Dr. Mercolaより
バンクーバー島にあるデイブ・アスプレー(Dave Asprey)氏のBulletproofラボを訪問したとき、同氏からインタビューを受けました。その中で電子機器から出ている電磁場(EMF)の本当の危険について話しました。
過度のEMF暴露を避けることはミトコンドリアの健康を最適化するために重要な方策の一つです。
アスプレー氏が説明する通り、そこのスタジオは有線接続されており、WiFi暴露を軽減するための簡単な一つの手段です。WiFiは使用していないときにはオフにするほうがよく、特に寝ている夜間はオフにすべきです。
携帯電話を使用するときは、スピーカーをオンにし、セルフィースティックを使って電話機を約90cm離してください。この距離では私が暴露量を計測したところ、約90%削減できます。
使用していないとき、携帯電話は機内モードにするかファラデーバッグにしまうことです。先端社会で生活しつつ自分の健康をまだ守れるいくつかの例を以上にご紹介しました。
私の電話から出ている放射量を精密に測定したら、オンになっており、通話していなくても、安全なレベルまで放射量が下がるためには約25歩分離れる(離す)必要があることがわかり、このため、私は通常携帯電話を機内モードにしており、緊急コールや旅行中にしか使わないようにしています。
自宅で起きていることが把握できるまでしばらく時間がかかりました。私は自宅から全ての無線機器とWiFiを取り外しましたが、それでもEMFはまだ高かったのです。
結局、オンのままの自分の携帯電話が原因であることがわかりました。機内モードにしてから自分が受けている電位は0.01 V/mまで下がりました。ここがキーポイントです。この記事を読んでいるほぼ全ての人にとって暴露されている放射線の大部分は外から部屋の中に入ってきているのではなく、室内の機器から出ているのです。
今日私たちが暴露されている大部分の放射線はマイクロ波で、これには電子レンジから漏れているマイクロ波も含まれます。電子レンジをまだ使っている方は、蒸気対流式オーブンにするようお勧めします。はるかに安全にまた速く食品を加熱できます。
電子レンジをオンにする度に、携帯電話より遥かに高レベルのマイクロ波による危険に暴露されます。この場合は熱によるダメージについて取り上げているのではありません。非熱的ダメージについてがテーマなのです。
最近、携帯電話から出るEMFや無線技術がいかに動植物そして人間に損傷を与えるかの分子レベルの仕組みを説明した数本の論文を公表したマーティン・ポール(Martin Pall、Ph.D.)氏にインタビューしました。
EMFに暴露されると、細胞間にカルシウムが増加することが多くの研究からわかっています。カルシウム拮抗剤を使用することによりEMFの影響を阻止または大幅に削減できることを示した多くの研究をポール氏も発見しました — この薬剤は心臓病患者によく処方されている医薬品です。
この点は、EMFによる生体へのほとんどの影響を引き起こすのが細胞内の過剰なカルシウムとカルシウム信号伝達の活発化なので、決定的なことです。
ポール氏はEMFが細胞膜外面に位置する電位開口型カルシウムチャネル(VGCCs)の活性化による作用があることを示した論文26本以上を発見しました。一度活性化されるとこのチャネルは細胞に大量のカルシウムを侵入させてしまいます — VGCC当たり1秒当たりカルシウムイオン約100万個もです。
重要な点として、細胞膜は細胞内がいにある帯電した粒子より700万倍もEMFに対して感作しますが、ここが安全規格の基準レベルになっています。700万単位も安全規格はずれていることを意味します!
細胞内に過剰にカルシウムがあると一酸化窒素 (NO)やスーパーオキシドが増加します。NOは多くの健康によい効能がある一方、過度のNOがあるとスーパーオキシドと反応して、過酸化亜硝酸を生成しこれが極めて強力な傘下ストレス物質なのです。
次に過酸化亜硝酸が分解して反応性窒素と反応性酸素(ROS)がともに発生し、ヒドロキシル遊離基、炭酸基、NO2基を含む反応性フリーラジカルを発生します — 3つとも害悪を及ぼす。過酸化亜硝酸があるだけでもあらゆる損傷を細胞に与えます。
つまり、EMFは細胞を「加熱調理」しているわけではありません。これは熱的な影響ではありません。そうではなく、放射線により細胞膜外面のVGCCが活性化され、ミトコンドリア機能障害を起こすに至る壊滅的事態が連鎖反応として生じ、重篤な細胞の損傷やDNAの破断に至ります。さらに細胞膜や細胞タンパク質まで枯渇させます。要するに、老化を速めます。
アスプレー氏が説明する通り、携帯電話を右脚側のポケットに入れていたそうです。今となっては右大たい骨の密度は10%も減り、携帯電話が原因であると考えられます。当然のことながら、携帯電話を身に着けなくなりました。
現在、VGCCの活性化が生体損傷の原因なので、VGCCの濃度が最も高い組織が最も被害を受けることは理の当然です。
では、VGCCが最も高濃度な組織はどれでしょうか? 脳、心臓のペースメーカー、神経系、網膜、男性の睾丸です。実際に、1950年代と60年代まで遡るいくつかの研究は神経系がEMFに最も影響を受けやすい器官であることを発見しました。
