6月に他の季節より味がよい6つの食品

新鮮食品

早分かり -

  • 旬の産品は新鮮さ、風味、栄養が最高です
  • 夏が旬の食品6つはいちご、アスパラガス、」エンドウ豆、桃、ビート、若いニンニクです
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Dr. Mercolaより

夏が本格的になると豊富な旬の産品が出始めます。旬の産品はおいしいのは疑いもないことですが、新鮮なほうが健康的です。旬に(地元産の)産品を買うと、何日も何週間も冷蔵庫に格納されるものより同じ食品でも栄養価が減っていません。

昔は食事の健康度は食品の種類や栄養価で測っていました。しかし近年の研究によると旬の地元産食品を買うことも健康な食生活かどうかを評価するために含めるべきことが解明されました。

地元の農産物市場へ買い物かごを1つか2つ下げて行き、夏が旬の6種類の食品に着目しましょう。

6月においしい6つの食品

お住まいの地域に「自分で摘み取るいちごをどうぞ」の看板が出始めるのを見たことがありませんか?つまりいちごが熟して食べごろになったことを意味します。いちごはビタミンC、マンガン、カリウム、葉酸,、アンソシアニン、エラジタニン、フラボノイド、テルペノイド、ペノール酸、 エラグ酸、抗炎症効果がある植物栄養素が豊富です。

特にいちごに含まれるフラボノイドのなかでもフィセチンは乳がん細胞を殺し、いちごのトリテルペンは「計り知れない」抗炎症効果があることがわかっています。また、いちごを毎週3食分食べる女性は心臓発作確率が32%低くなることがある研究で判明しました。

その効能はベリー類に含まれるフラボノイドmアンソシアニンによるもので、これは特徴的な赤みや紫の色合いを与える抗酸化物質です。いちごが貴重な栄養素の源ですが、適度な量にしておくのがよいです。

1カップに7gの果糖を含んでおり、1日にすべての摂取源から得る果糖を15~25gに抑えるように私はお勧めしています。(体重過剰や糖尿病、高血圧、スタチン系薬剤の摂取中なら少なめにしましょう。)

アスパラガス

身体がドーパミン、セロトニン、ノルエピネフリンを生産するのを促す葉酸、ビタミンB群が豊富な食品としてアスパラガスは気分を支持してくれる「気持ちよさを促す」野菜です。

アスパラガスは重要な抗がん物質グルタチオンも豊富で、小さい血管の破裂を防止し、おそらく放射線からも保護すると考えられるルチンも含みます。アスパラガスはビタミンA、C、K、E、ビタミンB群、カリウム、繊維質、亜鉛のよい摂取源でもあります。

この最適な夏野菜はさらに、腸内の善玉菌に栄養を与えるプレバイオティック物質であるイヌリンも豊富に含みます。腸内の善玉菌は消化や吸収をよくし、免疫機能で重要な役割を果たしています。イヌリンは2型糖尿病にも効能があります。

2型糖尿病の女性が1日にイヌリン10gを2か月間服用したところ、血糖制御や抗酸化物質レベルが改善しました。イヌリンの腸内細菌叢の改善や直接的な抗酸化特性が糖尿病を治すのに役立ちます。

夏の間はアスパラガスを軽く蒸すかソテーしてから冷凍し、サラダに加えます。調理し過ぎていなければ、歯当たりがよいです。

エンドウ豆

冷凍エンドウ豆ではその効能は得られません。新鮮な緑のエンドウ豆は甘く、とてもおいしいので使い道は制限なくあります。葉野菜の一種であるエンドウ豆にはポリフェノールのクメストロールを含む自然が恵んだ最も強力な闘病に効く化合物が豊富に含まれます。

クメストロールその他自然な植物性化合物ポリフェノールを最も多く摂った人は胃がんリスクが50%低いことが研究でわかっています。

エンドウ豆に含まれるサポニン、フェルラ酸やカフェイン酸等のフェノール酸、カテキンやエピカテキン等のフラボノイド等その他植物栄養素は抗酸化、抗炎症効果があり、エンドウ豆が糖尿病によい要因です。

緑エンドウ豆は血糖制御によいタンパク質や繊維質も豊富です。興味をそそる事実として、エンドウ豆は生息する地域の環境にもメリットがあります。例:

  • エンドウ豆は「窒素固定」作物です。つまり、土壌の中の細菌と同様に大気中の窒素を取得し、これを利用能の高い形に変換し、肥料なしで土中窒素を増やします。
  • エンドウ豆は土壌の浸食を防止し、収穫後にこの植物が分解することで土壌を肥沃にします。
  • エンドウ豆と他の作物を輪作すると害虫や病気の発生を抑えます。

桃も6月が旬で、ビタミンC、A、E、K、カリウム、ナイアシン、銅や鉄を豊富に含みます。桃にはリコペンやルテインなどのフラボノイドのほか、ゼアキサンチンとクリプトキサンチンも含まれます。

桃のポリフェノールは乳がん細胞を阻害することが発見されており、肥満による糖尿病や心臓病を予防する生体活性がある化合物も含みます。中粒の桃には約6gの果糖が含まれているので、いちごと同様に適度な量にとどめておくのがよいです。

ビート

ビートは夏新鮮でおいしく、サラダにとてもよく合います。ビートの根には野菜のなかで最も多く糖分が含まれていますが、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質も豊富です。ビートを週に数回食べると糖分の摂り過ぎにならずにその豊富な栄養を摂るのに最適な方法です。

