Dr. Mercolaより
紀元前5,000年頃発見されたと言われるお酢はもともと食品の保存料として使用されました。
その後多くの医療的利用が可能になり、1700年代になるとウルシのかぶれから偽膜性喉頭炎、胃痛や糖尿病の治療にも利用されるようになりました。 お酢はブドウ、デート、ココナッツ、ジャガビート等どんな発酵可能な炭水化物からも作れるのですが、りんごから作るりんご酢が最も普及しました。
ブラックシードオイル(Nigella Sativa)は医用効果があるので太古から家庭のヘルシーな定番として用いられてきました。
りんご酢かブラックシードオイルまたは両方他のオイルやお酢の代わりに利用すると、ご家族の皆さんの健康にメリットいっぱいのおいしいサラダドレッシングを作れます。まずこれらの成分毎の効能についておさらいしましょう。
従来、りんご酢はゆっくりと発酵させて作らてきました。これが酢酸、没食子酸、カテキン、エピカテキン、カフェイン酸その他の生体活性成分を豊富にし、強力な抗酸化性、抗菌性、その他多くのよい特性があります。
未加工のろ過もされていないお酢に含まれる蜘蛛の巣のようなアミノ酸から成る物質、お酢の「母材」があれば最高品質のお酢であることを示します。
お酢はほとんどが滅菌処理とろ過を経てこの母材が形成されるのを防止していますが、このどろっとしたあくはこれを飲むつもりなら最もよい部分なのです。
健康メリットが豊富にある生のろ過されていないりんご酢をコップ一杯飲むだけで最も経済的で多方面によい治癒効果を簡単に得られます。このお酢ならご家庭に常備しておくのに最適だと思います。りんご酢を摂ると得られる健康メリットの例:
血糖管理 — お酢は抗血糖効果があるので血糖によい影響があり、複雑な炭水化物の完全消化を阻止するその酢酸成分のおかげではないかと思われます。別の理由としてはお酢が炭水化物を糖分に分解する消化酵素を不活性化し、複雑な炭水化物を糖分にしにくくするので、血液から糖分がが減る時間的余裕ができて血糖が急増しなくなるからだとする説もあります。
糖尿病の治療にお酢を使うとよいという研究もあるくらいです。ある研究では、お酢で処置したら2型糖尿病患者のうち19%、初期糖尿病の人では34%でインスリン感受性がよくなることが発見されました。
心臓の健康 — クロロゲン酸等のポリフェノールはLDLコレステロールの酸化を阻止し、酢酸は血圧を下げます。お酢は動物のトリグリセリド濃度とVLDL (極低密度リポタンパク質)コレステロール濃度を下げることがわかっています。
体重の管理 — 酢酸のもうひとつの効能としてお酢は満腹感を促すので減量にもよいのです。例えば、ボランティア参加者に少量のお酢と高炭水化物な食事(ベーグルとジュース)を食べて頂いたら、その日はもう食事をあまり食べなくなりました。この減少は一日に200~275 calに相当し — 一月の減量に換算すると約750 gに相当します。
鼻詰まり — りんご酢は体内の粘液を分解し減らす働きがあるので鼻詰まりをすっきりさせるのにも役立ちます。抗菌作用もあり感染から守るのにも効能があります。以下でその方法を紹介します:
咽喉荒れ — りんご酢の抗菌作用は咽喉荒れにも効きます。りんご酢1/3カップに温水を必要に応じて加えた混合液でうがいします。りんご酢にハチミツとショウガを加えて飲む方法もよく知られている効果的な咽喉荒れ対策です。ピッツバーグ大学病院看護師のボニー・K・マクミレンさんによると、咽喉荒れに効くもう一つの混合物には次のようなものが含まれます:
消化不良 — 呑酸はよく胃酸不足が原因で起きます。テーブルスプーン1杯のろ過処理していない生りんご酢を大きいコップ一杯の水で毎日飲むだけで胃酸の状態がよくなります。りんご酢に含まれるペクチンも小腸のけいれんを緩和するのに役立ちます。日常的に健全な腸を維持するにはりんご酢をティースプーン2杯に同じく1杯の生ハチミツをコップ一杯のお湯に溶かして飲むと効果があるようです。
皮膚の炎症とイボ — りんご酢は虫刺され、ウルシのかぶれ、日焼け、さらにイボまで各種の皮膚異常にも効きます。炎症した部位に直接塗っても、1カップをお風呂に入れてつかるのも手です。イボには、コットンボールをお酢に浸してイボに当て、覆ってから一晩そのままにします。イボがなくなるまでこれを毎日繰り返します。
気付け薬 — りんご酢にはカリウムや酵素が豊富なので疲れを取るのにいいです。さらにそのアミノ酸が体内に乳酸を作らせないので疲れを予防するのによいです。
デトックスと免疫強化 — りんご酢に肝臓の解毒作用があり、リンパ系をきれいにし、これらが免疫系の応答性をよくすることが研究でわかっています。The Truth About Cancerは次のように説明しています:
「お酢は抗菌剤であることが判明した。最も致命的なバクテリアの一つミコバクテリウムTBは消毒剤には耐性があるが酢酸によって殺傷されることがわかった。免疫力が弱体化した患者の場合特に、りんご酢は有害なバクテリアを除去し、免疫力を支援する優れる天然の抗菌気付け薬である。」
