Dr. Mercolaより
パセリは2,000年以上栽培されてきた地中海原産のお野菜です。古代ギリシアでこのハーブで作る冠は運動選手を称えるためやお墓の飾りのために利用されていました。
パセリを付け合わせとして初めて利用したのは古代ローマ人であると考えられ、後に(おそらく中世に)調味料として人気が高まり、付け合わせとしての機能は今日でも根付いています。
米国ではまだ多くの人がパセリが付け合わせとしてしか有用でないくらいにしか考えておらず、料理のお皿に乗っても少々無駄なものでもあるかのごとく、この栄養素がぎっしり詰まったスーパーフードの現実に立ち遅れています。パセリは実際には極めて健康的で、思いつくどんな料理にも加える価値があります。
パセリが息をリフレッシュする特性のために付け合わせとしていいという考えは普及していますが … パセリで口臭は消えるでしょうか?
パセリの明るい緑色と「緑の」草のような味は高濃度のクロロフィルから来ています。この化合物は抗菌性や消臭性があります。
1950年にDr. ホワード・ウェスコットが行ったある研究が、クロロフィル100 mgで口臭や発汗、生理、尿、便による悪臭が中和されることを発見しました。
1980年には高齢者介護ホームの患者についてのある研究がクロロフィルの錠剤でいやな体臭を抑えられることを発見しました。パセリをそのまま噛む限り、このハーブの「酵素による脱臭」効果で「にんにく臭い息を減らすのに役立つと考えられることを近年の研究が実証しました。Journal of Food Scienceにこう説明されています:
「酵素による脱臭は各種酵素がポリフェノール化合物を酸化するためであり、酸化ポリフェノールが消臭効果がある。このことが生パセリやホウレンソウ、さらにはっかによる治療効果の考えうるメカニズムであった。」
パセリの(つまりクロロフィルの)口臭に対する効果についての研究は一致した結果が出ていません。上記の研究の場合、クロロフィルで処置しても対照群より消臭効果はありませんでした。
さらに別の研究では、緑茶には口臭をやわらげるのにとても効果が見られた反面、はっか、チューインガムやパセリの種油には効果がありませんでした。 そうはいってもこの話題については研究がまだ乏しく、試すくらい何の害もありません。自分にはパセリが効いたという方は利用しない理由はありません。
咄嗟の場合パセリを噛むと一時的には口臭を隠せるようですが、万能薬ではありません。パセリを食生活にもっと取り入れるとよい納得のいく理由は息をおそらくリフレッシュさせること以上に、その健康的効能にあります。
パセリにはミリスチイン、リモネン、ユージノール、アルファツジン等の揮発油化合物が独特に組み合わさって含まれています。また、アピイン、アピジェニン、クリソエリオール、ルテオリン等のフラボノイドも豊富です。パセリの中の揮発油もフラボノイドも多くの健康的効能があります。
例えばミリスチシンは腫瘍の発生を阻害するほか、全身のすべての抗酸化物質が絶好調に機能し続けさせる体内で最もパワフルな抗酸化物質グルタチオンを活性化します。ジョーッジ・メーテリアン財団による報告によると次のようなことも判明しています:
「パセリの揮発油の活性は『化学的保護性』食品と言えるほどよく、特に、特定のタイプの発がん物質(たばこの煙や木炭グリルの煙に含まれるベンゾピレン等)の無毒化を助ける食品であるといえる。」
パセリに含まれるアピジェニンは乳がん細胞を阻害し、乳がん性腫瘍を縮小させることも発見されています。パセリに含まれるルテオリンは神経萎縮の主な原因である脳内炎症を和らげると考えられます。
ルテオリンはマウスの場合加齢に伴う記憶力減退をやわらげることとも関連しています。パセリに含まれるその他の特記すべき栄養素にはビタミンC、ベータカロチン、葉酸、ビタミンKが含まれます。
パセリは繊維質も豊富で、これを十分に食べれば(食事のときに2~3玉以上)、消化吸収を促進します。伝統的にパセリティーは疝痛や消化不良、ガスの処置に利用されてきました。また、パセリには豊富にクロロフィルが含まれるので、身体をきれいにして解毒する効果があるとも考えられます。実際にクロロフィルには次のような効能があることは知られています:
酸素の処理を助ける
腸、肝臓、血液などの重要なシステムを浄化する
血液をきれいにし、毒素を排除する
最適な血圧の維持
身体のカビの除去を助ける
吸い込んだ悪い空気を無害化する
組織の成長や修復を助長する
パセリをまだ食べたことがない方でも恐れることはありません。フレッシュで「青々した」風味がマイルドで料理の具の風味を引き出す効果があります。よくある二種類が知られています: 葉の平たいパセリ、これは苦みがあまりない反面風味は強く、もう一つは縮れた葉の物で、こちらはもう少し苦みがあります。