ビートは細胞、タンパク質や酵素を環境から受けるストレスから保護する栄養素の一つであるベタインが豊富です。また、抗炎症、内臓の保護、血管の危険要因軽減、体力増強効果、数多くの慢性疾患の予防に役立つことが知られています。

ビートに深紅色を与えている強力な植物性栄養素は、抗ガン特性も有しています。研究によるとビートの根のエキスが多くの動物モデルで飲料水に含ませて投与したら複数の器官で腫瘍の発生を軽減し、例えば、ビートの根のエキスはヒトのすい臓がん、乳がん、前立腺がんの処置にも応用研究されています。

ビートにはさらに、免疫力を高めるビタミンC、繊維質、さらにカリウム(神経や筋肉の機能に必須の要素)やマンガン(骨、肝臓、腎臓、膵臓によい)などのミネラルも豊富です。ビートにはビタミンB葉酸塩も含まれており、先天性欠損症のリスクを軽減するのに役立ちます。

ビートに含まれるベタリン色素は、分解された毒素が他の分子に結合して身体から排泄される際のはたらきである、体内の第2相解毒プロセスを促進します。昔から、ビートは解毒に役立ち、血液と肝臓の浄化に重宝されてきました。

にんにく

「若いニンニクすなわち春ニンニクはまだ成熟した球根ができていない若いニンニクです。普通のニンニクより風味は弱く、先端が緑で、らっきょうに似ていて食べれます。運が良ければ、地元農産物市場で若いニンニクが見つかるかもしれません。使い方は、ニンニク、ラッキョウ、長ネギと同じようにどんなレシピにも使用できます。

にんにくはマンガン、カルシウム、リン、セレン、ビタミンB6、ビタミンCを豊富に含み、甲状腺のほか骨のためにもなります。ニンニクの治療効果の多くはその独特の臭いの元でもある、アリシン等の硫黄含有化合物によるものと考えられています。

にんにくのその他の健康によい化合物には、オリゴ糖、アルギニンが豊富なタンパク質、セレン、フラボノイドが含まれます。ニンニクの160の病気によい効能を実証した研究もあります。一般的に、にんにくのメリットには主に4種類あります:

  • 炎症緩和(変形性関節症やその他炎症が原因の病気のリスク軽減)
  • 免疫機能の促進(抗菌性、抗真菌性、抗ウィルス性、抗寄生虫性)
  • 心臓血管系の健康と循環の改善(閉塞の防止、プラーク形成の遅延、脂質の改善、血圧低下)
  • 14種類のガン細胞に対する毒性(脳、肺、乳房、胃、膵臓を含む)

さらに、ニンニクは薬剤耐性のあるバクテリアに対しても効果があり、成分のアリシンが体内で代謝されると、他の知られている化合物より急速にフリーラジカルと反応する化合物であるスルフェン酸を生成します。

旬の有機産品を求めること

最適なのは食べるものすべてが有機品であることです。同様のテーマを扱う最大規模の試験によれば、「しばしばまたは常に」有機食品を食べる人は残留殺虫剤レベルが有機農産物をほとんど食べない人よりも約65%低くなっています。

研究から有機農産物の殺虫剤平均含有量は、従来の農産物より180倍低いことが明らかになっています。誰でも有機農産物を入手できるわけではなく、従来の農産物よりも高くなることもあります

リスクを軽減しつつお金を節約する一つの方法としては、他の従来品は「従来通り継続」すると同時に一部は有機品を購入することです。フルーツや野菜の種類によって残留農薬量は異なります。Consumer ReportsがUSDAの農薬データプログラムから得たエータ12年分を解析して、異なる種類の産品別リスク分類(極めて低いから高いまで)を実施しました。

子供は特に農薬を含む環境毒素にとても脆弱なので、リスク評価を3歳半の児童に基づいて行いました。

その分析結果から、リスクが中高の産品は以下のような食品例で、これらは必ず有機品を買うように勧めています。上記の6月が旬の食品のうち2つ – 桃といちご – がこのリストに含まれているので注意してください:

ニンジン

グリーンビーンズ(サヤエンドウ)

アマトウガラシ

唐辛子

みかんrines

ネクタリン

クランベリー

さつまいも

何が有機の資格を得られるかについてよくわからない場合、判断基準は有機食品であるためには合成農薬を使用せずに栽培したものであることが条件です。しかし天然の農薬、最新開発の合成農薬は有機農法でも認可されています。しかし有機農法と従来方法でのこれらの同じ農薬の使用法や安全度には大きな違いがあります。

自分で菜園に植え付けたことがありますか?

新鮮で旬の産品を得るための最適な方法は自分で作ることです。全米ガーデニング協会(National Gardening Association、NGA)の特別レポートによると3世帯に1つは自分で食品を育てています。

これは2013年時点には米国で4200万世帯に当たり、2008年から17%増でした。菜園を維持すれば新鮮で汚染されていない食品を自分で取れ、健康によく、食費節約にもなります。

NGAの推計では、世帯平均で年間$70を菜園に費やす一方、生産した産品の価値は$600に相当するのでROIは$530と算定できます。いちご、アスパラガス、エンドウ豆、ビート、ニンニクは自宅の庭でも育てられます。とてもおいしいフルーツや野菜を身近に得ることができます。