裸で寝る多くの健康の効能

裸で寝る

早分かり -

  • 裸で寝るとよく眠れる他にも多くの効能があります。その効能の多くは体温を下げることに関連しており、 体温が下がると睡眠の質によく影響します。
  • 睡眠の質をよくすることに加え、裸で寝ると新陳代謝を盛んにし、血行をよくし、精子の質や皮膚、生殖器の健康を高め、ホルモン均衡、性生活改善に役立ちます。
  • 質のよい睡眠は脳の解毒や認知力の健康に欠かせません。睡眠改善のヒントとしては規則正しい朝晩お決まりの行動、刺激のある物を避けること、寝室から電子機器を出すことなどが挙げられます
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Dr. Mercolaより

裸で寝ると睡眠と健康をよくできるのでしょうか?その通りであることを示す根拠があり、裸で寝るとよく眠れる他にも多くの効能があります。興味深い事実として、アンケート対象の人のうちたったの8%しか裸で寝ると答えていません。

その健康の効能の多くは裸で寝ると暑くなり過ぎないという事実に基づいており、暑くなると睡眠の質に悪影響があります。寝付くと体温は下がり、体幹温度が下がると深く眠れます。

起床すると体温が上がり、このため寝つけなくなり、暑い状態で眠気が続くようになります。

まず何より自宅を温かくしすぎている人が多く、パジャマを着るとさらに温かくなり、睡眠が浅く、頻繁に目が覚めるようになります。最適なのは寝室の気温を21℃以下に維持することです。 睡眠のために最適な室温 は15~20℃であることが研究からわかっています。

皮膚の表面温度差が0.4℃下がるだけで睡眠がより安定することをある研究が示しました。しかし裸で寝る効能はまだ他にもあります。

裸で寝る想像つかなかった健康の効能

新陳代謝改善

体温を下げると熱を出すことで体温調節を助けている一種の体脂肪である褐色脂肪を活性化させます。

褐色脂肪が多い人は安静時新陳代謝率が高く、血糖値調整力に優れ、インスリン感度が高いことを研究が示しています。ある研究で、冷凍室で寝た参加者の褐色脂肪が二倍になりました。

血行改善

裸で寝ると血流が制約されず、このため全身特に心臓と筋肉によいです。

健康的な皮膚と生殖器

バクテリアは暖かく湿気た部分で盛んに生きるので、下着を含めて何も着ないことで、酵母菌感染しやすい女性は特にメリットを受けられます。わきの下(さらに皮膚全体)を含む他の部位も呼吸しやすくなるので効能があります。

精子の質改善

男性も「特別攻撃隊」式睡眠のメリットを受けられます。睾丸は平均体温より少し低めの温度に精子を維持するように作られています。睾丸を体に密着させる下着は精子の質を悪くし、男性の生殖能力を下げます。

性生活改善

肌の接触(さらにオルガズム)はオキシトシンという「一体感」ホルモンを放出させ、これが絆の強さ感や感情的親近感を高めます。裸でいるとき通常は性的行為を行うので、裸で寝ると性関係の機会が増え、カップルを親密にさせます。

ホルモンバランス

夜間身体が涼しいと裸で寝ることでコルチゾールが減り、成長ホルモンが増え、メラトニンのバランスがとれるようになり、これら全てのことが健康的睡眠パターンを促し、不安、ストレス、食物渇望を軽減します。

睡眠改善で脳の健康を改善

裸で寝ることについてのメリットに加え、脳健康世界委員会(GCBH)が近年、脳解毒 (深い睡眠の間にしか行われない)や認知力の健康に欠かせない良質の睡眠を得るために、昼間、晩と睡眠中の推奨事項をいくつか発表しました。その推奨事項に含むもの:

毎朝、毎晩の決まった行動

毎日定時起床、規則的な就寝の維持。一貫した気を落ち着かせる就寝時のお決まりのパターンを確立すると、寝つきがよくなります。温浴したり、良書を読んだり、あるいは弛緩運動などは役立ちます。

