Dr. Mercolaより
マスコミや映画などではセックスするほど幸せになれるとよく示されています。しかしこれは本当にそうでしょうか?カナダのダルハウジー大学研究者らはこれを突き止めるために一連の実験を行いました。
セックスの頻度と全体的に健全なあり方の関連性は関係を持っている人のためにのみ有意であることが最初の研究から判明しました。次の研究二件では関係を持っている人たちのみを対象にしたところ、「マジックナンバー」は週一回であることが発見されました。
週に4回以上頻繁にすること自体は悪い事ではなかった反面、週一回する人より幸せなわけでもないことがわかっています。義理から頻繁にする夫婦にとって、この研究はプレッシャーから解放してくれます。
セックスすると二人の関係にもっと満足できるようになるのでおふたりがもっと幸せに感じるようになることを研究者は発見しています。博士課程修了研究者で主著者のエイミー・ムイーズさんはCNNで次のように語っていました:
「関係を持っている人にとって、ロマンチックな関係の質が全体的な幸せをもっともよく予測させる要因の1つで、週一回以上したところで悪くはないが(関係による絆を)強化するわけでもないようです。」
このことを前提にした上で、週一回かそれ以上するカップルはまずなによりも関係に満足しているようで、 — その研究は性と幸福感のいずれが先に来るのか(おそらくそれは問題ではない)を識別できませんでした。
さらに、週一回が誰にもよいという決まりは確かにありません。人によってはもっとするほうが幸せになれる場合もあるし、もっと少ないほうがよい人もいます。セックスセラピストのヴァネッサ・マリンさんはたいていの場合、多忙な予定に追われるのでする暇がないことからしてもっとしたいと思っていると示唆しています。
確かに個人的な問題ですけれども、この点に関していうと、カレンダーにする日を予定に組んで試すことができます。人によっては親密なひと時を計画したい一方、他の人は自発性をより好みます。しかし正解はありません — お二人にちょうどよいところでするのがよいです。
おふたりともする頻度に満足している限り、これをわざわざ増やす必要はありません。実際にカップルにする頻度を二倍に増やすように「指示」したときは、幸福感や性の喜びが減ることをある研究は発見しました。この場合その行為が「家事」になってしまったようです。
主任研究者のカーネギーメロン大学経済学と心理学のジョージ・ルーウェンステイン教授がCNNで「何でもしろと言われてするのは楽しくなくします」と言っていました。
しかしご自分のセックスのための「絶好調の」ゾーンがどの辺にあるかがわからない場合は実験してみてはいかがでしょうか?一か月間性関係を週三回以上して、翌月は二回にし、おふたりに最適な頻度が見つかるまで調整していくとよいです。この回数は月によって変わる確率が高いです。
初春のある日に日光で皮膚を温めるとかヘルシーな食べ物にかぶりつくこともひょっとするととても好きになれることかもしれませんし、何かが気持ちよいときは自分のためによいということは常に賞与のようなもので — 性生活にも確かにあてはまります。
感情的効能の他にもヘルシーな性生活には以下のような効能も期待できます。
免疫を高める
セックスを頻繁に行う人(週に1、2回)は、免疫グロボリンA(IgA)が高レベルです。IgA免疫系は体の最も最初に働く防衛機能です。
入りこんでくる微生物を入り口で追い払う機能をしており、体の免疫系の出番を少なく、あるいはなくします。頻繁にセックスする人が病気を殆どしないということで、その説明がつきます。
心臓の健康
American Journal of Cardiologyに掲載されたある研究によると、定期的にセックスする男性(週に最低2回)は、月に1回か、それ以下の男性と比べ、心臓病に罹る割合が45%低いそうです。
血圧を下げる
性的行為、特に性交はストレス反応の改善と血圧低下をもたらします。
ある種の運動である
セックスは運動のように心拍数を上げ、エネルギーを燃やし、筋肉を強くします。実際、セックスが男性に1分につきおよそ4カロリー、女性は3カロリーを消費することを、時には運動の「重要な」形態であることが研究から明らかになっています。それは、柔軟性とバランスの維持を助ることさえできます。
痛みの軽減
性的行為は疼痛軽減ホルモンを分泌し、腰や脚の痛み、また、月経や関節炎による痛み、頭痛の緩和にも役立つことが分かっています。
ある研究によれば、片頭痛や群発頭痛の部分的あるいは完全な回復をもたらすということです。
前立腺がんリスクの低減
一月に21回は射精する(性交か自慰)男性は前立腺がんリスクが低いことをある研究が発見しました。しかしこの関連性については他の要因が関与している可能性があるのでさらに掘り下げて検討する余地があります。
睡眠の改善
セックスの後、リラックスを誘うホルモンのプロラクチンが分泌され、寝つきがよくなります。「愛のホルモン」オキシトシンはオルガズムの間に分泌されますが、睡眠も促すので、就寝直前に親密に結びつくことを好む場合には特にメリットがありそうです。
ストレスの緩和
セックスにより、気分がよくなる天然の化学物質が分泌され、ストレスを和らげ、喜びや落着き、自己評価を上げます。性交はまた、人前で公演するようなストレスのある状況に向かうときに応答性がよくなることもわかっています。
性欲を上げる
セックスするほど、し続けたいという欲求が高まります。特に女性の場合、そこには、肉体的にもそうですが、精神的な繋がりがあります。
