Dr. Mercolaより
サウナには長い歴史があります。多くの東欧諸国やアジアでもよく利用されています。フィンランドなど一部の国ではほぼどの家庭にもあります。
さっぱりと清潔になれるもう一つの方法であるよりはるかに、サウナにはさらに健康的効能があると考えられます。フィンランドで行われた観測研究によると、頻繁にサウナへ行く人ほど心臓関連の異常で死亡する確率が低いことがわかっています。
その効能の原因をその研究では解明していませんが、健康増進効果がおおいにあると考えられる多くの潜在的なメカニズムが存在するようです。
まず、 サウナは今日の汚染された世界の中でデトックス効果があり、健康のために実に大切なことです。血行もよくし、ストレスを軽減し、リラグゼーションを促し、これらすべてが健康改善につながります。
また、サウナセラピーはエクササイズと同じストレスを心臓と身体に掛け、サウナの効能の一部の説明要因ともなっているようです。
今回取り上げた研究にはフィンランド東部の中年男性2,300人が参加し、20年間ほど追跡しました。サウナの利用頻度、サウナの中での滞在時間が心臓血管系の致死的障害リスクを下げることを発見しました。
サウナの利用はさらに全原因死亡リスクを下げ、サウナを利用する男性ほど健康なことがわかりました。一週間に7回サウナを利用していた男性は1回しか入らなかった人より致死的な心臓障害による死亡リスクが半減していました:
これらの事実は喫煙、血圧、コレステロールやトリグリセリド濃度などの合併要因を考慮した場合でも横ばいでした。滞留時間に関しては、一回に19分かそれ以上汗をかいていた人で最も効能がありました。Reutersがこう報じています:
「サウナを週2~3回利用するという男性約1,500人のうち、600人はサウナを週1回利用し、200人はサウナに週に4~7日行くと報告した。サウナを利用しない人は12人しかいなかった。
一回の滞留時間は2~90分の範囲であり、温度は40~100℃、伝統的に低湿度条件での利用であった...
『サウナと(心臓血管病)リスクは反比例関係にあり、より頻繁に利用するほどよいです』とラウッカネン氏がReutersに説明した...
これらの結果に基づいて、週に4回以上サウナを利用すとリスクが最も低かったばかりではなく、週2~3回のサウナでもある程度は効能があるようだ。」
「体温上昇調整」とか「有酸素運動を行うかわりにサウナの利用による熱への馴れ」というコンセプトもエクササイズの忍耐力を高めるようです。
これは体内で体温が上がったときのほうがうまく動けるようになるといった適合を誘発することによるものです。言い換えると:身体が熱ストレスを受けるにつれ、だんだんと熱に慣れていき、多くの有益な変化や適合が起きます。
こうした適合には血漿量増加、心臓や筋肉への血流増大(運動耐久力が改善される)と同時に熱衝撃タンパク質やヒト成長ホルモン(HGH)が増えるので筋肉量も増えます。
サウナとエクササイズを組み合わせて行えばさらに効果が増し、HGHのほか脳由来の神経栄養因子(BDNF)の相乗効果的増大によって新しい脳細胞が生成されます。私は個人的に高強度集中インターバルエクササイズの後にサウナを利用しています。
今日ではサウナは基本的に3種類あります:
赤外線式サウナと伝統的なフィンランド式サウナの相違は、後者はオーブンのように外側から暖めるということです。赤外線式サウナは身体の内側から温めます。
今回取り上げた記事で利用されているサウナは前者の2種類であ、乾燥した熱を出す方式です(岩に水を投げて湿式サウナの中に一時的な高湿度を作るタイプ)。赤外線式サウナにも研究で発見された事実が適用できるかいなかについて研究者らはわかっていないといっています。そのうえで、 赤外線式サウナは解毒効果があることで知られています。
赤外線式サウナは皮膚組織から数センチメートルも中に届くので自然な新陳代謝プロセスと血行を促します。また、組織の酸素化も助けます。
皮膚は排出のための主要器官ですが、日常的に汗をかく人は少なく、この自然なデトックスプロセスのメリットを受けていません。サウナを反復利用するとゆっくりと皮膚からの排出を回復させ、このため身体の毒素負荷が大幅に軽減します。
