公衆衛生イシアチブを潰していることが暴かれたコカ・コーラ

コカ・コーラ

早分かり -

  • 少なくとも10カ国が消費を減少させ公衆衛生を改善するためにソーダ課税を実施したか実施に向けて作業中です
  • イギリスのテレビChannel 4のドキュメンタリーによってコカ・コーラ株式会社が自社の利益に響きそうな健康・環境関連政策を潰していることがばれました
  • ソーダ業界は公衆衛生政策に対して包括的なやり口で連携して潰しており、たばこ業界のやり口と同様に、メッセージの協調、有力専門家との密接な連携確立、科学のうそを暴く、わざと不正情報を流す、陰に隠れ出資や誘導により草の根市民運動に見せかける活動やロビー活動等の手口で行っています
文字サイズ:

Dr. Mercolaより

ソーダその他の甘味をつけた飲料は世界中にはやっている肥満や糖尿病の主な要因であり、科学的根拠に基づいて多くの公衆衛生関連組織が日々の砂糖制限を勧め始めました。

少なくとも10カ国が消費を減少させ公衆衛生を改善するためにソーダ課税を実施したか実施に向けて作業中です。

約355mlの普通の缶入りソーダには平均してティースプーン8~10杯分の砂糖が含まれており、これは毎日推奨砂糖摂取量ティースプーン6杯分の100%(25g)をはるかに超える量です。

砂糖はコカインと同じく依存症にさせるものであり摂り過ぎれば体に直接有毒な影響があることを考慮すると、肥満がそれほど重大な健康の危機になったことは想像がつきます。

以前の研究が控え目に示唆しても甘い飲料だけでも毎年世界で183,000人の死亡の原因であり、その内訳は133,000件のの糖尿病死亡例、44,000件の心臓病死亡例です。さらに悪い事実として、甘味を付けた飲料に関連する死亡例は45歳未満で最高だったことです。

毎日飲む甘い飲料を減らすと新陳代謝機能障害、心臓血管病、糖尿病、脳卒中、肥満のリスクを削減するために役立ちます。

残念ながら、ソーダ業界の収益性が継続するためにはその製品に関連するリスクに関して無知な大衆が必要であり、コカ・コーラのような企業は公衆衛生関連組織をわざわざ誤った方向に操作し、科学を歪ませて会社の計画を推進しています。

身体がコカ・コーラにいかに応答するか

元薬剤師のニライ・ナイクさんはコカ・コーラを一缶飲んだ最初の一時間以内に体内で何が起きているかを表すインフォグラフを作成しました。同氏はThe Daily Mailにこう説明しています:

「元コミュニティー薬剤師として勤務していた頃、薬漬けから人を解放するために成功を収めたことがあります … 患者の多くは毎日ソーダ類を飲んでいたものです。数種類の薬剤を服用していた数人の場合一日に2~3缶飲んでいました。

私が最初にアドバイスしたことは簡単な切替え、つまりソーダ類ではなく新鮮なレモンかライムジュースと水にすることでした。通常は、これだけでも健康に劇的なよい効果があったものです。

つまりそのことで私はソーダ類と砂糖こそ血圧と糖尿病や心臓病等の新陳代謝異常に関連する大問題であることがわかりました。」

>>>>> ここをクリック <<<<<

コカ・コーラによるとソーダは運動の前、運動中、運動後に最適に受け入れやすい保湿回復のためのものだそうです。しかしその生理的影響に基づいていえばこの主張はまったくのまやかしにほかなりません,喉が渇いているとき清潔な純粋な水はソーダと比べものになりません。

コカ・コーラによる公衆衛生イニシアチブ潰し工作が暴露された内部文書

イギリスのテレビChannel 4のドキュメンタリー「コカ・コーラの秘密」によってコカ・コーラ株式会社が自社の利益に響きそうな健康や環境関連政策を潰していることが暴かれました。

漏洩した社内文書とEメール(「コークファイル」と呼ばれるようになった)がソーダ業界が実際に、極めて調整し合い、包括的な方法で公衆衛生に対して工作していることを表しています。そのためにはタバコ業界が行っているよく知られている戦術を使っています:

メッセージの協調とマスコミへの働きかけ。コカ・コーラが会社の指定する書くべきことに従わなかったジャーナリストとどのように対応したかを示す一例:2016年5月のあるメールの中でコカ・コーラ本社世界グループ戦略コミュニケーション担当取締役アマンダロセターさんがこう書いています:

