Dr. Mercolaより
その通りで、人間が排便する頻度には標準が実際に存在します。当然誰でも排便の調子がときには狂うこともありますが、こうした最も自分だけの現象に関しては概していえばいくつかの説得力ある基準が存在します。
健康的な「排泄」スケジュールの一部になっているいくつか他の側面が合わさって排便頻度が決まってきます。検討の対象は何が正常で異常かだけではなく、する量がどれくらいなら多すぎるまたは少なすぎるのかについてもあります。する頻度には何が影響するのでしょうか?おそらくもっと規則的にするようになるには何をすべきかということが最も核心的なことだと思います。
実際に、大腸を空にする頻度は健康度や身体がよく潤滑された機械のように本当に機能を果たしているかどうかを見るよい指標です。
想像するよりはるかに多くの人がこうした疑問を持っていますが、特定の兆候と症状が何かの問題の表れではないかという不安やおそれは医師や親密な家族と話したところで当惑するのがこわいので、正面から向かい合わないまま対応をとらずにやり過ごすことが多いです
排泄というプロセスは未消化の食物や不要な廃棄物を除去する方法であり、「規則性」が健康の手本になる理由がここにあります。不規則な排便は感情、脳による情報処理能力、吹き出物やお腹にガスが溜まることに影響し、栄養素の吸収を妨げます。
これは当然個人差があります21歳の学生にとっての正常で健康な状態と41歳の職業漁師や71歳の熱狂的編み物ファンを比較しようとしたら、食生活、ライフスタイル、その他の要因を検討する必要があります。
しかし、ある研究では研究者は参加者268人のうち98%が週3回から一日3回までの範囲で腸の動きの頻度が異なることを発見しました。この両極端の頻度とも正常であると見なされました。
また、緊急、無理、出きらないといった事例も正常だし、年齢差が要因ではないようでした。それはそれとして、Medical News Todayが次のような最もよくある、思考を促す正しい排泄の側面の一部について疑問を投げかけています:
Perfect Originsによると身長、体重、食生活に応じて小腸内には排泄物がだいたい2.5~9kgの範囲で溜まっていることもあります。「規則的な」間隔で排泄できないと以下のような問題の原因になったり悪化させます:
胃のもたれなどの不快感
胸やけ
ガスの増加
便秘
下痢
過敏性腸症候群
不眠症
情緒不安定
皮膚の異常
アレルギー
排便は消化プロセスの最終段階です。食物を呑み込むと蠕動といって食道の筋肉が収縮したり弛緩したりして食物を胃へ送ります。胃の中で食物が分解され、胃液が出て内容を流動状態に維持します。次は小腸、肝臓、大腸と続きます。Kids Healthの説明:
「栄養分のほとんどが食べ物の混座り合った物から取り除かれた後は廃棄物が残り、これは身体が利用できません。この残り物を対外に出さないとだめなんです。どこに行くかわかるかな?ヒントがあるよ:さっと流れる物と一緒に出ていく。
出る前に大腸という大きい腸の一部を通りここが水分や少々のミネラルを血の中に取り込める最後の場所。水が廃棄物から吸い取られると、残ったものは硬くなりながら進んでいき、最後に固形物になります。」
多くの要因がこのプロセスを止める場合があり、便秘または出やすくなったり、痛くしたり、下痢という水状にもなります。どんな食事やライフスタイルを自分で選ぶかによって排泄の仕方が大きく変わってきます。これらには以下が挙げられます:
食べる繊維質の量。健康的な量をとれば規則正しい排便を維持すのに役立ちます
ルーチンを維持する。旅行とか頻繁な生活の変化は「容易な」排泄に影響します
活動すると大腸がよりよく機能するようになるので運動が大切。または運動しないライフスタイルはこの逆になります
水をよく飲まないと排泄しにくくなるので飲む液体の量
便秘を促す制酸剤、オピオイド、抗うつ剤等の薬剤
下剤の頻繁な使用。これは心臓病、発作、皮肉にも便秘につながります。
質の悪い食事。必須ビタミンやミネラルがないので重篤な影響が規則正しい排便に及びます
便秘を促す鉄のサプリメント
排泄頻度に影響するプロゲステロンやエストロゲンなどのホルモン剤
クローン病、大腸炎などの病気、インフルエンザでさえ排便頻度に影響する
食べる物や何を食べないかが消化系の機能態様に大きく影響してきます。繊維質が豊富なお野菜をたくさん召し上がると規則正しい排便に役立ち、同時に穀類には反栄養素や、グルテン等便秘やさらにレクチンといったさらに悪い、腸に穴が開く問題を引き起こす物を含む粘性の高いタンパク質を含みます。加工食品は最も健康な状態の大腸でさえ害を与えます。
考えたことがないかもしれませんが、トイレができる前、昔の時代は当然のこと、今日でも世界の特定地域では排便に使う筋肉が全く異なります。残念ながら、脚の筋肉が弱すぎトイレでしゃがんだ後に立つことができないという一つの理由がために、高齢者が介護施設に入らざるを得なくなったことも今日の社会にはあります。
