ワクチン「安全性」試験に使われている疑わしいトリック

ワクチン安全性試験

早分かり -

  • HPVワクチンの認可前後検査のある系統的見直しからその効果が鼓脹されており、実績がないことが判明しました。メーカーのメルク社自体、自社で行った研究でHPV菌種16~18にワクチン接種前に接触していた場合前がん性損傷リスクを高めると公表しています
  • ガーダシルワクチン接種の報告されている副作用として、免疫性炎症神経萎縮異常が含まれ、ときには致死もありうる破壊的な影響を伴う過剰反応が免疫系に起きます
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Dr. Mercolaより

2017年12月、Slate誌はヒト乳頭腫ウイルス(HPV)ワクチン ガーダシルに関し、この問題の多いワクチンの安全性試験が実際に「安全性を適正に評価できない設計である」ことを公表しました。ガーダシルは処置せずにおくと稀に子宮頸がんを起こす場合がある特定菌種のHPVウィルス感染を予防するはずのものでした。

しかし、メルク社の検査データは、ガーダシルワクチン接種はHPV菌種16~18にワクチン接種前に接触していた場合、実に子宮頸がんリスクが44.6%も高まることを実証しました。

死亡を含む重篤な副作用があるHPVワクチン

ガーダシルワクチン接種の報告されている副作用として、免疫性炎症神経萎縮異常が含まれ、ときには致死もありうる破壊的な影響を伴う過剰反応が免疫系に起きます。

重度の免疫原性の危険については私が2015年にしたルシヤ・トムリェノヴィッチPh.D.とのインタビューで取り上げました。同氏はブリティッシュ・コロンビア大学の研究者です。そのインタビューで同氏はワクチン賦活剤が過度の炎症性免疫反応を起こし、脳機能障害につながると説明しています。

自己免疫疾患では世界的権威でイスラエルにあるシェバ病院ザブルドウィッチ(abludowicz)自己免疫性研究センターのイェフダ・シュンフェルド(Yehuda Shoenfeld)教授のチームはHPVワクチンがいかに脳の自己免疫障害を引き起こすかについて実証しました。こうした事実から日本政府はHPVワクチンを推奨ワクチンリストから撤回しました。

副作用なのに単なる既往症で片付けられてしまう

ここで注目すべきかつショッキングな事実として、ワクチン接種後に発生したほとんどの健康上の異常は潜在的な副作用としてではなく、単に「既往症」で片づけられてしまっていることで、このトリックこそほとんどの副作用が見逃されるようにしてきたのです。症状の重度、継続期間や帰結について一切記録がありません。

このように報告が欠如していても、新9価ワクチンに関する少なくとも1件のガーダシル検査がほぼ10%の被験者において「重篤な全身の副作用」が発生し、複数の全身器官に障害を与え、3%以上で「重篤なワクチン関連の重篤な異常」が発生したと報告しています。

前述の2012年に行われたガーダシルの認可前後検査の系統的見直しからメルク社の検査トリックを厳しく追及した報告書が唯一のものであるわけではありません。

裏切られた被験者

メルク社がガーダシルは安全性について徹底検査されたとしていますが、これは潜在的な副作用を示すデータを実際には除去してねつ造した研究でした。

データ回収に副作用を含めなかったら、重大な問題が存在しないことを正当に主張できることがあるでしょうか? 残念ながら、重篤症例の見掛け倒しで不備のある文書化やあまりにも短期すぎ、問題を検出できなくしている不備のある追跡調査期間が重大な影響を及ぼしうるのであり、ガーダシルの認可はまさにこのケースに該当すると見られます。

ジュールヴィングの調査が少なくともさらに5人のデンマーク人女性にガーダシル検査中に重篤な健康の問題が発生したことを暴露しています。このうち一人に重篤な倦怠、持続的なインフルエンザに似た症状が出て、ワクチン接種のうち1つを受けてから間もなく重篤な感染症のため入院せざるを得ませんでした。この女性の症状はすべて「既往症」で片づけられ、重篤な副作用としては処理されませんでした。

ワクチン接種から一年後にこの女性は車いすを使用せざるを得ないほど重い痛みを発症しました。今でもその方は松葉杖をときどき使用する必要があるうえ、乾癬性関節炎であるという仮の診断を受けました。もう一人の若い女性も重い倦怠と頭痛を発症しました。検査担当者にそのことを伝えたのにファイルにはこの問題について一切言及されていないとジュールヴィングにその被害者の女性は語っていました。

不精緻な薬

ワクチンは体内に注入され、多くの有毒な賦活剤を含むので、経口薬よりリスクが高い傾向にあります。リスクがあれば、効能はリスクを負う価値があるかもしれないと思うかもしれませんが、研究から多くの薬は大多数の人に驚くべきことにほとんど効能を発揮しておらず、ワクチンでも同じことがいえるのではないかと思われます。

喘息に処方されるアドヴェアー(Advair)という薬は20症例のうち1つだけ、シンバルタ(Cymbalta)はうつ病の症状を9人の患者のうち1名だけ、高コレステロールに処方されるクレストール(Crestor)は20症例のうち1つ、スタチンは50症例のうち1つにしか効いていません。