規則的運動を続けることも睡眠周期を最適化します。可能な限り午後10時前に就寝することで生物時計周期を最適化できます。

刺激物を避ける

就寝の3時間前を過ぎたら水以外のドリンク類食べ物を一切摂らない。寝る3時間前以降は夕食を避けるとミトコンドリアの健康によいです。

就寝の4~6時間前にアルコールやニコチンを避け、カフェインに敏感な人の場合コーヒーやカフェイン入りドリンクを昼食後に飲まないこと。(極端に感度の高い人は午後や夕刻でもチョコレートを食べないこと。)

寝室から電子機器をなくす

つまりテレビ、電話機、コンピュータ、タブレットを含み、これらの画面から出る青い光がメラトニンの生産を抑制してしまうので、寝つけなくなります。

昼寝を30分未満にする

夕方のストレスを避ける

夕方には熱い議論を避け、「心配事のための時間」を朝の15分に制限して夜まで引きずらないこと。就寝の遅くとも1~2時間前までに仕事を全て片付ける。寝付く前に翌日の計画や期限の心配せずリラックスする時が必要です。

寝室にはペットを入れない

多くの人はペットといっしょに寝るのを楽しみますが、ペットといっしょだと睡眠は妨害されます。

日夜光への暴露を最適化する

朝や午後早い時間帯には明るい日中の光に当たり、概日リズムとメラトニン生産を定着させて同期しましょう。特に寝つきが悪いとか不眠な人は日中に明るい光に当たることはとても大切です。

一般的にLEDや電子機器などのメラトニン生産を阻害する青系の光を避けるのが最適です。この点は特に日没後に重要です。

良質フィルターをコンピュータ画面に使用すると、こうした光源の問題が軽減されます。私の気に入って使っているものはIrisというかつてブルガリアのダニエル・ジョールジエフさんというプログラマーが開発したプログラムです。

近年同氏はTEDxトークでこの安価なプログラムについて説明していました。iPadバージョンも開発しました。

最も日常よく使う電球を明るい白熱電球に替えましょう。ろうそくは私たちの先祖が何千年も使用してきた健康的な光源です。

簡単な方策は夕刻以降に青い光を遮断する琥珀色の眼鏡をかけるとさらに効果があるようです。 AmazonでUvexの製品S1933X)が$9以下で見つかりましt。

眼鏡をかけたらどんな光源があるかは問いません。日没以降私はこの眼鏡をかけて以来とてもよくなったと実感しています。

視力が劇的によくなり62歳になった今でも老眼鏡をかけていません。

寝室を暗く涼しく静寂に

サーモスタットの設定を下げるのに加え、寝室は暗く、できる限り静かに維持しましょう。たとえわずかでも暗い光に睡眠中露出されていると 脳の機能に悪い影響があることが研究により判明しています。最適なのは暗黒にできるカーテンを設置したりアイマスクをかけることです。

睡眠は最適な健康のために欠かせない

健康に多くのし方で影響する睡眠GCBHが脳に特に注目していることは当然ですが、睡眠は全身のために重要です。あなたが必要な睡眠時間がどれくらいかに関していうと、最適な健康と病気の予防のために毎晩約8時間の睡眠を成人が必要としていることを研究が示しています。子供や十代の子はさらに長く寝る必要があります。睡眠欠如や質の悪い睡眠で起こりうること:

自動車事故のリスク増大

業務上事故のリスク増大

課題を処理する能力の低下

学習や記憶能力の低下

仕事の生産性低下

職場や他の活動での創造性の低下

スポーツの記録低下

2型糖尿病、肥満、がん、高血圧、骨粗鬆症、 心臓血管病

うつのリスク増

認知症やアルツハイマー病にかかるリスク増大

免疫機能の低下

反応時間の遅延

感情や感情的知覚の調整の減少

学校の成績悪化

胃潰瘍になりやすくなる

アルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症(MS)、がんの悪化

炎症、免疫系の刺激を受けやすくなる体質、糖尿病、がん、ストレスに関連する遺伝子発現のリスク増加

深い睡眠中に下垂体腺から普通なら分泌されるはずの成長ホルモンの生産が睡眠遮断により阻害されることによる老化の加速

睡眠薬を避けるべき理由

GCBHはまた、睡眠薬には特に高齢者に副作用があるので、避けるように警告しています。研究が実証している通り、睡眠薬をのんでもより長く眠れるわけでもないし、睡眠の質が高まるわけでもありません。

