Dr. Mercolaより
米国大手の健康保険会社Blue Cross Blue Shield (BCBS)は民間被保険者のほぼ4%すなわち900万人は臨床レベルのうつ病を被っていることを示しています。
さらに、同社によるとうつ病発生率は過去5年で33%増加しており、老若男女を問わず全体的に着実に増加しているそうで、 — 思春期の少年少女や若い世代の発生率増加が特に懸念されます。
このデータの意味することは、特に、うつ病に苦しむたいていの人は一つかそれ以上の慢性病に罹っているという現実を考慮すると、はるかに深刻であると、BCBSが伝えていてます。うつ病に苦しんでいる方は、不安、糖尿病、心臓病その他の慢性病にも罹っている場合があります。
うつ病発生率が高まり続けているので、これを処置するには何が可能であろうかとお考えかもしれません。幸いにも、薬剤よりはるかによい効能がある多くの自然な療法が存在します。
4100万人の任意保険被保険者による保険金請求書に基づいて、BCBSは臨床レベルのうつ病という診断 — 大うつともいう — 症例が過去5年で33%増加していると報告しています。
うつ病を被っている人は不安、慢性病、薬物濫用等他の健康の異常とも闘っているという現実を前にして、BCBSは大うつが高血圧の次に「民間保険で付保されている人の全体的健康に最も影響がある二番目の異常」であるとしています。」
同社の報告書によると全世代の女性は臨床レベルのうつ病になる率が男性より高い傾向があります。2013年以来、うつ病の診断はどの年連層についても増加しており、最も急増しているのが若年層です。過去5年でうつ病の診断症例数が急増しました:
うつ病の男女ともに平均して健全な人生のうちの9.6年を喪失しているとその報告書が伝えています。「一部の文献は2030年までにはうつ病が長寿または生命の喪失のナンバー1の原因になるという予測をすでにし始めています,」と、BCBS協会の最高医療責任理事Dr.トレント・ヘイウッド氏が言っています。
孤独感以上に、不安も大きな問題になりました。アメリカ精神医学会(APA)が実施した成人1,004人を対象にしたアンケートで、39%は前年より今年のほうが心配度が増したと回答していると述べています。このアンケートのその他の結果には次のなことが挙げられます:
このアンケート調査結果に関して、APA会長のDr. アニータ・エヴレット氏が言っています: 「このアンケート回答から成人が特に健康、安全、金銭面についてますます不安になっていることを示しています。
ストレスや不安の増大は精神衛生を含む人の生活の多くの側面に大きな影響を及ぼし、これが家庭に影響します。その結果は日常の運動、リラグゼーション、健康的な食事、友人や家族と過ごすひと時によってストレスの影響を軽減するのに役立てる必要性があることを明白に示しています。」
注目すべき点として、そのアンケートは精神衛生と治療に対する姿勢や受け止め方についても調査しました。その結果:
うつ病、孤独、不安、その他の精神衛生の異常が蔓延していることを考えると、自分の行為の健全性を維持することは肉体的健康に注意するのと同じく重要です。
精神衛生と肉体的健康の間の強い連関について長年私は説明してきました。このつながりのことを一般的用語で言うと心身のつながりといえます。このつながりが存在するかについてよくわからない方は、米国国立精神衛生研究所(NIMH)がうつ病は以下の異常の高いリスクに関連していると表明したことを念頭においてください:
BCBSのアンケートによると、2016年に大うつと診断された900万人以上のうちの85%は、大うつに加え少なくとももう一つの健康の異常があると診断されていました。回答者のほぼ1/3は4種類かそれ以上の健康的懸念を訴えていました。臨床処置対象であるうつ病とその他の異常の間の関連性を探求して、BCBSが次のように説明しています:
「大うつと診断された人はこれがない人より、他の慢性病が一つかそれ以上ある率が二倍、痛み関連の異常や負傷を被る率が三倍、アルコールや薬物使用による異常を被る率が七倍あある。」
NIMHは「こうした疾患の一部の要因としてうつ病の人は例えば世話を求める、処方薬の服用とか、よい食事を食べたり運動する等自分の健康に注意するのが困難に陥っている」としています。」
NIMHはうつ病に関してさらに、科学者らが「体内でいつかの系統の機能の仕方が変化すること、その全ては肉体的健康に影響があることを発見した」と言っています。うつ病の人に特徴的な肉体的兆候には次のようなものがあげられます:
「これらは関連し合っています」とヘイウッド氏は言っています。「最初は何らかの異常で始まり、そのうちうつ病になるケースや、最初からうつ病になりその後の慢性的異常になっていくケースもあります。双方向で発生します。」
抗うつ薬関連の死亡症例に関する17件の研究についてメタ分析を実施したカナダのオンタリオ州マクマスター大学の研究者らは抗うつ薬を服用すると死亡リスクが高まると主張しています。
発見された事実から心臓血管病患者を除去してから、チームは抗うつ薬を服用する人は服用しない人に比べて死亡リスクが33%急増することを把握しました。
