Dr. Mercolaより
今回は素晴らしい人をご紹介できることに興奮を禁じ得ません。その方は、私の信念を実行することが、みなさんにもできる最も強力な代謝の健康への治療法であるというインスピレーションを与えてくださいました。
これはインスリン耐性のある人々の80%以上に効果がある治療法ですが、私たちすべての人々においても有用です。
その結果、私は毎月5日間の断食を行うようになり、あなたがこれを読んでいるとき、私は5日間の断食の3日目を行っています。
私は、去年の夏にダンディエゴで行われた低炭水化物に関する会議でレクチャーをしていた時にジョージ・ニューマン氏と知り合い、数日間の水断食の重要性に関して様々なことを議論しました。ニューマン氏は、正式な健康に関する訓練を受けたことはありません。
彼は、エンジニアですが、非常に物知りであり、彼との会話で、拡張された水断食に関する私のスタンスを再評価するべきであると感じました。それまで、私は、肥満、糖尿病またはがんなどの他の特定の健康面の問題がない場合、必要ではないと考えていました。
「長文ですが興味深い健康雑誌がありました。」と入ーマン氏は言いました。「13年前、心房細動(AFib)を患いました。私の場合、過度または長期的なフィットネスが原因でした…(中略)…その時、私は高地長距離レースに参加していました。そのため、かなりハードなトレーニングを行っていました。
例えば、パイクスピーク・アセントレースの場合、6,300フィートからスタートして13マイルかけて14,000フィートまで登ります。最初にAFibが発症したのはトレーニングのランニング後でした…(中略)…副交感神経反応を起こし、迷走神経がAFibのきっかけとなりました。つまり、体が…(中略)…数日間、非常に鈍くなり、その鈍さがAFibの引き金となったことを意味しています。
手短に言うと、2か月半の罹患期間後、私は、高用量マグネシウムをたくさん摂取することを含む自分用の治療法を作りました。それにより、あの頃はいつもリズムが比較的安定していました。私は、トレーニングを止めました。もう、長時間で長距離の持久力運動を行っていません。今でも運動はしていますが(ロッククライミング、アルペンスキー、高強度インターバルトレーニングや筋トレ)、それをルーチンから外しました。」
この出来事の結果と薬の服用や心アブレーション手術を勧める従来の医学的見識を受け入れることを止めたことで、彼は自分の健康を最高にするにはどうすべきかを調べ始めました。
AFibとは、心臓の小さい方の空間である心房における電気活動が上昇し、異常になる状態のことです。
本来、この空間は不定期に収縮し、適切な1:1の比率で心室と同期することはできません。AFibは、持久力を必要とするアスリートにかなりよく見られる問題です。遺伝子要素もありますが、持久力が必要な運動により、心臓に過度の負担がかかることでリスクが上昇します。
心臓は、実際には短時間で非常にハードな運動をするようにできており、長期間の継続的な運動には不向きです。つまり、極端なアスリートは、依然としてAFibを生じる人々の比較的小規模なサブセットとなるのです。大半の人は、高齢で、他の共存症を有しています。
ニューマン氏は、現在ではマグネシウムを、毎日摂取しており、しかもその量は非常に多いです。ある時期には、毎日最大5.5gの元素マグネシウムを摂取しいました。
最近は、通常、毎日1.5gを摂取しており、それでもまだ推奨栄養所要量の1日400㎎をはるかに超えています。しかし、マグネシウムには緩下剤効果があるため、過剰摂取するのはかなり困難です。体に必要な量以上を摂取しても、すぐに排泄されてしまうだけです。
また、彼が、下痢にならずに1日5g以上の摂取に耐えられているという事実は、 彼が切実に枯渇していたことを示唆しています。過度な運動は、マグネシウムを消耗することは知っておく価値があるでしょう。ですから、たくさん運動する場合、安静にしているとき以上に多くのマグネシウムが必要になります。
ニューマン氏が行ったマグネシウムの摂取と脱トレーニングによるAFibの寛解戦略は、非常にうまくいきましたが、100%完璧ではありません。マグネシウムに加えて、ニューマン氏は、マグネシウム戦略が失敗したときには、正常リズムに戻すために、必要に応じて処方薬のフレカイニドを使用しています。
過去4年半、彼は合計約5時間の不整リズムの間にAFibを4回発症しました。腎機能が低下している人には、電解質の補充は絶対に避ける必要があります。正常な腎機能の人であれば、過度の電解質は排泄されます。
ニューマン氏は、体重やインスリンに問題のない場合でも水断食が大いにメリットとなる例を示すことにより、私を真に啓発し、モチベーションを与えてくれました。空腹時インスリンレベルが2未満であれば、私は断食にメリットがあるとは全く思いません。しかし、ニューマン氏は、このトピックに戻るようインスピレーションを与えてくれました。そして、私たちの議論のおかげで、私は現在、4または5日間、休まずに断食をしています。私の最初の断食は4日間でしたが、現在は毎月5日間の断食を行っています。
実際、今では次回の断食が楽しみでもあります。苦痛はありません。もっとやっても構いません。精神的な明晰さはただ深いだけですが、言うまでもなく、数日間食品を買って、料理して、片づける必要がないため、生活がより楽になり、節約にもなります。