サウナは体内のウィルスその他の病原菌も殺すのを助けます。基本的にウィルスその他の毒素を含む細胞は正常細胞より弱く、熱に弱いです。そのため、体温を上げることで感染をより早く治せます。
健康の効能があるとはいえ、身体を高温に晒すのは常識的な範囲で注意してください。まだサウナの経験がない方は始めは数分だけにしておきます。開始するときは4分を限度にしましょう。
それ以降サウナを繰り返すときは約30秒ずつ長くしていき、ゆっくりと長くして15 ~ 30 分あたりまで慣らしていきます。その理由は毒素の負荷しだいでは場合によりデトックスプロセスが重篤になることがあるからです。以下はサウナの基本的推奨事項:
さらに常に以下の安全の注意に従いましょう:
サウナを単独で利用せず、誰かといっしょにサウナは利用すること
自分で耐えられる熱ストレスの程度を見極めるときに体調によく注意する病気していたり熱に敏感な場合は、温度を下げるかサウナに入っている時間、または両方とも下げる
飲酒後にサウナを避ける
サウナに入る前と入った後はたくさん純水を飲む電解質を入れ替えるために、天然の微量ミネラルが豊富なひとつまみのヒマラヤ塩を水に加える
妊娠中はサウナに入らない
サウナに入った後は約10分すわるか寝て休む
旧式の薪を燃やす式のサウナを好む方はまだいますが、先端の電気式や赤外線式サウナが一般には普及しています。残念ながら、この方式では電磁場の放射という問題につながります。
サウナはデトックスのために多くの人が利用しますが、健康のある側面を補助しつつも別の面では害があるような器具を利用しないほうがよいです。実際に自分の健康状態に応じて、高EMF環境でのデトックスが害にしかならないこともあります。
この重要な課題に関して私は以前、電力システムと原子力工学の専門家スティーブ・ベンダ氏にインタビューしたことがあります。ベンダ氏は実際に より安全な低EMF赤外線式サウナの開発を助けた方で、これが全く新たな世代のシールド型サウナを生み出すことになりました。
電磁場(EMF)は細胞の機能に重篤な影響を及ぼし、EMFはサウナに座っているときばかりではなく、概して可能な限り避けるべきです。ベンダ氏がこう説明しています:
「電圧は電場を生成または放射します。このメーターはボルト値を距離別に測ります。このメーターが出す値はその意味です。その力の方程式の右辺には電磁波の項が来ますが、これは電荷を帯びた粒子がワイヤーの中を移動するとき、つまり電流のほうです(だから電圧と電流があるわけです)。
このため電線の周囲に磁場が生じ、この磁場は体内の同じ帯電粒子に対して作用します。」
約20年前にあった初期の電気式サウナはセラミックパネルで赤外線の熱を出していました。その後は炭素を使用しています。
残念ながら、これがサウナの安全を損なうもので、炭素パネルは高レベルのEMFを放射するからです。このことは安価な電気テスターまたはTrifield等もっと高度なEMFメーターでで自分で測れます。
幸いにも、サウナの中の電場を効果的に解消する特許技術は存在し、サウナをご自宅に設置することを検討する方はこうした機種の一つを入手するよう強くお勧めします。
今日の生活では、重金属や有毒化学物質に 接触せずには 済みません。サウナ—特に赤外線式—は定期的に身体をデトックスするために極めて役立つ方法になりえます。赤外線式サウナが生む乾燥した加熱エネルギーは人体と相性がとてもよいです。組織に数センチメートル深く到達するので、新陳代謝プロセスを促進し、癒し易くします。
しかしこれらの効能はサウナから高レベルのEMFが出ていれば台無しになるので、必ずサウナを評価し、新たに購入するなら低EMF品をお求めください。
また、サウナは包括的な健康的ライフスタイルの一部にすると最も効果があります。こうしたライフスタイルには 理想的には農薬なしで育てた有機や地元産品を食べる健康的な食生活—エクササイズ、毒素への暴露回避が含まれます。
最後になりましたが同様に重要な点としては、 不眠症の方は就寝直前のサウナが眠気を誘い、寝つきを早くするかもしれないのでよいでしょう。
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