お好みに合わせて料理に入れ替えて利用できますが、葉の平たいパセリの風味は調理で失われにくいです。生パセリは乾燥パセリよりはるかに強くて明るい風味があります。使う直前にボウルに入れた水に入れてさっと洗い上げます。
みじん切りのパセリをサラダや野菜料理、魚にもくわえたり、バーガーやミートローフに添えることもできます。トマトソースやペストをはじめ多くのソースによく合い、または魚、鶏肉、羊肉やビーフに擦り味付けするにも最適です。スープ、シチュー、煮込みに加えてもよいです。
しかし食生活にもっとパセリを取り入れる簡単な方法の一つは野菜ジュースに加えることです。パセリ1束は簡単にジュースにでき、栄養素がぎっしり詰まっています。さらによいことに、パセリは簡単に栽培できます。ベランダの植木鉢に入れてもよいし、庭に植えて自製の摘まみ取ることがすぐにできる株として置くのもよいです。
上のインタビューでDr.ビル・オスムンソンが説明しているように、適切な歯の衛生を維持することは口内や全身の最適な健康のために欠かせません。口臭症は通常、全身の疾患、胃腸や上部呼吸器異常、舌や唾液、歯垢の細菌代謝が原因で、これら全てが全身のアンバランスを象徴しています。
これを治すためのカギは食生活を変えることと適正な歯のお手入れです:従来通り正しく歯をみがくこととデンタルフロスを使うことです。砂糖や加工食品を食べないことで虫歯や悪臭の原因になる細菌の拡散を最初から予防できます。
発酵野菜を食べることはもう一つの簡単な「コツ」です。発酵野菜には善玉細菌叢が豊富にあり、これが消化を促進するだけではなく、口内細菌叢もよくします。砂糖や急速に砂糖に分解する穀類といった口臭の原因である細菌の主な「肥料」を制限することを強くお勧めします。
つまり、加工食品(穀類、砂糖を多く含む)を食べないようにすることを意味します。これらは悪臭の原因になる細菌の成長を制御できなくなるほど促します。
最後に、一日二回の歯磨き(舌も磨く)とデンタルフロスに加え、定期的に生物学的処置をしてくれる歯医者と衛生士にクリーニングしてもらうと歯と歯茎は可能な限り健康を維持できます。
咄嗟の時に 息を爽やかにするならパセリが手に入る限り、これをすぐに噛むとよいでしょう。喜ばしく驚くほど成果があります。以下にご紹介する息をリフレッシュする自然な6つの方法で口臭も吹っ飛ぶ:
1. きゅうり — 薄切りのきゅうりを口蓋に当てると悪臭を放つ原因となっているバクテリアを殺すのに役立つと考えられます。アユルヴェーダの原理によると、きゅうりを食べると、嫌な口臭の主な原因と言われている、胃の内部の余剰な熱を放熱するのを助けるとも考えられます。
2. リンゴ酢 — リンゴ酢を薄めてうがいすると口臭を消し、歯を白くするのに役立つようです。しかしリンゴ酢はとても酸性なのでご注意ください。その主成分は酢酸で、これがとても強く、飲む前に水で薄めるほうがよいです。純リンゴ酢をそのまま飲むと歯のエナメル質や口内、喉の組織を損傷することもありえます。
3. ペパーミント — ペパーミントの粉は昔から息を爽やかかにし歯を白くするために利用されてきました。1~2滴のペパーミントオイルを歯磨きに直接垂らすと爽快さが増します。
4. オイルプル — ココナッツオイルで口をゆすぎ、歯の隙間を通すように「引く感じで」ゆすぐと息が爽やかになるようです。ある研究はオイルプルが口臭を減らし、その原因になっている微生物を減らすためにマウスウォッシュと同じくらい効果があることを発見しました。
5. チューイングバー — チューイングバーは抗菌特性のある樹木から取った単なる小枝です。昔から、毛羽だった側の端を歯ブラシのように使用し、尖った端はつまようじとして使ってきました。チューイングバーとしては多くの種類の樹木が利用されてきました。ティーツリー、シナモン、マンゴ、ドッグウッド等が挙げられます。しかしニームが最もよく知られています。とても試してみたい方は、チューイングバーは今では入手しやすく普及しており、世界保健機関(WHO)でも推奨しています。
6. 緑茶 — すでにご説明したように、緑茶は口臭を抑えるのにとても有用なことはわかっています。研究者らは次のように結論づけています:
「緑茶はその消毒活性や消臭活性のため、他の食品では効果がなかったが、一時的には口臭を減らすために極めて効果的であった。」
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