「Wiredのレポーターが昨夜会社のマスコミ担当に問い合わせてきて急な締め切りで一連の質問を寄せてきました。しかしその記事は今朝早く会社からの指示を待たずに掲載されていました。

その記事の焦点は砂糖、ステビア、会社による消費者への選択肢提供の意図を悲観的な調子で伝えています。このレポーターに連絡して会社の見解を記載せず会社の戦略に沿わずに自分の頭で書いた決定についてよく諭す予定です。」

発言力が大きい科学者や専門家と密接に連携し、この者たとに会社の見解を代弁させる一方、彼らが「中立的」専門家であると紹介します。

科学のうそを暴き不正情報を流す。ある研究に出資することだけでも結果に大きく影響を及ぼすことが調査から明らかになりました。

陰に隠れ出資や誘導により草の根市民運動に見せかける活動 — 実際には、世論がさ程高まっていないときに世論を内密に操作しあたかも草の根運動や特定の協議に対抗するかのように見せかけるという特殊利害の側の取り組み。

政府の全レベルに対するロビー活動。

公衆衛生コミュニティーと問題の多い関係を持つソーダ業界

公衆衛生の研究者らは、飲料業界が公衆衛生コミュニティーと深い金銭的結びつきを生み出してきたことや、この関係樹立が戦略的に実施されて批判を潰し、規制に対する闘争の味方を引き入れていることも警告しています。

近年行われたソーダ会社のスポンサー活動に関する調査は、ソーダ会社が博愛主義的利害を健康関連の組織と維持する理由が、実際には公衆衛生を改善するはずの措置を支援することと関係していないこと、実は業界の利害を推進するためにこうした組織に影響を及ぼすことであるのを示しました:

「2011~2015年までコカ・コーラとペプシコ両社は、蔓延する肥満との闘いを使命としている多くの医療関連や公衆衛生関連の組織を含む合計96の全国健康関連組織に出資していたことが判明した。その調査期間中にこのソーダメーカー二社はソーダの消費を減らしたり栄養改善を目指す29本の公衆衛生関連の法案に対してロビー活動を行った…

両社は97例の公衆衛生への行政介入に対してロビー活動を実施し、公衆衛生を改善するための誠実な取り組みに疑義を持ち上げた。両社からの出資を受容することによって健康関連組織は会社のマーケティング計画にうっかり乗せられている。」

ボストン大学の学生でその研究の共著者であるダニエル・アーロンさんによると、コカ・コーラとペプシコ両社が利益を守るために公衆衛生上の措置を意図的に潰しています。

多くの健康関連組織は出資者を満足させるために公衆衛生を軽視する

実際に調査は、影響力のある公衆衛生関連組織自体がソーダ課税イニシアチブに反対したり業界から寄付金を受けるとこうした問題を取り上げなくなった多くの事例を発見しました。以下はその二三の例にすぎません:

  • Save the Childrenという子供向けの健康関連教育プログラムを提供するNPOは過去いくつかの州でソーダ課税キャンペーンを支援していましたが、ペプシから500万ドルの供与を受けた2010年に突如として止めました。
  • 2012年にはニューヨーク州がスーパーサイズソーダ禁止法案を提出したとき、Academy of Nutrition and Dietetics(栄養・食事学アカデミー)はその措置を支援しない理由として「競合する研究」であることを挙げています。その年このアカデミーはコカ・コーラから$525,000を受領していました。その翌年コカ・コーラ社はさらに$350,000を供与していました。
  • コカ・コーラからコンサルティング料を受け取っていた者のリストに上がっている栄養士もカリフォルニア州オークランドで提案されていたソーダ課税を潰すことを目的にしたツィッターのキャンペーンに参加していました。
  • 全米黒人地位向上協会(NAACP)(目的は少数派の平等な取り扱いを求める闘争)は、黒人やヒスパニック系コミュニティーでは異常な率で肥満やこれに関連する健康の異常があるにも拘わらず、ソーダ課税イニシアチブに反対しました。
  • ヒスパニック連合会もソーダ課税イニシアチブを支持しないことにしました。両団体がなぜ寛大になったかはコカ・コーラから多額の寄付金を受領していた事実に照らせば一目瞭然です。NAACPは2010~2015年に$100万を超す寄付を受領しており、ヒスパニック連合会は2012~2015年には$600,000を受け取っていました。