カンジダ — カンジダが腸内で増え過ぎると次のような異常につながります:酵母菌感染、疲労、記憶力減退、抑うつ状態、頭痛、特定の食物の渇望。カンジダは加工食品や砂糖の摂り過ぎにより身体が過剰に酸性になったり、体内に健康によい善玉菌が不足したとき異常に増えます。りんご酢は有益な酵母で発酵して作るので、ヘルシーな善玉菌のためのプレバイオティックとしての機能があり、善玉菌の増殖を主に助けます。
ブラックシードとブラックシードオイル — ブラッククミンシードとしてよく知られる — は、ブラッククミン(Bunium Bulbocastanum)という全く別の科の植物も存在するがために若干無名になっている感があります — アユルベーダやシッダなど伝統医療体系で長い歴史があります。
ブラックシードのチンキは伝統的に消化不良、食欲減退、下痢、寄生虫による感染症、皮膚病の治療に使用されてきました。
従来、ブラックシードは免疫系の強化、全身の快適な健康、健康的な消化、呼吸器系の問題、腎臓や肝臓の支持、心臓の健康のためにも利用されてきました。アジアや中東ではこの種子は古来喘息、気管支炎、リューマチ、その他の炎症疾患の治療に利用されてきました。
ブラッククミンにある最も豊富で活性のある化学物質はシモキノンです。この種に含まれるその他の生体活性がある化合物には、α-ヘデリン、アルカロイド類、フラボノイド類、抗酸化剤、脂肪酸があります。抗酸化活性に関しては、ブラッククミンシードのほうがビタミンCよりはるかに効力があることはわかっています。 近代すでに、研究では次の病気に対するNigella Sativaの効能がわかっていました:
2型糖尿病。ある研究によると、Nigella Sativaがメトフォルミン同様にグルコース耐性を効率よく改善することがわかっています。また抗糖尿病薬剤の性能を改善することもわかっています。
喘息症状の軽減。ある研究によると、シモキノンは喘息その他炎症過程の2つの炎症媒介物質を削減することに主役を演じていることがわかっています。別の研究で発見されたことですが、ブラッククミンの種は弛緩薬としても機能し、抗コリン性(平滑筋の痙攣を軽減)も抗ヒスタミン性(アレルギー反応阻止)の両方の効果があります。この場合、シモキノンが喘息のお薬フルチカソン(一種の合成グルココルチコイド)より効能があることは実証済みです。
記憶力をよくし、ストレスを減らす。その結果によると、ブラッククミンシードがストレスに誘発される生化学的変化を用量に応じて阻害することがわかっています。記憶と認知力も用量に応じて変わりました
カドミウム中毒による損傷の軽減。化学兵器に対する予防剤としても有用なようです
アフラトキシン中毒症から保護し軽減する
アレルギー性鼻炎の症状を和らげる
カンジダ症
関節リウマチ
がん
昔はラテン語で「パナセア」と呼ばれていたように「万能薬」の字義通りの力があります。Nigella Sativaには20種類以上の薬理的活性があり、多くの疾患や不調に有用なことがわかります。その医薬的作用には次のものが挙げられます:
糖尿病を抑制する
抗がん作用
免疫調節
鎮痛効果
抗菌性
炎症抑制効果
鎮痙効果
気管支拡張剤
肝臓保護
腎臓保護
胃の保護
抗酸化性
ブラックシードは種子ごとかオイルとしてお買い求めになれます。両方ともキッチンで貴重な役割を果たせます。北インド、パキスタン、イランの料理ではよく使われるブラックシードは料理に温かい若干苦味のある風味を加味し、これはタイム、オレガノ、ナツメグのブレンドのような味がします。
その種子を蒸し焼き、さっと揚げる、スムージー、焼き物等にも添加できます。この種子(約大さじ1杯)に熱湯を掛け10分そのままにしておいてもこのお茶を作れます。
ブラックシード、ハチミツ、にんにくを混ぜても咳止め、免疫強化、特に寒中やインフルエンザの季節、または病気を移されたような気がしたら、よく効く気付薬になります。
そうはいっても、覚えておいていただきたいこととして、種子では例外なくいえていることには、ブラッククミン種子も多価不飽和脂肪が多く含まれていることがあります。このため摂り過ぎはミトコンドリアの生体膜を酸化しやすくします。1日にスプーン1、2杯までにしてください。
多くの健康メリットがあるりんご酢とブラックシードオイルは常備しておきたい定番の具です。調理上のヒントは以上の通りですが、自家製サラダドレッシングに使うことで普段食べれるように、以下いくつかのヒントをご説明します:
またはりんご酢やブラックシードオイルをこれまで使ってきたどんなドレッシングにも入れていた他のオイルやお酢の代わりに使うことはできます。
ブラックシードオイルは辛みもあるので全部代替すると辛すぎるかもしれません。最初は少しづつ加え始め、お酢、オリーブ油、ブラックシードオイルのお気に入りの混合比を見つけてください。
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