サウナ

早分かり

  • 一週間に4~7日サウナを利用した男性は、1度しか利用しない男性より痴呆症のリスクが66%、アルツハイマー病リスクが65%低いことがわかりました
  • サウナに入ると炎症や血圧を下げて脳の健康を増強し、血管の機能を改善し、リラグゼーションや体調のよさを増す
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サウナは脳のためになるのか?

2017年12月21日 | 1,055 ビュー |

Dr. Mercolaより

多くの人はジムや休暇のときぐらいしかサウナを利用しません — しかも万が一利用すればの話です。フィンランドではこれとは対照的に、国民の99%が少なくとも週一回はサウナに入り、はるかにこれより頻繁に入る人も中にはいます。

サウナは「貧乏人の薬局」として知られ、フィンランド人は重宝しており、とりわけストレス解放によいとされています。しかし単に加熱された室内に座るだけで、蒸気があるかないかに関わらず(フィンランド語で蒸気のことをレユリュ(löyly))、ほぼ誰でも楽しめる脳の健康増進を含む健康のメリットがあることは実証されています。

サウナの健康メリットについての多くの研究が人口550万に330万施設ものサウナがある(テレビと同じ程度に普及している)フィンランド発であることは驚くことではありません。

サウナは家庭、オフィス、工場にさえあり、日常的利用がフィランドのライフスタイルの柱になっています。

痴呆リスクを下げる

痴呆症の最大の原因であるアルツハイマー病は米国の死因の第6位を占める現代、予防に役立つ簡単な手段は欠かせなくなりました。サウナの利用はその選択肢の1つになりえることがわかりました。

Kuopio Ischaemic Heart Disease (KIHD、クオピオ虚血性心疾患)研究の一環で参加した2,300人以上の男性から得たカルテをもとにフィンランドの研究者らが平均20年間健康状態を追跡しました。

一週間に4~7日サウナを利用した男性は1度しか利用しない男性より痴呆症のリスクが66%、アルツハイマー病リスクが65%低いことがわかりました。 サウナの毎回利用時間は平均15分でした。

サウナでいかに脳機能がよくなるか

サウナで炎症を軽減し血圧を下げ、血管の機能を増強し、改善し、リラグゼーションや体調のよさが増すことを含めて、脳の健康を増進しうる多くの理由があります。

その他の研究から、サウナで集中力や注意力を増加させるノレピネフリン濃度が高くなるほか、ミエリンの成長を促進するプロラクチンも増やし、頭の回転が速くなり、神経細胞を損傷から修復するのに役立つことがわかっています。

エンドルフィンと、運動した後よく感じられる体調の良さ(ランナーズハイとも呼ばれることがある)でさえサウナで体験するような熱によるストレスに関連しています。サウナで吸収する熱によるストレスがエンドルフィンを大幅に増加させることがある動物実験でわかりました。

さらに熱に当たることと脳の幹細胞を活性化して新しいニューロンに変換する脳由来の神経栄養因子すなわちBDNFの間にはどうやら関連性があるようなのです。また、BDNFは多数の他の化学物質を活性化させ神経系の健康を促進します。

興味深いことに熱の中の運動は低い温度で行う運動よりBDNFを増加させ、熱ストレス(サウナの利用)が脳のためになります。

サウナは心臓にいい

サウナのメリットは心臓を含む全身に広がります。同じKIHDの研究データを使用した研究者らはサウナの利用頻度、サウナの中での滞在時間が心臓血管系の致死的障害リスクを下げることを発見しました。

サウナの利用はさらに原因を問わず死亡リスクを下げ、サウナを利用する男性ほど健康なことがわかりました。一週間に7回サウナを利用していた男性は1回しか入らなかった人より致死的な心臓障害による死亡リスクが半減していました。

さらに、サウナに頻繁に入ると心臓突然死、致死的な冠動脈性心疾患や心臓血管病で死ぬリスクが下がっていました。以上の発見事実は喫煙、血圧、トリグリセリド濃度などの交絡因子を考慮しても安定的でした。

最も大きなメリットはサウナに1回当たり19分以上入っていた人に見られました。

サウナの「体温上昇調整」で運動能力が上がる

別の研究では、週二回運動後、1回に30分サウナに入った人はへとへとになるまで走れる時間が30%伸びました。

このメリットは体温上昇調整すなわち「サウナに入ることで自分の体を有酸素肉体運動とは独立して適合させること」によるものと考えられます。このため体温が上がっているときは体内での適合作用が容易になるので耐久力を増加させます。

