Dr. Mercolaより
日常コーヒーをよく飲む人のことを聞いたことがあれば「それはよくない」と思ったことがあるかもしれませんが、これは間違っています。
一日に4~6杯は多すぎると思う人もいるでしょうが、科学者らは実際にはよいかもしれないと言っています。しかし念頭に置くべきことは、真にカップ「一杯」とはテーブルスプーンで16杯実際に測った量を指しており、これが重要な分かれ目です。大きめのマグカップはその2倍かそれ以上の容量があるからです。
45歳過ぎのコーヒー愛飲家にとってはますます効果があります。
実際に、バルセロナで近年に開催された欧州心臓学学会の会議で発表された10年研究が、一日にコーヒーを4杯飲んだ人は全原因脂肪率が64%下がることを示しました。しかし、45歳以上には毎日コーヒーを2杯飲むごとに研究期間中に死ぬリスクが30%下がり、こうした関連性は若い世代には観察されませんでした。
他の多くの地域でもそうであったように,コーヒー関連の被験者になったことがなかった地中海地方の参加者約20,000人をその研究で追跡しました。1999年に十年間コーヒーを消費すると健康にどんな影響があるかを見出す目的でその研究は始まりました。この研究は次のように述べています:
「有効性が確認済みの食品頻度準計量的アンケートに答えたその研究参加者からコーヒーの消費、ライフスタイル、社会人口学的特性、人体計測、既往症について情報を回収しました。患者を平均10年間追跡調査しました。」
この種の他のほとんどの研究でも同様に行われているように、性別、ライフスタイル、全体的健康状態、食生活、その他の社会人口学的データを、参加者の喫煙やコーヒーに砂糖を加えるか等の健康にインパクトがあるライフスタイルと合わせて分析しました。しかし例外なく、こうした要因はコーヒーが好きな人の死亡リスクが低いことに影響を及ぼしませんでした。
コーヒーを一日に少なくとも4杯飲んでいた被験者はコーヒーを飲んだことがない人より死亡率が64%低下していました。
以下に興味深い事実をご紹介します: その研究は、一日に4杯コーヒーを飲んだ人がさらに2杯追加したら全原因死亡率がさらに22%低下したのでコーヒーの保護効果を示しています。
研究開始時に参加者の平均年齢は37歳を超したばかりでしたが、研究開始時に少なくとも45歳過ぎの人では特にコーヒーのメリットが際だってありました — すなわち、毎日コーヒーをその後10年間消費した人は死亡リスクが30%低下したのです。45歳未満の人では参加者の死亡率は下がりも上がりもしないことがわかりました。
しかし、Timeはその研究がコーヒーを飲むことと死亡率の間に因果関係を必ずしも実証していないことを注記しています。その研究の主任筆者でありスペインのパンプローナにあるナヴラ病院心臓科医師Dr. アデラ・ナヴァロさんは、彼らの研究の結果は健常人の場合に最も優位性があると説明しています。
ナヴァロさんがその研究後に把握できたことの1つは、健康にメリットがあるどんな方法もこの1つの食生活— コーヒーを飲むこと — を選ぶことよって長くなったことでした。「たとえわずかな健康の効果も一般的な有意な健康的効果がありうる。」としています。
しかし、Medicine Netは「医学会議で発表された研究は第三者による批判的検討されて医学専門誌に掲載されたものではないので導入的なものとして見なすべき」としています。
Timeによると、スペインでのその研究の結果は過去数年間に行われた数件の研究から研究者らが発見したことと一致しているそうです。Food and Chemical Toxicologyは2017年の始めに、ある研究を載せました。最大4杯のコーヒー(1杯が約177cc、カフェインにして約400mg)はほとんどの人にとって安全であると報告しています。
その研究は妊娠中一日にコーヒーを3杯飲んでも健康へのリスクがないことも示唆していますが、私としては妊娠中はコーヒーその他のカフェイン摂取源を避けるように強くお勧めします。しかしたいていの人には、有機コーヒーなら健康的なお飲み物になりえる場合があります。Health.orgはその研究の主任筆者ダネエレ・ヴィコフPh.D.の内容を引用しています:
「何十年来の研究や数千本の研究論文からカフェインについては多くのことがわかっている。それでも私たちの研究からわかったことは毎日の食事の一部にカフェインを含めてもまだ受け入れられ、重篤な副作用がないことを真に確認している。」
2017年央にAnnals of Internal Medicineに掲載された2本の研究コーヒーの消費と低死亡率の間の関連性を発見しました。その一件の研究はラテン系、アフロアメリカン、コーカサス系、ハワイ原住民、日系人を含む異なる在米人口について実施されたものです。興味深いことに、ハワイ原住民以外は、コーヒー消費は死亡率低下に関連していました。
2つ目の研究はヨーロッパ10カ国で521,000人以上を対象に実施されました。ヨーロッパではコーヒーの消費と全原因死亡率の低下との関連性があり、この関連性は国による変動がないことがわかりました。
