レモンオイルの効果をお楽しみください

レモンオイル

早分かり -

  • 古代のインド人、エジプト人やローマ人はレモンを感染症の治療薬として使用していた。
  • レモンは強力な水溶性抗酸化物質であるビタミンCまたはアスコルビン酸の優れた供給源でもある。
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栄養素の詰まったレモンは、世界で最も広く使用されている熱帯果実の1つです。レモンは主に高濃度のビタミンCが評価されていますが、他にも良い点はあります。エッセンシャルオイルとして使用する場合、レモンオイルは局所的に用いられたり、浄化作用を目的としたり、その他の多くの用途に使われます。

レモンのエッセンシャルオイルは、シトラスリモンオイルとしても知られており、多くの揮発性の油分を持つレモンの皮から抽出されます。450mlのレモンオイルを生産するには、約1,000個分のレモンが必要です。レモンの柑橘類の香りは、レモン油の大部分を構成するリモネンと呼ばれる化合物から生じます。

古代のインド人、エジプト人やローマ人はレモンを感染症の治療薬として使用しました。今日ではレモンは一般的にヨーロッパや米国で栽培されており、様々な製品に使われています。

レモンオイルの用途

レモネード以外にもレモンオイルは次の用途があります。

調味料

パイやケーキのような生地やマリネに風味を加える

アロマテラピーオイルや芳香剤として

柑橘系の香りがお部屋に広がる

医薬品

頭痛、糖尿病、高血圧、呼吸器系疾患、喘息などの健康問題に使用することができる

洗口液

喉の痛み、口内の炎症および扁桃炎の緩和に

たこ、いぼの治癒

患部に定期的に塗布することで、たこ、いぼが小さくなりやすい

スキンケア製品

傷ついた肌を治療し、死んだ皮膚を剥離し、にきびを減らすのに役立つ。髪質の改善やフケを減らすためにも使用できる。レモンオイルはパーソナルケア製品に含まれる

消毒剤

まな板、カウンター、公衆浴場、さらには病院でも使える理想的な消毒剤である

しみ抜き

衣類や床材からガム、オイル、グリースの汚れを取り除くのに役立つ

虫除けや虫刺されのかゆみ止め

天然の虫よけ剤や抗菌剤として機能する

レモンオイルの組成

レモンオイルの大半はリモネンが占めています(約50〜70%)。レモンオイルは、ピネン、テルピネン、テルピネオールなどの有機化合物と不揮発性化合物を含有します。

レモンは強力な栄養成分が詰まった、低糖の果実です。クエン酸は天然の防腐剤として機能しており、レモンの8%を占めています。レモンは強力な水溶性抗酸化物質であるビタミンCまたはアスコルビン酸の優れた供給源でもあります。酸性の性質にもかかわらず、体内で代謝されるとアルカリ化の効果があります。

また、レモンはユニークなフラボノイド化合物による驚異的な抗酸化特性を有しています。ジャーナル・オブ・フードコンポジション・アンド・アナリシス(Journal of Food Composition and Analysis)誌で掲載された研究では、レモンや他の柑橘類にはヘスペリジンやエリオシトリンなどのフラバノンと呼ばれる主要なフラボノイドが含まれています。

これらの栄養素は、抗炎症性およびフリーラジカル消失特性を有することが発見されています。さらに、レモンにはアルファカロテンやベータカロテン、ベータクリプトキサンチン、ゼアキサンチンやルテインなどの他の抗酸化剤を含みます。他にも、次のような栄養素を含みます。

ビタミンA

葉酸およびビタミンB群

鉄分

カリウム

カルシウム

ペクチン(繊維の一種)

レモンオイルの効能

レモンには優れた栄養素が含まれており、多くの健康状態を治療するのに役立ちます。レモンオイルには次のような促進・増進効果があります。

気管支炎、咳、喉の痛みなどの呼吸器感染症への効果。風邪、発熱、インフルエンザ、喘息などの不快感を和らげる

血圧を下げ、健康な血液循環を促進する

白血球の産生を刺激して免疫機能を促進する

皮膚と体内の毒素の解毒

抗炎症作用

ニキビや毛髪の状態に悪影響を与える過敏な皮脂腺のコントロール

胃のpHレベルのバランスを取る役に立ち、酸度と胸やけを和らげる

毛細血管破裂や静脈瘤を減らす

便秘を解消して身体から老廃物(尿、便等)を除去するのを促す

抗菌特性により傷口、家庭用品および病室を衛生的にする

抗炎症性の性質により再発性の関節炎を和らげる

不安を和らげ、気分を改善し、感情的発作や暴力行為を防ぐ

レモンオイルを作る方法

レモンオイルはレモンの皮を冷間プレスして作ります。冷間プレスとは対照的に、熱加工はレモンの栄養素、風味、色の鮮やかさを損ない、オイルの品質に悪影響を与えます。このため、冷間プレスのオイルの品質と価格は比較的高くなります。レモンオイルは蒸留によっても製造することができます。蒸留されたレモンオイルは、レモン飲料の可溶性エッセンスとして使われます。しかし、この種のレモンオイルは、冷間プレスされたものと比較して香りが劣ります。

レモンオイルはどのように有効か?

レモンオイルは、食品や飲料に加えたり、皮膚や床材に局所的に塗布することができます。以下では、レモンオイルの魔法をいくつか紹介します。

紅茶や温水に2〜3滴のレモンオイルを加えることで、喉の痛みを和らげる

皿洗い用のふきんを水に浸し、そこにレモンオイルを1滴垂らして一晩すれば、ふきんを消毒できる

爪にレモンオイルを数滴の塗ると爪の状態が良くなる。爪真菌の殺菌用も促進する可能性がある

手にレモンオイルを付けてすると浄化作用が期待できる

耳の裏にレモンオイルを1~2滴塗布すると、気持ちを落ち着かせることができる

コットンボールにレモンオイルを数滴染み込ませ、肌をクレンジングする

単純ヘルペス、たこ、水疱にレモンオイルを毎日2〜3滴塗布すると無くなりやすくなる

ディフューザーにレモンオイルを使うとフルーティーな香りが室内に広がる

オイル、グリース、クレヨンの汚れに1〜2滴のレモンオイルを塗ると、汚れが落ちやすい

吸入すると、気分が良くなりやすい

レモンオイル1〜2滴をカウンタートップや表面に塗ると殺菌効果を見込める

レモンオイルは安全か?

皮膚を刺激する可能性があるので、初めはレモンオイルは希釈して使うことをおすすめします。皮膚に直接塗布するには、キャリアオイルを使用する必要があります。有効なキャリアオイルとしては、ヤシ油、オリーブ油、ホホバ油などがあります。

レモンオイルは光感受性を促進し、日光への感受性を高め、日焼けや皮膚の不均一な黒ずみに関係する可能性があるという所見があります。また、水膨れが発生する可能性があるため、屋外ではレモンオイルやその他の柑橘類のオイルを皮膚に塗布するのは控えましょう。

敏感な人は気をつけてエッセンシャルオイルを使ってください。反応は人によって異なります。一部の人は皮膚反応を経験することがあり、一部は呼吸に問題を起こすことがあります。使用前に医師に相談してください。妊娠中の方やお子様はレモンオイルを塗布する前に医師に相談してください。