開がった状態に維持するに役立ちます。

この運動は30秒程行い、普通の着座姿勢に戻ります。時が経つにつれ、これらの筋肉は強くなり、着座姿勢がだんだんよくなっていきます。

体幹を改善するには、これらの筋肉を強化する

Dr. グッドマンによると、「体幹と言えば、お尻に全てがかかっています。」

骨盤と直結するどの筋肉も体幹の一部であると考えられます。体操能力、柔軟性、バランス、強度は全て強いお尻にかかっています。

これを達成するため、Dr. グッドマンは基礎 トレーニング プログラムを使って次の筋肉を強化するように勧めます:

  1. 臀筋ここの筋肉は身体の力を発揮する場所です。独立的に機能していません。
  2. 内転筋(内腿の筋肉)は身体に内蔵された推力を生むシステムです。内転筋の筋肉グループが強い限り、臀部は安定し、足のアーチが強くなり、骨盤は身体で最も強い筋肉ペアを使って把捉されています。
  3. 背中下部の筋肉は背面の筋肉全体を正しく統合しやすくします。簡単に言えば、背中の下部が弱くなると身体の動作パターンのあらゆる側面が悪化します。
  4. 腹部と臀股関節屈筋について身体の前面は脊柱と骨盤で生じている現象が現れる窓ととらえましょう。前面が常にきつい状態なら、背面が正しく機能していません。
  5. 体の前面と背面に渡る腹筋: これは内蔵の保持システムです。体の前面と背面に渡る腹筋がこの体幹筋グループの中で他の筋肉に対して締め付けられた状態だと、システム全体が強化されます。

追加情報

ファウンデーション・トレーニングの基本動作ワンセットが約20分かかりますので、毎日行うのにちょうどよい量です。

「すでに何かエクササイズプログラムを行っている方の場合、2週間お休みにし、ファウンデーション・トレーニングを20分するとどんな変化が起きるかを見てください。次に中級に進み、約35分行います...すでに基本的な5つのエクササイズをまだ行っている方は、さらに2種類を追加します。」

私のオンラインストアでファウンデーション・トレーニングのDVDを販売しています。FoundationTraining.comもご利用になれる無償のビデオを提供しており: Foundation: Redefine Your Core, Conquer Back Pain, and Move with Confidence(ファウンデーション:体幹の新たな出発、背中の痛み解決、自信をもって動く)という著作をお勧めします。

Dr.グッドマンはこう言っています:「これは本当によい本で、背中の痛みが起きる理由を把握する限り、10種類のエクササイズを適用して治そうとするもので、このプロセスをこなすことです。」「背中の痛みがある理由についての側面を読んだだけでもその痛みの原因になることを止める多くの人から受け取った一部の感想からしても、この止めたことでたいへん多くの人の背中の痛みが無くなるのに十分なほどの量でした。」