コーヒーを多く飲む人ほど早死にするリスクが7~12%低く、脳卒中等心臓関連の異常や消化系の疾患が減少することがその研究で明らかになりました。その結果にはカフェイン入りもカフェイン抜きのコーヒーも含んでいました。
他の植物系食品と同様、コーヒーにも固有の植物栄養素や健康によい効果がある化合物があり、これらには炎症という加齢に伴う健康上の課題に最も一般的かつ油断のならない要因の一つです。
多くの人がまだ気づいていない一つの事実として、ブラック焙煎コーヒーは中低焙煎コーヒーより減量に効果的であり、赤血球細胞のビタミンEやグルタチオン濃度を復活させる効果がありうると、ある研究が説明しています。
HealthLineには朝いちばんのホットコーヒーで得られるその他いくつかの健康のメリットを紹介しており、Statistic Brainにはアメリカの全人口の54%が楽しんでいるそうで、これはすごい1憶人に相当します。
コーヒーは体力レベルを上げ、アデノシンという阻害性神経伝達物質を阻止するものといわれています。このためノレピネフリンやドーパミン等他の神経伝達物質も増加させ、ニューロンの発火を促します。メリットは脳の機能がよくなり、記憶力や全般的認知力の改善をともないます。
コーヒーは体脂肪を燃やすのを助けることができる理由はメタボリズムを盛んにし、肉体機能を劇的に改善し、アドレナリンが増えて「闘争逃避」の判断力が鋭くなるだけではなく —またはエクササイズ中の敏捷性やスタミナ —、体脂肪を分解してこれを燃料にするからです。
各種研究で示された通り、コーヒーは世界で約3憶人が罹っている2型糖尿病のリスクを下げる可能性があるほか、パーキンソン病発症リスクを60%も下げる可能性があります。
さらに、コーヒーには健康的量のリボフラビン、パントテン酸、カリウム、マグネシウム、マンガン、ナイアシンを含む、健康をいくつかの経路でよくする植物栄養素が含まれています。
1日に4杯以上のコーヒーを飲むとうつ病と闘病にするのにも役立つほか、肝臓の健康をよくし、数種類のがんリスクを下げ、さらに、心臓病や脳卒中の可能性も下がります。また、標準的な西洋の食生活で得られるより多くの抗酸化物も得られます。
以前私がご説明したように、コーヒーを飲むと(飲み過ぎない限り)健康によくないのはカフェインではなく、普段コーヒーに添加している物のほうが害の原因であるほか、有機以外の従来栽培方式で育った品種に含まれる農薬こそ、本来健康によくないのです。Health.comにもこう説明されています:
「ブラックコーヒーは抗酸化物質が豊富で心臓病や脳卒中、糖尿病のリスクを軽減すると考えられます。その反面、ソーダやファンシーコーヒーは高カロリー、人工甘味料の添加量が多く、また、エネルギードリンクは健康リスクに関連する砂糖やその他の刺激剤を含んでいる場合があります。」
しかし多くの人にとってブラックコーヒーはあまり好ましくないものです。少しは風味や少々甘さがあったほうがよい方もいらっしゃるでしょう。これは温かみのある風味を加えるならシナモン少々で健康に害なくでき、またステビアで甘味を付けて、砂糖を使わないことです。ステビアは完全に天然植物系甘味料で、カロリーはゼロ、グルコース指数を上げず、人工甘味料につきまとう多くの危険もありません。
さらに、砂糖や悪い場合はシュクラロースとして知られる砂糖にとてもよく似たネーミングで功名に騙している名前の人口甘味料がたっぷり入った、乳製品さえ含まない偽のコーヒークリーマーも挙げられます。
少々刺激を受けるとエネルギー支出が増えるので若干は減量につながりそうなのでカフェインが大好きな数百万の中の一人なら、MCT (中鎖脂肪トリグリセリド)オイルをコーヒーに加えることを検討してみてはいかがでしょうか。これならとても望まれている体脂肪を燃やす機能を増進します。次に体脂肪を燃やすケト・コーヒーの作り方です(ビデオもご参照ください):
MCTオイルテーブルスプーン1を小さい食品プロセッサーに入れます。これに草で育てた牛の生バターテーブルスプーン1と有機で陰地栽培したコーヒー1カップを入れます。これを20~30秒プロセッサーで処理して、心地よいクリーミーな味わい深いコーヒーをマグカップに戻してお楽しみになれます。
最後に、従来農法で生産したコーヒーは世界で最も化学物質に汚染されています。これとは対照的に有機コーヒーには化学物質や合成肥料は含まれていません。コーヒー豆の風味が高く、自然の抗酸化物質が含まれています。このほうが健康によく、栽培している農場にとってより持続可能であり、地球環境のためにとても貢献しえるものです。
また、コーヒーは影地を好む植物ですが、栽培者はしばしば森林を裸にして栽培や収穫を容易にしています。このため鳥やとかげ等多くの自然の害虫駆除種の生態的生息地を破壊する一方、害虫が繁栄し、さらに農薬を使うことになっています。健康と環境のために、有機コーヒーは従来の栽培法による物よりはるかに好ましいものです。
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