セックスをするほど、膣の潤滑が増し、血流や血管の弾力性が増大します。 それにより、さらに喜びが大きくなるのです。
女性の膀胱制御を改善
性交により、オルガスム中に収縮する骨盤底筋が強くなります。そうすると女性の膀胱コントロールが改善され、尿漏れを防ぎます。
ケーゲル体操(排尿を途中で止めることで、骨盤底筋を引き上げそのまま止める)をすることで、この効果はさらにアップします。
仲の良さを増し絆を強める
セックスやオルガスムは「愛のホルモン」オキシトシン濃度を上げ、パートナーとの絆が深まったと感じさせます。
日常的にセックスしない場合でも、ハギングやキスといった他の形の親密な接触から同様の多くの効能を得られますハギングも「愛のホルモン」オキシトシン濃度を上げます。これは心臓の健康その他に有益な効果があります。
例えばある研究はパートナーと短時間でも温かみのある接触をした後は血圧が下がることを発見しました。20秒抱き締め合い、10分手を握り合うことも血圧や鼓動へのインパクトを含むストレスの肉体への有害な影響も軽減しました。
抱きしめ合うとコルチゾールのようなストレスホルモンのレベルを下げることが知られています。ハグはまた、脳の眼窩前頭皮質を活性化します。この部分は、報償と同乗の気持ちの中枢です。
毎日10分抱きしめ合うと体内の生化学的及び生理的応答を促し、このため健康をとても改善します。
ある研究によると、メリットに含まれるのは、次の通りです。
心臓病のリスク低下
ストレスの低下
疲労に強くなる
免疫システムの強化
感染に強くなる
うつ状態の緩和
性交の最適頻度が週一回なら抱きしめ合うのは週何回が最適でしょうか?多いほどよいのかもしれません。British Journal of Theatre Nursing誌に掲載されたある研究は次のように説明しています:
「一日四回のハギングはうつ状態への対抗手段であり、一日八回のハグは精神を安定させ、十二回になると真に心理的な成長を実現できる。」
ハギングや性交と同様に、キスすることは、脳にセロトニン、ドーパミンとオキシトシンのような幸せな気分にさせる化学物質である幸福万能薬を分泌させます。
これは幸福感にとって重要であるだけでなく、関係を強化する助けにもなります。キスをすると免疫系も活性化し皮膚や鼻炎アレルギーの反応を減らす効果があることが示されています。
別の研究でも、パートナーとキスすることに特に重きを置いて6週間過ごした人々が、ストレスレベルの著しい減少があったと報告したと、発表しました。ストレスの改善に加えて、キスしている参加者はまた、関係にたいへん満足でき、総コレステロール低下を報告しました。
男性が出勤前に情熱的なキスを受けると、より稼ぎが増えるという研究結果さえあります。この事実は、キス(それに伴う幸せな家庭生活)がより幸せで生産性を高くし、自尊心を高め、究極的にさらに生産性の高い勤務日になることを示唆しています。
肉体的支障や関係の問題を除き、自然にリビドーを強くし、親密な生活のハーモニーを復活させるのに役立ち、ライフスタイルの向上も伴う場合があります。以下の工夫を使って性欲を上げ、性生活をより充実させましょう。
食生活から穀類や糖分を一掃しましょう。糖分、特にフルクトースをなくすことは重要です。血流の糖分濃度が高くなると、 性ホルモンをコントロールする遺伝子を本当に不活性化します。
私の栄養プランでもご説明した健康的な食生活を送りましょう。これにより、インスリン濃度が正常になります。これは、性生活など、健康のあらゆる面に影響を与えます。
ビタミンDレベルの最適化、理想的には日光に当たることによるビタミンD濃度の増加がテストステロンレベルを上げるので性欲を盛んにすることがありえます。
定期的に運動しましょう。高強度インターバルトレーニングエクササイズを取り入れましょう。そうすると、成長ホルモン(HGH)の生成が最適になります。
喫煙や過剰な飲酒をさけましょう。
質の良い、元気を回復できる睡眠をたっぷりとりましょう。
コリンとビタミンB5サプリメントの摂取を心がけましょう。 男女ともに性的メッセージを誘発する神経伝達物質がアセチルコリン(ACH)です。ACH濃度が下がると、性生活も衰えるそうです。ACH濃度を安全かつ効果的に高めるには、コリンサプリメント(1,000~3,000mg)とビタミンB5(500~1,500mg)を摂取することです。
ストレスは性欲を下げ、セックスを心の隅に追いやることになります。感情解放テクニック(EFT)を学んで感情をコントロールできるようにすると、こうした問題が減り、性生活に活を入れるのに実際役立ちます。
EFTは心理的な指圧療法で、ストレスに関連する考えに効果的に対応し、気持ちを鎮め、どんな難題にも立ち向かえる気にさせてくれます。そうして、一直線に喜びを追求していけるようになります。
マカの根をお試しください。熱帯雨林のハーブマカは何世紀もリビドーを上げるために利用されてきたもので、女性の閉経期の症状を解消するためにも使われてきました。マカの根が抗うつ剤により誘発される閉経後女性の性機能障害を緩和し、このハーブがほとんど副作用が無く許容されることが研究で判明しています。
恋愛関係がうまくいく10のコツ
セックスの効果トップ11
性生活に良い7つの食品
幸せな結婚生活を送る夫婦の7習慣
このウェブサイトの閲覧を続けとクッキーの使用、改訂個人情報保護方針、サービスの提供条件に同意したものとみなされます。
同意する