今日ますます多くの人が排便でしゃがむのではなく座るようになってきました。しかし、座ると排泄を完全にできなくなります。専門家によると、座ると大腸内部の物を全て排泄する身体の能力が阻害されます。
世界の大部分では、しゃがんで膝が胸に近い姿勢だと座った時の姿勢(90°になる格好)より排泄には最適な姿勢です。
しゃがむと直腸の位置がまっすぐになるので出やすくなります。しゃがむと痔や大腸疾患の予防にも役立ちます。このことは未開発国では数種類の消化系や大腸関連の異常が発生しにくいことから実証されています。
トイレでは規則的にしゃがんですると脚の筋肉を強く維持するのに役立ち、平衡感覚や補助なしで歩く能力をつけるのによいです。
ご自分で気が付いていらっしゃるいと思いますが、トイレでのひと時は外出中は自宅程満足できないもので、一たび質素な自宅に帰った瞬間、やっとのことで、全部出し切りたい突然の感覚に襲われることもあると思います。旅行後に帰宅すると同時にこれはよく起きることです。
なぜそうなっているのでしょうか?メルボルン大学心理学ニック・ハスラム教授(「Psychology in the Bathroom」(トイレの中の心理学の著者)がThe Atlanticに語ったところでは、便秘に煩わされてきたときにもそのことは起きます。自分だけの周囲環境にやっとのことでたどり着くという安心感がそれほど大きな役割を演じているわけです。同氏の説明:
「ほとんどの人は慣れた(私的な)周囲環境の中でトイレに行くほうが心地よく感じる。筆者の考えでは旅行から帰ったとたんに起きる「負荷解放」という実感がほぼパブロフの犬の反応にも相当する:自宅というのは、そここそ行くのに最適な場所であるということを意味する安全性の信号そのものである。旅行中を一貫してどんな禁止や我慢する状況があった場合、その弛緩応答は帰宅したとき突如発生する確率が高い。」
この現象においてはさらに2つの要因が役割を演じています:外出先で慣れない食事をするとときどき大腸を不安定にし、こうした食品が慣れない細菌を持ち込むことにもつながる場合があり、このため、帰宅するまでの間細菌叢がけいれん状態に陥りやすくなる。
シカゴ大学細菌叢研究所所長で外科教授のジャック・ジルバート氏は、「自宅での排便がより心地よい」と感じると一言で言えばそれまでですが、実はもっと複雑なことが関わっていると認めています。「何かを思い出そうとするときにはそのときの体験に関する感覚的なシミュラクラ現象を呼び起こしているわけです。」
運転席に座り、シートベルトをして、イグニッションをオンにし、タバコを取り出そうと胸ポケットに手をやるといったような一連のお決まりの動作が、タバコを吸いたい気持ちにさせるのと同様に、自宅という慣れた場所に入るとトイレを使いたいという感覚的パルスを刺激するわけです。
これと同様に、戸を開き、その日の持ち物を台に置き、靴を脱ぐと、では「トイレへ」直行という応答につながります。ジルバート氏は次のように説明しています:
「もっと心地よい」というのは感情的状態ですが、感情は生理的応答です。従って「もっと心地よい」とは生理的状態を指します。これは身体が環境にいかに応答しているかを表しています。帰宅するとグルコース耐性が変化します。
アドレナリンポンプが変化し、筋肉のエネルギー感知機能が変化し、実際の呼吸を変化させ、新陳代謝で燃えるエネルギー量が変わり、さらに蓄積される脂肪の量にも影響します。
また、睡眠を制御するホルモンが変化するので帰宅後の睡眠パターンが変化します。こうした要因のすべてが食物の消化速度に影響します。」
科学者らは人間の身体が特定の感覚的刺激にいかに応答するかの仕組みを解明できていませんが、実際に応答していることまではわかっています。環境要因や安心が便通を促すと仮定すると、ジルバート氏によると、ペパーミントの臭いがするときは必ず排尿が促されるように学習させられるそうです。
トイレを使うときに医師の処置を求めるか少なくとも助言を求めるべき兆候を示すいくつかの症状に注意してください。喀血や血便はそのうちの2つの異常です。以下の症状を含む他の異常では医師に診てもらったほうがよいです:
痔、便秘、下痢等多くの異常は容易に解決できます。数日間特に何週間も繰り返す緩い水のような便だと電解質が体外へ失われている可能性が高いです。「さっぱりと」出す解消能力のほかにも大腸を「すっきり」した状態に維持するために最も効果がある方法のうち3つ:
身体に調和し続けていると健康を維持しやすくなります。ときには止めるべきものは止めたほうが今まで通りでよいことより大切なこともあります。
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