ふけの自宅療法

フケ

早分かり -

  • 乾燥肌や真菌、酵母の異常増殖はよくあるふけの原因です
  • オメガ3脂肪をもっと食べるとふけの根本原因を解消するのを助けます
  • 局所的に、レモン、重曹、リンゴ酢、ティーツリーオイル、さらに塩でもふけ退治に役立ちます
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Dr. Mercolaより

20歳までに世界の約50%の人はふけに悩んだ経験があり、20%の人がふけに悩んだ経験があります。ふけは死んだ皮膚が過剰になり髪や肩に目立ち始め、かゆみ、うろこがあるような頭皮を伴うこともあります。

少量のふけ粉は普通です。皮膚細胞は死に頭皮から剥離して落ちるからです。しかし人によってはこの量が異常に増え、慢性的または特定の発生因子によって生じます。

ふけの原因は?

乾燥肌がふけの最大原因で、あなたがこの状態なら、乾燥肌は別の部位にもあるはずです。乾燥肌が原因のふけは他の原因によるふけより小さく油気が少ない粉状の傾向があります。

乾燥したかさかさした皮膚が身体のどこかにあれば動物性オメガ3脂肪の欠乏兆候です。

オメガ3をいわし、アンチョビ、野生アラスカ鮭、オキアミ油から豊富に摂ることでふけが出たときまず対策を開始できます。オメガ3脂肪 は皮膚の脂肪を正常にし細胞の脱水状態を防止します。

これで皮膚細胞が強くなり保湿され続け、かさかさにならなくなります。さらに、オメガ3脂肪は抗炎症効果があるので頭皮を含む炎症した皮膚を治すのを助けます。

乾燥肌が原因ではないと思う方は、ふけが特にpityriasis capitisという属の真菌に感染したために発生した可能性があります。もう1つの酵母に似た真菌malassezia globosaも関与していることがわかっています。真菌は頭皮にいて皮膚の油脂を餌にしています。

Malassezia globosa菌はリパーゼという酵素で油脂を代謝しており、副産物としてオレイン酸を発生させます。この酸が皮膚を通り皮膚細胞の欠落を促します。ブラッドフォード大学細胞生物学のデス・トービン教授がDaily Mailで次のように説明しています:

「この酵母はふけに深くかかわっており、これらの関連性は解明されていないけれども酵母が頭皮細胞の欠落率を高めるような酵素を生み出すので人によっては炎症応答が出ます。」

ふけの根本原因に対処する…

酵母によるふけの最もよい問題解決法 の一つは糖分と穀類の摂取量を減らすことです。

糖分は真菌や酵母の増殖を促し、精製穀類も糖分に極めて急速に分解します。

ジュースや多くのくだものも真菌の増殖を継続させます。低糖分、穀類無しか極めて少量に切り替えることでふけの根本原因に対抗する重要な戦略になります。ふけのその他の原因は何でしょうか?

  • 脂漏性皮膚炎炎症した油っぽい皮膚が特徴のこの病気もふけのよくある原因です。典型的にかさかさした白や黄色のうろこ状の物が覆っている赤身を帯びた油っぽい皮膚が発生します。この異常は頭皮だけではなく眉毛、胸骨、股間、脇の下、鼻、耳の後ろ(すべて油を出す腺が多くある)でも発生します。
  • ヘアケア製品への敏感性:ヘアケア製品への敏感性があると接触性皮膚炎につながり、赤く痒いうろこに覆われた感じの頭皮になります。この異常はシャンプー、コンディショナー、スタイリング製品が原因のこともあります。パーマヘアダイに含まれるパラフェニレンジアミンという化学物質も発赤、痒み、うろこに覆われたような頭皮の原因です。
  • 頻繁なシャンプーやスタイリング製品の過剰使用:シャンプーが頻繁すぎると頭皮を炎症させふけにつながります。スタイリング製品の使い過ぎも同様の問題につながり、頭皮に堆積し、脂っぽくしてふけが発生しやすくなります。

男性と神経系の異常がある人ほどふけが出る

人生のうちで誰でもふけに悩むことがある場合もありますが、男性は女性よりふけが出やすいです。この異常が男性ホルモンと関わているからか男性のほうが頭皮の油脂腺が大きいためでもあるようです。

年齢も一つの要因である場合があります。ふけは何歳でも発生しうるものですが、大部分が成人の若年時代や中年の間に発生します。ふけは心臓発作や脳卒中などの病気から快復中の人や免疫系が劣化した人(HIV感染者等)にも発生しやすいです。

パーキンソン病等神経病の人もseborrheic dermatitisやふけが発生しやすいです。その原因はまだ解明されていません。

お粗末な食生活も原因であり、特に亜鉛、ビタミンB群、健康な脂肪が不足すると顕著で、これらの栄養素不足の人ほどふけが出やすいです。

医薬シャンプーで解決できますか?

ふけの問題があれば医薬シャンプーに頼りたいことがあるかもしれません。最も人気があるブランド製品には抗菌剤である亜鉛ピリチオンが含有されています。ふけ管理には効果があるようですが、これでは治りません。

この手のシャンプーは使い止めると、ふけがまた発生するので、たいていの場合ふけが出ないように一週間に二三回以上シャンプーせざるを得なくなります。

その他のシャンプーは一週間に2回以上使用すると頭皮を炎症させるおそれがある抗菌剤ケトコナゾールを含むその他のシャンプーがあります。さらに、ある研究がこのようなシャンプーのために髪が硬く、梳きにくくなり、滑らかさが失われ、亜鉛ピリチオンシャンプーより髪が縮れる傾向があることを発見しました。

コールタールもふけシャンプーにもう1つよく入っている成分です。このため皮膚細胞の成長を鈍くして死ぬサイクルを長くするので、かさかさになりやすくなります。これは周知の発がん物質なので、今後は頭皮に磨り込まないでください。

