Dr. Mercolaより
運動に関してはときとして最も単純な動きでフィットネス効果を最もよく得られ、これはプランクに該当します。プランクをするには、身体(胴体)を地面から離して、一直線にします。
まだプランクしたことがない方はとても簡単すぎるように見えるかもしれません。あまりに単純でメリットがないように思うかもしれませんが、これは見かけだけです。正しい姿勢になるのは簡単ですが、その姿勢を維持するには腹筋、背筋、体幹の強度と忍耐力が要求されます。
プランクは体幹を鍛えるために最適な運動の1つですが、臀部の筋肉群や膝腱部分も鍛えられるほか、正しい姿勢を支持し、バランスをよくします。
強度を加味できる多くの方法もあり、体のさまざまな部分を鍛えられます。上のビデオではパーソナルトレーナーのジル・ロドリゲスさんが姿勢、バランス、全体的な体の調子をよくするのによい各種プランクを実演しています。
プランクは体幹強化やその他よい効果があるのでますます人気がでてきました: 大部分は複数の筋肉群を同時に使うので効果が上がります。この運動を日常のルーチンに加えるとどんなメリットが得られるでしょうか?
1. 引き締まったお腹 — プランクを行うと深層筋肉が鍛えられ、6つに割れて見える腹筋の土台ができます。腹筋が強くなるにつれて、胴の中心部が引き締まります。
ただし、本当に「6つに割れた」腹筋を得るためには、脂肪をカットしなければなりません。6段の腹筋容姿を得るには、男性は体脂肪を約6%、女性は約9%落とす必要があります。これは必ずしも健康的ではありません。
2. 背痛の軽減 — プランクは体幹を鍛えるので背痛に効く「副作用」があります。背筋も鍛えることができ、特に背中上部が鍛えられます。アメリカ運動委員会(ACE)によると次のように説明されています:
「プランク運動は腹筋膜の全層を収縮すると同時に最小限の動きが必要なので、背中下部の痛みを軽減するのに役立つ体幹強化のために最適な方法です。」
3. 柔軟性 — プランクは筋力を増強しながら背筋群の柔軟性も高めます。肩まわり、肩甲骨、肩甲骨の周りの筋肉が伸び(日常ではほとんど意識しない部位)、さらに膝腱部分と土踏まずやつま先のストレッチにもなります。
サイドプランクをすると側筋もストレッチできます(特に体と一直線になるように頭の先へ腕を伸ばしきるとよい)。強化の効果を増すにはロッキングプランクをお試しください – 基本プランク姿勢から初めてつま先を数センチ前後に動かして体を前後に動かします。
4. 気分をよくする — ほぼどの運動でも気分を高揚させる効果がありますが、プランクも例外ではありません。しかしプランクの特長としては、長時間の着座による凝りや緊張しやすい筋肉を伸ばせるので最終的にはリラックスできます。プランクで緊張から解放されると気分もよくなります。
5. バランスと姿勢改善 — 正しいプランクには腹筋を使い真っすぐな姿勢を維持します。サイドプランクや手足を伸ばして行うプランクは、バランスボールの上でプランクを行うような効果があるので、平衡感覚を得るのに特に効果があります。ご自分のバランス感覚をテストして強化するには片脚を上げるサイドプランクをお試しください – サイドプランクの姿勢を取り、上になった脚を上げて一つ数えます。
下げて繰り返し、次に側面を替えます。さらに、プランクは正しい姿勢を維持するために必要なすべての筋肉を鍛えます:背筋、胸、肩、腹筋、首の筋肉です。日常的にプランクをすると容易に背筋を伸ばして座ったり立つことができるようになります。
上のビデオのプランク実演をご覧ください。説明を読みたい方は次にプランクの基本についてアメリカ運動委員会による説明をご紹介します。
以下にフロントプランクの正しい方法について2点補足します:
すでにご説明しましたが、プランクをさまざまな方向で行うことができます:前面、側面、逆転、それぞれの向きで異なる筋肉群を使うので全身のスタイル調整や強化によい効果があります。
フロントプランクでは次の上体と下半身の領域を使います:腹筋、背中下部、胸、肩、 上部僧帽筋、首、二頭筋、三頭筋、臀部、大腿部、ふくらはぎ。サイドプランクは斜紋筋に特に有効で腰椎の安定に大いに効果があります。リバースプランクはお尻の筋肉、膝腱、腹筋、腰の下部を鍛えます。
サイドプランクを行なうためには、脚をまっすぐにしておいて、右側を下にして横になってください。次に、右前腕上で身体全体を支えてください。体は、つま先から頭まで直線の対角線」になります。股関節部と膝は床からはなします。
支えるために左手を自分の前の床やヒップ、または頭の後ろに着けることができます。1分間腹筋を引き締めて体勢を維持してください。
リバースプランクの場合足をまっすぐ投げ出した姿勢で床に座ります。両掌を床に着け、肩の真下です。次にお尻と腿を引き締め、体を押し上げて逆転プランク姿勢にします。
または、手ではなく肘をついて始めると急に上げる必要がなく軽くできます。再び、股関節部がまっすぐになっていることを確かめて、肩から踵まで直線対角線になるよう体勢を維持してください。
プランクをするときは正しい形がとても大切で、しすぎると負傷につながる場合があります。Huffington Postで認定パーソナルトレーナーのエステル・アンダーウッドさんが説明しています:
「運動中に首や背中下部が痛めば、脊柱上部や下部の弱みを表します。体幹も弱いと、脊骨がたわんで脊柱を圧迫し、椎間板に圧力がかかり、さらに肩関節に炎症を引き起こします。」
背中が痛いとか怪我しているときはプランクを特に慎重に行ってください。始めたばかりのときは、プランク姿勢を数秒にしておき、長く我慢できるようになるまで時間をかけて少しずつ時間を伸ばしていきます。次のようなよくあるプランクのミスをしないように注意してください:
腹筋プランクを2分以上維持できればかなり体はフィットしています。これができない場合、体幹力が不足しています。体幹力は全身の動作安定性や強度のために欠かせません。
プランクを2分以上維持できないと体重がありすぎる兆候でもあり、数キロ落とすとよいです。もっとよく気づかれるように以下のビデオで腹筋プランク最長時間ギネス世界記録保持者ジョジ・フードさんをご覧ください。
プランク姿勢を1時間20分7秒という驚くべき長時間維持した記録を持つ方です。腹筋プランクのその前の記録はリチャード・ハザードさんの50分11秒でした。
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