これらの研究のうち数本は細胞死やシナプス機能障害を含むニューロン構造の大規模な変成を発見しました。
VGCCが脳内で活性化されると、神経伝達物質と神経内分泌ホルモンを出し、脳の特定野におけるVGCC活性の上昇が各種の神経精神的影響をもたらすことを発見しました。
脳の長期的なEMF暴露により最もよくある影響:
EMF暴露が原因でよくある心臓障害:
こうした症状を被る多くの人は危険な薬剤を投与されています。脳や心臓関連の問題がある方の場合、EMF暴露を真剣に受け止め、防止対策を取るべきです。
全く疑いのない事実 — EMF暴露は以上のほかにもその他の多くの問題を引き起こします。薬は問題の根を絶つことはなく、本当に回復したいなら、根源を絶つように取り組むべきです。EMFだけが悪者ではないのでが、見過ごしてはならない重要な要因です。
ワイヤレスベビーモニターを有線製品で置き換える。
携帯電話は身に着けずにバッグに入れて所持し、使用しない時は機内モードにしたりファラデー(遮蔽)バッグに入れるまたはケースに入れる。
夜間はWiFiを消す。よりよい方策としては、WiFiを止めて優先イーサネットに切り替えることです。
ラップトップを脚ではなくテーブルに乗せて使う
携帯電話はヘッドセットをつないだりスピーカーフォンとして使用し、セルフィースティックと同じ程度に身体から離しておく。最適なのは可能な限り固定電話を使用すること
WiFiによる電磁場を防止するため可能な限り多くの機器を有線接続する。これにはマウス、キーボード、プリンターを含みます。しかし、電力ケーブル経由のインターネット(EOP、イーサネットオンパワー)は避けるべきで、これは電力線の変動を増幅し、ノイズの多い電力を発生させるからです。この問題は部分的にはコンデンサーやフィルターで解決できますが、それでも最適な方策ではありません。イーサネットオンパワーはWiFiよりはましですが、イーサネットケーブルによるほど最適ではありません
ベッドの周りにファラデーバッグ(銅と銀線製の布地)を取り付ける高層マンションや下に隣人がいる場合、ファラデークロスをベッド下の床にも敷いてください。こうした対策を取れば、EMFは睡眠妨害要因であることはわかっているので、睡眠の質を大幅に向上できます。
スマートメーターがある場合、使用を廃止し、伝統的なアナログメーターに戻すようにしましょう。居住地域でスマートメーターへの切替計画があれば、設置計画を阻止する先取的行動を取るべきです。
EMFの有害な影響を軽減するのには栄養面でも役立つことがあります。浄化対策ほどの永続的な解決策ではありませんが、永続的な解決策の実施中に役立つ補助的手段です。
まず、マグネシウム、マグネシウムは天然のカルシウム拮抗剤だからです。しかしマグネシウムは不足しがちで、マグネシウムを1日に1~2 g取るとメリットがあるでしょう。
Nrf2の増加も役立ちます。NRf2はスーパーオキシドジスムターゼ 、カタラーゼ、その他全ての有益な細胞間抗酸化剤を促進する生体ホルミシス物質です。そのメリットは他にもあります:
Nrf2を活性化する方法:
水素分子も役立つサプリメントの一つです。Tyler LeBaronのウェブサイトmolecularhydrogenfoundation.orgには水素関連の研究が数百本リストアップされています。YouTubeでは同氏の講義が見つかります。要約すると水素分子は宇宙で最小の分子をなす2個の水素原子が結合したものです。その特性:
フリーラジカルは健康のために欠かせない機能も果たしており、実際には必要なものです。フリーラジカルが過剰になるまたは悪玉が増えることが問題なのです。水素分子は過酸化亜硝酸等放射線への暴露の結果発生するフリーラジカルを標的にすることがわかっています。
水素分子がこうしたダメージの80%程度は解決できることは研究からわかっています。有用な点として例えば、航空機で移動する際35,000フィートの高空ではγ線の照射を受けるので体内に起きる損傷に対抗するためにとても効果があります。
体内では実際に水素ガスが生成されており、その量は1日に約10リットルで、これは身体に有益です。しかし常時暴露状態にあると、他のメリットが受けられなくなるので、これを和らげる必要があります。まさにこの点で水素分子のメリットを受けるわけです。
私は最近何回か飛んだ時水素分子の錠剤を飲みましたが、とても効果がありました。水素分子を摂るにはいくつか方法はありますが、水素分子錠剤が最も便利です。
5,000~10,000フィートの上空に来たら、錠剤を生ぬるい水の小さいボトルに入れます。キャップをして錠剤が溶けるのを待ち、水素ガスが逃げてしまわないようにします。
溶解したら、できる限りすぐに飲みます。水素ガスは2時間程は作用が続くので、長距離便の場合は、どこか途中で2本目のボトルに錠剤を溶かして飲むのがお勧めです。
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