実際に効能がある確率が5%以下なら、その薬に効能があると本当に言えますか? それにもかかわらずこうした薬は市販され続けています。また、これらの薬には副作用があり、薬の効能を得られないい人は皆、何らのよい効果もなく単に健康をリスクにさらしているのです。

Natureで説明されているように、薬への反応は性別、年齢、民族、遺伝子等多くの要因により左右されており、吸収や代謝、排出等の相違を生じます。

薬の臨床検査に妊婦を含めるべき

歴史的に成長する胎児への安全性が未確認なので妊婦は薬やワクチンを避けるように言われてきました。このため妊婦は薬やワクチンの臨床検査から除かれてきました。その理由は明らかなはずです。

妊婦は本人の健康だけではなく生まれてくる子供もリスクに晒されるからです。今ではこれも全く変わりました。2018年4月、米国食品医薬品局(FDA)は薬や治療の臨床検査に妊婦を含めてもよい時期と方法に関する業界向けのガイダンス草案15というのを公表しました。

2011年に公表されたある研究によると、調査に参加した妊婦の94%は妊娠中にOTC医薬品や処方薬を1つか複数服用したことがあり、70%が少なくとも1つの処方薬を使用したそうです。妊娠中に使用する平均薬剤数も1976/1978年の2.5種類から2006/2008年すでに4.2となっており、現在までに倍増以上に増えています。研究者らは調査対象の薬の98%に関しては赤ちゃんへのリスクを判定できるデータがじゅうぶんにないとも結論しました。

安全性優先だと利潤の足を引く

HPVワクチンに話を戻しますと、ある研究が、メルク社はHPVワクチン接種政策において顕著な役割を演じたこと、「情報源として機能し、議員へのロビー活動を行い、法律を草案し、女性議員や医師団体を動員し、消費者向けマーケティングキャンペーンを実施し、ワクチンへのアクセスギャップを埋める」ことにより、採用されるように推進していたことがが判明しています。

その調査はほとんどの利害関係者がメルク社が「あまりにも積極的かつ不透明に行動して」目的を実現したと、受け止めていることも発見しました。

繰り返すと、メルク社は安全性研究を副作用が見つからないように仕組んだ上で、ワクチン採用を最大限可能にすべく積極的にロビー活動を行いました。従って、問題の本質としては、子供や年少者は、メルク社がこのワクチンを検査して安全かつ効果的であると言えるがために、犠牲になったのです(実際にHPVや子宮頸がんの症例を何ら予防した実績なし)。

この後に及んでメルク社やその他の会社が検査に妊婦を含めることを認められますか? どんな不測の事態になりうるでしょうか? ここでも従来通り、安全性が利潤と政策の邪魔をしないように仕組まれていことの明白なパターンを見て取れます。歴史的に薬やワクチンのマーケティングパターンは人の恐れにつけこむことに基づいています。

HPVの危険は過度に売り込まれている — ワクチンの対象と代替処置を把握すること

HPVに対して子供にワクチン接種をするか否かの決定を検討するとき把握しておくべき基本事項:

HPVウィルスには200以上の菌種が存在する。2015年に認可されたガーダシル9には当初のガーダシルHPV菌種16、18、6、11、さらに31、33、45、52、58を含んでおり、これらの菌種は子宮頸がん、陰唇や膣、肛門のがんに関連しています。子宮頸がんは米国での全がん死亡数の1%未満を占め、肛門がんは約300人が毎年死んでいます。従って、あなたがどういう見解であるかに関わりなく、HPVワクチンは重大な公衆衛生の脅威を対象にしていません。

大部分のHPV症例は実際には危害のあるものではなく、処置せずにおいておくと通常は免疫系がこの感染を自然に治せます。90%の症例で、HPVは2年以内に治り、70%は一年以内に完治しています。僅かなパーセントの個人においてはHPVが何年も継続することがあり、特に免疫系が弱くなっているとき症状が出るようです。ハイリスクなHPV菌種も処置せずにおくと子宮頸がんまで悪化するような損傷を起こすようです。

HPVを移されないため、性行為の際はコンドームを使用してください。Research24はコンドームを使用すればHPV感染率が70%下がり、HPVワクチンの効能よりはるかに効くことを実証しました。思春期のお子様をお持ちの方なら安全な性行為の重要性を教えてください — HPVだけでなく他の性病予防のためでもあります。これらの多くは抗生物質耐性があり、特に治療が困難になってきました。

性生活をし始めたらPapスメア検査を受け、試験の結果HPV陽性なら治療を受けてください。この病気はがんに至ることもある長期的な未処置の感染病であることを念頭においてください。2014年に公表されたある研究によると、シイタケエキスが免疫機能を強くして女性のHPV感染を撲滅するのを速めるそうです。

実績がないHPVワクチンを盲信せず、日常のPapスメア検査は慢性的HPV感染を検出でき、また子宮頸がん予防のためにはるかによく保護してくれる、高価ではなくずっと合理的な方策です。