これを超して、抗うつ薬服用者は脳卒中や心臓発作などの心臓血管病のリスクが14%高いことに研究者らはコメントしています。マクマスター大学進化心理学助教授で研究主任執筆者ポール・アンドリューズPh.D.が「こうした結果にはおおいに懸念を抱いています」と語っています。
「抗うつ薬が肉体といかに相互作用するかについて正確に把握しないうちは、薬を飲むべきではないと彼らは勧めています。」
抗うつ薬は抑うつ症状の軽減に有用であると多くの医師は考えている反面、その研究の共著者でありマクマスター心理学・神経科学・行動科学部のPh.D.候補生マータ・マスレイ氏はこれらの薬剤が脳以外にどんな影響を及ぼすかについてはあまり知られていないと注意しています。「脳以外への影響について把握できていることは死亡リスクが高まることです」とマスレイ氏は言っています。」
プラスの面としては、マクマスターのチームは抗うつ薬が心臓病患者には有害な影響がないことを発見しました。その主な理由は抗うつ薬の選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)には心臓血管病に有益な血液を希釈する効果があることです。Daily Mail紙はその結果について次のように説明しています:
「抗うつ薬が血液希釈剤でもあり、血栓を止めるので心臓病患者の健康を実際には保護すると科学者らは考えている。しかし心臓病患者以外の人の場合、大量出血や体内出血のリスクが上がるので危険である。」
蔓延しつつある不安やうつ病さらに精神病薬と関連する潜在的なマイナスの影響を考えると、医薬品に頼る前に自然療法を検討すべきです。以下に可能な代替療法をいくつかご紹介します:
呼吸運動
呼吸の仕方は精神状態に複雑に結びついています。私はビューテイコ呼吸法の先端専門家パトリック・マクキーウェンさんとの会見を以前掲載したことがあります。そこで私はこの手法を強くお勧めしていました。
電磁場(EMF)への曝露
ベービーモニターや携帯電話、携帯電話電波塔、コードレスフォン、スマート電力計、WiFiルーターも想像するよりはるかに精神衛生に影響を及ぼしていると考えられています。少なくとも、寝るときぐらいはこれらの機器をオフにするか離して置くようにしましょう。
感情解放テクニック(EFT)。
下のビデオで、EFTの実践指導者ジュリー・シフマンさんがうつ対策用のタップ活用方法を説明しています。
運動
何らかの種類の動きを毎日することは最適な健康のために欠かせず、日常の運動は精神的および肉体的健康のために必須のものです。目標を定めて一日に少なくとも10,000歩は歩くとかカーディオトレーニング、ストレッチ、ウェートトレーニングも取り入れましょう。
腸の健康
胃腸の異常が不安やうつ病を含む各種の心理的問題と関連しているので、必ず繊維質が豊富な食事をしてください。また、発酵食品を日常食べたりプロバイオティックのサプリメントを摂ることも検討しましょう。
栄養の偏り
精神衛生の問題につながることがすでにわかっている栄養の偏りの一部には動物性オメガ3脂肪、ビタミンB群、マグネシウム、ビタミンD不足があります。
よく心するトレーニングや精神的練習
瞑想(よく心するトレーニングを含む)や祈り、その他の精神的練習は気を落ち着けさせて心を平穏にするだけではなく、心身と感情の連関を活性化するのにも役立ちます。
サイロシビン
魔法のキノコとも呼ばれるサイロシビンは米国ではまだ合法的ではありませんが、重篤な不安やうつ病の処置に画期的な効果があるようです。これは免許を取得した医療のプロのガイダンスの下でのみご使用ください。
睡眠
睡眠が認知力、記憶力、気分に直接インパクトがあることはすでにご存じかと思いますが、さらに、ほとんどの成人は7~9時間の質のとてもよい睡眠が必要であることもおそらく認識していらっしゃることでしょう。
砂糖と加工食品
食生活は精神衛生のために主な機能を果たしており、砂糖が多い加工食品を食べれば脳に栄養がほとんどいかず、気分をアンバランスにもします。何を食べるかの選択を若干変えるだけで精神衛生に大きな違いを生むことでしょう。
治療
不安とうつ病の症状を和らげるのを助けられる様々な役立つセラピーは存在します。中でも検討に値するものを数種類挙げるだけでも、鍼、頭蓋・仙骨マッサージ、眼球運動による脱感作および再処理法(EMDR)、自然のサウンド、対話療法、ヨガがあります。リラグゼーションと心身の注意力を増進するセラピー活動は検討に値します。
毒素との接触
毒素との接触は健康に大きく影響します。例えば、有毒なカビに接触したときによく起きる症状は不安なので、家やオフィスから離れて時を過ごすと症状がよくなるかどうかに注意してください。これまで引き延ばしてきてまだやったことがなければ、今こそ、有毒な自宅の掃除用品やパーソナルケア製品を自然な代替品に置き換えましょう。
精神衛生は肉体的健康と同じく重要であり、ご自身の注意を要します。ご自分の精神面と感情面に注意し始める手順を今すぐ取り始めてください。正式にうつ病という診断を受けたことがない方でも、不安やうつ状態にときどき襲われることがあるはずです。
予防的措置として上表から一つか二つをお試しになることができると思います。結局、少しの予防で大きな治癒の価値があります。
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