二日酔いから回復する方法

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二日酔い

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二日酔いの英語hangoverの字義は「以前から残された物」となります。1904年、この言葉がお酒を飲むことと関連づけられたのがきっかけで、飲んだ後気分が悪い状態を指す意味がすぐに普及しました。

数夜連続で友達や家族と飲んだ後二日酔いになり、それを治そうとしていろいろ試したご経験のある方もいらしゃるでしょうか。しかし二日酔いになる仕組みは何で、まずなにより防止するこはできるのでしょうか?

二日酔いを効果的に治すよい方法を以下にご紹介します。

二日酔いの感じ方と継続期間はどれくらい?

二日酔いそのものは病気とは見なされませんが飲みすぎた後で不快な気分をもたらす症状や兆候が合わさったものといえます。飲んだ量や身体の応答のしかたによって以下のいずれかまたはその合併した状態になります:

倦怠感、体力低下

のどの渇き

頭痛や筋肉痛

吐き気、嘔吐、胃痛

睡眠不足

光や音に余計敏感になる

めまい

震撼

集中力の劣え

気分の問題:落ち込み、不安、短気

二日酔いは飲み終わってから数時間後血中アルコール濃度が下がり始めた頃に出始めます。通常症状は24時間以内になくなりますが、ひどいときは72時間続くこともあります。

さらになかなか消えない二日酔いの場合 アルコール中毒で、重篤な症状が出ます:

嘔吐

発作

呼吸率の低下や呼吸の乱れ

皮膚が真っ青になったり沈着した肌色

体温低下

失神や気絶

以下の症状のいずれでもあれば、ご家族の方に助けてもらい、すぐに医師へ行き処置を受けて身体への損傷がそれ以上進行しないようにしてください。

二日酔いの原因はそもそも何でしょうか?

アルコール類には無色の液体エタノールが含まれますが、これが胃腸から吸収され全身に運ばれます。

エタノールは血流に入ると細胞膜を通過して、一般的には脳内に溜まっていきます。このため神経系統には神経受容体と結合してドーパミンが体内に放出されることによって鎮静効果が発生します。

エタノールは特にニューロンを励起するグルタミン酸と結合します。アルコールはグルタミン酸が活性化するのを阻害し、刺激に対する脳の反応が遅くなります。さらにエタノールはγ-アミノ酪酸(GABA)受容体と結合し、人の心を落ち着け脳機能をさらに鈍くします。

アルコールの影響は人によって異なり、二日酔いの要因になりうるさまざまな症状を発生させます。最もよくある例:

頻尿

アルコールをたくさん飲むと排尿回数が多くなり、これが渇き、眩暈や意識朦朧のような脱水症の症状につながります。

胃壁の炎症

アルコール飲料は胃酸を促し胃の中がなかなか空になりにくくなります。このため腹痛、吐き気、嘔吐が起きます。

低血糖

アルコールは血糖濃度を正常なレベルより下げるので、倦怠感、虚弱性、ふらつき、情緒不安定、重篤な場合ひきつけまで起こします。

頭痛

アルコール飲料を飲むと血管を拡張し、起床時の頭痛につながります。

睡眠の質の悪化

アルコールが体内になると眠気がおそいます。休眠が不十分なまま目が覚めるとフラフラな状態になります。

免疫反応

アルコールが分解された後免疫系が異なるしかたで反応します。よくある問題には集中力の欠如、食欲不振、忘れやすさがあります。

二日酔いを軽減するための自然な療法と食品

二日酔いを治す万能薬みたいなものはありません。唯一の方法は体をよく休め、健康な食事をして栄養を補給しつつ回復することです。以下に効果的で自然な方法をご紹介します:

