アロエベラは何によいか?

アロエベラ

早分かり -

  • 熱帯地方に生息する水水しい植物、アロエベラは75種類の有効と考えられる成分を含むことから、医療的にも栄養面でも数千年以来無数の用途に用いられてきた
  • アロエベラの特性の一部:抗酸化性、抗生物質、抗菌性、抗真菌性、消毒効果 — 身体のデトックス、感染防止、消化を助け、アフタ性口内炎を治し、歯垢を防止するのを助ける
  • アロエベラ植物は側枝すなわち「赤ちゃん」を生み出し、これを切り取って全く新しい株として育てることができ、実際に、数年の間に数百株にも増やすことができます。鉢で栽培する場合は、底の穴から水が抜けるので根が腐りません
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Dr. Mercolaより

最も温かい地域や異論なく数千の世帯も含め、熱帯地方に生息するみずみずしい植物アロエベラは医療的にも栄養面でも数千年以来無数の用途に用いられてきました。

この植物が人気ある理由としては、見た感じがとてもよく、しかも葉肉のジェルが多くの病気や異常を癒す強力な効能もあることによっています。

実際にこのジェルは多くの人がアロエベラエキス入りをうたった軟膏やローションを買って治そうとする多くの問題を簡単に治癒する効能が知られていますが、これらの商品の多くは本物の商品から得られる治癒力の微々たる断片しか含んでいません。

アロエベラが世界中で化粧品、医薬品や食品に利用され成功を収めている市場規模は年商$130億前後と推定されます。Medical News Todayが以下のことを明らかにしました:

「アロエベラには多くの強力な抗酸化性化合物が含まれます。これらの化合物の中には有害な細菌の増殖を阻害するのを助けるものがあり、アロエベラはいくつかの独自な治癒効果があります。特に皮膚や歯茎に軟膏として塗るとよいです。」

アロエベラの何にその治癒力があるのか?

最も高レベルの生体活性を持つ葉肉のジェルがそれですが、実際に驚くべきことは、Happy and Rawを立ち上げたホーリスティック栄養学専門家であり作家のローラ・ドーンさんによる以下のような本当に驚くべきことがあります。 アロエベラは以下の特性のおかげで8種類以上の経路で身体を保護します:

消毒剤

抗生物質

抗菌性

消毒

抗バクテリア性

殺菌性

抗ウィルス性

抗真菌性

これらの効能はアロエベラの多くの化合物や植物性栄養素、例えばビタミンA、C、E、コリン、葉酸、B1, B2、B12、B3 (ナイアシン)が含まれます。ミネラルとしてははセレニウム、亜鉛、鉄、銅、マンガン、カリウム、マグネシウム、クロムが含まれます。この他にも豊富に含まれる物:

  • ポリフェノール抗酸化物質 — この物質は病気、感染や加齢促進の原因であるフリーラジカルに対抗します。
  • 脂肪酸 — アロエには植物性ステロールが含まれており、これは貴重な脂肪酸です。カンペステロールやBシトステロール、リノレイン酸、リノレン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸を含みます。
  • アミノ酸 — およそ22種類のアミノ酸が存在します。これらは「タンパク質の構成要素」と呼ばれ、身体に欠かせません。アロエベラにはこれが18~20種類含まれ、人間の健康のために必須と考えられる8種類全てを含んでいます。

ある研究はアロエベラにはリグニン、サポニン、サリチル酸、アミノ酸、また伝統的に下剤として知られるフェノール成分である12種類のアントラキノンをはじめとする75種類の潜在的に効能がある成分を含むことを示しています。カンペステロール、βシステステロール、ルペオールさらに、創傷の治癒と抗炎症活性を持つホルモンのオーキシンやジベレリンも提供してくれます。

アダプトゲンとしてアロエは外的環境の変化に適合する身体の能力を上げ、肉体的、感情的、環境的のいずれのストレスにも耐える能力が増します。アダプトゲンは全身のバランスを維持し、自然な防衛能力や適合メカニズムを刺激し、体の不具合や病気が治り易くなるようにするものであると研究者らは考えています。そのメリットは他にもあります:

「アロエは身体をアルカリ性にします。病気はアルカリ環境では発症しません。たいていの人は酸性系の食品で生きながらえています。最適な健康のためには80/20ルールを覚えておいてください — 80%はアルカリ性にする食品、20%が酸性系です。アロエベラは身体をアルカリ性にする食品です。これは身体をアルカリ性にし、余分な酸性系食事習慣とのバランスを維持するのに役立ちます。」

アロエベラの局部的及び体内での効能

初のアロエベラを使用した日焼け止めクリームが1959年に発売されましたが、研究はその商品は1級から2級の火傷に効果があることを認めています。火傷、刺し傷、切り傷、乾癬、虫刺されのどれを取ってもアロエベラを局部に塗ると強力な効能があります。

アロエの鎮痛効果は痛みを和らげるのを助けると同時に鎮痒剤としては痒みを予防し和らげます。緊縮効果もあるアロエジェルは身体の組織を収縮させ、軽度の擦り傷なら止血を促します。解熱剤としは発熱を軽減するか予防し、99%が水分なので皮膚の保湿に最適です。Happy and Rawは次のように明言しています:

「アロエはコラーゲンやエラスチンを修復することによって皮膚の弾力をさらに柔軟にします。軟化剤としてのアロエは皮膚を柔らかくし、滑らかにします。皮膚の細胞に酸素を送り込み、皮膚組織の強度と合成を促し、毛細管の拡張により皮膚への血流を促します。」

Journal of Pharmacognosy and Phytochemistry(生薬学と植物化学の専門誌)はアロエには身体のクレンジング効果があり、ある4本の研究を検討した評価では、従来の薬剤によるよりも火傷の治癒期間を9日間も短くすることが確認されました。この他、アロエベラにはまだ以下のような効能があります:

歯垢を減らし、歯垢を形成する細菌やカンジダアルバカンスを殺す

アフタ性口内炎を治癒しその痛みを和らげる

ベータシトステロールがコレステロールの血中濃度を最適化するので心臓血管の健康をよくする

消化促進効果。アロインやバルバロインといった化合物によって便秘を軽減する

血糖値を下げる

炎症を軽減

身体のデトックス(解毒)を助ける

多糖類により免疫系を強くする

皮膚をよくし、コラーゲンの生成を増やし、皺を伸ばす

これまで説明してきたアロエベラを利用するメリットに基づくと、便秘(排便の規則性ともいう)しにくくなる、デトックス、血糖値減少などの効果は全て相互に関連していて、変動はあっても体重に直接効果があるので、減量を2義的なメリットとしてとらえることができます。

医用(その他の用途)でのアロエベラ植物の栽培

熱帯地域が原産地のアロエベラ植物は温暖の時期は北方の気候の中でさえ屋外で育ちます。地面で育てるのはとても簡単です。単なる土のままではなくて、これに堆肥や一層の木片を加えると、土の質が改善され、貴重な植物栄養素を提供してくれます。

アロエベラの栽培に関して一つはっきりしていることはとても栽培し易く、分岐してできる若いアロエが豊富なので、定期的に若い株を抜いて別の鉢に植え替えてプレゼントしたり、この尖ったみずみずしい葉で窓の桟を飾るのもいいものです。

根が混み合っていない限り速く成長するので、10cmぐらいまでの間隔を置いて植えれば速く育ちます。想像がつくことですが、この植物は明るい光を好みます。しかし鉢植えの場合は終日暑い日差しや高温に晒しておくと干し上がって死んでしまいます。

間接光が最適です。自分で育てない場合は、多くあるヘルシーフードや食料品店で買うことができます。

アロエ植物は水をよくやりますが、水びたしになって腐らないようにするため、最上層の少なくとも約5cmの土が完全に乾いた頃水をやるとよいです。冬には水をやる頻度を減らします。また、アロエベラ植物を鉢植えする場合は、とても小さい株であっても鉢の底に排水穴がある物をご使用ください。

水が鉢に溜まってしまうと水浸しになり、取り出してやらないと死んでしまします。抜いたら根を数日乾燥させてから埋め戻すとよいです。

十分に育ったところで、葉を1枚ずつできるだけ地面に近い部分で切り取ります(または若干土の中の所で切るのがよい)。両側の小さい突起を慎重に切り取り、5~6cm(または必要な範囲で)をスライスし、葉の平らな側を切り、ジェルを露出させたら掬い取り、すかっとするアフターシェーブローションや日焼け対策にご利用ください。

実際にアロエ植物(アロエ製品ではなく)から取れる新鮮なジェルは日焼けにとてもよく効くものの一つです。葉をスライスして開き、本を開くように開いて、露出したジェルを癒したい皮膚に直接塗り付けます。

リフレッシュドリンクにするには、小さいガラスボウルに(皮ではなく)ジェルをティースプーンに2、3杯入れ、マニュアルのミキサーか高速ミキサーを使って数秒攪拌し、絞りたてのライムジュースを少々加えます。

アロエベラ入り(またはそのようにうたっている)商品は表記の通りであるとは限りません

アロエベラの効果を最もよく得るためのいちばん効果的な方法はすでにご紹介した通り、生の葉を使うことで、化学品を含むその他諸々の物質入りの製品ではだめです。

International Aloe Science Council (IASC、国際アロエ科学審議会)という団体が1980年代初期、少なくとも何パーセントのアロエベラ入りをうたい文句だけで実際には含まれていない多くのいかさま商品の表記濫用がひどくなったのを見て設立されました。

アロエが全く入っていない商品(ワンナベ(またはいかさま商品))がまだ市場を少しでも得ようとして出回っています。さらに、Happy and Rawは用量の注意を促しています:

「この植物は想像を超えて医療効果がありますが、長期的に使用する際は注意が必要です。少量でメリットがあるからといって多量ならもっとよいとは限りません。想像を絶するほど効能が強い植物であり、この強さにある程度注意して使用すべきです。

長期的に使用すると電解質、特にカリウムの損失につながります。ヒント: 痔がある方や肝臓及び脾臓の萎縮疾患に罹っている方の場合、アロエの内服は妊娠中、生理中には避けてください。」

ご自宅に今のところアロエベラがなければ、上に列挙した問題の多くに対して効き目が得られる場合もあり、または、フレッシュなヘルシードリンクとしてお試しになるとよいかもしれません。