Dr. Mercolaより
音楽のパワーと影響は数種類の側面から研究されており、人間のパフォーマンスに対する音楽のインパクトには驚くべきものがあります。数学的技能の向上をはじめ、足でポンプを踏むレートや心臓を普通に鼓動させるようにしたり、音楽を過小評価すべきではありません。
実に運動は健康をよくするために選べるライフスタイルの選択肢のなかで最も重要なものの1つです。私は43年以来運動してきましたが、前半20年間はオーディオなしで運動していました。後半の20年間は自然医学や多くの人的成長の原則を学ぶのに実に役立ったオーディオ講義を聞きました。
しかし近年になってから、特に高強度スプリント8運動プログラムを利用して以来、音楽には高度なレベルで運動するやる気を出させるという想像していなかった効果があることを発見しました。
私の運動強度は音楽のおかげで大幅に変わりました。スプリント8の要は自分の年齢を220から引いた値に匹敵する最大鼓動に至るほど十分に激しく運動することにあります。一生懸命運動してよい曲を聞くことで鼓動が171にもなり、これは上の計算より7多かったのです。
自分の聞く音楽を変えれば175までいくんではないかと思っています。
上のNew York Timesの記事は音楽でいかに肉体的達成度がよくなるかという領域において、実に面白い発展がいくつかあったことを取り上げています。
音楽の効果がいかに上がるかについての正確な仕組みを誰も説明できませんが、研究者らは音楽が運動中に大きなインパクトを与えることを一貫して実証しており – その次にいくぶんか説明できているようです。
動機付けは1つの要因なようです。異なるタイプの音韻が例えば、喜びとかメランコリーなど異なる情感を呼び起こし、特定のタイプの曲はもっと速く走るやる気を出させたり、たとえ疲れていても頑張りを出させます。
しかしもっと面白い結びつきは音楽のビートに応答するように私たちは多かれ少なかれ「有線接続」されているという事実にあります。New York Timesは次のように報じています:
「おそらく、身体はまず拍子に応答し、その後から心がついていくようで、さらに鼓動や呼吸が増し、その結果生化学的反応が曲にともなって起き、さらに速く動こうとする元気とやる気を出させるようである。」
では音楽を利用しない理由があるでしょうか?
音楽は人類の誕生の頃からともに存在してきたものであり、言葉が発話され始めた頃よりはるか前まで遡るほど古いようです。
スポーツ医学・科学専門誌Scandinavian Journal of Medicine & Science in Sportsに掲載されたある研究が、十数人の大学生に定置バイクをこがせると同時にオリジナルのテンポで再生した6種類の曲を聞かせました。次に同じ曲をそれぞれオリジナルのテンポより10%速くしたり遅くしてみて肉体的効果を比較しました。
想像つくように音楽のテンポが遅くなると、参加者の頑張り度も下がりました。テンポを上げると、パフォーマンスも上がりました。
New York Timesは次のように報じています:
「逆説的だが参加者は運動が楽になったとは感じていなかった。どの程度激しく運動しているかの感覚は2.4%増加した。アップテンポな曲は運動の不快感を騙さなかった。むしろそういう曲はもっと頑張ろうという気にさせたようである。
研究者らが説明するように、『音楽を速く再生したとき、参加者はそのことを受け止め、むしろよりそっちを好み、もっと頑張った。」
従って身体は多かれ少なかれ無意識レベルで拍子に単に応答しているようですが、運動中に再生する曲のタイプやテンポは意識的な動機付けレベルにも影響するようです。さらに、これらが合わさって拍子に合わせて、同時に曲自体が動機づけ、その魔力が発揮されるようです....