最も歓喜するのは、断食により、損傷した細胞を消化する体の機能(オートファジーと呼ばれるプロセス)が劇的に向上するという事実です。また、幹細胞も増加します。ニューマン氏は次のように説明しました:
「バルター・ロンゴの功績を見ると…(中略)…彼らがなるほどと思った瞬間とは、がんモデルのげっ歯類のマウスが、化学療法の前、化学療法中、化学療法後に絶食させられ、その後、断食前の体重に戻るまで再度餌を与えたときでした…(中略)…
化学療法は、通常白血球数を減少させますがが、[断食と再摂食]を6~7サイクル行った後に、彼らは、これらのマウスの白血球数は若いマウスと同等であり、何度も化学療法を受けたがんモデルマウスのものではないことに気付きました。
これはとても興味深かったです。私が疑問に思うのは、この[効果]を本当に得るためには、断食をどれくらいの期間行うべきなのかということです。彼らは、これらのマウスの幹細胞が新しい白血球を作り出したことを理解しました…(中略)…私は、ロンダ・パトリックとギド・クレーマーのインタビューを聞きました。
彼の同僚のヴァルター・ロンゴの…(中略)…彼は、マウスが1日間絶食すると、体重が10%減少し…(中略)…言いたいのは、5日間断食しても、2日間絶食したマウスと同じにはならないということです。なので、私の疑問は、[幹細胞への効果]を引き出すのに本当に必要な断食期間はどれくらいかということなのですが、その答えがわからないのです。」
水断食については、大きな恐怖があります。多くの人は、体が飢餓状態に陥り、結果として、何日も続く辛い空腹感と戦う言うまでもなく、すべての種類の失敗につながると信じています。
実際には、このインタビューで推奨されている戦略を調べて実行すれば、飢餓状態にはならず、健康増進状態に移行します。そして、空腹感に圧倒されることはありません。
14日毎に5日間の断食をすることにより、ニューマン氏は臨床医や研究者の多くが試みた以上の成果を示し、彼の検査結果は、この程度の強度の断食は、健康を害するどころか向上するという強力な事例証拠を提供しました。
このインタビューの当時、彼は2週間毎に5日間の絶食を13サイクルしていましたが、筋肉量は全く落ちておらず、骨密度は彼より半分の年齢のレベルでした。
「私はDEXAスキャンを受けて、客観的な証拠を得ました…(中略)…私はTスコアがゼロで、[それは]同性の30歳の平均骨ミネラル密度ということを意味しています。私は62歳です。もし、+1と書いてあったら、1つ上の標準偏差の骨密度という意味です。-1だったら、1つ下の標準偏差ということです。
ですから、私の身体組成の結果、そしてすべての肋骨やすべての結果では、体脂肪率は16.7で…(中略)…私はボディービルダーほど引き締まってはないけど、かなり引き締まっています。午後には血糖値を測定して、31でした。これは、断食6日目での時で、血清ケトン濃度は6でした…(中略)…私はジムに行って、非常にゆっくりとした失敗ワークアウトをしました…(中略)…。
約1カ月に1回もやっておらず、絶食の日には[ワークアウト]をやってません。私は、平均84%の負荷下での時間の増加をどうにかやれました。それから、そのワークアウトをやり始め…(中略)…5日毎にして、[そして]断食5日目には、負荷をかける時間を毎回徐々に増やしています。それは、面白いことだと思いました。私はどの日、なにも食べていのです。」
大半の人々は、過体重か、糖尿病か、そうでなくても、より長く水断食をすることによるメリットを得ることができるでしょう。
重要なのは、適切に自分自身を準備することであり、準備不足で飛び込まないことです。62歳でAFibと診断されていたニューマン氏は、単純なライフスタイル戦略がどのように健康状態を変えるかについて示唆に富む好例です。彼の場合、ケト対応、断食、マグネシウムサプリメントの併用により、AFibを大幅にコントロール良好に保つことができています。
ジョージのように、この記事を読んでいるみなさんの多くは、医療または健康の専門家ではありません。そして、彼が本当に示したことは、知的で忍耐力があれば、基礎にある問題を解決する助けとなる文献を読んだり、健康戦略を安全に行うことができるということです。
できれば、断食を自助ツールキットに統合することを考えてみてください。これは、本当に、私が知る限り最も深い代謝治療の1つなのです。
さらなる利点として、これはコストがかからないだけでなく、数日間食料を買わないので、実際に貯金することができます。ニューマン氏が述べたように、「5:2の速度でも多くの人がやれば、一般ルールとして週2回断食をやることになり、人々がそれをやれば、おそらく健康の軌道が変わるかもしれないと思います。」ここでお話ししたことすべてに関して、様々な絶対的な禁忌があります。次のいずれかが当てはまる人は、拡張された種類の断食を絶対に行わないでください:
もう1つ注意してください。拒食症などの摂食障害を患っている場合は、臨床的に低体重でなくても、断食はしないでください。さらに、薬物療法を受けている場合は、注意してください。中には食事と一緒に服用する必要のある薬があります。これには、メトホルミン、アスピリンおよび胃のむかつきや胃潰瘍の原因となる可能性となるその他の薬が含まれます。糖尿病の薬物治療を受けている場合、リスクは特に高くなります。
このウェブサイトの閲覧を続けとクッキーの使用、改訂個人情報保護方針、サービスの提供条件に同意したものとみなされます。
同意する