コカ・コーラドリンクを「有毒」と判決したナイジェリアの裁判所

その一方ナイジェリアでは、ラゴスの高等裁判所判事がコカ・コーラの二製品スプライトとファンタが潜在的に有毒であると判決しました。理由は、製品に使用されている安息香酸とサンセットイェローはアスコルビン酸(ビタミンC)と併存すると健康リスクになるということです。(前者の物質はビタミンCと混ぜると発がん物質であるベンゼンに変換される) CNNはこのように報じています:

「アデダヨ・オイェバンジ判事はNigerian Bottling Co.にファンタとスプライトにはビタミンCと併用しないように警告表示を行うよう命じ、健康基準を確保し損ねたナイジェリア国立食品医薬品管理統制局に対して(NAFDAC)200万ナイラ($6,350)の費用支払いを命じた。

「NAFDACがNigeria Bottling Companyが製造するファンタとスプライトの消費者に対する規制義務を重大に怠っていたことは明白である」とその判事は言い渡した。「NAFDACはこれらの製品を人間が消費する製品として満足ゆくものとして認証したことによりこの偉大な国の市民を騙した。実際にはアスコルビン酸と混ざると有毒になる。」

この判決に応じてナイジェリアの消費者保護委員会は独自の調査を開始した。この委員会の理事長ドゥペ・アトキが次のように説明しています:

「当委員会はこの判決を基にまたこの判決に関して生じた疑義について大いに懸念を抱いている。ファンタ、スプライト、コカ・コーラはナイジェリアで明白かつ一貫して最も普及している飲料である。その消費年齢層の広まりは4歳児から成人までとおそらく最も広範囲にも及ぶ。」

もう少し馴染みのある例としては、北アイルランドなるコカ・コーラの工場で機械がどういう理由によるのか人間の大便で詰まったことからコカ・コーラがもう一件のスキャンダルに対応していました。幸いにも、汚染された缶は物流も販売もされませんでした。同社は警察を呼びこの奇怪な汚染がいかに発生したかを調査させました。

ダイエット・ソーダでは解決しません

ソーダやその他の人口甘味料を含む飲料を破棄すれば体重と健康をよくするために行える最も重要な手順の一つであると私は確信しています。これにはいわゆる「ダイエット」ドリンクを避けることも含みます。人口甘味料を含む飲料は実際には普通のソーダより健康を害します。

人口甘味料が食欲を増すこと、炭水化物への渇望を増し、脂肪貯蔵を刺激し、体重増加を促すことは研究から判明しています。実際には、ダイエットソーダは肥満リスクを倍加し、日常的なソーダ(1日1缶の割合)では肥満リスクが60%増大することと関連しています。

そのほか、アスパルテームには脳の障害や早産等数多くの有害な影響があること、また、スクラロースが特に小腸を損傷することも判明しています。すでに2008年、ある研究はスクラロースについて次の事実を発見しています:

  • 小腸内の善玉菌を50%減らす
  • 小腸内のpHレベルを上げる
  • 体内の糖タンパク質に影響して重大な健康への影響をもたらす。特に化学療法やAIDS、特定の心臓病処置を受けている人の場合これが当てはまります

この研究に応じて全米の消費者教育団体Citizens for Healtの会長ジェームズ・ターナー氏は次の声明を発表しました:

「そのレポートは人工甘味料Splendaとその主要成分であるスクラロースがその製品を消費する人に脅威であることは明白であるとしています。Splendaを使用したために副作用を訴える数百人の消費者が私どもの団体に苦情を寄せており、この研究はその小さい黄色のパッケージに含まれる化学物質が大きい赤い警告ラベルを貼られるべきであることを確認しました。」

最適な健康のためなら、多くの清水を飲む

残念ながら、多くの人は以上のような健康リスクをいまだに知りません。健康的な腸内細菌叢を持つことは最適な健康のために絶対不可欠であり、明らかに、健康な小腸の細菌を半分まで破壊しうるどんな製品も健康に重大なリスクになります。

砂糖も不健康な細菌の成長を促し、多くの人は加工食品の食べ過ぎによりすでに健康的細菌が不足しています。このため毎日発酵野菜を食べることや最後の手段としては少なくとも高品質のプロバイオティクスを服用することをお勧めしています。

清水こそゼロカロリードリンクであることをお忘れなく。これよりカロリーが少ない飲料はありません。これについて考慮すれば、普通のミネラルウォーターではなく人工甘味料入りの水を選ぶ理由などないのではないでしょうか?少しは味が欲しいという方は新鮮なレモンやライムをミネラルウォーターに絞ると味がつき、しかもこれらの果物にはあらゆる果物の中で果糖が最も少ないのでよいです。