New York Timesに掲載されたあるもう一件の研究も同年に出ました。音楽を聞きながらプレイしたバスケットボール選手は得点を上げるプレッシャーの下にあるとき「息が詰まる」ことがなくなったことが発見されました。
そこで理論化されたことは音楽が選手に新たな注意の対象を与えたので、これが「自分自身や観衆、ゴールシュートという肉体的プロセスについての思いから」気を楽にしたので、身体がむしろ自動的に解放され、自分の中の思考プロセスによるうさんくさい干渉から解かれたということでした。
興味深い点として、運動のみ行うと気分をよくし、速く意思決定できるようになる一方、運動中に音楽を聞くと流暢に話せるようになることが発見されました。
Heart Lung誌に掲載された2003年のある研究は運動中に曲を聞いた冠動脈疾患の患者の認知力が増し、話し方が流暢になることを発見しました。
冠動脈疾患は認知力が衰えることはわかっています。その研究では曲を聞いた後のほうが何も聞かなかったときより二倍以上話し方が流暢になる兆候が見られました。
その研究はこれらの発見事実を説明するところまでは行っていませんでした。しかし、曲を聞くと身体と脳の間に自動的な相互作用があることと何らかの関係があると考えられ、この作用によって脳は言語をより容易に処理できるようになり、ちょうど数学のスキルもよくなるのと同じようです。
その仕組みはともかく、話し方が流暢になれるという期待感をもって音楽を聞きながら運動すること自体に害は決してありません。
運動は最も効果的なストレス軽減戦略の1つでしょう。運動してもしていなくても、音楽もそれ自体が素晴らしい気分調整役です。
大きくアップビートな曲は刺激的で元気を出させる効果がある一方、スローな曲は鎮静効果があり、落ち着け、心を和らげる精神的、情緒的効果があります。
あらゆる形態の病気に最もつながりやすいストレスを大幅に軽減すると同時に、意識を覚醒させ成長潜在力を最大化するのに役立つ、もう1つの抜群であり科学的でもあるツールはインサイトオーディオCDです。私のクリニックで多くの患者がその効能を大いに受けました。
自然な雨の落ち着かせるサウンドの下に層状の構成をしている「両耳性うなり」が意識を劇的にパワフルな状態に変えるのに役立ちます。
マッサージセラピストその他身体を扱うことを業とする人は音楽を利用してクライアントに効果を与える専門家であり、心身ともに落ち着け、安らげる全身的体験を生み出します。音楽のリズム、メロディー、音質も速めに癒してくれるあの「特別な平穏の場」を体験できます。
この癒しの効果は印象的でもあります。
ハープの曲は例えば心臓のトラブルがある人や痛みまたは不安の犠牲者に特に役立ちます。ハープの曲は未熟児にも効能があることはわかっています。The Bedside Harpのウェブサイトはハープ音楽の人間の健康や総体的に健全な状態へのインパクトについて印象的な数多くの研究をリストアップしています。
興味深いことに、ハーバードの研究者らは健康な心臓のリズムは古典音楽に見出されるのと同じリズムであること、(ハープ曲のような)特定のリズムが鼓動を正常化することを実証しました。
実際に、ハーバードには音楽と医療についての感じのいいウェブサイトがありますので、詳しくはそのサイトをご参照ください。
1990年代初頭のある研究は音楽が術後患者の鼓動を大きく下げ、血圧と呼吸数を落ち着けて調整するという結論に至りました。
音楽セラピーには次のような効果もあります:
2008年のあるThe Journal of Clinical Nursingに掲載された研究が、妊婦が落ち着ける曲を聞くとストレス、不安とうつ状態が大幅に軽減することを発見しました。
研究者たちは、次のように結論しました:
「発見された事実を利用して妊婦にこの費用効果的な音楽手法を日常生活の中で利用し、ストレス、不安とうつ状態を軽減するように励ますことができる。」
世界で最もシンプルなもの事の中には健康に深い効能を持つということにも根拠があります。
うつ状態、全身的ストレス、不安は多くの妊婦に共通するトラブルなので、このことは素晴らしい助言であり、ますます多くの抗うつ薬が妊娠中に使用されている事実に鑑みると、特にその価値を見出せます。
研究の中には妊娠中の抗うつ薬使用が奇形児リスクを高めないと主張するものがある一方で、他の研究は新生児の重篤なリバウンド効果をもたらすことを発見しました。薬物は明らかにうつ状態の妊婦のための最適な選択肢ではありません。その他に多くのよりよいオプションがあります – 音楽はそのうちの1つです。
繰り返すと、音楽と運動を組み合わせて、精神を変にする薬剤に頼らずうつ状態を解決するための効能に優れる戦略が手に入ります。
このことは運動が母子ともに、妊娠中に効能があるとして明確に示されれていることからして、妊婦にとってもあてはまります。
冒頭で説明したように、曲を聞きながら運動すると楽しくなる以上の効能があります。2008年のもう一件のNew York Times記事「They're playing my song: Time to work out(自分の曲「運動する時間」が鳴っている)」の中でスポーツ心理学者のコスタス・カラゲオルギス(Costas Karageorghis)氏が音楽を聞きながら運動するといかによいかについて次の効果を挙げています:
規則的な運動のルーチンに取り組むことは栄養価の高い食生活と同じく重要です。音楽と運動によるこれらのプラスの効能を考慮して、運動にいくらか調子を加味することができるでしょう。
自分のルーチンに合う曲の選び方がわかりませんか?
Lifehackerの面白い記事究極の運動プレイリストの作り方なら役立つはずです。今やたいていの人はMP3再生装置(及び多くのタイプの携帯電話にこの機能がある)をお持ちなので、一貫してアップビートな音楽で自分を動機づけるための簡単な方法です。
スプリント8運動をしている方の場合、正味集中運動している時間は一曲分の4分にしかなりません。そこでお気に入りの発想を豊かにしそうな歌を集めると効果があるでしょう。
Lifehackerは運動を最適化するためのテンポ(BPM)120~140の曲を選ぶように推奨しています。さらに短編ビデオでは特定の曲のBPMを判断する方法とそれを助けるソフトウェアへのリンクも提供しています。
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