充分に休む

一晩飲み明かしたら十分寝て身体の修復をするよう可能な限り努力をしてください。睡眠が短すぎると頭痛や倦怠感につながります。

水をたくさん飲む

アルコールは体から液体を枯渇させるので、健全な量まで戻すことが大切です。起きたら気分が悪くならないように十分な水を定期的に飲みましょう。

バナナを食べる

バナナはアルコールを飲むと失うカリウムが豊富なので二日酔いに効きます。

シャワーを浴びる

二日酔いを感じたら、目が覚めたとき水のシャワーを浴びるとしゃきっとして感覚が新鮮になります。

生姜の根ティーを飲む

生姜の根は吐き気や船酔いに効くことが知られており、これらの気分は二日酔いと類似したものです。
生姜の根ティーは生姜の薄切りを水4カップに入れて10分沸騰して作ります。

集中的強度運動

短時間高強度運動をするとアルコールによって生じた毒素を汗で排出するのに役立ちます。水をたくさん飲んでさらに脱水状態になるのを防止しましょう。

ココナッツウォーターを飲む

ココナッツウォーターには生体機能を維持するために不可欠な電解質が豊富にあります。起床したらこれをたくさん飲むと電解質のレベルを正常な範囲に戻すのに役立ちます。

ビーフの骨スープ

飲んでいる間に失った栄養素を補充するのにはビーフの骨だしをよく飲むとよいです。これで健全な消化を助け炎症を抑えるのにも助かります。

さらに、エセンシャルオイルは二日酔いで起きた後特に役立ちます。噴霧器を使って吸引すると体調がよくなり、痛みや頭痛、吐き気や 嘔吐を止められます。役立つエセンシャルオイルの例:

ウイキョウ

生姜

ラベンダー

レモン

黒コショウ

マジョラム

ペパーミント

スペアミント

飲む前から二日酔いを予防する方法

二日酔いを避ける方法はとても簡単で、まずなにより飲まないことです。アルコールが体に入ってこないのでこのために健康状態を壊すことは絶対ありません。理由はともあれ飲む人は翌日の二日酔いを軽減するヒントを参考にしてください:

  • アルコール飲料を飲む合間に水を飲む:アルコールは全身から脱水するので、飲むときは合間にたくさん水を飲みましょう。
  • 就寝前に水を飲む:夜飲みに出かけた後で水を飲み忘れたら、寝る前に大量に水を飲みましょう。こうしておくと翌朝の脱水状態を予防できます。
  • 飲む量を自制する:一時間に一杯程度にしてください。これは成人がアルコールを分解するために要する平均的な時間です。
  • 喫煙しない:飲みながらたばこを吸うと二日酔いになりやすいしその悪化も起きやすいです。
  • 飲む前に健康的に食べる:栄養価の高いものを飲む前に食べると身体が保湿されます。きゅうりは水分、ビタミンB群その他さまざまな電解質が豊富なので身体の調子をよくしておくのにメリットがあります。

アルコールは責任感を持って飲む

アルコールを飲むことなど一切お勧めできませんが、宴会等で飲まざるをえない場合、身体をあらかじめ以下の処置で「解毒作用」を身に着けておきアルコールの影響を軽減することはできます:

  • Nアセチルシステイン(NAC)この物質はグルタチオンを増加し、多くの二日酔い症状の原因であるアセトアルデヒドによる毒性を削減するのに役立ちます。飲む30分ほど前に200 mgのNACを飲みます。
  • ビタミンB群:アルコールを飲むとビタミンB群が全身から枯渇するので、食事やサプリで補充しておいて飲むと翌日に二日酔いの影響から立ち直りやすくなります。
  • オオアザミ:このハーブにはアルコールの影響を含む毒素から肝臓を守る抗酸化物質を含みます。
  • ビタミンC:アルコールでビタミンC濃度が落ちると、この栄養素がアルコールにより誘発される肝臓への酸化ストレスを軽減する機能を果たせなくなり、よくありません。
  • マグネシウム:このミネラルは抗炎症性があるので二日酔いの症状を和らげます。アルコールを飲むとマグネシウムが枯渇するので飲んだ後サプリで補給しておくとその損失を補うことができます。