身体は適度な熱ストレスに晒されるため、だんだん熱に慣れて行き、体内で多くの有益な変化が起こり始めます。

こうした適合には血漿量増加、心臓や筋肉への血流増大(運動耐久力が改善される)と同時に熱衝撃タンパク質や成長ホルモンが増えるので筋肉量も増えます。

体温上昇調整により起こるその他の生理的適合性:

心臓血管メカニズムの改善と鼓動低下

作業負荷が掛かっている間の芯体温低下

熱調節機能が増加するために起きる発汗量増加と汗感度の増大

骨格筋その他の組織への血流増加(筋灌流として知られる)

筋灌流改善によるグリコーゲン消耗の軽減

赤血球数の増加

筋肉への酸素輸送効率の改善

鎮痛効果、デトックス、長寿に効くサウナ

サウナに入って筋肉の張りを和らげられるので多くの人は楽しめますが、研究は身体が強度トレーニングや耐久トレイ―ニングから回復するのにも有用であることを示唆しています。別の研究でも、サウナに入ると線維筋痛症患者のために鎮痛効果があることがわかっています。

ある研究で、線維筋痛症患者44人は遠赤外線乾燥サウナに入った後33~77%鎮痛効果が上がることがわかりました。同研究が実施されてから半年後に患者は疼痛軽減率が28~68%に及ぶことが報告されました。

長寿面では、研究によると80℃のサウナに20分づつ2回、合間に30分体を冷ます時間を置いたところ、ヒト成長ホルモン(HGH)濃度が2倍増加することがわかりました。1回に15分サウナに入り間に30分体を冷まして2回入ることでHGHは5倍増えることもあるそうです。

サウナのメリットには汗をたくさんかくことにもよります。多くの人は日常的に多くの汗をかきませんが、発汗はデトックスの重要な経路となっており、ヒ素、鉛や水銀等有毒金属を排出するのに役立っています。

Journal of Environmental and Public Health(環境と公衆衛生専門誌)に掲載された研究は次のように説明しています: 「熱や運動で汗をかくことは年代やグループを超えて「浄化作用がある」と見なされており、発汗は毒素を体外に排出するのを助けるので、検討するに値します。

異なるタイプのサウナ

サウナには基本的に3種類あります:

  1. フィンランド式スチームサウナ:熱した岩石に水を掛けて蒸気を発生させる(熱はバイオマスや電力で発生させます)
  2. フィンランド式ドライサウナ:電力により加熱し、水を使用しない(ストーブは水をかけるために置かれていません。水を掛けるとショートしてしまいます。)
  3. 赤外線サウナ

赤外線式サウナと伝統的なフィンランド式サウナの相違は、後者はオーブンのように外側から暖めるということです。赤外線式サウナは身体の内側から温めます。伝統的スチームサウナは通常、放熱素子を組み込んだ小さいストーブを使用します。これは電流が流れると抵抗の働きで熱が出る方式のものです。

これらの素子が上に積上げた岩石を熱します。温度はサーモスタットで調節されます。最初のうちはサウナは温かく乾く感じがしますが、岩石に水を少し掛けるだけで熱い蒸気が上がり、皮膚の毛穴を開き、汗をかかせます。

赤外線式サウナでは体温が自然に上昇しますが、周囲の空気温度は上昇しません。私の場合赤外線式サウナを週三回一回に30分、約60℃で使用しています。

旧式の薪を燃やす式のサウナを好む方はまだいますが、先端の電気式や赤外線式サウナが一般には普及しています。残念ながら、この方式では電磁場の放射という問題につながります。

使用するサウナを安価な電力計か高度な電磁場(EMF)メーターでテストすることができます。下記のビデオでは、原子力工学・発電システムの専門家スティーブ・ベンダ氏がサウナからの電磁波放射を削減することの重要性を説明しています。

サウナを使う際の安全上の注意

サウナ入浴は大部分の健康な成人にとって安全であると見られています。喘息、慢性気管支炎、乾癬、慢性うっ血性心不全、リューマチ症の方にも有用です。

自分にとってどの程度の熱さによるストレスが調度よいかについて身体に耳を傾け、最初は緩やかに始め、入っている時間を少しずつ伸ばし、サウナに慣れてきたら、1回15~30分にしていきます。サウナ入浴前、最中、出てからも常に水を飲むことを忘れず、サウナは一人ではなく誰か友達と一緒に入ってください。

また、男性の場合陰嚢が長期的に熱に暴露されると生殖力低下につながることもあるので注意してください。

サウナではアルコール類を飲まないこと。アルコールと熱が心臓血管障害の原因になります。サウナで心臓発作や突然死はごく稀ですが、サウナに入りながらの飲酒はこのリスクを高くします。

健康で常識を働かせる限り、サウナは安全であるだけではなく、たいていの人にとってとても効能があります。

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