当然のことながら、最近、ふけシャンプー由来の真菌除去剤 が浄水処理された水に初めて検出されました。この真菌除去剤は藻を殺すと考えられていますが、大きい植物の生長を阻害し、魚やその他の水生動物に影響します。

ふけの簡単な13の自宅療法

自家製ふけシャンプーを作るなら、アスピリン2個を潰してシャンプーと(手の平にとって)混ぜてから先髪します。

アスピリンにはサリシル酸が含まれており、これは多くのふけシャンプーに使用されており、かさかさした皮膚を柔らかくし、死んだ皮膚を洗い流しやすくします。この混合液を1~2分頭皮にしみこませてからゆすぎ、普通のシャンプーで繰り返します。

しかし買ったものか自家製かを問わず医薬シャンプーだけが選択肢なわけではありません。ふけは以下にご紹介するような簡素な自宅療法で自然に解消できます:

1.ティーツリーオイルかラベンダーオイル

ティーツリーオイルには自然な抗ウィルス性、抗菌性、抗カビ性があり、炎症を減らし、効果的に感染を治します。5%ティーツリーオイル入りシャンプーがふけ重度を41%改善したことをある研究が発見しました。

ラベンダーオイルも同じ効果がある効能のある抗カビ剤です。ティーツリーオイルかラベンダーオイルをいつものシャンプーに数滴落とすこの方法を日常お使いになるといいです。

2.重曹

一握り程度の重曹 を濡らした髪と頭皮に磨り込み、よく擦り、すすぎます。重曹が真菌を減らし、数週間後に頭皮が自然な油脂を生産できるようになって髪が柔らかくなります。

3.りんご酢

りんご酢 は頭皮のpHを変え、酵母が成長しにくい状態にします。リンゴ酢1/4カップを同量の水とアトマイザーの中で混ぜ、頭皮に掛けます。タオルで頭を包み、15分から1時間置き、普通に洗い流します。リンゴ酢スプレーは週二回ご使用ください。

4.マウスウォッシュ

マウスウォッシュには抗カビ性があるので頭皮から酵母を除去するのによいです。シャンプーした後にマウスウォッシュを髪につけ、洗い流したらいつものコンディショナーを着けます。

5.ココナッツオイル

ココナッツオイルはラウリン酸を豊富に含んでおり、抗ウィルス性、抗菌性、抗カビ性で周知です。.テーブルスプーン数杯分をたっぷり頭皮にマッサージして1時間ほどそのまま置きます。次に普通にシャンプーします。

6.レモン

リンゴ酢と同様、レモン が頭皮のpHを変えるのでふけができにくくなります。レモンをテーブルスプーン2杯頭皮に注ぎ、濯ぎます。次に、レモンテーブルスプーン1杯を水1カップに混ぜ、髪を濯ぎます。よくなるまで毎日お試しください。

7.塩

塩の研磨性が効きます。乾いた頭皮を若干塩でマッサージするとかさかさ肌が緩み、シャンプーにより容易に死んだ皮膚が流されます。

8.アロエベラ

ふけに炎症を伴う場合、新鮮なアロエベラをシャンプーの前に頭皮に磨り込みます。頭皮が冷却され、炎症やかゆみを抑えます。

9.にんにく

にんにくはもう1つの抗カビ性物質で、潰して頭皮に擦り着けるとふけを抑えられます。頭皮に着けやすくし臭いを減らすため、はちみつと混ぜてからいつものようにシャンプーします。

10.オリーブ油

オリーブ油はおそらく頭皮の保湿効果があるために伝統的にふけ解消のために利用されてきました。頭皮に10滴落としてマッサージし、シャワーキャップを被りそのまま一晩おきます。朝シャンプーします。

11.ストレスを減らす

ストレスはふけを発生させ、症状を悪化させることが知られており、規則的なストレス管理は誰にも欠かせません。人によっては、ストレス管理に含まれることとして、否定的な人や過剰にストレスを受けている人から離れていること、少なくとも、夜のニュースが気持ちを乱すものならニュースを見ないようにして、共感的なストレスを避けましょう。

しかし、究極的には、ストレス解消にできることとは、個人の選択によります。あなたのストレス管理テクニックは、あなたに合ったものでなければならないし、もっと大切なことはそれが効き目があることです。

キックボクシングをすることがフラストレーションを解消するならば、そうしてください。瞑想がより効果的ならば、それも良いでしょう。例えば、エネルギー心理学技法の一つ感情解放テクニック(EFT)も非常に有効です。それは、実際にあなたを再プログラムして毎日の生活で避けられないストレスに対して体の反応を更新するのです。

12.日光浴

頭皮を適度な日光に当てると日射がふけの原因である真菌を抑えるのでフケを解消しやすくなります。皮膚の健康に欠かせないビタミンD濃度も日光に当たると増えます。

13.亜鉛とビタミンBを豊富に摂る

亜鉛は頭皮の油脂生産を制御しやすくし、この余計な油こそふけの元である真菌の増殖を促します。ビタミンB特にビタミンB6は亜鉛の腸内吸収を助け、ビタミンB6欠乏が乾燥肌やふけ(亜鉛欠乏もふけ等のかさかさ肌に関連する)に関連しています。

カキ、草で育てたビーフ、チーズ、放し飼いの鶏肉はとりわけ亜鉛が豊富ですが、かぼちゃの種、ごま、カシューナッツ、アーモンドにも含まれており、さらにサプリを通して補ってください。

永久にふけとおさらばしたいなら根本原因を解決することです。その原因が酵母や真菌の異常な増殖なら砂糖や穀類が真菌の増殖(ふけ症状を悪化させる)を促すので止めることです。