例えば、睡眠薬ベルソムラは偽薬より(平均)6分寝つきが早くなり16分だけ長く寝ていられるだけであることが証明されており、 — しかも、そのメーカーの自社検査の結果なのです。

また、ベルソムラに対しては2015年2~7月だけで約1,000件の消費者苦情が米国食品医薬品局(FDA)に届け出されました。多くの苦情はこの薬が効かないというものでした。金縛り、翌日のけだるさ、果ては自殺の考えや自殺未遂まで報告されていました。

国立衛生研究所(NIH)がスポンサーとなって行われた研究を分析したところ、アンビエン、ルネスタ、ソナタなどの睡眠薬は平均して偽薬より寝付くまでの時間が約13分早くなり、総睡眠時間を11分延長できただけでした。

興味深いことに参加者らは最大1時間まで長く寝れたと思っていたことです。これは記憶形成を阻害する前向性健忘症によるものと考えられます。睡眠薬を飲んだ後で起きると、寝ることができなかったという事実さえ忘れる傾向があります。

2012年に発表されたある研究では、睡眠薬を服用している人が服用していない人に比べて特定ガンのリスクが35%高いだけでなく、死亡する確率が400%近く高いことがわかりました。

驚くべきことに、このことは患者が年間に18錠以下の睡眠薬を飲んだ場合にも当てはまることで、これは3週間に一錠足らずに当たります。睡眠薬に伴うその他の健康リスク:

インスリン耐性、食物渇望、体重増加、糖尿病のリスク増大

健忘症、日中に生じた出来事さえ忘れる

うつ、混同、方向感覚欠如、幻想

事故のリスク増加FDAに提出された各種の研究が(アンビエンその他の睡眠薬に含まれる)ゾルピデムの血中濃度50 ng/mL超の場合、女性を中心に運転に支障をきたすことが判明しています。

ベナドリルを含む睡眠薬は半減期が約18時間なので、毎晩これを飲む人は翌日ほとんどこの薬の影響で基本的に鎮静化された状態を継続していることになり、認知力支障や事故確率増大につながります。

高齢者の認知症リスク増大

錯眠 — 夢遊病を含む変質的行動反応、ほとんど睡眠状態でありながら潜在的に当惑させるようなまたは危険な活動の開始(運転、性交、食事(バター添加タバコ、塩サンドイッチ、生ベーコンなど奇抜な製品を含む)、SMS送信、ツィートなど)

最適な健康のためには睡眠を最優先

毎晩の睡眠時間を8時間まで増やし、睡眠の質を改善することで全体的な健康改善におおいに役立ち、肉体的や心理的問題のリスクも減ります。

睡眠を最適化するには、早寝することもお忘れなく。朝6時半には起床すべき方は夜半過ぎに就寝すれば睡眠欠如のためのレシピ同然です。

多くのフィットネストラッカーが今では日中の身体の動きと睡眠を追跡する機能があるので、実際の睡眠時間をよく把握できるようになります。

その製品の中にはどんな活動なら熟睡しやすく、どんな要因が睡眠不足をもたらすかがわかるものがあります。睡眠の問題で頭をかかえている方ならこれを一つ買うのはよい投資といえるでしょう。睡眠の衛生状態をよくして睡眠の質を高めるためにまだヒントがあるので、以前の記事もご参照ください:「よい夜間の睡眠をお望みですか?寝る前にしてはいけないことがあります」